KHシリーズにおける「X」の文字や記号、及びそれを象った紋章などを指す。
XIII機関の指導者ゼムナスが、機関のメンバーに加える際、その人物の元の名前を組み換え、『X』の文字を足し、アナグラムとなる新しい名前を与えた。
この『X』を異端の印と呼んでおり、記号としても物語中に色々な形で登場している。
- 例として「SORA(ソラ)」に「X」を加え、並べ替えると「ROXAS(ロクサス)」となる。
このような法則が判明してからというもの、XIII機関のメンバーの名前から「X」を取り、並べ替えて人間時代の名前を予想するという遊びがある。 - その他にもスタッフの名前に「X」を入れて、並び替えるネタもある。
- ハートレス(エンブレム)についている紋章のイバラも異端の印である。
異端の印の由来はχブレードからであり、ゼムナスの本体であるマスター・ゼアノートが強くχブレードを求めていることが実感できる。
- 誤解されがちだが、「XEHANORT(ゼアノート)」の頭文字から取ったのではない。
- 余談だがアルファベットの「X」の由来もまたギリシア文字の「χ(キー/カイ)」である。
- χブレードの場合はゼアノートによると本来は「χ(キー)」と読むらしく、それは終局・死を意味するという。
この印が衣装に付いている人たちの多くはひどい目にあっている。
ロクサス、KHIのリク、BbSのテラ、ヴェントゥス、アクア、マスター・エラクゥス、3Dのソラがそれに当たる(ロクサスにいたっては彼のシンボルマークである)。もうほとんど不吉の象徴である。
ソラにいたっては、服のXマークのせいで謎の青年にストーキングをされるという酷い目に遭い、公式で付けてはいけない印になった。
- KHIIのソラの衣装はXマークだらけだったりする(腰の前後のベルト、手袋の甲、靴紐、ポケットの計8箇所)。こっちはロクサスの影響だろうか?
- しかしKHIIでは王様の方も靴にXマークがついている。一部はただのデザインの場合もあるのかもしれない。
- 3Dにおいてソラは夢の世界に入る前にアンセムと接触した際に衣装が変わる。
服そのものはイェン・シッドの魔法で変わったものだったが、胸部についていたX字の模様はゼアノートが彼の居場所を知るために施したマーキングであることが終盤に判明する。そのため正確には順序としては逆で、XマークのせいでストーキングされたのではなくストーキングをするためにXマークをつけたということになる。
しかし、接触直後のダイブモードではKHIの衣装になっている。新しい衣装の秘密は隠しておきたかったのかもしれない。- この反省を踏まえてか、KHIIIでの新衣装にはX印が全く無い。
登場回数が少ないため気が付きにくいが、茶ローブ姿のアンセムにもX印のデザインが取り入れられている。
- ただし彼はひどい目にあっていない(むしろ遭わせるほうである)。
また、デミックスが影で「バッテン傷」と呼ぶサイクスの額の傷も、異端の印ととらえることができる。その根拠として彼も青年ゼアノートにマスター・ゼアノートの闇の器として選ばれた。
- よく見るとピートの衣装にもついている。彼の場合は大体の場合してやられているという意味では酷い目に遭っている…のか?
DRの大体のキャラクター達の衣装にもついている。
KHIIIRMでは、ロクサス・リア・シオンの3名がゼムナスから異端の印を取り返すシーンが描かれる。
- 異端の印は概念的なものかと思いきや、ゼムナスが物理的に携帯しているものだと明らかになった。
- 名付けの時に与えられたにもかかわらず「取り返した」ということは一度消滅すると異端の印はゼムナスに還るということだろうか。
異端の印は前述にあるように不吉の象徴扱いされているが、この異端の印があったからこそ出会えた彼らにとっては繋がりのルーツでもある。ノーバディではなくなり、かつてゼムナスから与えられた異端の印を持たない今の彼らは、ゼムナスの消滅前にルーツを取り戻したかったのだ。
- ゼムナスを倒せばゼムナスと共に消滅してしまうので、その前に自らの手で取り戻したかったという趣旨の発言をロクサスがしている。
- こんな縁起の悪いもの取り戻して大丈夫?という気もするが、別に異端の印自体が悪という訳でもないだろうし、これを不吉たらしめる元凶のゼアノートが全員消滅したため、所持していても特に害のないものになった…と思いたい。
- アクセルはともかくとして、ロクサスやシオンにとっては、ソラや人形とは違う扱いになったきっかけというか、自分という存在の始まりとなったものでもあるため、彼らの主観としてはそこまで縁起の悪いものでは無いのかもしれない。
- ちなみにマスター・ゼアノートが「χ」について説明する時に出した物とゼムナスが用いているものとでは微妙に形状が違う。本当に微妙な違いだが。
χに登場する予知書のマークは、この印とエラクゥスの流派のシンボルを組み合わせたものと考えられる。
- 時系列的には、予知書のシンボルから異端の印をとったものが後のエラクゥスの流派のシンボルになったという方が正しい。
また、マスター・グウラがマスター・オブ・マスターより授かったロストページに記された裏切りの予言について、裏切り者の唯一の手掛かりが“異端の印を持つ者”であるという。