【ヤンガス】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:12:14

パーティメンバー:DQ8
【主人公】―【ヤンガス】―【ゼシカ】【ククール】(―【モリー】【ゲルダ】

概要

【ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君】の男のパーティメンバーの1人で、最初の仲間でもあるコワモテの【山賊】
英語版表記はYangus。そのまんまだがYangasやYungasではないので念のため。
なお、ネット上では年齢を断定する記述が見られることもあるが、公式には年齢不詳である。
キャラの正式発表前、2003年8月に公開された戦闘画面の左端にチラッとだけ後ろ姿が映ったのが初お披露目となった。その後2004年3月に他の仲間キャラクターとともに正式発表された。
 
DQ9などにも出演している他、外伝作品【ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン】では名前の通り主役を務め、共演したゲルダと共に、他のメンバーに先んじてボイスがついた。
CVはヒーローズ以降が立木文彦。少年ヤンガスと不思議のダンジョンでは八奈見乗児(ナレーション及び全てのCVを担当)、ライバルズの「少年ヤンガス」は下野紘。 
 
その容姿や【主人公】を「兄貴」と慕う所から、【不思議のダンジョン】シリーズ【風来のシレン】に登場するペケジを思い出すプレイヤーもいたようだ。
キャラ設定が直接関係あるかはともかく、後に「少年ヤンガス」シリーズが不思議のダンジョンタイトルに仲間入りしている。
 
DQ8の開発中では一時期「ムハマド」という名前だった様で、【王家の山】での一部会話イベントの(本来ゼシカが話す場面でゼシカが死亡している場合ヤンガスが代わりに話す場面)では修正し忘れたのかその名前が一瞬出てくる。

DQ8

生い立ち

荒くれどもの街【パルミド】出身の山賊。
パーティのほとんどが名士や王族の出というDQ8において、さしたる出自がない。
…ただし、後述の外伝作では父親は多くの子分を連れた盗賊団の頭目という設定になっている。
パルミドにおいても顔見知りの大半は(彼が先頭でなければ陰口を言う奴もいるが)ヤンガスに親しげであり、決して十把一絡げのゴロツキという訳ではなかったようだ。
もっとも、遠く離れた【トロデーン領国】にまではその名も轟いていなかった様子。
 
仲間キャラクターとしては最初の戦闘が始まった時点でパーティにいて、DQ8はいきなり2人パーティでのゲーム開始となっている。
そして【ゼシカ】がパーティに加わるまで、彼が主人公を慕い旅に加わった理由は一切説明されない。
ヤンガス本人が「聞くも涙語るも涙」と明かした本編開始前のエピソードとは、【トロデーン国領】【トラペッタ地方】を結ぶ橋の上で山賊らしく主人公一行を襲うものの失敗し、橋を壊したせいで墜落死しかけるという自業自得な目に遭って主人公に助けられたというもの。
その寛大な心に感激して(おそらく年下であろう)主人公を「兄貴」と慕うようになり、そのまま足を洗って彼らの仲間に加わっている。
「もったいぶったわりにかなりどうでもいい」と言われてしまうものの、長年コワモテの山賊という立場で生活しつつ、一度社会復帰に失敗した経験もあるらしいヤンガスにとって、主人公に手を差し伸べられた事は相当身に染みたのだろう。旅は道連れ、世は情けである。
冒頭から仲間がいて、しかも関係がしばらく判明しないのはドラクエシリーズでは珍しいパターンである。
 
冒頭からラスボス戦まで途中離脱もなくずっと旅を共にするところも珍しい仲間キャラなのだが、その割に【トロデ】【ミーティア】を含めたパーティ内で唯一【ドルマゲス】に何の因縁もない人でもある。
会話イベントでは、因縁一つない自分がパーティに参加していることに時折引け目を感じていることも判明する。
まあ、過去にも【トルネコ】【マリベル】のようにパーティーでただ1人ラスボスと因縁がないというメンバーは存在していたし、DQ3など主人公以外の仲間キャラクターも全員そうだったが。
リメイク版での追加メンバー2人もドルマゲスとは全く因縁がないものの、彼らはドルマゲス討伐後に仲間になるので特に気に病む部分も無いと言えるか。

性格

来歴が来歴だけにガラも悪ければ口も悪く、またぱふぱふ屋で見られるようにスケベな一面もある等、非常に俗っぽい。
ただ、その一方で人情に厚く、ついでにどこか間の抜けたところもあり、その風貌も合わさって妙に憎めないおっさんである。
彼の人柄を如実に表す事例として、彼はトロデの人ならざる容姿を初めて見たときから何ら奇異の目を向けることもなく、ただ「おっさん」と言っている点があげられる。
事情を把握している主人公を除いて、何の抵抗もなくトロデを人間扱いした最初の人物なのである。
お互いの風体を気にしないパルミド出身ということもあるが、【トラペッタ】の住民たちのリアクションと比べると大違いである。
 
語尾に「~でがす」や「~でげす」が付く特徴的なしゃべり方をするが、これは口癖というわけではなく、ヤンガスなりの敬語や謙譲語らしい。
これ自体はれっきとした実在の言葉遣いであり、遊郭で働く下男や幇間(太皷持ち)が使っていた一種の廓言葉で「~でございます」という意味になる。荒くれ者の身近な敬語と言えばこれだったのだろう。
「兄貴」と慕う主人公との会話が多いため気づき難いが、目上と思っていない者と話す際には普通の口調になっている。
【ゲルダ】の手下に対して「ガキの使いじゃねえんだ!三下は引っ込んでな!!」と荒っぽく凄んでいるほか、改心する前に山賊として主人公一行を襲った際も「がす」「げす」は使っていない。
一人称は基本的に「あっし」だが、これもへりくだった言い方のようで、ゲルダなど古い付き合いの相手や、下に見る相手には「オレ」を用いる事もある。
笑い声は「げーすげすげすげす!」という非常にユニークなもので、ゼシカから「キモい笑い方」と言われている。
 
会話シーンでも山賊時代の悪い一面を見せたりする事もあるが、更正しているために慌てながらもすぐ修正する。
ゼシカが離脱した時の人情味あふれるセリフや何があっても前向きな姿勢もあってメンバー内での印象も大きい。
他にも各地で会話をしていると、根の部分はかなり純朴なことが分かる他、【薬草園の洞窟】を再訪問すると、主人公に【薬草】を盗まない様に釘を刺してきたりする。
元山賊から出たとは思えない言葉であり、ククールからも「まさかヤンガスのくちから盗みをとがめる言葉が出るとは……。こりゃあ明日は吹雪くかもな?」となかなかヒドいコメントをされているが、改心して足を洗っている事がよく分かる発言でもあるだろう。
「真人間になった」という本人の話に、嘘は無い様だ。
 
狩猟の腕前もあった様で、【ゴールド】もなく食べ物が手に入らなかった時は、ハトやワニやカバを狩って食べていたらしい。特に一番気に入ったのはカバ肉だそうな。
確かにどれも現実で食用にできる動物だが、ハトはともかくワニやカバを独力で狩れるあたりは流石ドラクエ世界の住人である。
ハトぐらいなら自分も…と思ったプレイヤー諸君は素直にレストランを探そう。野生のものは味わいも衛生管理も劣る上、勝手に捕ると鳥獣保護法違反などでならず者の仲間入りまで体験できてしまう。
  
3DS版以前では他のメンバーと違いドルマゲス及び【暗黒神ラプソーン】との個人的な因縁は何も持たない(強いて言えば後者には雪山で世話になった【メディ】を葬られた遺恨がある)が、主人公への恩義だけで一緒に戦ってくれるナイスガイ。
そんなメンバー内では、兄貴と慕う主人公以上にトロデと絡みが多い。事あるごとに睨み合う犬猿の仲のようでありつつ、なんだかんだうまくやっている腐れ縁といった間柄で、一行の乗った船が断崖絶壁にぶつかりそうになった際には思わず抱き合っていたりする。
神出鬼没なトロデに驚いての【おっさん いつのまに!】は彼の持ちネタ(?)かつ代表的な台詞である。
劇中でこそ浮いた話は無いものの、同じ賊仲間のゲルダのことは「若かりし頃は惚れていた」という、青春ぽい話題も。

容姿

緑色のイガイガ帽子に 【トルネコ】を思わせる恰幅のいい体格が特徴的。
マユゲが無くて眉骨が厳つく、うっすら隈まであるため目付きが悪く、左の頬には大きな十字傷、顎には無精髭と、人相はいかにも荒くれ者。それでいて、まん丸い鼻とタプタプした輪郭のお陰でなかなか愛嬌がある。
服装は素肌に黒い毛皮の長チョッキをかけ、鮮やかな赤紫の腰巻と中東風のゆったりしたズボンで足元はブーツ。腰に細い片刃刀を佩いており、ズボンとあわせてアラビア風の盗賊のイメージも醸し出す。
上述の通り、詳しい年齢は不明だが、【トロデ】からは「見た目は相当おっさん」と言われ、【ゼシカ】からは主人公をアニキと慕う姿に対して「どう考えたって逆」と言われており、見た目は主人公よりは明らかに年長ということらしい。
 
ひときわ目を引くイガイガ帽子は固そうな素材で、どちらかというとトゲつきヘルメットという感じ。縁の部分に粗い切り口が見えるので、トゲトゲの木の実や【とげぼうず】のようなモンスターの殻などを割って手作りしたもなのだろうか?
この帽子を髪型だと勘違いする人も多いだろうが、Vジャンプ増刊号のラフスケッチでは帽子を取ると脳天の部分にだけ円状に短く髪が生えている。これは現実でもヘルメットを被る兵士などに見られる髪型。一方バトルロードでは丸坊主である。
 
その見た目などから、ゲルダには【イノブタマン】と呼ばれている他、ククールには「実は背中にチャックがあって中に色男でも入ってるんじゃないか」と言われている。DQ世界にチャックがあったとは……。
また、作中では自分から「【ドワーフ】とかじゃないでがすよ」と言及する場面もある。恐らく過去に間違えられたことがあるのだろう。
ちなみに後に発表されたDQ10のドワーフ(男)のキャラデザはヤンガスそっくりだったりする。
外伝作品であるヒーローズではドワーフ族が存在していて、ドワーフ族長からは「もう少し鍛えればいい男になる」と評されている。

戦闘能力

元山賊だが能力は盗賊とはかけ離れており戦士型に近い。戦士系のお約束というべきか、MPと素早さは低いがHPと身の守りが高いため打たれ強い。
力も高く単体へ安定してダメージを与える手段が豊富な反面、集団攻撃手段には乏しい。
通常の戦闘では他の仲間に比べて活躍は地味だが、壁役兼アタッカーとして頼りになる。

ステータス・装備・耐性

Lv素早さ身の守り賢さ最大HP最大MP経験値スキル
ポイント
11157230000
155125211112019976968
3011862484930648172959130
451628875119450110924195227
602301061051465291372461335259
993851452052107813206457899350

 
その来歴から盗賊の印象が強いがステータスは鈍重な戦士タイプで、後衛の2人に比べてHP、力が高いがMPと素早さが低い。ある意味見た目相応である。
HPと力は主人公と比べてもやや高い数値で推移する。
3DS版以外はレベル95を超えるとHP、力、身の守りも主人公に抜かれてしまい、最終的には全てのステータスで主人公に劣る。
ただし、これは同レベルで比較した場合であり、実際はヤンガスがレベル99の時点で主人公はレベル94程度であり、実質的に主人公が全てのステータスでヤンガスを上回るのはレベル98以降である。
攻撃呪文を覚えないので賢さは無意味。
 
武器は斧、ハンマー、鎌、鉄球を扱うことができる。
アタッカーとして武器攻撃を行う頻度が非常に多いため、良い武器を優先して整えたい。
防具に関しては、大体は主人公と同等の重装備が出来るため守備力も高い。
ただし、体格の問題なのか、主人公とククールは装備できても彼は装備できないという鎧兜がそこそこ存在するので注意。その代わり、特殊な効果を持った一部の軽装備を着ることができる。
また錬金が解禁されて早くに【てつのオノ】【せいどうのたて】【石のぼうし】が作れる上に、冒険を進めると【毛皮のポンチョ】【さんぞくのオノ】【ドラゴンシールド】【やみのころも】などの高性能装備が早い時期に安価で錬金入手でき、さらに【てつのたて】【てっかめん】なども拾えるので、かなりローコストで装備を整えることが出来る。
 
【メラ系】【炎系】に耐性を持つ。
終盤までこの属性の攻撃を受ける頻度は多いため役に立つ。
補助系では【マホトーン系】【マホトラ系】【毒系】に耐性を持つ。
それほど呪文を使わないヤンガスがマホトーンに強くてもあまり意味は無く、毒を貰う機会も多くないので、どちらの耐性もそれほど意味を成さない。MPが低いのでマホトラ系に強いのはダンジョン攻略で地味に便利。

習得呪文

なし
 
初期習得済み、およびレベル上昇で覚える呪文特技は何もない。
故にスキルの重要度が非常に高い。

スキル

序盤~中盤のスキルポイントの伸びが良い一方で、一点集中の振り方だとスキル上限にぶつかりやすいので、以下の説明を読んだ上でもう一つ上げていくスキルを予め決めておこう。
2つ目にどのスキルにポイントを振るか、プレイヤーの知識とセンスの見せどころだ。

オノスキル
鉄板。安定感・ダメージ期待値・対応の幅の広さなど多くの面で優秀なため通常戦、メタル狩りそしてボス戦と安定して役に立つ。
【かぶとわり】で守備力を下げたら、1.3倍撃の【蒼天魔斬】、バギに耐性が無い敵には1.5倍撃の【烈風獣神斬】で攻撃だ。
打撃スキル
モリーはともかくヤンガスにとっては地雷同然。習得特技は少なくいずれもMPを消費する上に重要度の高いものがほとんどない。
加えて錬金レシピの都合上オノスキルと折り合わず、オノを選択していてもいなくてもスルーして構わない。
鎌スキル
序盤の特技を覚えるスピードが遅く、武器の種類も少ないが、特技は優秀。特に【大どろぼうのかま】は消費MP0で1.25倍の安定した強化攻撃として重宝する。
また最強の鎌は普通に店で買えるにも関わらず攻撃力が斧やハンマーより高い。
格闘スキル
武器を装備できないため他のキャラでは敬遠されがちな格闘スキルは、ヤンガスであればそれほど悪くない。
33Pで【しのびばしり】を、42Pで【しんくう波】を覚える。
しのびばしりは低レベル攻略やサクサク進みたい場合に役立つし、しんくう波は最初から全スキルポイントをつぎ込んでいると、仲間キャラ中最速のレベル12で習得可能。序盤で習得できれば敵の大群相手に脅威の戦闘力を発揮する。
ただししんくう波を習得してすぐの頃は、MPの低さがネックになる。レベル12時点でのMPは14しかないため、7発でスッカラカンになる。使い所は考えよう。真空波を多用するなら、序盤の【ふしぎなきのみ】は優先してヤンガスに回してあげたい。
武器無し縛りプレイをしていないのなら、42以上のポイントを振る必要性は無い。
にんじょう
回復や補助に繋がる独特の呪文特技を覚えていく。最初に覚える【くちぶえ】は便利なので、必ず覚えさせるようにしたい。【おっさん呼び】も強力だ。
ただし【ホイミ】【ベホイミ】を覚えてAIに行動を任せると、高レベルになっても無駄に等しい回復行動を行うようになってしまう。
当然焼け石に水なので、にんじょうを上げるなら【けんじゃの石】を持たせた方が良い。
けんじゃのいしを持たせておくならいざという時のために【メガザル】を習得するまで上げるのも悪くない。

運用

その力強そうな外見からして物理アタッカーかと思いきや、MP消費無しで守備力低下を狙える【かぶとわり】が非常に便利。なので、実際には攻めの起点を作る補助役としての活躍が多い。
特技は単体に攻撃するものが多く、上記のかぶとわりの他、【大まじん斬り】で大ダメージを狙うこともできるし、【蒼天魔斬】【大どろぼうのかま】では安定してダメージ上昇が狙える。
しかしながら【はやぶさぎり】や各種さみだれ系特技、そして【双竜打ち】に比べるとダメージ倍率が低く、武器や特技が揃ってくる中盤以降になると、物理攻撃面においても他の3人に劣りがち。
【バイキルト】を絡めた場合のダメージ倍率ならば(双竜打ちを除いて)逆転することができるので、真っ先に支援してあげよう。
 
スキルの上げ方によってはベホイミや【スクルト】などの補助・回復呪文も覚えるが、序盤以外ではあまり役に立たないので、素直にかぶと割りをやらせた方が良い。

海外版

エンディング中に、仲間3人がラプソーンを倒してからトロデーン城で再会するまでの空白期間の動向が分かるセリフが追加されている。
ヤンガスは真っ当に生きるため誰かと組んで商売を始めたようであり、今にきっと大商人になってみせると息巻いている。
組んだ相手が誰かは明言していないが、「This bird」(birdは俗語で言う「女の子」)と言いかけたりするあたり、ヤンガスと組む可能性のある女性と言えば相手はお察し
しかもゼシカの追加セリフの方では明言されている。

3DS版

Lv素早さ身の守り賢さ最大HP最大MP経験値スキル
ポイント
11157230000
994251452052107813206457899350

他のステータスはPS2版と大差無いが、力のみ40上昇している(385→425)。 
 
PS2版ではLvが上がるにつれてステータスが主人公に追いつかれ、最終的には全てのステータスで劣ってしまうヤンガスだが、3DS版ではLv25以上での力の上昇幅が増えており、最後まで抜かれなくなった(主人公の力は最終的に400で、ヤンガスが25程度勝る)。
しかしながら、力以外は依然として主人公に劣る。
 
力が増えた代わりに、猛威を振るったかぶとわりの守備力低下量が50%から25%に減って弱体化した。
また、ザオリクを頻繁に利用する【追憶の回廊】では6人中唯一ベホマもザオリクも使えないので出番が少ない。
素早さの低さによりサポート役にも不向きであるので、旧メンバーではスタメンから外れる機会が多くなる。
ただ、専用装備の【真・大おやぶんの盾】が追加された事により更に猛攻にも耐えやすくなり、攻撃に専念しやすいという利点がある。また、彼の持つ豊富な系統特攻の武器と特技により相手によっては主力のダメージ源にもなり得るため、頑丈な攻撃役としては大活躍が見込める。
 
サポートに不向きとは言え、専売特許のメガザルの効果が戦闘に参加していない後衛2名にも及ぶので死亡者を後衛に回して安全に蘇生させることも可能で、使い所によってはザオリクよりも有効性がある(代わりにヤンガスがMPを使い果たして倒れるのでリスクも相応にある)。
すばやさの低さを逆手に取った回復役や、メガザルによる一発逆転に加えて、アイテム収集面でも追加武器である【キャンディケイン】を使ったノーリスク【ドクロ刈り】など彼にしかできないことも多い。
【オートぬすむ】を取得できるゲルダの存在もあるので、二人揃えば効率良くアイテム収集を進められる。
 
エンディング中の追加セリフは海外版とは大きく異なり、主人公と連絡がとれないため、しばしばゲルダのアジトに行って泣きついていたことをゲルダにぶちまけられる。
 
仲間会話では、三角谷にて「そう…… イノブタマンと人間のハーフなんだ。」と
ゲルダが主人公に真顔で嘘を吹き込もうとするなど、この2人の定番(?)の弄りネタをみることができる。
なおDQ8にイノブタマンはいない。何故ゲルダはイノブタマンを知っているのだろうか。

DQ9

【スペシャルゲスト】として他の仲間たちとともに【リッカの宿屋】にやって来た。
話しかけると一定条件下で彼のコスプレ装備が貰え、コンプすると「人情深き盗賊」の称号が得られた。

DQ11(3DS版)・DQ11S

冒険の書の世界の【トロデーン城】にてセリフのみ登場。何かを食べているらしいが、月の世界で何を食べているのだろうか。

少年ヤンガス

CV:八奈見乗児
年齢は「10才をこえたばかり(プロローグのムービーより)」だったり、「10才くらい(取扱説明書より)」だったりと微妙に安定しないが、どっちにしろ10歳程の少年なのは間違いないようだ。
 
【ヤンパー】の持ち帰ったツボの中に広がっている世界【ポッタルランド】を救うために冒険を繰り広げた。
ちなみに当時は現在とは想像もつかないほどの細身だが、顔はすでに強面である。頬の向かい傷はゲーム開始時にはないが、作中のとある事件で負うことになる。
この頃から【モリー】にはすでに出会っており、また少女であるゲルダとの関係も描かれているので、その後にDQ8をやってみるとまたヤンガスに対する印象も変わってくるのではないだろうか?
 
今作には【巻物】が登場し、ヤンガスは普通に読んで使うことができる。そのため、「どうして12歳が巻物を読めないのか」と【ポポロ】は度々非難を浴びてしまうことに……。
 
しかし少年時代は剣や槍もブーメランも器用に使って見せたのに、大人になると使えなくなるのは何故なのだろうか?槍に関しては、本作をやり込んだ人なら、貫通能力のせいで当ててはならない相手を不本意に攻撃してしまったことが原因でその後トラウマになり使わないという推測は十分にできるのだが。
また、本作で面識があったモリーやトルネコに本作発売後の3DS版DQ8で会ってもヤンガスは何ら反応を示さない。
単に忘れていただけだとしてもさすがに希薄過ぎるが、一応は外伝ということでお決まりのパラレル設定だったりするのだろうか。もっともヤンガスの成長時の姿は少年期と似ても似つかないほどかけ離れているので言っても向こうに気付かれない可能性が高い。
ムービーの字幕ではヤンガスの心境が丸括弧ではなく鍵括弧で表現されるため、心境を通り越して台詞や独り言である可能性が高い。

不思議のダンジョンMOBILE

少年時代のヤンガスが主人公として登場。
彼がお宝を求めて冒険の舞台となる村を訪れたところで物語は始まる。
少年ヤンガスとはストーリー上の繋がりはないが、最初からゲルダやトルネコと旅をしているので、パラレル扱いでなければ少年ヤンガス後の話と思われる。
 
本作ではヤンガスの代わりにトルネコやゲルダを操作する事もできるが、その際のヤンガスはベッドでずっと寝ている為、残念ながら話しかけても無反応である。

いたストシリーズ

Dランクで登場する。頭を使うのが苦手だけあって弱い。5倍買いに注意するぐらいだろう。
SPではDQ8に先駆けて登場。カンダタとの夢の共演を果たす。職業は当然の如く盗賊。
DS&Wiiでは少年時の姿で登場している。少年とはいえ気分は盗賊なので他のDランクよりは5倍買いを仕掛けてくることが多い。

ヒーローズ1

パーティメンバー:ヒーローズ1

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【アリーナ】【クリフト】【テリー】【ゼシカ】

【ヤンガス】―【ビアンカ】【フローラ】【マーニャ】【ピサロ】

CV:立木文彦
 
他の歴代キャラ達が偶然この世界に迷い込んでいる中で、ヤンガスはゼシカと共にある友人の依頼でこの世界を調査しに来た。いきなりマダンテの大爆発を放つゼシカに振り回されたり、おっさん呼ばわりされたり、口喧嘩したりしつつ、なかなかの迷コンビぶりを発揮する。
でもエイトの兄貴~!!兄貴も来てくれなきゃアッシは寂しいでげすよ~!!
 
今回はお馴染みの服装に加えて、あらくれが身につけていたハーネスを装備し、武器は大斧。
【シーラ】にてアクト達がモンスターの挟み撃ちを受けるなか、【ゼシカ】と共に颯爽と参戦してくる。
登場早々、空から飛び降りてきた勢いのまま橋を斧で叩き壊し、ばくだんいわの群を谷底へ落っことす。
本編で自分が橋から落ちて死にかけたのとは対照的な活躍である。
 
背後からの攻撃を断ったのもつかの間、ゼシカが前方の敵群にマダンテをぶっ放そうとしているのに気付くと、慌ててその場にいる全員に伏せるよう呼びかけた。
この時、目の前にいた【ホミロン】を爆風から庇っており、この縁のおかげかとても仲良くなっている。エンディングでは別れを惜しんで泣きながら抱き合っていた。

戦闘能力

HPと攻撃・守備力が高く、MPは少ないという本編に似た成長をする。
特に守備力は全キャラクター中1位を誇り、HPも2番目に高くなる。
本人の能力に加え、基本アクションが横薙ぎに加えて【蒼天魔斬】の性能も合わさり、通常モンスター戦においては無類の強さを誇る。
中型モンスター相手でも【かぶと割り】で守備力を落としつつ攻撃ができるため、あっというまにカタをつける事ができるだろう。
【くちぶえ】でモンスターを意図的に自身の周囲に呼び寄せる事もできるので、集めた相手を片っ端からかぶとわりで攻撃していく戦法が単純かつ強力。
【だいぼうぎょ】は、とっさの回避手段として非常に優秀。
 
欠点としては、みかわし動作が攻撃判定をもつタックルなため盾ガードされるとスキが生じてしまう点や、通常攻撃の初動が遅いため俊敏なキラーパンサー系などにつぶされやすい事が上げられる。
だがタックルはさまようよろい系に当たらないように出せばよいだけだし、初動の遅さもタックルから攻撃を行うことで補えるため、MPの少なささえ我慢できればかなりの強キャラである。
ただし、マシン系モンスターはやや苦手としている。
ハイテンション時の必殺技は【オノむそう】
 
技の豊富なゼシカと違い、今作では一部のオノ技やくちぶえ以外は原作に存在する特技を使わないため、元の世界での彼がどのようなスキル構成だったのかは不明。
一応、ゲームクリア後に見られる一枚絵で【ステテコダンス】を踊っている事から【人情】スキルに55振っている事は分かる。

スキル

固有

コマンド特技・呪文
PSSwitch
R1+□R+Y【蒼天魔斬】
R1+△R+X【かぶと割り】
R1+○R+A【くちぶえ】
R1+×R+B【だいぼうぎょ】
必殺技【オノむそう】

アクション

  • 下表はガッツリ操作の場合。
コマンドアクション
PSSwitch
Y横なぎ
□or△・□YorX・Y横なぎ(2段目)
Xジャンプ斬り
□or△・△YorX・Xたたき割り
□or△・□or△・□YorX・YorX・Y回転斬り
□or△・□or△・△YorX・□orX・X【まじん斬り】
ジャンプ中に□ジャンプ中にYジャンプ斬り
ジャンプ中に△ジャンプ中にXヒップドロップ

ボイス集

ルイーダの酒場選択時あっしに任せるでがす!
ステージ開始
ボスステージ開始
モンスター召喚それゆけでがす!
任せたでがす!
出番でげすよ!
キャラチェンジ合点でがす!
最後の猛攻!
大ボス撃破どんなもんでがす!
レベルアップいい気分でがす!
スーパーハイテンション全力で行くでがす!
必殺技勝負でがす!オノ無双!
勝利このくらい朝メシ前でがす!
ふっふっ、一件落着でがすね!
瀕死
死亡ぐあああ!!(ちくしょう…)
蘇生した
ゼシカを蘇生したおい!ゼシカ!
蘇生してもらったフフッ、ありがてえ!

ヒーローズ2

パーティメンバー:ヒーローズ2

【ラゼル】【テレシア】【オルネーゼ】【ツェザール】

【トルネコ】【マリベル】【ガボ】【ハッサン】

【テリー】【ミネア】【マーニャ】【ククール】

【ゼシカ】【アリーナ】【クリフト】【ライアン】(Switch版)

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【ビアンカ】【フローラ】―【ヤンガス】―【ピサロ】

2016年6月23日(木)に配信された。
基本的な性能は前作と同様(スキルに関しては強化が最大までされた状態)。
ちなみにククールにもおっさんと呼ばれる。

バトルロード1

【スペシャルカード】【だいぼうぎょ】【ステテコダンス】で登場。
【とどめの一撃】【烈風獣神斬】
とどめの一撃の際は他の8のキャラクターと違って【レティス】ではなく【キメラ】に乗って登場。
ヤンガスが重たかったようで、キメラはバテてしまいぐったりと横たわっている……。

トレジャーズ

【お宝】として、DQ8より【ヤンガスの像】、少年ヤンガスと不思議のダンジョンより【少年ヤンガスの像】が登場。

ライバルズ

第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」に少年時代のヤンガスが【商人】専用レジェンドレアカードとして大人時代より先に実装。
続く第7弾カードパック「光と闇の異聞録」にて、大人時代のヤンガスが【僧侶】専用レジェンドレアカードとして実装。
ヤンガス自身はどちらかというと【盗賊】だが、当時本作に盗賊は実装されていなかった。
CVは下野紘(少年ヤンガス)、立木文彦(大人ヤンガス)。

第6弾

1/2/1 冒険者
この対戦の間
味方の効果で
手に入る道具カードは
弟切草」「火炎草
大きなパン」になる

少年ヤンガスで共演したことから、トルネコが初期リーダーを務める商人のカードとして登場。効果も不思議のダンジョンシリーズではお馴染みのアイテムが絡んでいる。(少年ヤンガスに弟切草は登場しないが...)
 
テンションスキルで主に入手するステータスアップカードをそれぞれ回復、直接ダメージ、MP回復と効果が大きく異なる3種類のアイテムへと変化させる。
テンションスキルで一度に3枚入手できるからか、他の職業の似た特技カードであるホイミ、メラミ、魔力解放と比較すると「コストが1多い」「相手リーダーに使えない」「1ターンに使えるのは1枚のみ」といった制約がある。
変化前のカードも使いやすく強力であるため、自身のデッキをみてヤンガスを採用するかどうかを決めるのが良いだろう。総じてこちらは防御寄りかつ対応力が高く動ける効果が揃い、【勇者姫アンルシア】などを軸に長期的に戦う場合に有用。

いずれの道具カードも強力なのだが、いかんせん手に入るのがランダムかつ用途が全く異なるので運に左右される。1ターンに1回しか効果がない大きなパンが大量に来ても意味がないし、他のカードも必要ない時に大量に来ても使いづらい。
【ネネ】を使った場合など、状況によっては手札が溢れるのを防止するためにコストを使ってHP満タンのリーダーを回復し続けたり自分のユニットを攻撃したりする場合も…

第7弾

3/3/4 冒険者
自分のターン終了時
残りMPをすべて消費する
消費したMPが1以上の場合
その数と同じコストの
ランダムなユニットを1体出す

余ったMPを使い口笛で仲間を呼び出す効果を持つ。
当然大量にMPを残せば強力なユニットが出てくる可能性が増えるが、あくまでもランダムなのでコスト不相応のハズレが出てくることも多々ある。また、MPを残すということはそれだけ行動を制限することでもある。 
全部残して大物に期待するか、普通に手札を使って無理なく運用するか。運と駆け引き、両方が求められるカードである。

ウォーク

DQ8コラボイベントに登場。
イベント期間中は助っ人として登場し、特定のスポットを訪れるか戦闘をすることでポイントを得てレベルアップできる。
【鉄甲斬】を修得しており、スキルの種使用でホーリークラッシュや【天下無双】を修得し、
パッシブ効果で斬撃・体技ダメージが最大20%、特技のダメージ上昇、加えて強敵の【ドルマゲス】戦ダメージの上昇効果も得られる。
レベルアップにつれ能力値も上昇していく。

DQタクト

2021年9月30日開催の「ドラゴンクエストVIIIイベント」にて、イベント限定配布キャラとして登場。
英雄系Sランク、こうげきタイプ。
リーダー特性「しゅび力+20%」基本特性【テンションバーン】
とくぎは【ためる】「山賊のおたけび」「カチコミ」【オノむそう】
必殺技は【蒼天魔斬・極】
覚醒スキル 10Pで「猪突猛進」100P(完凸)で「いきなりテンションアップ」を習得できる。
専用装備は【さんぞくのオノ】

ドラけし!

「ヤンガス」

DQ8イベント「ドルマゲスを追って」で初登場。
イベント後半の強敵ドルマゲスの報酬でドラけしを獲得できる。
星4の緑属性で、スキルは菱形の範囲を物理攻撃する「蒼天魔斬」。

「白き山賊ヤンガス」

ヒーローズイベント「闇竜と世界樹の白」で登場した原作のアナザーカラーのヤンガス。ドラけしは例によって右頬に斧がくっついている。
イベント前半の限定ドラポンから排出される星5の赤属性で、スキルは広い円形の範囲を物理攻撃する「必殺オノむそう」。
強敵【イーメス】に効果特大。

クロスブレイド

第3弾で【ギガレア】として登場。
必殺技は「全力【大まじん斬り】」。

シアトリズム

プレイヤーキャラクターのひとりとして登場。【はおうのオノ】を持っており、初期職業は【戦士】

ライブスペクタクルツアー

田尻茂一が演じた。