キャラクター/【デミックス】

Last-modified: 2024-04-29 (月) 16:39:00

『夜想のしらべ』の称号を持つ、XIII機関ナンバー9(No.IX)。

  • 同じ「夜想」でもこいつとは全体的な色も属性も違う。改めて注意することではないかもしれないが。

属性は「水」で配下ノーバディはダンサー
名前のスペルは「Demyx」。人間の頃の名前は不明。

軽いノリで緊張感に欠ける性格。それでいておどけたり、勇ましかったり、ビビリだったり、不敵だったりと彼も彼で掴みどころがない。
どこか頼りなく、戦闘もあまり得意ではないと自称するが、いざとなると武器と水の力を存分に振るい戦う。
 
CVは鈴村健一。
FM版及び北米版における声優はライアン・オドノヒュー。


髪型は明るい茶髪で耳から上の部分を逆立てている。若干ロン毛。瞳の色は明るい緑。


武器はシタール

周りに立ち昇らせた水を、左手を真上にあげて集め、形成した水球を握りつぶすことで武器を生み出す。

フィールドをステージに見立てたライヴのように戦いを展開し、シタールを奏でて水を自在に操り遠距離・広範囲の攻撃を繰り出し、しかも水を使った分身まで作り出す。戦いが苦手と言う言葉が嘘のような攻撃である。
水のようにつかみ所のない技をクリアできなければ、独特のペースに巻き込まれ、力尽きるまで踊り続けることになってしまうだろう。
戦いは苦手と発言するなど情けない印象が目立つが、彼もまた強者揃いのXIII機関の一員。他のメンバー同様、決して侮れない実力者なのだ。


漫画版ではおバカなキャラに拍車がかかった。Days編では報告書はでたらめばかりでありとあらゆる手段で任務をサボり倒そうとし、もはや完全に怠け者の社内ニートと化している。
サイクスもデミックスと一緒に出るコマでは大抵目がバーサク化しており、どやされ説教され尻叩きをされている模様。

  • これでも忘却の城に左遷されずに普通に働かされていたんだから、シオンは「ダスクにされる」なんて怖がらなくてよかったのではないだろうか。

また、ロクサスに「女の子のスイッチ」の話を振られたときに「ラクシーヌなんてスイッチだらけみたいなもんだ」と言っていたことから、後輩であるラクシーヌにも怯えていた様子。
そんな具合で機関キャラの中でも随一の愉快なギャグキャラと化している。しかしその末路は……。(KHIIの項目参照)


「FINAL FANTASY 零式」に「ジャック」という名のキャラクターが登場するが、容姿・性格・果ては中の人までデミックスと同じである。

  • ちなみにあちらはデミックスをさらに緩くした感じの性格をしている。しかし極たまに的を射た発言をしたりもする。どちらかといえばグーフィーに近い性格と言える。

また鈴村氏は、BbSではザックスの役も演じており、ザックスが登場するのは、後にデミックスが現れたワールドであるオリンポスコロシアムである。
単なる偶然の一致なのだが、何か意味があるのではと勘ぐったプレイヤーもいるとか。

  • 恐らく、こちらの方と同じ理由かと思われる。
  • 声優が同じだけで、当然デミックスとザックスに接点はない。

KHII

オリンポスコロシアムの冥界でソラの前に初めて姿を現す。
この際にはハデスに戦いを挑んでいるが、冥界の呪いのせいで実力が出せなかったのか「俺たちは退却だ!」とすれ違い様に言い放ちながら退却。

  • この時点で小物臭が漂ってくる。逃げる時の走り方に至っては小悪党そのもの。

オリンポス・ストーン」をフィルから奪い、再び追いかけてきたソラからロクサスの本性を引き出すため一戦交える。戦いが終わった後も、ロクサスに対して機関に戻るよう呼びかけていた。

  • 時系列的にはとっくにアクセルに対しロクサス抹殺命令が出された後であり、機関の決定に背くセリフだと言える。
    臆病者と扱われるデミックスから発せられたセリフであり、それだけ彼なりにロクサスのことは心配していたのかも知れない。

 
その後ホロウバスティオンの大決戦の際、再びソラ達の前に現れるも、「やっぱり俺向いてないよこういうの」と、最初はあまり戦意は無かった様子。
この辺りからソラ達から完全に見下されはじめ、「XIII機関のくせに、情けないやつ!」とまで言われてしまう始末。

  • 仮にもノーバディ、しかもXIII機関なので強い心とかを持っていたはず…なのだが、「本当にそうか?」と思ってしまうくらいの性格に見える。ソラのこの台詞が端的にこのことを言い表している。
    • ハートレス化した時の恐怖が強すぎてノーバディになってしまったのかも。
    • ノーバディになって人格が変わった人も何人かいるんだし、デミックスも人間だった時は…と思えないのが悲しいところ。

一度は渋めな声で「人は見かけで判断しちゃだめだぞ」と強気な態度を見せるものの、ちょっと武器を構えて威嚇されただけでまた弱気になった。
が、そんなソラ達の挑発に対し、「黙れ裏切り者」と表情・声色を一変させて冷たく言い放ち、直後水を集めて作り出すように出現させたシタールを手に、まさにこれからライブだとでも言うかのように笑顔で決めポーズを取りソラ達に戦いを挑む。が、結果虚しく敗北。
情けない断末魔(無印では「うっそーん!」、FM版では「No way!」)と共に水に溶けるようにして消滅した。

  • この断末魔は野村ディレクターが現場で思いついて急遽入れたもので、そのためか字幕は出ない。
  • 結果的にKHIIでは最初に消滅した機関メンバーとなった。にも拘らずルクソードより印象に残るのはこの断末魔も一因だろう。

上記のように態度をコロコロ変えることから、しばしば「多重人格者ではないか」とネタにされてしまうが、むしろコロコロ態度を変えるところが「心無きもの」ノーバディらしいという評もある。
 
ちなみに、ドナルドが「騙されないぞ!」と言った直後に「黙れ裏切り者」と返したため、内容をよくわかっていない人から見たら「ドナルドが機関の裏切り者」というような意味不明な構図になってしまう。
無論これは「ソラの元へ還ったロクサス」に対しての台詞であり、この台詞を受けたソラは(恐らく無意識にではあるのだろうが)どこか悲しい顔をしていた。

  • 要は「裏切者(の一派)」という意味合いである。

オリンポスコロシアムホロウバスティオンで2回戦うことになる。

「舞い踊れ水たち!」の台詞と共に、フィールドに「水の舞踊」による複数の水の分身を生み出すのが特徴。同時にカウントダウンが始まり、カウントが0になるまでにフィールドの水分身を全滅させないとなぜか即ゲームオーバーになるという理不尽な戦闘を強いられる。
ちなみに水の分身が出現している間デミックスは一切の攻撃を受け付けず、水分身を全滅させることによって初めて攻撃を加えられるようになる。

  • しかし彼自身の攻撃はそんなに強くないため、分身に注意すれば倒せない相手ではない。
    ただ一部の攻撃(ホーミング水柱など)の回避は結構難しい。頻度の低い物理攻撃以外はブリザドタイプ一辺倒なので耐性防具を用意しておくと楽になる。

1回目の戦いでは水の舞踊をクリアすると戦闘は終了するが、2回目ではデミックスと直接対決することになる。
ブリザドタイプを無効化するが、ファイアタイプの攻撃には弱い。

  • 世間では「水は炎に強い」というイメージが強いので、中々弱点に気付けなかった人も多いだろう。

HPが残り半分まで減ると「水柱乱舞」を使ってくるようになる。デミックス自身が攻撃する技の中ではこの技に注意が必要。
戦いは苦手というが、水球連射や乱舞攻撃など、攻撃の激しさはザルディンともいい勝負。属性はブリザド系一辺倒なので対策は取りやすいが。
また、時々「楽しんでるか~い?」というセリフと共に近寄ってくる事があり、この時デミックスに触れると「ライブ」が発動し、回避不可の攻撃を受けてしまう。
逆に、この時リアクションコマンド「ライブジャック」を発動させれば、確実に相手にダメージを与えられる。

  • 怯みの仕様が他の人型ボスと微妙に違うのか、ちょっと攻撃にディレイを掛けるだけでも水柱で反撃してきたり、他のボスならまず通るファイア連打でのハメに割り込んできたりと変なところで強さを発揮する。
    特に後者は結構問題になりやすく、耐性に反してファイア系に弱いという印象は意外とない。やりこみ等では強制反撃誘発のためサンダーを浴びせられている場面の方がよく見かけるだろう。

漫画版では意外にも、存在しなかった世界まで消えることなく生存。

  • シグバール曰く「なんでお前が生き残ってるのか不思議でたまらんよ俺は」

ソラ(=ロクサス)と戦うことには消極的だったが、サイクスに恫喝されたことで止むなく出陣する。
以降の展開こそ原作ホロウバスティオンと大差はないが、なんと彼は戦闘後の消滅時に涙を流している。
やはりというべきか、ノーバディでありながら彼もまた心を有していたのだろうか。

  • 他にも冷酷な反応をしたゲーム版と異なり「心がないんだろ!」という発言に本気でムッとしたような反応をしている。

そしてゼムナスの発言を見る限りデミックスは、「ソラに罪悪感を抱かせる」ための完全な捨て駒であったようである。
機関の真意からすれば自明の結末だが、あまりに救いのない扱いと言う他ない…。

水の分身

デミックスが召喚する分身。上記にもあるように水の舞踊で召喚してきて、時間内に全て倒さなければならない。
何度か攻撃したりブリザド系魔法を当てると音符のような姿になり、無防備になる。この時にリアクションコマンド「ワイルドダンス」で振り回し、他の分身を一掃できる。
また、本体同様ファイア系魔法が弱点でもあるため、ウィズダムフォームファイナルフォームになれるならこちらの方が手っ取り早く倒せる。
慣れてしまえば倒す事そのものは大した手間ではない……のだが、この分身達は少々色が薄くて見辛く、特にホロウバスティオンでの戦いではこれが画面端に1体だけゆっくり床や背景に紛れて移動してしまうと発見に時間がかかり、結果タイムアップなんて事もありうる。

KHIIFM

追加イベントに登場。退けたはずのデミックスがソラ達の背後に現れ、アブセント・シルエットについて説明してくれる。

  • 曰く「オリンポス・ストーンより面白いオモチャ」「遺されし不在の影絵」であり、それと倒すことで「本当のおまえが」「きっと目を覚ます」とのこと。
    困惑するソラにデミックスは「おまえ勇者だろ。自分で考えな!」と言い捨てて今度こそ去る。
  • この時のデミックスは普段のデミックスとは語り口調が違い、惑わすような言い回しをする。
    • そしてあのオリンポス・ストーンをオモチャ呼ばわりである。

円卓のイベントではシグバールの発言にたじろいだりと相変わらず。しかしそんな彼の様子を「心乱れたふり」とザルディンが指摘するのだが、実際どうなのだろうか。

  • 無印の頃でも、ソラたちから「心がないこと」を指摘された際には「そんなことないよ、許してくれよ」と返していたことから、もしかすると本当に彼にも心が芽生えかけていたのかも知れない。

その後新マップ「追憶の洞」の最奥、集積の庭園に再現データとして登場。
耐性が変化し、物理タイプを半減する代わり、ファイアタイプの攻撃では通常の1.5倍のダメージを与えることができるようになった。
面倒だった「水の舞踊」の分身がさらに面倒になり、最終的に分身99体を30秒以内に撃破というとんでもない試練を必ず使うようになった。
これをクリアしない限りトドメをさす事はできない。
しかしそれ以外の行動パターンに変更はない。分身を上手く捌く事に集中すれば勝てない相手ではない。
撃破時の報酬はAPアップ。余りがちなので、強化目的で繰り返し戦う意義はそこまで高くない。

  • 何故かHP1になると、ライブと分身1体を1分以内に撃破する試練しか使って来なくなる。が、トドメを刺さずにチャージバーサクなどで殴りまくると水柱乱舞×2で反撃される。
  • APアップを集めるにはルクソードかデミックスの再現データどちらを利用するか意見が分かれるかもしれない。

Re:COM

直接登場はしないが、エネミーカードとして登場。
KHIIFMのクリアデータがある状態でアトランティカ未知なる宝のキーカードを使った部屋で手に入る。
発動する効果は「ウォーターチャージ」、氷属性の技を無効化、雷・無属性の技の受けるダメージを半減する相性の変化が起こる。相性の変化はKHII本編のデミックスの耐性に準拠されており、KHIIFMの再現データのように物理属性を半減、炎属性が弱点とはならない。

Days

ロクサスとは主にオリンポスコロシアムで行動を共にする。
しかしロクサスに任務を押し付けて自分はサボろうとする。


ロクサスには「いつもシタールを弾いてるだけの人」としか認識されておらず、シオンがキーブレードが使えなくなった際メンバーに感づかれないかという心配に「(他のメンバーはどうだかわからないけど)デミックスなら大丈夫」と答えている。また、アクセルからは「あいつにはあいつの任務が…あれ?あいつ何やってんだろ」と言われる始末。

  • 彼のレポートを見る限りピュアブラッドの討伐をしていたようだ…?
    • ついでに趣味で作曲もしていたようだ。
  • 一応フォローしておくと、ロクサスと同行した際の彼の戦闘能力はかなり高い部類に入る。ブリザラでの凍結がかなりありがたい。
    ちなみにミッションモードでのパラメータもやや魔法型。

シークレットレポートによると、曲を自作しているらしい。また、サイクスの事を裏で「バッテン傷」呼ばわりしている。レポートの内容から察するにハートレスの討伐任務も受けていたらしいが、上記のロクサス達の会話からして真面目にこなしていたのかすら怪しい。

 
物語後半でシオンの秘密が明らかになった時には、「良く出来た人形だったよな!」と言っていたことから「実はやはり非情な人物では?」としばしば言われるが、おそらく本人に悪気は無いと思われる。

  • むしろ人形だと知って、より友好的に接しようとしていように見えなくもない?
  • 直前に「あのシオンが人形だったとはな…」と言っているので、本当にそのままの意味ですごいと思ったのかもしれない。
  • Daysはストーリー上機関員が多少冷たく描写されているので、彼だけがひどいわけではない…かもしれない。
  • ちなみに、同じ女性機関員のラクシーヌが消滅した事に関しては、清々したといった風に話している。まあ彼との会話やKHIIIでの描写から推測するに、彼女からはきつく当たられていたらしいので無理もないとは思うが。

属性は水で、受けたダメージの分HPを回復されてしまう状態異常(というよりは追加効果に近いが)「ダメージ吸収」に耐性を持つ。
パートナーの能力として「ブリザド」、「ブリザラ」を使用可能。日にちが進むと「エアロラ」も使用するようになる。LVはすべて2。
彼の通常攻撃には音波を飛ばして攻撃するものがあるが、これは位置によって威力補正や怯み能力が異なるという特殊な性質を持っている。大雑把にいうと、近距離で当てるほど威力が高く敵をひるませやすい。
リミットブレイクは「ウェイブギグズ」。

  • 武器による物理攻撃や音波を使った攻撃、ブリザド系やエアロ系の魔法といったものが主な攻撃手段となる。ミッションモードではファイア系サンダー系の魔法も使用できるが、KHシリーズにウォータ系の魔法が登場するのはまだ先なので、本作で水の力を操ることができるのはリミットブレイク使用時のみとなる。

ミッションモードで二位以下になると、結果発表の時に悔しがった後、椅子からずり落ちるという、なんともデミックスらしいリアクションをする。
ドッジロールを使うと武器を抱えながら転がる。


闇と光を紡ぐ庭には355日(実質91日)中39日おり、これは忘却の城に行かず生き残った組の中では3番目である。

任務の同行回数は4回で、これは忘却の城に行かず生き残った機関員達の中では下から2番目である。


漫画版では、オリンポスコロシアムにて黒コートを脱ぎシングレットを着てヘラクレスと戦うという信じられない場面が見られる。果たしてあのシングレットにも黒コートと同じ性質があったのだろうか。一戦交えるくらいの時間なら脱いでいても平気なのか。……謎は深まるばかりである。

  • 闇の回廊を使わないなら別に大丈夫だったはず。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
リバースカード(闇側勢力のカード)として採用されている。R1種類、SR2種類、SR+2種類があり、また、タイプは全てマジック。
サービス終了直前には、ゼムナス、シグバール、ザルディン、サイクス、ルクソードらKHIIの機関メンバーと一緒に写ったカード(通称:集合写真)がログインボーナスプレゼントで配布された。

KHIII

真XIII機関のメンバーとして登場。正式メンバーではなく補欠だが、金眼になっている。
他の元メンバーと同じくノーバディに戻っている。同じ補欠仲間のヴィクセンは目的があって自らの意思でノーバディに戻ったのに対し、やる気もないデミックスがどういうつもりでノーバディに戻ってまで補欠入りしたのか劇中では明かされない。

  • 彼曰く、「なんかうまいこと言われて騙された感がある」とか。一体何言われたんだ…。

ラクシーヌにも「(デミックスを使うくらいなら)鍋でも器にする方がマシ」と言われてしまっている。哀れ。

  • 今作でも戦闘が苦手なことには変わりないようだが、一応本人は「俺だって本気出せばそこそこ強い」とラクシーヌに返している。
  • 3Dで明かされた、ゼムナスの旧機関メンバー評の中の「力の足りぬ者」は、ファンからも満場一致で「絶対デミックスだろ」と言われていたが、補欠として無事(?)機関入りを果たしている。
    • だが、「謀反を企てる者」と評された(と思しき)マールーシャやラクシーヌも機関入りしているので、「力の足りぬ者」がデミックスではないとは言いきれないのが何とも。
      • 「力の足りぬ者」だからこそ補欠として扱われている(正式メンバーに含まれていない)のかもしれないが。
    • ちなみに彼はレプリカの補欠らしい(一応レプリカの体でこの時間軸に来ているメンバーもいるが文脈的にこれは勘定には入らないだろう)。レプリカの真機関員といえばこの2人だが…。
  • ラクシーヌに補欠であることで笑われた際、笑う彼女に聞こえないようにか、いつもと雰囲気の違う低い声で「笑ってろ」と呟いている。
    • この時の声音はKHIIでソラに対して豹変した際のものとよく似ている。彼女に笑われたことに対して怒っていたのか、それとも彼なりの何か意図があったのか…。

 
補欠扱いのためか、前にも増して戦闘に消極的。同じく補欠のヴィクセンと違い何の任務も与えられていないため、どこにも行かずずっとシタールを弄っていた。
当然そんな彼の事をいちいち気にする人もいないため、ヴィクセンの計画の協力者に選ばれ、裏切りの片棒を担ぐことになる。

  • 最初は「俺関係無いし!怖いし!そもそも、俺とヴィクセンってそんな絡み無いよね?」と断ろうとしていた。
    …どう見てもいつも通りのデミックスである。
    ゼアノートの器とか思惑とかそういったものを微塵も感じさせない。寧ろ「お前本当に機関入りしてるのか?」と言いたくなる。

具体的には賢者アンセムとレプリカの素体をイェンツォ(ゼクシオン)の元に届ける役目。

  • これがロクサス復活の要因になる。
  • マールーシャの口ぶりから、サイクスがデミックスを連れて来たと思われる。もしかしたら最初から協力者にするつもりで連れて来ていたのかもしれない。

誰かの代わりであることにコンプレックス的なものがあるのか、当初は機関を裏切る事を怖がっていたにもかかわらず、それが誰かの代わりではなく自分にしかできないことだと言われると途端にノリノリになっている。

  • ヴィクセンの方からその話を持ち出したことから、デミックスがこの言葉で乗り気になることは分かっていたようである。ヴィクセンの代わりなのではとか言っちゃいけない。
  • もしかすると、補欠(正式メンバーの(しかもレプリカの)代わり)という扱いが内心相当嫌だったのかもしれない。ラクシーヌにも笑われたし。
     

キーブレード墓場での最終決戦に参加せずEDにも出ていないため、彼が最終的にどうなったのかは不明。

  • 恐らくは人間に戻ったと思われるが、描写はない。一応アルティマニアには「人間にもどり生存(?)」と記述されている。

旧XIII機関のうち、No.1のゼムナスからNo.6のゼクシオンまでが賢者アンセムの弟子であることが明かされていたが、今作でNo.7のサイクス(アイザ)とNo.8のアクセル(リア)もかつて賢者アンセムに弟子入りしていたことが判明した為、順番的にNo.9のデミックスは賢者の関係者以外で初めてXIII機関のメンバーになった人物だということになる。
また、ゼムナスが旧機関にデミックス以降の4人を加えたのは(そして恐らく真機関に再加入させたのも)「古のキーブレード使い」を探し出す為だったと明かされたことから考えて、その古のキーブレード使いと関係があると判明している者達同様にああ見えてデミックスも何らかの関係者である可能性は高い。

  • これについてはルクソードも同じことがいえる。
    …4人全員はさすがに不自然な気がするが。

体格・挙動が似ていること、真機関メンバーの中でもキーブレード戦争時に消滅していない上、ED後の行方も分からないこと、及びシグバールとルシュの一件などから、時間を超えたマスター・オブ・マスターの仮の姿ではないかと疑われている。

  • KHIIに登場するメンバーの中でもソラたちに敗れ消滅した際の経緯からどうもネタキャラ扱いされがちなデミックスだが、この噂が真実であればまさに汚名返上である。過去が変わるわけではないが。
    • 考えようによっては「どうせ事が済んだら復活できる」と踏んで一度光の勇者たるソラ一行とガチの戦いをしようと思った……とかなら株は上がるかも。
  • ただ、ルシュとシグバールの性格に変化が見られる点を考えるともしかしたらただ言動が似ているだけ、という可能性がある。しかし否定する証拠もない。
    • 青年ゼアノートの時代までは恐らくはそのままの状態で来ていたようなので、正真正銘マスター・オブ・マスターそのもののノーバディである可能性もなくはない。しかし今度はなぜノーバディになったら声が変わったのかという謎が出てくる(他には特殊な事情のあるゼムナスかナミネかロクサスくらいしか例がない)。

KHIIIRM

追加エピソード「Re Mind」にて登場。
断絶の迷宮でのダーク・リク達との戦いが終わった直後に現れリクを警戒させるが、イェンツォから貰ったモバイルポータルを見せて敵ではないことを示し、リクから託されたレプリカをヴィクセンの元に運んだ。
この際、リク=レプリカの件があってかレプリカを大事に扱え、何かあったらただでは済まさないと言い募るリクに向かって「俺向き!」と言っている。

  • この「俺向き」という言葉はヴィクセンに依頼された時にも言っている。
  • ヴィクセンはこの地での戦いでレプリカが回収できる可能性があると考え、デミックスを送り込んだようだ。

シークレットエピソードのムービーでルクソードはノーバディになる以前の正体が示唆され、デミックスが旧XIII機関のメンバーの中で人間だった頃の素性が完全に不明な最後のキャラクターになった。

  • ただルクソードもルクソードでマールーシャやラクシーヌのような決定打はなく可能性が1つ出てきたに過ぎないため、五十歩百歩な状態ではある。
  • 旧XIII機関の者は他の12人が全員何かしらの特殊なバックボーンを持っていたことや、人型ノーバディとして誕生する条件の厳しさなどを考えると、デミックスだけが偶発的に産まれた人型ノーバディである可能性は限りなく低いと思われる。
  • 20周年のディレクターへのQ&Aでもデミックスの正体について触れられているが、「今後のために黙っておく」といったニュアンスの答えであり、何かしらの秘密があるのは間違いないようだ。