VK 30.02 (M)

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:37

G96_VK3002M.png

Tier 6 ドイツ 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)85/40/40本体価格(シルバー)915,000
最高速度(km/h)前進55マッチング範囲(戦闘Tier)6~8
後退20派生元車輌VK 30.01 H
隠蔽率静止時0.17
移動時0.13

パッケージ

Panther
E:53,000
S:1,380,000
VK 30.02 (M)
E:27,350
S:951,000
VK 30.02 (M) Ausf. A
E:21,350
S:103,500
VK 30.02 (M) Ausf. A2
E:31,100
S:139,200

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
VK 30.02 MDaimler-Benz MB 5037,5 cm Kw.K. 40 L/48VK 30.02 (M)VK 30.02 (M)760FuG 5
58028 / [23.69]80/45/45310
14.531.1/1.3/2.530360
VK 30.02 (M) Ausf. AMaybach HL 210 TRM P307,5 cm Kw.K. 42 L/70VK 30.02 Ausf. AVK 30.02 (M)760FuG 7
65030 / [27.96]80/45/45415
16.251.0/1.2/2.330360
VK 30.02 (M) Ausf. A2Maybach HL 230 TRM P307,5 cm Kw.K. 42 L/70VK 30.02 Ausf. AVK 30.02 Ausf. A840FuG 12
87030 / [35.98]100/45/45710
20.911.0/1.2/2.330370

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
7,5 cm Kw.K. 40 L/48AP
APCR
HE
70
7G
38
110
158
38
110
110
175
15.001,6502.300.39
4.72
1.40
120+17.50
-7.50
7,5 cm Kw.K. 42 L/70AP
APCR
HE
109
7G
98
150
194
38
135
135
175
13.041,7602.300.35
?
?
79+20
-8
14.291,9292.300.35
?
?
79+18
-8

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier6ドイツ中戦車
    VK 30.02と言われてもわかりにくいが、要はV号戦車パンターの試作名称である。
    VK 30.02 (M) Ausf. AでパンターD初期型、VK 30.02 (M) Ausf. A2でパンターD後期型が再現可能なので、事実上パンターD型といっても過言ではない。
    Tier6ドイツ中戦車の中でも良好な機動力と砲火力を持つ扱いやすい中戦車である。
     
  • 火力
    砲塔旋回速度が30度/sと中戦車としては遅い。重戦車よりはマシな程度なので近距離戦は苦手。
    • 7.5cm KwK 40 L/48
      ドイツの戦車砲としては定番の48口径7.5cm砲。
      IV号H型の主砲としては頼りになったが、Tier6中戦車の主砲としては少々力不足。
      120発も搭載できるのは利点と言えなくもないが、そこまで使い切ることはないだろう。
      Tier8までマッチングする本車で運用するならば、金弾を多めに搭載しておくべき。
      できれば早めに次パッケージを開発し、70口径7.5cm砲に移行したい。
    • 7.5cm KwK 42 L/70
      パンターの主砲としてお馴染みであり、VK 30.01 (D)及び(P)>VK 30.01 (P)でも使われている70口径7.5cm砲。
      史実砲であり最終砲でもある。
      AP150mm、APCR194mmと優れた貫通力に加えダメージも135と上昇。精度も向上するため扱いやすい。
      発射速度は落ちているが、それ以上に単発火力が上がっているためDPMは良好。
    • 体当たり
      重量と速力があるので最終兵器として体当たりも有効だ。
      積極的に狙う必要は無いが、敵軽戦車などにぶつけると良いダメージが出るだろう。
       
  • 装甲
    正面装甲は85mm。傾斜がついているため実装甲厚以上に頼れるが、過信は禁物。
    車体下部も傾斜がついているとはいえ実装甲厚は50mm程度しかないので、地形で隠しておきたい。
    改良砲塔は100mmのまともな防盾がついているので、同格までの砲撃ならある程度耐えることが出来る。
    HPは初期砲塔で760、改良砲塔で840という中戦車としては高い値になる。
     
  • 機動力
    初期段階で580馬力、二つ目のパッケージで650馬力とTier6中戦車としてはかなりの高馬力だが、挙動はやや重く旋回性能も悪い。
    しかし、最終的には870馬力のエンジンを搭載できるようになる。加速最高速共に良好なので陣地転換は得意、旋回性能もそれなり。
    速度を生かして有利なポジションをいち早くとりたい。
    ちなみにエンジンはVK30.01(D)と共通なので、そちらで開発しておけばエンジン分の経験値が浮く。
     
  • 偵察性能
    初期砲塔360m、改良砲塔370mとTier6中戦車の水準。
    ただし大柄な車体のため、隠蔽率が悪く敵に発見されやすい。
     
  • 総論
    本車はパンター中戦車への通り道として見られることが多く、同格のVKシリーズと比べると際立って目立つ特徴も無いため地味な扱いを受けている。
    しかし決して扱いづらいということはなく、やや低めの隠蔽率にさえ気を付ければ優秀な中戦車である。
    火力は優秀だが装甲はそこまで頑丈なわけではないので、VK 30.01 (H)同様に駆逐戦車よりは前だが、最前線からは一歩下がった場所で戦うのが最適。
    HPが中戦車としては高いのでノーガードの殴り合いにはそこそこ強いが、近距離戦は苦手なので付き合わないように。
    史実の初陣のような初期不良のポンコツっぷりは再現されていないので、安心して乗って欲しい。
     

史実

VK 30.02 (MAN)

1941年6月22日、ドイツとソ連にとって4年間に亘って繰り広げられた、独ソ戦開戦の戦いとなったバルバロッサ作戦。
当時ドイツは自国の戦車こそが世界最強と信じてやまなかった。
しかし、赤軍の装備していたT-34の前にその自信は脆くも崩れ去る事となる。

 

ハインツ・グデーリアン将軍は後に戦車委員会と呼ばれる事になる調査団を東部戦線に派遣しT-34の評価を行い、T-34の優れた設計思想の前に従来のドイツ戦車の設計思想では太刀打ち出来ないと判断した。
そこでダイムラー・ベンツ社とMAN社に1942年4月20日のヒトラーの誕生日までに30-35t級新型中戦車VK 30.02の設計が発注された。
ダイムラー・ベンツ社が設計したVK 30.02(D)はT-34のコピーに近く砲塔もMAN社よりも小型で3人乗りであったが、新規設計を必要としていた。
ダイムラー・ベンツ社の砲塔には7.5cm L/70砲は重く長かった為、後に砲塔乗車人数を2人に減らす計画を検討したがその計画は中止となった。
一方で、MAN社T-34と同じ利点である傾斜装甲を取り入れた古典的なドイツ戦車であった。
2社の案は1942年1月から検討されフリッツ・トート軍需大臣、及びその後任のアルベルト・シュペーア軍需大臣によるレビューを受け、両者ともMAN社案よりもいくつかの利点があったダイムラー・ベンツ社案をヒトラーにすすめる事となった。
しかし、最終提案時にMAN社はダイムラー・ベンツ社案を参考にした改善提案を提出。
同年5月、ヒトラーにより任命された特別委員会はMAN社案を選択し、ヒトラーも一晩検討しMAN社案を承認した。
後のPz.Kpfw.V Pantherである。
委員会はMAN社にプロトタイプの製作を急ぐように指示。
同年9月には完成し、ニュルンベルク工場でテストを行い、その後2両目のプロトタイプが完成。
こちらはベルリン南方のクンマースドルフ陸軍車両試験場でドイツ軍によるテストが行われた。

 

余談ではあるが、ハインツ・グデーリアンの著書「Erinnerungen eines Soldaten」の中で独ソ戦開戦前の1941年春、ソ連の代表団を戦車学校及び戦車工場に案内した時にロシア人はドイツ側が当時の最新鋭戦車であるPz.Kpfw.IVを見せた事に対してドイツ側の言う事を信じず不満の表情を見せたという。
また、独ソ不可侵条約締結記念にPz.Kpfw.IIIも当時最新鋭のドイツ主力戦車として贈与したが、「よく出来たオモチャだ。恐らくもっと強力な戦車を隠しているに違いない。」とも漏らしたと言う。
この事から既にソ連はT-34を開発していた事が分かる。

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