キャラクター/【ゼアノート】

Last-modified: 2024-03-01 (金) 00:52:14

シリーズで「ゼアノート」と呼ばれる人物は主に3人いる。

  1. ゼアノート:賢者アンセムの一番弟子として師事していた人物。後にアンセムとゼムナスとなった。
  2. マスター・ゼアノート:ダークシーカー編の元凶である闇のキーブレードマスター。
  3. 青年ゼアノート(ヤング・ゼアノート):2.と同一人物であり少年~青年時代の姿。

 
本項では1.について解説する。


かつての賢者アンセムの一番弟子。
名前の綴りは「XEHANORT」(X+NO HEART及びANOTHERのアナグラム)。
10年程前のレイディアントガーデンで、名前以外を記憶喪失の状態で行き倒れていたところを賢者アンセムに拾われ、以降は弟子として賢者アンセムに仕えて彼の教えを受け、研究に携わっていた。
若さ故の精神的な未熟さはあるものの、その探究心や才能は賢者アンセムをして「人を超えた程に優秀すぎる」と言わしめる程。アンセムの弟子達の中では新参者であるにも拘らず、一番弟子の扱いを受けていた。
しかし、賢者アンセムが始めた「人の心の闇」の研究が切っ掛けで、後に他の弟子たちと共謀して師の名前と研究を乗っ取って陰惨な実験を繰り返した挙げ句ハートレスの研究まで始め、師を無の世界に追放し、最終的には自らハートレスとなった。

世界にハートレスが蔓延ることになった原因であり、闇の探求者アンセムゼムナスの本体であり、かつて幼いカイリ星の大海に流した人物でもある。
 
その正体は、マスター・ゼアノートテラの体を乗っ取った姿。その正体により「テラ=ゼアノート」とも表記される。

  • ファンからは省略して「テラノート」とも呼ばれる。

賢者アンセムの弟子時代を指す場合、ファンからは区別の為「賢者アンセムの弟子のゼアノート」と呼ばれたり、それを省略して「弟子ノート」と呼ばれることもある。

  • MoMのゲーム内では「研究者時代のゼアノート」と呼ばれていた。

 
CVは闇の探求者アンセムと同じ大塚明夫。
FM版及び北米版における声優もアンセムと同じリチャード・エプカー。

ゼアノートはマスター・ゼアノートがテラの体を乗っ取った姿であるのにも拘わらず、テラでもマスター・ゼアノートでもない全く別人の声に変化したこととなる。マスター・ゼアノートの若い頃の声とも異なる。
ノーバディの声は人間時と異なるが、ハートレス(茶ローブの人物)の声は人間時と同じ。

  • ハートレスは後にリクの身体を乗っ取るが、こちらも声は人間時と同様。
  • ノーバディは当初から声が異なる(ノーバディ化で声が変化した)のか、10年の歳月で声変わりしたのかは不明。

マスター・ゼアノートがテラの身体を乗っ取った時点では髪と瞳と肌の色が変化したテラそのものの外見であり、瞳はゼアノート系列らしく金色をしていた。服装はテラの頃のまま。

記憶を失ってからは瞳の色が茶色になり、さらに言うと髪が銀髪というより若干白っぽくなっている。しかし肌はゼアノート系列のような褐色。
ヘアスタイルは闇の探求者アンセムとゼムナスを合わせたようなもの。前側はアンセムのようなオールバックからゼムナスのような前髪が二本はみ出ている。両者の本体であるがゆえだろう。
こちらは白衣を着用している姿でしか登場していない。

  • この身なりになった時点でテラの雰囲気はほとんど消えてしまっている。

賢者アンセムの弟子時代、記憶喪失時の性格がどうだったのかは描写が少なくわからないことが多い。
前述の賢者アンセムから見た「精神的に未熟」「めざましい探求心」という点から、恐らくマスター・ゼアノートの修行時代が近そうである。
 
意思と記憶と心が同一であることから闇の探求者アンセムに近い性格という推測もあったが、KHIIIのシークレットレポートで賢者アンセムがゼアノートに対して行った実験によって記憶を取り戻しかけていたことが判明した。
つまり、アンセムレポートを書いていた頃はほぼマスター・ゼアノートと変わらない人格であり、その過程でゼアノートから研究とレポートの筆者を引き継いだ闇の探求者アンセムが、以前の記憶がある上で「何ら変化は無い」としているので、アンセムは記憶喪失時のゼアノートの延長とは言い難そうである。


KHII

本作にて初めてその名が判明。
KHIでソラたちが「賢者アンセム」だと思い込んでいた人物の正体、要するに「偽アンセム」である。

ホロウバスティオンの城にある賢者アンセムの研究室には彼の肖像画が飾られており、その後ろ側の隠れた壁にはDTDのパスワードのヒントが記されていた。

  • この絵、わざわざ描かせたのだろうか…。

 
肖像画に描かれた銀髪の若い男が「アンセム」、アンセムのコンピューターに表示された人物には「知らないおじさん」という反応を示したソラたちに対し、コンピューターに表示された人物こそが賢者アンセムであり、ソラたちがかつて倒した肖像画の男は偽物のアンセムだったと王様の口から語られる。
厳密にはソラたちが倒したのは肖像画の男のハートレスであり、彼がハートレスとなった時に生まれたノーバディがXIII機関のリーダーであるということも同時に明かされた。

肖像画の男に会ったことがあると言う王様は、大渓谷に現れたXIII機関のリーダーであるゼムナスの姿を目にしたことで、肖像画の男は賢者アンセムの弟子の「ゼアノート」だということを思い出す。
王様は過去に賢者アンセムの元を訪れており、その時に弟子のゼアノートとも会っていた。賢者アンセムが記した裏アンセムレポートやゼアノートが記したアンセムレポートにもその時のことが記述されている。


失った記憶を回復させるため心の奥底を探る実験の被験者となった結果、闇に囚われてしまい、密かに心の闇に関する実験を行うようになる。KHIのアンセムレポートはこの頃から執筆され始めた。
彼を止めようとした賢者アンセムを、無の世界に追放した上で彼の名前を奪って「アンセム」と名乗る。

この後にアンセムレポート7に書かれている装置でエンブレムが誕生、(ホロウバスティオン内で確認できる)ハートレス製造施設が作られた結果レイディアントガーデンでエンブレムが大量発生し、崩壊に繋がった模様。

  • 彼が師の名前を名乗ったせいで、住人にはレイディアントガーデンを統治していた賢者アンセムがハートレスを大量発生させてレイディアントガーデンを崩壊させたと誤解されてしまった。
    • 結果的にゼアノートは賢者アンセムに濡れ衣を着せていたことになる。

その後、ハートレスになれば彼等を操れると考えた末自らハートレスになり、ハートレスは闇の探求者アンセム残された肉体と魂はゼムナスとなってそれぞれ行動する。

  • 自身の興味だけで危険なことを行うのは、昔から変わらなかったと後にBbSで判明する。
  • 因みにアナザーレポートにおいて、野村氏は「ゼアノートがハートレスとなった際に、ノーバディであるゼムナスが生まれたのは予想外のことだった」と語っている。
    • これはゼアノート自身「ゼアノートの心に対し、肉体は元々テラのものであるため対応しない」と考えていたからかもしれない。
    • ゼアノートにとってノーバディが生まれた事は好都合で、それを利用しない手は無かったのだろう。
  • 上記の冊子で、闇の探求者アンセム、ゼムナスの二体は、それぞれ別の意志で活動していた事が説明されている。しかし目的は同じだった。

BbS

BbSでついにその正体が明かされ、テラの体を乗っ取ったマスター・ゼアノートだと判明。
留まりし思念との戦いに敗れた後、χブレード消滅時の暴走に巻き込まれ、レイディアントガーデンへ飛ばされる。

  • ちなみに留まりし思念には取られたはずだが肩ボタンはついたままである。どういう仕組みなのか…。
  • テラ編ラストボスとしての彼は、まともに戦えば歴代シリーズの中でも屈指の強さを誇る。ただし、ガードカウンターで大分楽に切り抜けられる。BbSがカウンターゲーと言われる所以の一つである。
  • というか、BbSにおける強力な攻撃手段のほとんどに対策を持っているという、本編ボスとは思えない信じがたい仕様により、カウンターゲーするくらいしか対処法がない。
    デトネ系を置けば無敵スライド連打で無力化し、シュートロックに対してはワープを連打してロックオンを妨害してくるなど、その対策の徹底ぶりは尋常ではない。
    流石は若い肉体を手にしたキーブレードマスターである…。
  • また3回までしか使ってこないがケアルガでのHP回復まで備えている。プレイヤー版とは違いHPが100しか回復しないものの本体性能の高さも相まって長期戦を強いられることも。

テラの身体の筈なのに妙に素早い。おまけにこちらが使うスライドはどう見てもテラのものより使い勝手が良い。ボス仕様だからとはいえ、何だか理不尽である……。

  • 「テラの若い肉体はそのままにマスター・ゼアノートの精神と実力が乗り移った」と考えれば、あのテラ離れした動きも可能なのかも知れない。腐っても中身はキーブレードマスターである。
    • スライド以外にも使う攻撃は、テラのをそのまま強化したようなものばかり。更にキーブレードの構え方もテラのものである。体も戦闘スタイルもパクられたテラの心境や如何に。

 
アクアと再会した当初は記憶が曖昧だったが、すぐにマスター・ゼアノートの人格が表に出てアクアと戦闘になる。

  • ラストエピソードのボス、即ち本作の真のラストボスである。
    第二形態からはアンセムと同じ背後の怪物(通称スタンド)を使役するようになる。曰く、「闇の深淵」らしい。
    ただし、第一形態の方が強いと感じるプレイヤーが多い。お陰でスタンドさんは「出した方が弱体化する」と揶揄されてきた。まさか3Dであれ程猛威を振るうとは、誰も予想していなかっただろう……。

戦いの最中もテラの抵抗にあい、業を煮やしてテラの心を追い出そうと自身にキーブレードを突きたてた結果、意識を失い闇の世界へ堕ちてしまいそうになる。

  • KH0.2のお話によると、この時ゼアノートは心を一時的に失ったらしい。

直後に彼の後を追ったアクアの捨て身の行動により光の世界へ帰還したものの、再度記憶を失い、倒れていたところをブライグが発見、保護されて賢者アンセムの弟子となる。彼の側にはアクアが友に託した鎧とキーブレードが横たわっていた。

  • この時賢者アンセムに名前を聞かれ、辛うじて「ゼアノート」と答えた。その際ブライグは不敵な笑みを浮かべた。

シークレットムービーでは賢者アンセムの弟子となって間もない頃、本当に記憶喪失になったとは思っていなかったブライグに「マスター殿」と呼ばれて煙たがる様子を見せており、またテラじゃないかという疑いにも特に反応はしていなかった。
それを見てブライグは「俺がうまいことやってやる」と軽いノリでゼアノートの背中を叩いていた。

  • ここでのキャラクターモデルはBbSのテラ=ゼアノートを元に制作されていると思われ、KHIIのゼアノートとは差異が見られる。銀髪には艶があり、顔つきもかなりテラに近い。

後の彼のハートレスであるアンセムにはマスター・ゼアノートの、ノーバディであるゼムナスにはテラの影響が強く出ているようだが…?

3D

本作の冒頭は、彼がブライグ達をノーバディにする瞬間の回想シーンから始まった。
その際「俺の名はゼアノートではない。我が名は──アンセム」と言っていた。

  • この際、なんとマスター・ゼアノートのキーブレードを使っている。これを見たブライグは「やっぱり記憶喪失は演技だったのか?それとも……」と言っているが、直後に上記のセリフを発したことでやっぱり記憶喪失になっていたことが判明した。
    • 記憶喪失自体は演技ではないと思われるが、我が名はアンセムと宣言したのはあくまで賢者アンセムに成り済ますためなので、この時点で記憶がどうなっているかはわからない。
    • 賢者アンセムの実験で記憶を(一部だけでも)取り戻したからこそキーブレードを出現させられたのかもしれない。
  • しかし、彼の記憶を受け継いでいるはずのゼムナスのセリフによると、マスター・ゼアノートの計画の実行をしている。おそらくこの後ハートレスになった闇の探求者アンセムが時を越える力を手に入れたことで、「大方の記憶を失っている」という状況が変わっていなかったにしろ自分のすべきことの何かしらの道標が出来ていたのかもしれない。

終盤のゼムナスのセリフから、彼が「エンブレム」を生み出したり、賢者の弟子達をノーバディにした実験は、精神を支配して自我を放棄させるためだったと判明した。
彼らの心を失った身体を器に、人の心のキングダムハーツを介してマスター・ゼアノートの心と意識を植え付けるためである。

  • ただし、人の心のキングダムハーツが完成する前に自我が発生する可能性があるので、メンバーに情報操作をしていたが。

ハートレスとノーバディに分かれて心を失っても、再び心を宿すことが分かっていたと語っていた。

  • 因みに賢者アンセムも、心が存在しないものにも心が宿る可能性を示唆していた。別々に研究をしながらも同じ結論にたどり着いたあたり、似た者師弟なのかもしれない。

 
既に現実の時間軸では、自身のハートレスであるアンセムとノーバディであるゼムナスは倒された後なので、存在しなかった世界の円卓の間で復活するかと思われていた。
しかしこの時はマスター・ゼアノートの姿で復活している。

  • KHIIIのアルティマニアで、アンセムとゼムナスが倒された後はテラ=ゼアノートとしてではなくテラとマスター・ゼアノートとして復活したと語られた。後述のようにテラの方は心が背後の怪物に囚われたままだったので、過去から心だけを移動してきたテラ=ゼアノートの器として利用された。
    キャラクター辞典のテラの項目では身体に心が戻っていないのかもしれないと記述されている為、復活直後は目覚めの部屋で眠り続けているヴェントゥスのような状態になっていたのかもしれない。

KH0.2

心だけが闇の世界に繋がっているテラの意識を乗っ取る形で登場。ヴェントゥスが眠っている場所が目覚めの部屋かをアクアに尋ねるが、テラの抵抗に遭い、テラとテラ=ゼアノートの争いが始まってアクアは逃れることができた。

  • ヴェントゥスの居場所を探していたのは、彼を真XIII機関に加えるためだろうか。KHIIIでのテラの憂き目を考えればヤバイことになってた…かも。
  • KHIIIにてゼムナスがヴェントゥスを探していたのは古のキーブレード使いの一人だからと明かされている。しかしゼムナスはゼアノートとはまた違う理念で動いている節が見られるので、この時のテラ=ゼアノートの目的がゼムナスと同じだったかは不明瞭である。
    • KHIIIアルティマニアで古のキーブレード使いを探していたのは、キーブレード戦争の謎を解き明かすためと明かされている。
      闇の探求者アンセムも古のキーブレード使いと推測されている被験者Xを探していたこともあり、ゼアノートの目的の一つで間違いないと思われる。

テラ=ゼアノートの姿であるが、BbS後はゼアノートの記憶が曖昧な上、直後のシーンでアクアがミッキーと合流しているので、(アクアがこの時、光の世界で約10年程度沈んでいたので無ければ)とっくに闇の探求者アンセムとゼムナスに別れているはずである。
この時はテラ=ゼアノートが出てきたと言うより、BbSのシークレットムービーでテラと主導権争いをしていたマスター・ゼアノートがテラから主導権を奪い取って出てきたと言えそうである。

KHIII

真XIII機関の一員として終盤から登場。

  • 他の機関員のように別のワールドで暗躍する描写はないが、終盤までずっと待機していたのだろうか?

KHIとKHIIでアンセムとゼムナスが倒された際に復活したが、テラの心はテラの身体とうしろの人(背後の怪物の正式名称)の中に行ったり来たりしてゼアノートに捕らわれたままだったため、抜け殻になっていたテラの身体を器として、テラ=ゼアノートだった頃の心が移されている。

  • これはアルティマニアの記述によるもので、ゲーム内のシーンのみでここまでの状況を読み解くことは不可能。実際アルティマニアの記述が見られるまでは、テラの身体はレプリカなのではないか?という説ですら浮上してしまっていた。後にKHIIIRMで説明されたが。
  • KH0.2では、テラの心が闇の世界に繋がっていたことが判明しているが、これはうしろの人が普段は闇の世界にいるということなのだろうか。

キーブレード墓場にてソラ達の前にテラの姿で現れ、油断したヴェン、次いでリアを圧倒的な力で倒し、カイリにまで刃を振り下ろそうとするが、グーフィーによって攻撃が弾かれた隙にドナルドゼタフレアを食らって姿を消す。

  • テラの姿だが、目にハイライトはない。正体を見破られたあとすぐテラ=ゼアノートの姿になり、他でもテラの姿で行動することはないのには事情があるのだろうか?メタ的に見分けがつかないという不都合はあるが。

しかし、その強力な魔法を使った代償によってドナルドも倒れ、そこにデビルズウェーブまで出現し、巨大な竜巻状となって、光の守護者達を飲み込んでしまう。
予知書通りに光の敗北は決定的となった……ように思えたが……。

  • よく考えるとテラ=ゼアノートの体はテラのものなので、この時ゼタフレアによって「テラの体も消滅してしまった」ことになる(勿論、あれで「吹き飛ばされただけ」なら別だが)。
    • 留まりし思念によるアルテマキャノンの直撃を受けても、かなり平然としていたので、あれくらいでくたばるだろうか?
      • 同じような状況で直撃した直後に動く様子が見られるアルテマキャノンに対して、ゼタフレアの方は直撃したシーンの後に姿が消えており、こちらの方が明らかに強力であることが表現されているので、くたばったと考えるのが妥当かと。
        そもそもドナルド命懸けの一発(しかもFFシリーズですら未登場の、名前からしても超強力魔法)が「あれくらい」という表現で収まるはずもなく、強力とはいえリフレクトガードで対処可能(あくまでゲームの仕様だが)なアルテマキャノンとは比較にならないレベルにあると思われる。

ソラの反則級の目覚めの力の使い方で守護者達は復活し、少し時間が巻き戻る。これによって上述の出来事が再び繰り返される事になる。
テラ=ゼアノートは再び先にヴェントゥスに斬りかかろうとするが、ナミネの呼びかけによって加勢しに現れた留まりし思念によって敗北(彼にとっては勝利)の未来を阻止されてしまう。

  • しばらく攻防を繰り広げ、アクア達も戸惑うがやがて彼女たちはデビルズウェーブや集まってきた敵の群れの対処に追われ、その後はどうなったのかここでは明かされなかった。テラ=ゼアノートは一度マスター・ゼアノートの元に黒コート着用で集結し、やがて後述の通りヴァニタスと共に戦っている。

この後、断絶の迷宮の決戦でヴァニタスと共に立ちふさがりアクア、ヴェントゥスと戦う。

  • 最初はBbSと同じようにソロアルカナムやダークボレー、ソニックインパクトを使ってくるが、ある程度体力を減らしたり、ヴァニタスを先に倒して彼一人にすると本領を発揮するようにうしろの人を従えた攻撃も行ってくる。
    • ヴァニタスもいる時は残り2割近くまで体力を減らさなければ攻撃パターンが変わらないため、彼から先に倒す場合だと共闘キャラクターとの袋叩き状態も相まって、うしろの人を見ることなく倒してしまうことも多い。
  • ヴァニタスより先に彼を倒すと、ヴァニタスと戦っている間場外で倒れているのが確認できたりする。

ソラも参戦した事によって一度倒れ、アクアとヴェントゥスが心に訴えることで元に戻そうとするが、競り勝ったはゼアノートの心であり、闇の力で作った鎖で二人とソラを縛り、捕えてしまう。

  • この時の彼の「この鎖はおまえたちには断ち切れん 絆だからな」という発言は、ヴェントゥス・テラ・アクアの三人が特に支えとしてきた「絆」というものの負の面について語っているようである。
    KHシリーズではこれまで基本的にはプラスの意味で使われてきた「絆」という言葉だが、元々の意味として「家畜を杭に繋ぐための縄」というものがあり(プラスの意味合いで使われるようになったのは結構最近)、そこから転じてしがらみや束縛などの意味合いも含んだりする。鎖に縛られても断ち切ることが出来なかったこのときの二人の様子は、ある意味まさにその通りと言える。
  • また、今作ではシグバールも「他者との心の繋がりが苦しみを生む」という旨の発言をしており、これまでKHではほとんどフォーカスされてこなかった「繋がり」「絆」がもたらすマイナス面にも光を当てたような形になったと言える。

鎖を断ち切れずに抵抗できないヴェンとアクアを振り回して痛めつけ、やがて意識が朦朧とする二人の鎖を高所から断ち切って落下させ、止めを刺そうとする。
しかし、ヴェントゥスとアクアに止めを刺そうとした瞬間、ヴェントゥスの言葉でうしろの人の中にあったテラの心が動き出し二人を助ける。そしてソラの助力によりテラの心は元の身体に戻ることに成功。テラは復活し、テラ=ゼアノートの心は消滅した。


ストーリーでは真XIII機関のメンバーとしては彼より誕生したアンセム・ゼムナスより先に消滅してしまうが、ムービーシーンでの暴れぶりを見るに彼らに匹敵、下手すれば凌駕するレベルの実力者である。

  • 他のメンバーがバトルに敗北したら特に抵抗もせず最後の会話をして消滅していく中、こいつだけはバトル後のムービーでもけっこう暴れてくれる。
  • 実際、最強のマスターと言われるマスター・ゼアノートの心技と記憶、若く逞しいテラの肉体、そして最古の一振りであるキーブレードの力が全て損なわれずにある為、精神面の不安定さこそあれ実力面では真XIII機関でもトップクラスであるのは疑いようがない。

ついに表情筋を支配下に置いたのか片眼を大きく見開いたりニタリと不敵な笑みを浮かべたりと、今作の彼はゼアノートらしいかなり悪い顔を見せてくれる。


作中の王様の発言からテラ=ゼアノートが真XIII機関の13人目であるような印象を受けがちだが、アルティマニアによると13人目の器として選ばれたのはシオンであり、テラ=ゼアノートは3Dの時点で既に埋まっていた12の座席に着いていた内の一人である。
3Dでは過去から連れて来られた者達と再びノーバディ化した者達で構成されていた真XIII機関だが、おそらく彼だけは3Dの時点で過去のテラ=ゼアノートの心を復活したテラの体に移すことで存在していたのだと考えられる。

  • というかそれくらいでしか説明がつかない。
    • だとすると自分の片割れどもが上座に座っていたことになるのだが、何か思う所はなかったのだろうか。

もしかすると彼の復活からKHIIIでのレプリカを用いたメンバーの補充方法に思い至ったのかもしれない。


本作で、身元不明の記憶喪失の少女を心に関する研究の対象にしていたことが判明。
ただし本格的な実験を始める前に彼女は姿を消してしまい、KHIIIでは闇の探求者アンセムがその行方を捜している。

  • アンセムレポートに記されていた実験は彼女に対する実験のテストも兼ねていたようである。
  • ゼアノートは実験の中止を命じた賢者アンセムが彼女を隠したと考えており、KHIIIでは賢者アンセムに少女を何処へ隠したのかと詰問している。しかしシークレットレポートにあるように彼女を連れだしたのは「隻眼の男」であり、賢者アンセムもその行方は知らなかった。

モバイルポータルに登録される彼の姿は何故か作中で一度も見られない黒コートをまとった姿になっている。

KHIIIRM

DLCの追加シナリオ「Re Mind」に登場。
アルティマニアでしか明かされていなかった彼の復活の経緯が詳しく明かされたほか、留まりし思念との決着が描かれた。
留まりし思念をうしろの人との連携で追い詰めるも、テラとの繋がりを辿ったソラに介入される。うしろの人がソラを捕らえ、テラ=ゼアノートがソラにとどめを刺そうとするも、留まりし思念がそれを庇って砕かれてしまう。その後はソラとバトルになる。

  • ここでは断絶の迷宮と異なり、開始直後からうしろの人による攻撃を多用してくる。

バトル後はソラをうしろの人で捕らえ、闇の力で包み込む。
ソラは気を失ってしまうが、テラの心が闇から守ってくれており、事なきを得た。
 
断絶の迷宮の戦いでは本編と同様、ヴァニタスとともにアクア、ヴェントゥスと戦う。
本編でソラが参加する前の彼らの邂逅が描かれ、ヴェントゥスを不敵に挑発していたがこれがアクアの怒りを買うこととなった。


リミットカットエピソードで戦える再現データとしても登場。
ソロアルカナムやダークボレー、ソニックインパクトなどのテラ=ゼアノートの攻撃と、うしろの人による攻撃を織り交ぜながらの戦いはBbSのラストエピソードを思い出させる。
ソロアルカナムにはガード不能の赤い斬撃が入り、ガード一辺倒ではなくガードと回避の見極めが重要になる。また、HPが減ってくると全段ガード不能な、乱舞といえる程のソロアルカナムをワープしながら出してくるようになる。
また、周囲を空間を変化させ影に攻撃させる技はHPが僅かになると影の攻撃後に本人も攻撃に参加するようになるため、ガード位置次第では雷に押し込まれその隙に攻撃され、サンドイッチになることも。ここを耐えればクリアは目前なので、切り抜けるためと割り切ってリンクを使って耐えるのも有効な手か。

MoM

カイリが思い出した過去の記憶に研究者時代のゼアノートが登場。KHII、BbSでは目の色が茶色であったが、MoMでは金色になっている。
ハートレスを使って幼い頃のカイリを追い詰めて拉致し、箱舟と思しきポッドに乗せて外の世界へ送り出していた。
キーブレード使いの元へ辿り着くよう送り出されたのはアンセムレポート10に記述されていた通りだが、もしカイリが光の世界や闇の世界ではなく「裏側の世界」に漂着してしまったら見つけ出すのは容易ではなく、その場合は実験は失敗だったと諦めてほしいと語っていた。

  • アンセムレポートに記述されていた、非情な実験をしていた頃のゼアノートらしさがよく表れたエピソードである。淡々としているのが逆に恐ろしい。
  • 自らの心の奥底を探る実験で記憶を取り戻しかけた時に、ついでに「裏側の世界」についての知識も取り戻したのだろうか?
  • この時カイリがキーブレード使いのところにゼアノートを導くことが「世界を救う唯一の可能性」としている。ただ単にマスター・ゼアノートの思想に準じて語っていただけかもしれないが。

終わりの世界でマスター・ゼアノートの幻影に勝利した後、マスター・ゼアノートの姿がゼムナス、アンセム、ローブの男へと時間を遡るかのように変わっていき、最終的に研究者時代のゼアノートへ変わる。
ゼアノートは自らがかつて幼きカイリに「裏側の世界」について語っていたことこそがカイリが求めている答えだと告げて姿を消した。