主にキャラクターのフラグの更新を避けることで発生するバグ技。
通常、イベント時に加入するキャラクターのステータスはメモリに一時的に記入されるが、
イベント終了後も該当メモリ領域は保持され、後に特定のキャラクターが加入した際の命名画面で保持された領域に新キャラクターのデータが記入される。
最後に加入したキャラクターは最後(ED)までデータを保持できることからもわかるように該当領域は(当然ながら)滅多なことでは上書きや消去がされないため、
何らかの方法で命名画面などを回避することで以前のデータを保持したままにできる。
特にFFのキャラデータは完全にフォーマットで処理されているため、メモリの上書き忘れ程度では問題が起こらず、普通にゲームを進められるように見えるが、
使用した時点ですでに例外処理であるため、重大なエラーやメモリ破壊が発生する可能性もあり、通常推奨されない。
つまり領域リソースをケチったために起こるエラーであるが、リソースは文字通り資源であるため、むしろリサイクルの一環であると思っていただきたい。
FF2
リバイアサンをすり抜け、レオンハルト加入後にリバイアサンに行くことで
リチャードを最終メンバーにすることが可能になる。(レオンハルトは何処へ…)
- FF2のフラグは前の物が消化されないと後の物も更新されないという形式になっているらしく、
この裏技を実行するとリバイアサンを改めてクリアするまでフィン城のゴードンとヒルダの台詞がリバイアサン前のまま変わらなくなってしまう。
そのため「たつまき」を覚えることができず、したがってポールのお宝ももらえないため注意が必要。
同様に、ディストの母子の台詞も変わらないが、レオンハルトと入れ替えでリチャードを仲間にすればちゃんとエクスカリバーは貰えるので安心してほしい。
お父さんにはなれないけども。
FF5(GBA版)
チートで試したがOPから第二世界のムーアの大森林まで飛ばしてガラフVSエクスデス戦終了後、ガラフが死亡してクルルが仲間になった後で、
第一世界終盤のロンカ遺跡に行きそこをクリアすると本来ならガラフが離脱するところがクルルが離脱していた。
そして第二世界初っ端のガラフがエクスデス城に単身潜入するイベントではガラフが復帰せずクルルが復帰していた。
どうやらガラフとクルルはデータを共有しているらしく、
ムーアの大森林のガラフVSエクスデス戦終了後にクルルが仲間になった時点でガラフからクルルに上書きされているようだ。
- SFC版でクルルが仲間になった直後にメニューを開くと、一時的にステータスがガラフのままだった気がする。
- 一時的でなくてガラフがそのままクルルであるばず
FF6
サウスフィガロ脱出の際、セリスを仲間に加えずに脱出すると某モーグリがパーティに加わる。
FF6のほとんどのキャラはゲーム開始直後はモーグリ達のステータスになっていて
キャラクターの名前を決定する時にキャラクターのフラグが更新される仕様になっている。
要するに、セリスの名前の決定をスキップしたため、このようなバグが起こったのである。
ちなみに、このモーグリはモーグリ集団の中で最も力が低いダメモーグリである。
個人的にはレアアイテムのチョコボの筆を装備しているモグシンが加わって欲しかった。
- >FF6のほとんどのキャラはゲーム開始直後はモーグリ達のステータスになっていて
この仕様のため、最初にティナをレベル99にしておくと他キャラのレベルも99になり、
他キャラのステータスを持つティナ防衛イベントのモーグリたちもレベル99になる。 - 実はちょっと違う。
ゲーム開始時点でデータの存在するキャラはティナ・ウェッジ・ビックスの三人だけで、残りは「名無し・レベル0・全能力0・顔はティナ」というダミーデータしか存在しない。
ティナ防衛イベントで初めてモーグリたちもダミーから変化するようになっている。
世界崩壊で一時的にメンバーがバラバラになるが、その際自動でメンバーの装備品が全て外されてアイテム欄に行く。
すると何故かブーメランとバックラーが一つ増えるというバグがあるが、これも上記と同じ仕組みである。
というのも、崩壊後にしか仲間にできないゴゴを正式メンバーとして扱ってしまっており、
当然ゴゴのデータは書き込まれておらず、ゴゴのデータ位置にいるズモモグの装備を外してしまうのだ。
なお、崩壊後にしか仲間にできないキャラはウーマロもそうだが、
彼は装備ひっぺがしおじさんの対象にならないので、彼のデータ位置にいるモーグリの装備も外されないと思われる。
- ティナ防衛イベント時点で登場しているのはモグを含むモーグリ11人+ロック&ティナの13人。
ウーマロは14人目の仲間であり、そもそもモーグリ軍団としては使いまわされていない。
しかし使っていないわけではなく、シナリオ分岐時のモグ→魔大陸での皇帝→ウーマロの順に使用している。
さらに、新たに見つかった飛空艇バグで大規模なメモリーバグを起こすことが可能。
FF7
ミッドガル脱出後、ケット・シーを仲間にする前にサガフロのディスクを使って、
アイシクルエリアに行き、DISC1を終えると、ジュノンでケット・シーの代わりに
クラウド(過去)が加わる。上記の某モーグリと同様戦力にならない…というか操作不能。
ゴールドソーサーにおける名前決定を飛ばしたためキャラフラグの更新が行われなかったのが原因。
- こちらも参照→【サガフロワープ】
エアリス生存の裏技は、サガフロワープを利用して離脱するイベントを飛ばしているだけで、このバグとは関係ない。
サガフロワープはFF7でこのバグを発生させるための手段に過ぎない。
FF8
アルティマニアに、このバグと思われる記事が掲載されている。
具体的には、ラグナ編に切り替わった瞬間に魔法のランプを使うと、ジャンクションがまっさらの状態でディアボロスとバトルになることがあるというもの。
ジャンクションが自動で引き継がれる状況でもこの現象は発生する。
ラグナ編に切り替わったら、ジャンクション画面を開いて、引き継ぎがきちんとされているか確認しよう。
アルティミシア城にもこれによるものと思われる現象があり、その発生手順は以下の通り。
ただし初稿執筆者が再現性を(ある程度)確認したのはPS版のみ。
【手順】
- アルティミシアのしもべを倒しセーブの封印を解除する
- 操作パーティをアルティミシア城内のセーブポイントに配置しメニュー画面を開いて「いれかえ」コマンドを選ぶ
- 操作側のメンバー1人または2人をパーティ切り替えポイント側のメンバーに入れ替える
- パーティメンバーを入れ替えたらメニュー画面を閉じずにそのままセーブする
- 一度ゲームを終了し、4でセーブしたデータをロードする
- セーブポイントからパーティ切り替えポイントへ行き「操作パーティを切り替える」を選ぶ
- すると操作(セーブポイント)側から切り替えポイント側に送ったはずのメンバーが消えている(逆に切り替え側から操作側に送ったはずのメンバーはそのまま残っている)
【補足】
- 上記において討伐するしもべや利用するセーブ・パーティ切り替えポイント、リセット方法はどれでも構わない。またセーブポイントに配置する操作パーティはスコール班でももう一方の班でも構わない。
- メンバー1人または2人が消失した状態で両方のパーティを同一のマップに揃えても支障はない。
- 入れ替わった状態で昇降機を作動させることもできるがその法則性は不明。
- セーブした時点では入れ替わり現象は発生しておらず、セーブデータをロードした時点で入れ替わりが発生する。
- 消滅したメンバーはアルティミシア城外に出る、またはもう一度パーティ編成画面を開いてすぐにキャンセルするのどちらかを行えば元に戻る。
- 入れ替わったキャラにエンカウントなしをセットすると2パーティで共有することができる。
また、このバグを利用して全滅続行させることも可能。
FF9
マーカスの経験値と成長ボーナスがエーコに引き継がれる際に経験値だけがリセットされる有用なバグ。
クイナ、エーコ、サラマンダーのステータスは、ゲーム開始直後は
FF9のサブキャラであるシナ、マーカス、ブランクのステータスに設定されている。
何故か、マーカスの経験値だけが初期化されるため、エーコに成長ボーナスのみが引き継がれる。
マーカスの育成に非常に時間がかかるため、エーコ最強育成とエクスカリバーIIは両立できない。
このため、最強データを作るのが趣味の人にとって、この「仕様」は不評である。
- このことは、攻略本に記載されている。扱いからみて裏技などの類ではないのかもしれない。
- FF9は、チョコボしかり、ダゲレオしかり、正規のストーリーに沿うだけでは見られない寄り道要素が多いからねぇ。
これも「もし一時的にしか仲間にならないゲストキャラをレベル99まで極めたら」
…っていう寄り道要素のつもりもあったのかもね。
実際戦闘に参加するゲストキャラでランダムエンカウントできるのマーカスだけだし…。 - 攻略本で紹介されているから仕様ということは無い。明らかに不自然な挙動なのでバグであるのは間違いない。
- 解体真書・アルティマニアは「バグも(容赦なく?)紹介する」スタンスを取っている。マルチジャンクションですら普通に紹介しているくらいなので……。
- FF9は、チョコボしかり、ダゲレオしかり、正規のストーリーに沿うだけでは見られない寄り道要素が多いからねぇ。
- ブランクのレベルが上がると、たとえ全員Lv1の経験値0で加入まで進めたとしてもサラマンダーはブランクの成長を引き継いで加入する。
なので、こちらは「全てを引き継ぐことが出来た」仕様だと思われるが、
エーコの場合、データ引き継ぎの際に経験値のみが引き継がれずに初期化されたまま「一部不具合の残った」仕様だったというパターンかもしれない。