アルファベット表記:Ethers Flare
読み:しょうそふれあー
分類:精素現象
発案者:tocoma110
【Tag: 精素 精素現象 発案:tocoma110 】
概要
精素が複数系統の波音の干渉を同時に受けることで起こすことがある現象。
無数の波音の影響受けたことで精素が不安定化し、膨張・爆裂を起こすことで周辺精素の状態を無視して精素汚染やエネルギーを押し付ける、というもの。
これの恐ろしい点は、一般的な精術防御策の一つである「現象を起こす精素に干渉しその規模を低減させる」といったものが無効となり、純粋な物理・物質性能のみで対応を求められる点。起こる現象によっては真竜類クラスの存在ですら影響を免れぬものとなり、時に時空や次元にまで干渉するほどのものを起こしかねない。
故に、古来よりこの事象は非常に危険視されてきた。
しかし、一方で瞬間的に膨大なエネルギー手に出来る可能性も示されており、研究されても来た。
特に、超古代精核文明においてはその核となる精核機関の根幹を担うものの一つとされていたようで、膨大な研究資料が存在する。しかし、そこに記述されている内容の難解さなどから、現代にいたってもろくな解明がされておらず、動力機関等としての形で活用することは叶っていない。
特徴
最大の特徴は「精素状態を無視しての直接的エネルギー干渉」。
これにより、起きた現象に伴う様々な効能がほぼ100%の精度で対象に叩きつけられる。
対抗するためには純然たる物質的あるいはエネルギー的な干渉のみが有効であり、それ以外で防ぐことは魔法など荒唐無稽な奇跡がない限り、ほぼ不可能。故に、これによって起こる現象は周囲に対して絶対的有利を常に伴い、周囲一帯の環境を劇的に変えてしまう恐れが高い。
前提条件的に自然界ではそうそう起こりうるものではないが、故に起きた場合は防ぐ手立てがない。
- この際に起こる現象は、概ね2パターン。
特に後者の割合が高く、故に精素フレアーの発生はイコールで「膨大な光熱による空間爆裂を伴う破壊現象」となりがち。- 一つは「精素特性をそのまま押し付けるもの」。
これは精素の種類によって違いがあり、現象によって起こる事態は様々。しかし、どの精素であっても通常の数百倍ので精度で精素汚染が発生するため、非常に危険。真竜類ですら致命的なダメージを受けかねないことから、汚染型精素フレアーは非常に危険視されている。
何らかの事態でこれが起きた場合、最悪連鎖的に周辺一帯を滅ぼしかねない。 - もう一つは、「精素が純物理エネルギー化して放出されるもの」。
ただし、先の通りそのエネルギー伝達は通常の物理現象をはるかに凌駕したものとなり、もはや超常現象の域に片足を突っ込んでいる。
加えて、そこで起こる光熱は強い浸透性と排他性を伴うことから、青色精素・白色精素などとの関連性も示唆され、竜火燐のそれに喩えられることもしばしば。
- 一つは「精素特性をそのまま押し付けるもの」。
精素フレアーは、前述した通り「無数の波音による同時共鳴」によって発生する。
ここにおける無数の波音とは、非常に絶妙なバランスで構成された共鳴状態であり、それを発生・展開・維持する状況は自然的には起こりづらい。
その配分や種類は共鳴を起こす精素によって変動することから、即興で起こすあるいは起こるということはまずありえない。そのため、同一空間内で無数の波音が響き合っていても、普通は易々と起こりえない現象である。
- これは翻って、人為的に起こすことの難しさの裏返しともなっている。
起こすための精素を限定してなお、その精素のみに無数の波音を浴びせ、かつそれを御し続ける必要がある。
これをこなすことは精術士にとっては全く異なる術式を複数、同時に展開・維持することを意味するため、仮に脳が追いついても物理的再現を行なうことは難しい。さらに、精素の精神感応性も相まうことから、人為的精素フレアーの制御は極めて困難。
ただし、波音で全く対抗不可能というわけではない。
より正確に言えば、「精素フレアーが成立するバランスが崩れるほどの波音があれば解消可能」なのである。
そのため、起こる前兆となるものをもし発見出来たならば、その地点へ向けて波音を放つことで阻止出来る。しかも共鳴による膨張が起こるには最低でも10秒以上の共鳴が不可欠とされることが多く、そのために伴う集中力も基本的には極めて高度なものが求められる。
こうした弱点がある故に、人為的手段での発現は難易度が跳ね上がるとされる。
- しかし、一度膨張が始まってしまった場合は波音で阻止することは困難とされ、物理的に耐え凌ぐ以外に手段がない。
- なお、世の中には10秒未満の詠唱時間で発動する手合い*1もいるようだが、それらは例外である。
等級変異
精素フレアーが大規模に発生した場合に起こる、連鎖的精素フレアー発生現象。
単純な現象範囲の拡大だけではなく、範囲内での現象密度の濃さなどの形で起こることもあるが、いずれにしてもその危険度は通常の数倍から数十倍に跳ね上がる。その両方が同時に発生するケースもあり、そうしたものは一般的な精術・生得的精術の類からは想像出来ないほどの影響を及ぼし、時に秘境の発生源にすらなりうる。
一般に、規模の上昇に伴い、「メガロ級(通称M級)」「ギガノ級(G級)」「テラン級(T級)」「エクス級(E級)」「ゼタル級(Z級)」で区別される。
- 特に知られるのがメガロ級で起こる「青い精光反応」。
これは特有の色合いで発せられることで知られ、一般の青色・青性精素とは一線を画すものとなっている。
このことからメガロ級精素フレアーは「ブルーフレア」「青煌精炎」などとも呼ばれる。
フレア術式
フレアー術式、とも。
人為的に精素フレアー現象を起こす精術の総称。
一般的な利用価値は皆無と言ってよく、基本的には軍用での術式となっている。
対超大型生物群・対理造神・対巨人機・対真竜類といった超抜的存在への対抗手段として機能しうる、数少ない手段。少なくとも対人戦闘レベルで用いる意味はほとんどなく、また軍事レベルとしても国家間戦争で用いる旨味はほぼない。
だが、「攻撃用術式」としては間違いなくトップクラスのものであるため、古くから国・組織を問わず研究されてきた。
- 特にファエフ流?での研究が盛んであることは有名。
実際、大陸歴以降の人類種精術士でも使用は不可能ではない。
歴史上使用した記録の残る精術士は幾人か存在し、また非公式にも使われたと思しい記録・伝承も存在する。しかし、そのいずれでも伴う被害は甚大であり、決して安易に使えるものでないことは明白である。
また、超古代文明期は今以上に広く用いられていたようであり、精核機関以外にも純攻撃手段として使われたらしい記録も多い。
だが現代のものと異なり、周辺への汚染は極力抑えるような工夫がなされるなど、数段上の技術が盛り込まれていたと思しい。故に、そうした超古代文明期の術式を区別して「古代フレアー術式」あるいは「真フレアー術式」などと呼称する場合もある。
- さらに超古代文明期には、前述のメガロ級・ギガノ級までの人為的に発生する術式も開発されていた模様。
関連するもの
- 【住民】/“黒き焔”アルダート
彼が放つ“竜の息吹”は非精素干渉物理現象の余波でM級以上の等級変異が周囲に起こることがある。
彼がどれだけ「竜種の中にあっても規格外」であるかを示す一端であろう。- 【超常存在】/“鋼の極竜”ベルバート・【精素】/真精-“天からの聖竜”ヴァルナク・【組織・職業】/“戴きの竜”
これらも同様の現象に縁があるとされる。特に、“戴きの竜”は分類される条件となっている。
- 【超常存在】/“鋼の極竜”ベルバート・【精素】/真精-“天からの聖竜”ヴァルナク・【組織・職業】/“戴きの竜”
- 【技術】/精核機関
- 【精術】/極式
- 【精素】/塔樹現象
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