ARL 44

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:37

F06_ARL_44.png

Tier 6 フランス 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)120/60/40本体価格(シルバー)925,000
最高速度(km/h)前進37マッチング範囲(戦闘Tier)6~8
後退10派生元車輌G1 R
隠蔽率静止時0.04BDR G1 B
移動時0.02

パッケージ

AMX M4 45
E:47,590
S:1,395,000
ARL 44
E:33,000
S:925,000
FCM F1
E:9,300
S:64,000
ARL 44 mle.45
E:20,330
S:99,850
ARL 44 (90) mle. 47
E:44,830
S:177,850
ARL 44 (105) mle. 47
E:46,180
S:185,200
ARL 44 mle. 49
E:48,330
S:212,100

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
ARL 44Maybach HL 23076 mm Gun M1A1ARL 44FCM F1780SCR 508
57518110/30/30400
12.371.5/1.7/3.020340
FCM F1Maybach HL 23090 mm DCA 30ARL 44FCM F1780SCR 528F
57518110/30/30750
12.251.5/1.7/3.020340
ARL 44 mle.45Maybach HL 23090 mm DCA 30ARL 44 bisARL 44820SCR 528F
57520110/30/30750
12.381.4/1.6/2.722350
ARL 44 (90) mle. 47Maybach HL 230 P 45F90 mm F3ARL 44 bisARL 44820SCR 528F
75020110/30/30750
16.081.4/1.6/2.722350
ARL 44 (105) mle. 47Maybach HL 230 P 45F105 mm Canon 13TRARL 44 bisARL 44820SCR 528F
75020110/30/30750
16.021.4/1.6/2.722350
ARL 44 mle. 49Maybach HL 230 P 45F90 mm DCA 45ARL 44 bisARL 44820SCR 528F
75020110/30/30750
15.901.4/1.6/2.722350
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
76 mm Gun M1A1AP
APCR
HE
96
7G
68
128
177
38
115
115
185
15.791,8162.300.43
?
?
70+20
-10
90 mm DCA 30AP
APCR
HE
255
12G
225
135
175
45
240
240
320
6.981,6752.300.40
?
?
50+20
-10
6.981,6752.300.40
?
?
50+15
-10
90 mm F3AP
APCR
HE
255
12G
255
170
248
45
240
240
320
6.821,6372.700.39
?
?
50+15
-10
105 mm Canon 13TRAP
APCR
HE
270
10G
280
165
223
54
300
330
360
5.611,6833.40.41
?
?
40+15
-10
90 mm DCA 45AP
APCR
HE
255
12G
255
212
259
45
240
240
320
61,4403.40.38
?
?
50+15
-10

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier6のフランス重戦車
    戦後初期、B1などの既存技術をベースに開発・量産された重戦車である。
     
  • 火力
    後期砲塔専用の2つの火砲が概ね最終候補となる。
    いずれも俯角は-10°と地形適性は優秀だが、他国に比べ照準時間や発射速度に劣る傾向がある。移動を繰り返しての射撃ではイライラさせられる事もあり、改良型射撃装置を装備するなどして少しでも改善しておきたい。
    • 90 mm DCA 30
      中間砲。BDR G1 Bで研究済みなら引き継げる。
      初期砲がTier6重戦車としては貧弱なため、購入直後は真っ先に本砲に換装したい。
      問題はRenault G1ルートから来た場合で、まず本砲から研究し直さなければならない。必要なフリー経験値は9,300と少々辛い出費になるが、なんとか用意したい所だ。
       
    • 90 mm F3
      同格相手なら十分な貫通力を持ちつつも、目立った欠点がなく扱いやすい砲。DPMや照準時間の面からもバランスに優れている。
      課金弾も貫通力248mmと優秀であり、後述の90mm DCA 45と比べても大差ない。弱点を狙えばTier8重戦車や重駆逐戦車であろうと正面から充分貫通可能だ。
      課金弾頼みになると割高な単発価格が収支を圧迫してしまう点、105mm砲に比べターン制でのパンチ力に欠ける点に注意が必要。
       
    • 90 mm DCA 45
      ARL 44の史実砲。最終砲候補の一つ。
      Tier6で装備できる火砲としては破格の高貫通力を誇っている。通常弾でさえ貫通力212mmと非常に高く、これはTier8重戦車クラスの数値であり、マッチングする殆どの車輌を相手にできるだろう。
      精度も重戦車としては優秀で本車の砲の中では一番高い。それでいて弾薬費はDCA 30から据え置きである点も見逃せない。
      欠点は遅い照準時間と劣悪なDPMで、単純な撃ち合いでは押し負ける可能性がある。
       
    • 105 mm canon 13TR
      ソ連の107 mm ZiS-6に比肩する性能を持つ砲。最終砲候補の一つ。
      単発火力がTier7重戦車並みに高く、さらに課金弾では単発火力が330に向上する特性も持つ。
      課金弾主体の場合、本車の搭載砲では最高のDPMを発揮する。
      貫通力は90mm砲には劣るもののTier6重戦車としては十分であり、格上車輌の相手だけでなくダメージの底上げもできる課金弾は多めに積んでいくといいだろう。
       
  • 装甲
    正面装甲はBDR G1 Bから強化された一方、耐久値は一転、一部同格中戦車にも劣るほどになってしまった。
    肝心の装甲も弱点が多いため繊細な扱いが必要になる。
    • 砲塔
      正面は110mmの垂直となっており、160mmの防盾も小さいので少々頼りない。また砲塔側面は30mmと致命的に薄くHD化により正面からの傾斜も少なくなってしまったため、狙われればほぼ抜かれてしまう。
      この弱点を熟知したプレイヤーは砲塔を優先的に狙ってくることもあり、ハルダウンによる防御力の増加は見込めない。
    • 車体
      正面上部は120mmの傾斜装甲(50度160mm~相当)というTier6にしては優秀な防御力を誇る。
      しかし、車体側面など他の部分は60~50mmと非常に頼りなく、更にChurchillシリーズのように履帯の裏に車体があり、正面から撃ち抜かれるとダメージが入る構造になっている。
      特に150mm級の榴弾砲を持つ日本重戦車等に真横を撃たれると榴弾でも貫通してしまい、HPが満タンでも一撃で撃破されてしまう可能性がある。それらの弾を受ける際はしっかりと正面を向こう。
      車体下部も50mmしか無いが、こちらは傾斜が強く、敵に対して5°程度傾くだけで強制跳弾角度に達するため、AP・APCRにはめったに抜かれない。
       
  • 機動性
    優秀な火砲に引けを取らない高い機動性も見逃せない。開発完了後の優れた出力重量比は、特に登坂時に明確な差を感じる事だろう。
    ただし後退速度は10km/hと重戦車相応であるため退避時は注意。
     
  • 総論
    突出した強みのある最終砲、平均以上の機動力、厚い車体正面装甲とスペック上は強力な重戦車にも見えるが、フランス特有の欠点を多く抱えているために、実際に長所を生かした戦闘力を発揮するにはやや手腕が必要となる車輌である。
    履帯裏の絶望的な弱点が(物理的にも)足を引っ張ることが多く、肝心の車体正面装甲を生かせるシチュエーションは意外にも限られている。本車に乗る時は絶対に側面を見せない立ち回りが必須であり、快速車輌の回りこみや自走砲に対する警戒を常に怠ってはならない。
    また旋回の遅さに加えDPMも低い事から接近戦は大の苦手だ。改良エンジン搭載後は機動力の高さから前線に出がちだが、単機での突出は他の戦車にも増してタブーである。側面を晒さない、肉薄されない堅実な立ち回りをすれば、陣地転換が容易な機動力と格上にも対抗できる強力な貫通力と攻撃力を兼ね備えた優秀な戦車となるだろう。
     

史実

1944年にフランスが解放されると、パリに舞い戻ったフランス政府は速やかに「国産の兵器による」再軍備を模索し始めた。そんな状況の下で、米英から供与された戦車に含まれていない「重戦車」をまずは開発・生産することが決定された。
設計開始当初は「60mmの装甲と75mm Long 44を装備する戦車」として設計されていたが、M4シャーマンに劣るこの仕様では生産する意味がないという軍側の指摘を受けて仕様が変更され、「120mmの傾斜装甲と90mm砲を搭載する戦車」として再度設計が開始された。
戦中・および戦後の混乱と資源不足の中で計画は遅れに遅れ、最初の試作車両がロールアウトしたのは戦争がとうに終わった1946年のことであった。

 

この新戦車の主砲には艦載砲を転用した90mm DCA 45が選ばれた。この砲は初速1000m/sを誇る優秀な火砲であり、火力面では当時の各国の戦車と比較しても何ら遜色のないレベルに達していた。
エンジンは当初タルボの450馬力エンジンやパナールの400馬力エンジンが予定されていたが、仕様変更による重量増大に国産エンジンでは対応できなかったために、戦争で鹵獲したドイツのマイバッハHL230エンジンを搭載することになった。このエンジンは本来600馬力のエンジンであるが、ドイツが過熱対策に悩まされたことを加味して出力を575馬力に落として運用されたようである。
しかしながら、足回りを今まで慣れ親しんだB1Somua S35といった"伝統的な"フランス戦車の技術で構成してしまった結果、575馬力のエンジンをもってしても路上で37km/hしか発揮できないうえ、駆動系の信頼性は無きに等しいレベルになってしまった。

 

本車は1947年から1950年の間に60両ほどが生産され、1951年の革命記念日パレードで表舞台へのデビューを果たした。しかし、そのただ一回の晴れ舞台を最後に表舞台から姿を消し、そのまま全車が退役してしまった。
軍部はそれでもARL44の量産を望んだが、まだまだ戦争の爪跡が残るフランスにとって、40トンを超える重戦車である本車を量産・配備・運用するのは体力的に困難だったようである。

 

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