【住民】/“不死鳥の勇士”

Last-modified: 2024-01-17 (水) 05:02:57

アルファベット表記:Phoenix Lander
読み:ふしちょうのゆうし/フェニックスランダー
人種:肌人系と思われる
性別:おそらく男性
年齢:不詳
属性:秩序にして善
職業・立場:不明
活動時期:大陸歴1786年~
発案者:tocoma110
Tag: 住民 奇人 肌人 ヒーロー 発案:tocoma110


「私は太陽の遣い! フェニックス! ランダー!」

概要

大陸秘境開拓時代の末期動乱、突如として世に現れた謎の戦士。
不死鳥を象った衣装を纏い素顔名前を明かさず、不死鳥の化身として振る舞う変人。
しかし、世に現れる多くの災厄・事件の渦中に姿を見せては、その元凶をことごとく打ち破り、動乱が破滅へ至る道を防ぎ続けてきた英雄でもある。故に、その奇妙な在り方に人々は呆気にとられつつも、徐々に信頼を寄せていった。

  • 特に、子供たちから受ける人気は絶大であった。

 

詳細

素性不肖、素顔不明。
おそらく肌人、それも開拓の民に近い形状の人種の若年層成人男性、ということくらいしか判明している点はない。


常時精華を起こしているような身体能力を持ち、さらに多彩な形態切り替えによる対応能力が最大の武器。
始めは基本形態のみだったが、活動を広げる中で神とも呼べるほどの五つの存在から力を借り受けるようになり、その種類を増やしていった。それにより扱える武器・能力の幅が大幅に広がり、様々な局面に対応出来る、無類の強さを発揮していく。


基本的な行動指針は「ド級災害対応・大規模危険事件への介入」。
超古代文明期の各種特級兵装から、人間の力が及ばない存在まで、幅広い事件に介入している。
それと同時に、人命や集落を優先して戦うため、被害を度外視するようなこともない。
そうした姿勢は大陸震災以後、乱れつつある世の中ではひときわまぶしく輝いて見えたという。


後述の通り、通常人類種を超えた巨体まで披露したことから、その正体が人類種なのかは疑問視されている。

 

各種形態

基本的にはスーツと、銀を基調としたメット・アーマー・グローブ・ブーツで構成されている。
頭部のヘルメット筆頭に、全体的に不死鳥を象った衣装が施され、優美ながら勇壮。
また、メットはX字の装飾が入りつつも、前面は不透明発光クリスタルガードが張られており、形態によって色味が変わる。


体型にフィットした形のそれは頑丈で、並の銃弾程度では傷つかない。
広い可動域と頑強性を両立しており、一般的な身型鎧とも一線を画した形状をしている。それはどちらかと言えば仮装服に近く、装甲と呼べる部分は極めて軽微。
また身体能力を強化した際には、スーツや装甲部位のラインが発光する。目立つことこの上ない。

  • 各種形態に応じて形態が変化し、またスーツ部の色が変動する。

その他、胸部・腰部ベルトバックルにそれぞれ紋様入りのクリスタルが存在。

  • 胸部のそれはエネルギー残量を示す。
    消耗に伴い青から赤、そして危機的状況時は点滅を始める。逆にエネルギーが増大すると朱金に輝き始める。
  • 一方、腰部はエネルギー操作に一部関係。
    武装の召喚あるいは形成や、力を込めての必殺技を使う際に活用する。
    こちらはフェイスガード同様の色味で固定されているが、必殺技時は強く明滅する。

基本的な身長は概ね開拓の民の平均よりやや高い程度。


形態ごとの特徴は個別項目で記載する。

鳳翼翔来フェニックス

基本形態。
スーツやラインが朱色に染まり、また各種装備が最もシンプルとなっている。
動きやすいアクティブな構造をしており、全能力をバランスよく高めている形態。
突出した能力こそないが、様々な場面で安定した活躍が見込める。また、主武装の剣と盾は最も得意とする武具であり、それらを駆使した堅実かつ安定した戦法をとる。
そうした特性から、実は持久戦・防衛線に特に向いた形態でもある。

  • 特徴として、腰部背面に長い尾羽状のスカートが存在する。
    これにより、不死鳥の尾羽が如き動きが生まれ、その戦闘はどこか華麗な印象を与える。
  • クリスタルカラーは水色。

【固有武装】

  • サンディクザー
    腰部クリスタルから引き抜く、光輝く刀身の長剣。
    一般的な刀剣の長さで軽やかに振り回せるが、分厚い軍艦の装甲も斬り裂ける。
  • サンディクセル
    渦巻く翼が巴に描かれた、銀色の盾。
    小振りでこそあるが極めて頑丈で、放術クラスの攻撃を受け止め霧散しうる。
    • フォルシュオルター
      黄金の一角森麟の力を受けて形成される、強化盾。
      一角獣の紋様が浮かぶ鋭角な長盾で、強化された防御力に加え多彩な防壁も展開出来る。

【必殺技など】

  • フェニックスインパクト
    エネルギーを込めた必殺の一撃。
    武装、徒手空拳問わず使用されるが、中でも飛び蹴りと剣に込めての斬撃・刺突が主流。
    青白い炎の混じる、朱色の炎状のオーラを纏う。
    込めたエネルギーが膨大だと、炎の鳥のようなシルエットを描くことも。
    だが、最大の特徴は「対象を蝕むものを除去し、癒すことも可能」であること。これは他の特化形態の技では発揮しえない個性である。
  • フェニックスウィンガード
    防御における最大必殺技。
    焔で編みこまれた巨翼のようなオーラを作り出し、それで自分や仲間、また周囲を包み込むように展開する。その強度は並大抵の攻撃では貫くことはもちろん、削ることさえ出来ない。
  • フォルシュトロン
    フォルシュオルター習得後に試用する、攻防転用可能技。
    結晶状のエネルギーを焔状のエネルギーがつなぐような、独特の形態で顕現する。これにより組み換えが可能であり、防壁から渦巻く螺旋など、多彩な形に応用可能。
    純粋な防御力ではフェニックスウィンガードに見劣りするが、その柔軟性が武器である。

爆熱飛影フレアドウィング

赤い鳥獣から受け取った力を用いた姿。
初めて獲得した特化形態。
真っ赤なアーマーが装着され、さらに背面に翼状のパーツが展開される。
翼状のパーツは飛行ユニットと、羽根状の飛端装型の浮遊武装で構成されており、自身と武装双方が宙を舞う形での攻撃を可能とする。そのため、特にトップスピードに優れた高速飛行形態としての面を強く持ち、空中戦や長距離移動などで用いられる。

  • 飛行ユニットは攻防どちらにも仕える汎用性の高さが強み。
    逆にそれ以外の武装がないため、近距離戦では基本形態の武器を使用する。
  • 頭部メットも雄々しい角を備え、クリスタルは青に光る。

初登場は『焔淡沼跡最奥調査事件』。


【固有武装】

  • フレアールミス
    真っ赤な有翼鎧。
    胸部及び背面装甲と、背面から延びる翼型ブースター、空中戦用のグローブ・ブーツで構成される。逆に、スーツ部は黒に変わる。
  • フレアペンナー
    羽根型の飛行攻撃ユニット。
    翼型ブースターにぶら下がる形で6対、12個で構成される。
    単独飛行し、精素ビーム攻撃・精素バリアー・精素ビームブレードの3種を切り替えて使用出来る。さらに、ユニット同士の連結展開で、能力の強化も可能。

【必殺技など】

  • フレアドライブ
    フレアペンナーを展開して放つ、全力突撃技。
    自身の前面にフレアペンナーを十二角錐型に配置、精素エネルギーによる光熱の矛先を形成し、それらを従えたままフレアールミスを起動、目標へ超音速突撃する。
    単に突撃技として用いるのみならず、光剣・乱射による超速すれ違い攻撃などの用法もある。

巨神鉄拳エゴーンナックル

岩の巨神から受け取った力を用いた姿。
剛毅な黄色装甲が配置され、粗削りな黄色の岩を纏ったような形に変わる。
その外見通り、肉体への筋力・頑丈性強化が最も高く、単体での継続戦闘力は随一。加えて、超硬質かつ強大な外付け武装拳を獲得し、これを駆使することで強烈な打撃を放ち、また防具として使用することも出来る。
強力かつ堅牢な形態ではあるが、反面周囲を守るようなタイプではなく、自身の防御力に特化している。そのため、基本形態と比べると「強敵を引き付ける」形の、撃滅戦・防衛戦を得意とする。

  • クリスタルカラーは緑。

初登場は『巨人の里防衛決戦』。


【固有武装】

  • モンスピューギル
    エゴーンナックルの象徴である巨大な拳型武装。
    黄色の岩が連なった手と手首付近型の、一対の巨大な拳。
    宙に浮遊する形で現れ、自身の動きに連動あるいは個別に動かすことが出来る。鈍重そうな見た目に反し、器用かつ高速で動かすことが可能。
    さらに、ジェット噴射で飛ばすことで、遠距離攻撃も可能。

【必殺技など】

  • グラビティハンマー
    モンスピューギルに収束したエネルギーを用いて放つ、大鉄拳。
    精素特性の拡大解釈として「基盤」という概念を通じ、大地の持つ力=重力を味方につけて放つ。
    そのため、精素特性で対象に干渉するのではなく、自身を最大限強化した上で概念的応用性を利用して繰り出す技と言える。故に、用法としては非常に力技。

双追魔銃オルデスダブル

暗黒の異形から受け取った力を用いた姿。
黒い外套を纏ったのような出で立ちに変わっている。
周囲の情報を自らに吸い込ませるように感知する、独特の感覚・情報処理能力を獲得する。これは強制的な情報吸収が継続するため、心身に掛かる負荷も極めて大きい一方、一瞬で対象の特性を把握するなどを可能とする。
武装が持つ吸引性を応用した追尾性を武器とするため、他の形態と全く異なる、独特のアグレッシヴさを持つ。

  • クリスタルカラーは黄色。

初登場は『夕闇の森深淵事件』。


【固有武装】

  • ゲンガー&イクス
    オルデスの頭部を模倣した、銀意匠の黒い大型二丁拳銃。
    大気中の精素を取り込み、弾丸に形成することで事実上の無限弾倉となっている。加えて、生成された精素弾には対象に吸い付くように向かう性質を持つ。この「無限の追尾魔弾」によって、確実に相手を削いでいく容赦のない戦法を実現する。
    また、角を模したブレードで近接戦も対応している。

【必殺技など】

  • ドッペルフェイト
    超圧縮効果を持つ追尾魔弾を発射する。
    平たく言えば、着弾と共に「あらゆるものを吸い込む超吸引点」を生み出す魔弾であり、黒色・黒性精素の特性を十全に生かした抹殺攻撃。空間を捻じ曲げるほどの特異点は極小の闇渦*1の再現であり、物理的に耐えきることはほぼ不可能。
    チャージ時間などによってその規模を調整可能。

波揚晴杖タイダラロッド

青い神蛇から受け取った力を用いた姿。
東方の法衣のような青い衣に身を包む。
世界中にある「流れ」を感知し、それに乗って最適の動きを実現するという、非常に特異な能力を伸ばした形態。精素筆頭にあらゆるものを「流れ」として認識するため、疑似的な未来補足まで実現する。
その特性に武器の流動掌握能力を合わせることで、あらゆる攻撃を優しく受け流す、独特の戦闘スタイルを持っている。
ただし、その近くは極めて漫然とした直感じみたものであるため、他者への説明は非常に難しい。
また、全形態で唯一精術士的な振る舞いも可能であり、行動の選択肢の幅が広いことも特徴。

  • クリスタルカラーはオレンジ。

初登場は『大水脈絡みの事件』。


【固有武装】

  • フェルーラクア
    伸縮機能を備えた、青い龍鳴杖型の武器。
    先端にある宝玉が周辺精素に強大な影響を及ぼし、精術士的なアクションが可能。加えて、そこから形成する疑似物質としての光布を用いることで、精素をかき集めたり、対象をからめとったりなど、攻防様々な形で活用出来る。

【必殺技など】

  • スプラッシュストリーム
    光布を巻きつけたフェルーラクアで波動を叩き込む攻撃。
    叩き込める波動は多岐に渡る。波音で精素を狂わせるなどから、純粋な物質破壊震動波、空間に波紋を走らせ疑似断絶空間を張る、果ては他者の想い*2といったものまで様々。
    フェニックスインパクトに匹敵する応用性を誇り、同様の効果こそ及ぼせないが、類似した用法も可能。非戦闘面でも活用出来るかなり稀有な技。

斬鉄剣豪ヴァフラブレード

白い女神から受け取った力を用いた姿。
白い袴武者鎧状に変化したスーツを纏っている。
他の形態と比べても、特に洗練された動きを実現することが特徴。
それは心身に白色・白性精素が作用した結果。
純化傾向の強い冷静な精神の獲得と、肉体制御に関する意思伝達が極めてクリアに起きているため。それらが合わさることで、洗練された最速の挙動が同精素を纏わせた剣戟を実現する。他形態のようにストレートな肉体機能・出力の強化とは、少し趣が異なる能力特化特性を持つ。
加えて特別な技以外では抜刀せず、納刀された長刀と格闘技を組み合わせた、独特のバトルスタイルを持つ。
半面、回避や攻撃的防御こそ出来るが、純粋な防御面はほぼ切り捨てた攻撃特化型。

  • クリスタルカラーは紫。

初登場は『シーヴェアの聖祠襲撃事件』。


【固有武装】

  • 神刀 雪桜
    しんとう ゆきざくら。
    真っ白な鞘に収まる、身の丈ほどはあろうかという長刀。
    白色精素の力を秘めた刀身は、その一閃でほとんどの物質を容易く両断してしまう。そのためおいそれと抜くことはなく、特化形態の中でも珍しい納刀状態での戦闘がデフォルトの武器。
    サンディクザーと比べても、その斬れ味は一段上にある。
    なお、刀身はある程度伸縮可能。

【必殺技など】

  • 絶技 天雅澄鏡
    てんがちょうきょう。
    空間伝達抜刀術。
    その一線が空間を走り抜け、距離とその堅さに関わらず、斬撃を伝える。その振り抜きによっては、一閃でありながら無数の斬撃が飛び交うことさえある、まさに神業。

鳳翼照來メガフェニックス

内に眠る真の力を引き出した、完成形。
基本形態フェニックスの発展形であり、それをストレートに強化している。
が、出力も頑強性も大幅に向上しており、これまでの全形態を凌駕したまさに完全上位形態である。しかし、それだけに強いられる消耗も大きく、長時間の変身は不可が大きい。


デザインも概ねは基本形態に類似。
概ねのカラーリングは同様であるが、若干装甲が増し、装飾も精緻になっている。特に、頭部はより「鳥」を連想させる意匠となっている。
最大の変化として、背中にも腰部のそれに近い、長尾羽状の装飾が発生している。
14本存在するこれらはマントに近く、腰のものよりも長い。さらにある程度意志で操ることが出来、伸縮することで武器やツールとして活用も可能。


全能力が高いが、最大の特徴は他形態の武装をすべて使えること。
武装召喚時には該当する形態の特性も引き出すことも出来る。これにより、如何なる相手にも単一形態で対応可能という、破格の利便性を発揮する。
ただし、個別武装の召喚は負荷が大きいため、使用するごとに変身維持可能時間が縮まってしまう。


新規の武器・必殺技などはなく、基本的には各形態を引き継ぐ。
ただし、その威力は概ね底上げされており、特にサンディクザー・サンディクセルは特化形態武装クラスに強化されている。


初めて確認されたのは、『“挑越者”?リヴァ・ル・ティダーラ?襲撃事件』。
“挑越者”の最強形態相手に苦戦する中、屈することなくこの姿に覚醒。
覚醒後は魔人を圧倒する形で、これまでとは一線を画した強さを持つことを知らしめた。

鳳天光臨ギガフェニックス

メガフェニックスを超えて顕現する、巨大形態。
あるいは、真の姿。
銀色の表皮が焔状の肉体を整えている輝く巨人、あるいは白銀の装飾を纏う焔の鳥、そのどちらかの形態で顕現する。共に青い眼と胸部結晶を備えている点が共通し、その溢れる焔状のエネルギーを駆使して戦う。


その在り様は精素ネットワーク体に近い。
形態の自在な切り替えなどはここに由来する。
が、その形状から人々のほとんどは、光の巨人を連想するようで、その一種であると認識されている。実際、精素ネットワークによる構築体たちからも完全な同種とはみなされておらず、ヘヴナイツシリーズにおける光体の方が近いとする意見もある。


完全な顕現が確認されたのは、鳳翼照來同様に“挑越者”リヴァ・ル・ティダーラ襲撃事件。
敗北を喫した“挑越者”が、最後のあがきで見せた巨大な白鉄色の竜形?との激突であり、上古竜級の壮絶な戦いを繰り広げた。

  • なお、不完全なものであれば実はこれ以前から見せている。
    幾度か見えていた巨大な焔状のオーラが形作る、炎の鳥や巨人の影は、これを表す前段階であった。

有する能力は極めて強大。
肉体面のみで見ても、都市破壊級爆撃を凌ぐ頑強性、数万tを超える戴冠種を持ち上げる膂力、音速以上の速さでの疾走を行なえ、陸・空・海を問わず活動可能。さらに飛行能力から多彩な放出能力、空間・物質・現象干渉能力まで備える。
特に放出能力による光熱攻撃は、理造神や真竜類クラスを討ち取るほど。
しかし、これだけの能力を維持することは極めて負荷が大きいようで、最大でも3分間しかこの姿は維持出来ないとされる。


【必殺技など】

  • フレイミングフェザー
    主に手から飛ばす光刃。
    牽制技として用いることが多いが、当たる場所次第では致命傷になりうる威力を持つ。
  • ファイアードウォール
    焔波状の波動防護壁。
    様々な形状と範囲で展開可能で、特定地点を守る結界としても展開可能。
  • リペアールフィールド
    物質的な修繕機能を持つフィールドを展開する。
    要は被害が出た場から即座にその状態を修復することが可能。消耗が激しい。
  • 千切り日輪
    高密度で圧縮した高速回転光輪。
    自在な飛行コントロールで獲物を追いかけ、切断する。戴冠種すら両断可能。
  • ブレイジウム光線
    両腕を十字に交差することで放たれる、朱色の必殺光線。
    多くの強敵を葬り去った、得意技にして必殺技。純粋な物理温度だけで摂氏30万度以上であり、さらに物質破壊波動も備える。
  • ジェネシックバン
    最大の必殺攻撃。
    焔の鳥へと姿を転じそのまま敵へ飛翔突撃、体内に浸透、そこから大爆発を起こす。自身の命も削りかねない一方、相手の存在のものを書き換えて破壊するため、防ぎようのない確実なダメージを与えられる。
    さらに、フェニックスインパクト同様の対象修繕など、様々な応用が可能。
  • 疑似再現武装
    各種特化形態の武装を疑似的に再現する技。
    これを用いることで、神の如き存在の力を上乗せした焔を生み出すことが出来、それらを用いて疑似分体を形成し、さらに肉体特性も変化させる。その際には、各種武装と同様の色合いに肉体の炎が変色する。
    形成される疑似武装はすべて肉体同様の疑似物質的焔であるため、通常時より可変性が高い。

 

来歴

その出現は侵災5年後。
公には初めてとなる『ダルマーハ王国?幻装体大規模テロ事件』で姿を見せ、強大な幻装体を単独で打ち破る。
以降各地で“早天の風”を助けるように事件に介入し、騒乱の元となる者を倒す。

  • 最初の時点から“早天の風”とは友好的であり、その後も協力して対処することが多い。

大陸秘境開拓時代末期、大陸各地の事件に参戦。
活動場所は始めこそ綴州からであったが、以降は場所を選ばず、文字通り大陸各地を転々とする形となり、
特に真精謎の組織と関わる事件とは縁深く、こと前者とのかかわりの中では新たな力を得ていくなど、強い関連性を示唆する出来事が目立った。
これらの事件で、彼はいくつもの超常的脅威と相対、それらの討滅や封印を成し遂げていく。動乱と混迷を極めていく大陸秘境開拓時代末期、その活躍は人々の間でまぶしく映り、徐々に知名度を上げていく。

  • 関わる事件のすべてで人命保護を優先することから、人々の間でも信頼を勝ち取っていった。
  • また、“伝道者たち”との戦いは彼の活動でも特に大きな要素であった。
    真精とのかかわりが彼に力を与えるものであるのなら、そこで得た力はこれに立ち向かうための力であったと言える。

『星幹終局大戦』ではその最重要作戦、世界樹塔フィネイル?攻略班として参加。
冒頭から巨大形態を披露し、同秘境内でも多数の強敵と連戦を繰り広げた後、“早天の風”を筆頭にこれまで出会った力強いたくさんの?仲間?たちと共に、最強最大の脅威?との最終決戦に臨み、星空の先で激突、そして消息を絶った──


それから数ヶ月の空白の後、再び人々の前に姿を現す。
以降は一時期、活動の場を南方大陸に移していたが、その後はまたエルネセトアに活動の場を戻す。
外大陸開拓時代?に入った頃も活動は続き、その過程で幾人もの後継者たちが生まれていった。不死鳥は死なず、その焔は受け継がれていく……

 

関連する人物

  • 【住民】/ルトラ
    何故か彼の赴いた先で現れることが多い。何故だろうなあ。
  • 【住民】/“黒狼の剣士”?
    ある種、対を成す形で語られやすく、また個人的にも複雑な関係にある戦友。

 

関連するもの

 

正体

その仮面の奥には、隠されたものがある──

その正体はルトラの変装──あるいは戦闘形態。
彼の内に眠る存在の力を引き出し、聖銀繊維とつなげることで形成する、亜種幻装体
驚異的な身体能力も、各種真精から力を借り受け、能力と共に形態も変化させることも、すべては「真精由来の幻装体」に相当するものであるため。

  • 聖銀と精素ネットワークが結合した表層が覆い、その内に特殊な精素ネットワーク構成体が包まれている。
    その肉体は精素ネットワーク構築体とも厳密には異なり、どちらかと言えば光量子生命体の方が近しいという。

彼が常備している小盾に内包された聖銀を解放し、そこへ不死鳥の尾羽の力を混ぜることで幻装体を形成する。
それはほぼ光人騎と同質の状態と言える。

  • そのため、核は不死鳥の尾羽の方になる。

素顔を隠す意匠なのには、複数の理由がある。

  • 一つは単純に「素性を隠す」ため。
    ルトラの持つ特異性は非常に目立つことから、余計なトラブルを招かぬようにという対策の意味が大きい。
    加えて、行動が表立つことも考慮し、話題性と象徴としての活用も見越し、「素顔が見えないことによる神秘性・象徴性」を高める意図もある。
  • 二つは「ルトラ自身の希望」。
    己の能力を活かすことは望む一方で、名声を自身が受け取ることへの忌避感が強かった。それに配慮した形である。
    ここに関しては、彼が記憶喪失であることも絡んでいる。*3
  • そして、三つめは「能力制御」。
    ルトラの精華能力は高まるほどに疑似精素ネットワーク化が著しいが、彼単独ではそれを御すことが難しかった。
    制御に難が生じると、存在の崩壊が起きかねない危険性があるのだ。
    それを防ぐため、鋳型を用意することで制御の手間を幾分か省く、という意図がある。

なお、変身形態の内ギガフェニックスのみは、上記特性から一歩踏み込んだ変化と言える。
あれは真精化の完全制御に近く、その肉体は限りなく光の巨人と呼ぶべきものとなっている。
ミスリルの名残こそあるが、構成物はほとんどが精素から変質した光量子体であるという。

 


相談コメント欄


*1 ブラックホールのこと
*2 精神とは波動であるという考えに基づく。
*3 世間からの評価で自分が勘違いしかねない、という不安を抱いていたため。