Tier 4 イギリス 軽戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 30/25/40 | 本体価格(シルバー) | 110,000 | |||
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最高速度(km/h) | 前進 | 50 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 4~6 | ||
後退 | 20 | 派生元車輌 | Cruiser IV | |||
隠蔽率 | 静止時 | 0.34 | ||||
移動時 | 0.34 |
パッケージ
┏ | ━ | ━ | Crusader E:15,000 S:380,000 | ||||||
Covenanter E:2,300 S:110,000 | ━ | Covenanter Mk II E:1,000 S:20,000 | ━ | Covenanter Mk III E:4,400 S:44,900 | ╋ | Covenanter Mk IV CS E:5,300 S:50,900 | |||
┗ | Covenanter Mk III* E:3,200 S:20,900 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
Covenanter | Meadows D.A.V. | QF 2-pdr Mk. X | Covenanter Mk. I | Covenanter Mk. I | 310 | WS No. 9 | |
300 | 38 / [31.67] | 39/20/25 | 375 | ||||
16.53 | 1.0/1.2/2.0 | 48 | 330 | ||||
Covenanter Mk II | Meadows D.A.V. | 40 mm Pom-Pom | Covenanter Mk. I | Covenanter Mk. I | 310 | WS No. 19 Mk. I | |
300 | 38 / [31.61] | 39/20/25 | 400 | ||||
16.50 | 1.0/1.2/2.0 | 48 | 330 | ||||
Covenanter Mk III | Meadows D.A.V. O.C. | QF 40 mm Mk. VI Bofors | Covenanter Mk. III | Covenanter Mk. IV CS | 340 | WS No. 19 Mk. II | |
360 | 40 / [42.40] | 39/20/25 | 450 | ||||
19.47 | 0.9/1.0/1.8 | 48 | 340 | ||||
Covenanter Mk IV CS | Meadows D.A.V. O.C. | OQF 3-inch Howitzer Mk. I | Covenanter Mk. III | Covenanter Mk. IV CS | 340 | WS No. 19 Mk. III | |
360 | 40 / [43.23] | 39/20/25 | 550 | ||||
19.85 | 0.9/1.0/1.8 | 48 | 340 | ||||
Covenanter Mk III* | Meadows D.A.V. O.C. | QF 2-pdr Mk. X | Covenanter Mk. III | Covenanter Mk. IV CS | 340 | WS No. 19 Mk. III | |
360 | 40 / [43.19] | 39/20/25 | 550 | ||||
19.83 | 0.9/1.0/1.8 | 48 | 340 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
※青字:オートローダー砲・機関砲
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 連射[間隔] 弾倉[交換時間] | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
QF 2-pdr Mk. X | AP APCR HE | 30 3G 15 | 78 121 23 | 50 50 60 | 28.57 | 1,429 | 1.70 | 0.36 5.04 1.38 | 130 | +25 -15 | |
28.57 | 1,429 | 1.70 | 0.36 4.68 1.04 | 130 | +25 -15 | ||||||
40 mm Pom-Pom | AP APCR HE | 30 2G 15 | 49 71 23 | 45 45 60 | 36.92 連射[0.50] 弾倉[5.00] | 1,661 | 1.70 | 0.41 5.74 1.97 | 200 [(2×2)×50] | +25 -15 | |
QF 40 mm Mk. VI Bofors | AP APCR HE | 30 3G 15 | 63 101 23 | 50 50 60 | 35.82 連射[0.40] 弾倉[5.50] | 1,791 | 1.90 | 0.39 5.07 1.87 | 160 [(2×2)×40] | +20 -15 | |
OQF 3-inch Howitzer Mk. I | HE HEAT | 56 7G | 38 100 | 175 110 | 13.95 | 1,535 (HEAT) | 2.30 | 0.53 6.89 3.05 | 74 | +20 -15 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 火力
使える砲はCruiser IVとほぼ同一。
Tier4としては少々控えめだが、どれも優秀で乗り出しは非常に楽である。- QF 2-pdr Mk. X
初期砲でありながら最終砲候補その1。
貫通力と精度に優れ、特にAPCRの貫通力は121mmと搭載出来る砲の中で一番高く、AT 2の側背面も安定して抜ける。 - QF 40 mm Mk. VI Bofors
前身の最終砲でお馴染みボフォース社製40mm機関砲で最終砲候補その2。
前身と変わらず4発ごとにリロードの必要があるものの、貫通可能な相手には高い火力を提供してくれる。
貫通さえすれば殆どの同格は2マガジンで倒せるので、15度の俯角をうまく使い、敵の隙を付いていこう。
なお本車も1トリガーで2発が発射される仕様。精度や弾倉交換時間が改善されている。
一応榴弾も使用可能だが重装甲の相手にはほとんど通用しないので期待しないように。
榴弾でも貫通可能な相手に対して使用するのは一考の余地があるが、履帯や空間装甲に弱い点は注意。 - OQF 3-inch Howitzer Mk. I
本車で新たに追加された榴弾砲。
榴弾砲にしては速射が効くが、同格で同口径の戦車砲を使える戦車も多く、わざわざ搭載する価値は低い。
砲弾自体も遅いため当てにくい上、弾道が自走砲を思わせるほどの放物線を描くため偏差射撃が非常にやりにくい。
とはいえ山なりの弾道は上手く使えば軽装甲車輌の上面に当てたり、障害物を挟んで砲弾を送り込んだりできる。
- QF 2-pdr Mk. X
- 装甲
Tier4で30mm程度の前面装甲では簡単に抜かれる。
砲塔側面は傾斜がついてて強そうだが、元が20mmしかないのでこちらも簡単に抜かれる。
装甲はいまいちだが、車高が低く投影面積が狭いため砲弾が当たりにくいのは利点。
また、砲の俯仰角がかなりつけられる点がハルダウンで有利に働く。
車輌の装甲に頼るのではなく、地形で身を守って戦おう。
- 機動性
軽戦車としては低めだが、中戦車よりは上。
- 総評
同格中戦車より優れた機動性、頼りない装甲とこの先の本イギリス中戦車ルートの特徴を体現した戦車である。
火力面がイマイチ安定せず、偵察をするにしても他国の軽戦車には敵わないといったところではあるが、火力面を活かせる状況を自らの機動性を以って作り出せれば強力な戦車となれるポテンシャルを秘めている。
また腐っても軽戦車、移動時の隠蔽率の低下が無いなど中戦車よりも偵察の適性はある。
状況をよく見て自分に求められている仕事をこなそう。
史実
巡航戦車Mk.V カヴェナンター(A13Mk.III)は巡航戦車Mk.IVを改修したA13の系列戦車です。
しかし、改修といっても、その度合は外観が一変するほど大きくなっていました。
改修を担当したLMS鉄道会社に要求された項目は全高をできる限り低くし、装甲は30mm厚(後に40mmに増加)を維持することでした。
それまでのリバティエンジンから新しくメドウス水冷水平対向12気筒エンジンを採用することで全高がかなり低くなりましたが、ラジエーターを車体前方に配置するレイアウトは失敗で、冷却不足からエンジンがオーバーヒートしやすくなるという重大な問題を抱えることになりました。
また、このラジエーター配置のため配管が車内を通る事になり、稼働中は車内温度が40度を超す事態を招いてしまい「エンジンより先に乗員がオーバーヒートする悪夢のメカニズム」とまで酷評されていました。
この問題解決に手を付けようにも事が根本的な車内レイアウト変更に直結するものであり、解決には一から作り直しになる為おいそれと手直しをするわけにもいかず、結局は訓連用として使用するしかない二流戦車という評価を得る最大の原因となってしまいました。
ですが、イギリス軍はあろう事か巡航戦車Mk.Vとして制式化。そして大急ぎで1,771両も生産してしまうのでした。
これには初期フランス電撃戦でイギリス戦車部隊が大損害を被ったことから、深刻な戦車不足を何でもいいから補いたいという1940年初期のイギリスの心情の表れであることが物語る好例だといえます。
制式化後、本車はカヴェナンターと命名され、大多数が訓練用としてイギリス本土で使用されたのはやはりというところですが、それでもごく少数が北アフリカ戦線に使用されたほか、架橋戦車型がオーストラリア軍によってビルマ戦線で使用されました。
結局、本車は戦車としては完全な失敗作でしたが、大戦前半にイギリス陸軍の主力巡航戦車として活躍しMk.VI巡航戦車クルセイダーの開発ベースとして利用されたことや、イギリス本土で戦車搭乗員の養成に活用されたことで間接的にはイギリス陸軍に対して貢献をもたらしたと言えるでしょう。
ちなみに、Covenanter(カヴェナンター、盟約者の意)とは清教徒革命時に議会派と同盟を組んでいたスコットランドの勢力の事です。
本車以降、イギリス軍巡航戦車にはCruiserの頭文字であるCで始まる名称が与えられることとなり、巡航戦車のカテゴリーが廃止された戦後でもConqueror、Centurion、Chieftain、Challenger 1及び2と、Cで始まる名称が継続して使用されています。
英国面兵器
イギリス軍は要求がブレることで定評があります。
出来上がる寸前であれもこれもと詰め込む事が多かったり、主用途以外の目的もこなそうとする等で急かして作らせた結果、二級品が出来上がってしまい、もったいないので訓練用や標的用にすることが陸・空軍での通例となってしまったほどです。
その結果、出来上がったものに文句を付けたりすることすらもあります。…例え製作サイドが軍の注文通りに仕上げたとしても。
スピットファイアやチャーチル歩兵戦車などの優秀な兵器を作れる一方でボーファイターやパンジャンドラム、ヴァリアント歩兵戦車など有用性に疑問符が沢山付くような妙なものを生み出すのもある意味魅力であります。
また、優秀な兵器が出来ても軍上層部の理解度の無さが災いしたせいで没案になったり、出来が良いのでさらに色々盛り込み放題した結果、残念兵器になってしまうなど、成功と失敗の落差が大きいのも英軍ならでは、と言った所でしょうか。