【人種】/暗鬼の民

Last-modified: 2022-11-29 (火) 18:04:01

アルファベット表記:Ocre
読み:くらおにのたみ/オクリ
区分:肌人
発案者:tocoma110
Tag: 人種 肌人 暗鬼の民 応州 畏州 非加盟種 発案:tocoma110


概要

同盟種と敵対関係にありながら、同時に古くからの盟友とも言える複雑な種族。
非常に凶暴な人種で鬼孫の民を遥かに上回る勢力を誇り、各地で猛威をふるう。
中でも大陸歴500年代に大暴れした伝説の怪物である、応州の君臨者アーズファルズ?応州の文化的発展の妨げになっていたほどであり、多くの同盟種にとっては『恐るべき蛮族』である。

  • しかし、その一方で魔北種族とも明確に対立しており、幾度も交戦する姿が目撃されている。

 

分布

主に応州畏州に生息圏を構える。
大半は100名規模の集落を作っており、それらが各地に点在し、緩やかな連携をとっているとされる。

  • 住居は森林の奥深くなどにあることが多く、大抵、集落近くの樹木には村のマークが刻まれている。

 

形態

アスファルトのような青みを帯びた黒灰色の肌を持つ肌人*1
骨太でがっしりとした体格をしており、それに合わせたような筋肉質な肉体を持つ。顎も頑丈で太く、分厚い歯を備えるなど「鬼」の形容に恥じぬ威圧感のある容貌をしている。
体躯は並みの開拓の民よりはるかに大柄。平均身長1.9mながら鬼腕の民に勝るとも劣らぬその威容は、ある種の荘厳さすら感じさせるという。そして、その印象にたがわず極めて頑強・剛力の肉体を備えている。

  • その肌も極めて耐摩耗性が強く、なまくらな包丁などでは傷をつけられない。

 

生態

前述の通り極めて頑強な種族だが、その頑強さは病毒に対しても強く発揮される。
彼らは何でも食するが、その中には他種であれば猛毒として知られるような茸類や昆虫類も含まれる。
 
頑丈なのみならず腕力にも優れ、開拓の民をはるかに凌駕するスタミナも備えている。加えて下手な弾丸にすら耐える強靭さが合わさることで、恐るべき戦士としての素質をいかんなく発揮する。

  • 流石に殻纏いの民には見劣りするが、それでも100kgを超える重量を単独で持ち上げられるような者が平均値であり、純粋な身体能力では戰の民と同等。肌人人種としてはトップクラスに位置する。
    • 一方、繁殖力では劣る様子。それ故に、彼らの強大さに反して勢力が一定以上になりにくい。

多少かすれた音は混じるが、鬼孫の民よりは流暢に共通言語?を使える。一般的な日常会話レベルであれば、難なくこなしてしまう。

 

文化

鬼孫の民に近い人種だが、より理性的かつ攻撃的な侵略主義で、武力制圧による支配を好む。
加えて、決して戦いに手を抜かない苛烈な性格から、戦場での姿はまさに暗黒の鬼そのもの。
そのためか、応州文化とは馴染みがあり、「床で死ぬるは死後の恥」とまで語るという、戦士主義的な面が色濃い。

  • 鬼孫の民同様天寿を全うすることは稀だが、その頑強さも相まって彼らよりは長生き出来る模様。

その姿から冷血な蛮族と考える者が多い一方で、彼らなりの慈悲・名誉・理想はあると語る者もいる。同族間ですらその過激な対応は崩れないが、彼らの尊ぶ武勇と実績は、人種も年齢も性別も垣根なく評価する。
そういった意味では、非情な平等さを持つ種と言えるかもしれない。

  • なお、倒した相手に敬意を示す場合、首を断ち切りその脳みそと心臓を喰らうという風習を持つ。
    これらは彼らにとっては最大級の敬意表現(取り込むに値する強さ)なのだが、同盟種に当然受け入れられるはずもなく、彼らが怖れられる要因の一つともなっている。

ボディペイントの文化が色濃く、顔や体に白い塗料で複雑な模様を描く。

  • それらは非常に繊細な筆遣いで描かれ、芸術的センスを感じさせるものも多い。
    実際、これらには文化的なまじない・祈願の意味合いがあるようで、一定の法則性やパターンがあることも確認されている。
    武具などに施されるいびつな模様も、同様の法則性の則っているものと思われる。

また、肉体に刻まれた大きな傷を誇るという面もあり、彼らは綺麗にそろったものを厭う。


多くの国家からは国法に従わぬ危険種と考えられているが、一方で魔北地方の存在とは恐ろしく不仲なことも知られる。
そのため、第一次第二次どちらの大戦でも人類共同戦線・大陸同盟と共に魔北種族に立ち向かった。

  • そういった経緯から本種に対して、同盟種は複雑な感情を抱きやすい。
    ただし、脅威であることも間違いではないため、一概に友好的な関係とも言い難い、非常に複雑な相手として認知されている。

極めてどうでもいい話だが、彼らの作る刀剣は切っ先が平らでわずかにフックのような部位がある、鉈に近い形状をしている。
この独特の形状は暗鬼の剣?の名で知られており、一部のマニアの間では高額で取引される。
また、独自の加工技術によって作られる彼らの鋼鉄は『オルク=ハルク?』と称されており、他種では再現不能な超強度を誇る金属として知られる。


また、早口に唱和される彼ら固有の掛け声は、「暗鬼の宣誓」という通称で広く知られている。

  • 隊長格が「シンガ・ラガ!シンガ・ラガ!*2」と全体に向けて叫んだ後、一般戦闘員が剣の切っ先を地面に何度も叩きつけながら「ラ!ラ!ラ!ラ!」と応える姿は、暴虐の戦士でありながら一糸乱れぬ協調性を感じさせ、歴戦の戦士たちを震え上がらせてきた。

名前について

基本的には個人名のみで呼び合うが、正式には非常に長い名前となることが多い。
ベーシカルな形式は『氏族名・宿星・家名*3・氏族内の役職や地位・個人名*4』となっている。
しかし、これに戦場での武勲などが加わることで、20以上の節に分かれることさえあるという。

  • 例:
    アスワル・大闇星(モルディ)・グルンファルズ・大侵略隊長・アースファルズ
    (氏族名・宿星・太祖の名前・役職名・個人名の形)

 

備考

ウルク=ハイ系。「カッコよくて強いオーク部族」のイメージ。そこにチェスト関ケ原かもしれない。
平均的な戦闘力としては武芸者として中級以上、秘境開拓者であれば戦闘慣れしている9位階以上の腕前が必須。
腕利きともなれば13位階の武闘派や名宛の武芸者など、戦闘技能者でなければ相手にならない連中です。
初級~中級のPLのボス枠、あるいは上級PL向けの一般エネミー枠。

 

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相談コメント欄


*1 色味などはゴリラをもう少し青黒くしたようなイメージ。
*2 厳密には「シ」は「スィ」に近い発音となる。
*3 厳密には誇るべき祖先の名前。
*4 元服前後で幼名・成人名が切り替わる。