Covenanter

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:30

GB60_Covenanter.png

Tier 4 イギリス 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)30/25/40本体価格(シルバー)110,000
最高速度(km/h)前進50マッチング範囲(戦闘Tier)4~6
後退20派生元車輌Cruiser IV
隠蔽率静止時0.34
移動時0.34

パッケージ

Crusader
E:15,000
S:380,000
Covenanter
E:2,300
S:110,000
Covenanter Mk II
E:1,000
S:20,000
Covenanter Mk III
E:4,400
S:44,900
Covenanter Mk IV CS
E:5,300
S:50,900
Covenanter Mk III*
E:3,200
S:20,900

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
CovenanterMeadows D.A.V.QF 2-pdr Mk. XCovenanter Mk. ICovenanter Mk. I310WS No. 9
30038 / [31.67]39/20/25375
16.531.0/1.2/2.048330
Covenanter Mk IIMeadows D.A.V.40 mm Pom-PomCovenanter Mk. ICovenanter Mk. I310WS No. 19 Mk. I
30038 / [31.61]39/20/25400
16.501.0/1.2/2.048330
Covenanter Mk IIIMeadows D.A.V. O.C.QF 40 mm Mk. VI BoforsCovenanter Mk. IIICovenanter Mk. IV CS340WS No. 19 Mk. II
36040 / [42.40]39/20/25450
19.470.9/1.0/1.848340
Covenanter Mk IV CSMeadows D.A.V. O.C.OQF 3-inch Howitzer Mk. ICovenanter Mk. IIICovenanter Mk. IV CS340WS No. 19 Mk. III
36040 / [43.23]39/20/25550
19.850.9/1.0/1.848340
Covenanter Mk III*Meadows D.A.V. O.C.QF 2-pdr Mk. XCovenanter Mk. IIICovenanter Mk. IV CS340WS No. 19 Mk. III
36040 / [43.19]39/20/25550
19.830.9/1.0/1.848340

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
青字:オートローダー砲・機関砲

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度
連射[間隔]
弾倉[交換時間]
AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
QF 2-pdr Mk. XAP
APCR
HE
30
3G
15
78
121
23
50
50
60
28.571,4291.700.36
5.04
1.38
130+25
-15
28.571,4291.700.36
4.68
1.04
130+25
-15
40 mm Pom-PomAP
APCR
HE
30
2G
15
49
71
23
45
45
60
36.92
連射[0.50]
弾倉[5.00]
1,6611.700.41
5.74
1.97
200
[(2×2)×50]
+25
-15
QF 40 mm Mk. VI BoforsAP
APCR
HE
30
3G
15
63
101
23
50
50
60
35.82
連射[0.40]
弾倉[5.50]
1,7911.900.39
5.07
1.87
160
[(2×2)×40]
+20
-15
OQF 3-inch Howitzer Mk. IHE
HEAT
56
7G
38
100
175
110
13.951,535
(HEAT)
2.300.53
6.89
3.05
74+20
-15

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier4イギリス軽戦車
    史実ではとても戦えるような戦車ではなかったが、本ゲームでは幸いにも史実の悪い箇所が再現されていないため、車高が低くそこそこ戦える戦車になっている。
     
  • 火力
    使える砲はCruiser IVとほぼ同一。
    Tier4としては少々控えめだが、どれも優秀で乗り出しは非常に楽である。
    • QF 2-pdr Mk. X
      初期砲でありながら最終砲候補その1。
      貫通力と精度に優れ、特にAPCRの貫通力は121mmと搭載出来る砲の中で一番高く、AT 2の側背面も安定して抜ける。
    • QF 40 mm Mk. VI Bofors
      前身の最終砲でお馴染みボフォース社製40mm機関砲で最終砲候補その2。
      前身と変わらず4発ごとにリロードの必要があるものの、貫通可能な相手には高い火力を提供してくれる。
      貫通さえすれば殆どの同格は2マガジンで倒せるので、15度の俯角をうまく使い、敵の隙を付いていこう。
      なお本車も1トリガーで2発が発射される仕様。精度や弾倉交換時間が改善されている。
      一応榴弾も使用可能だが重装甲の相手にはほとんど通用しないので期待しないように。
      榴弾でも貫通可能な相手に対して使用するのは一考の余地があるが、履帯や空間装甲に弱い点は注意。
       
      また、この砲を最終砲として使っていく場合、無線機が1ランク劣る物になることに注意しておこう。
    • OQF 3-inch Howitzer Mk. I
      本車で新たに追加された榴弾砲。
      榴弾砲にしては速射が効くが、同格で同口径の戦車砲を使える戦車も多く、わざわざ搭載する価値は低い。
      砲弾自体も遅いため当てにくい上、弾道が自走砲を思わせるほどの放物線を描くため偏差射撃が非常にやりにくい。
      とはいえ山なりの弾道は上手く使えば軽装甲車輌の上面に当てたり、障害物を挟んで砲弾を送り込んだりできる。
       
  • 装甲
    Tier4で30mm程度の前面装甲では簡単に抜かれる。
    砲塔側面は傾斜がついてて強そうだが、元が20mmしかないのでこちらも簡単に抜かれる。
    装甲はいまいちだが、車高が低く投影面積が狭いため砲弾が当たりにくいのは利点。
    また、砲の俯仰角がかなりつけられる点がハルダウンで有利に働く。
    車輌の装甲に頼るのではなく、地形で身を守って戦おう。
     
  • 機動性
    軽戦車としては低めだが、中戦車よりは上。
     
  • 総評
    同格中戦車より優れた機動性、頼りない装甲とこの先の本イギリス中戦車ルートの特徴を体現した戦車である。
    火力面がイマイチ安定せず、偵察をするにしても他国の軽戦車には敵わないといったところではあるが、火力面を活かせる状況を自らの機動性を以って作り出せれば強力な戦車となれるポテンシャルを秘めている。
    また腐っても軽戦車、移動時の隠蔽率の低下が無いなど中戦車よりも偵察の適性はある。
    状況をよく見て自分に求められている仕事をこなそう。

史実

A13 Mk III Covenanter

巡航戦車Mk.V カヴェナンター(A13Mk.III)は巡航戦車Mk.IVを改修したA13の系列戦車です。
しかし、改修といっても、その度合は外観が一変するほど大きくなっていました。
改修を担当したLMS鉄道会社に要求された項目は全高をできる限り低くし、装甲は30mm厚(後に40mmに増加)を維持することでした。
それまでのリバティエンジンから新しくメドウス水冷水平対向12気筒エンジンを採用することで全高がかなり低くなりましたが、ラジエーターを車体前方に配置するレイアウトは失敗で、冷却不足からエンジンがオーバーヒートしやすくなるという重大な問題を抱えることになりました。 
また、このラジエーター配置のため配管が車内を通る事になり、稼働中は車内温度が40度を超す事態を招いてしまい「エンジンより先に乗員がオーバーヒートする悪夢のメカニズム」とまで酷評されていました。

 

この問題解決に手を付けようにも事が根本的な車内レイアウト変更に直結するものであり、解決には一から作り直しになる為おいそれと手直しをするわけにもいかず、結局は訓連用として使用するしかない二流戦車という評価を得る最大の原因となってしまいました。
ですが、イギリス軍はあろう事か巡航戦車Mk.Vとして制式化。そして大急ぎで1,771両も生産してしまうのでした。
これには初期フランス電撃戦でイギリス戦車部隊が大損害を被ったことから、深刻な戦車不足を何でもいいから補いたいという1940年初期のイギリスの心情の表れであることが物語る好例だといえます。
制式化後、本車はカヴェナンターと命名され、大多数が訓練用としてイギリス本土で使用されたのはやはりというところですが、それでもごく少数が北アフリカ戦線に使用されたほか、架橋戦車型がオーストラリア軍によってビルマ戦線で使用されました。

 

結局、本車は戦車としては完全な失敗作でしたが、大戦前半にイギリス陸軍の主力巡航戦車として活躍しMk.VI巡航戦車クルセイダーの開発ベースとして利用されたことや、イギリス本土で戦車搭乗員の養成に活用されたことで間接的にはイギリス陸軍に対して貢献をもたらしたと言えるでしょう。

 

ちなみに、Covenanter(カヴェナンター、盟約者の意)とは清教徒革命時に議会派と同盟を組んでいたスコットランドの勢力の事です。
本車以降、イギリス軍巡航戦車にはCruiserの頭文字であるCで始まる名称が与えられることとなり、巡航戦車のカテゴリーが廃止された戦後でもConquerorCenturionChieftain、Challenger 1及び2と、Cで始まる名称が継続して使用されています。

 

英国面兵器
イギリス軍は要求がブレることで定評があります。
出来上がる寸前であれもこれもと詰め込む事が多かったり、主用途以外の目的もこなそうとする等で急かして作らせた結果、二級品が出来上がってしまい、もったいないので訓練用や標的用にすることが陸・空軍での通例となってしまったほどです。
その結果、出来上がったものに文句を付けたりすることすらもあります。…例え製作サイドが軍の注文通りに仕上げたとしても。
スピットファイアやチャーチル歩兵戦車などの優秀な兵器を作れる一方でボーファイターやパンジャンドラム、ヴァリアント歩兵戦車など有用性に疑問符が沢山付くような妙なものを生み出すのもある意味魅力であります。
また、優秀な兵器が出来ても軍上層部の理解度の無さが災いしたせいで没案になったり、出来が良いのでさらに色々盛り込み放題した結果、残念兵器になってしまうなど、成功と失敗の落差が大きいのも英軍ならでは、と言った所でしょうか。

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