1931年 イタリア 重巡洋艦 ザラ級

2017年のクリスマスイベントにて実装されたイタリアツリー高ティア重巡洋艦。艦首部に設置された艦載機発艦用カタパルトが特徴。
条約型重巡洋艦としては極めて堅牢な防御力を誇るが、魚雷装備は施されていない。

体力増加+5%の効果のある史実迷彩『RM-Zara 1941』。
よーく見ると船尾にはきちんと≪Zara≫と書いてある。

Ver.2.00.032までの母港画像。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
| 年代 | 1931 | 国家 | イタリア | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 艦種 | 重巡洋艦 | 対潜 | △ | ||||
| 耐久値 | 23205(22100) | 戦闘成績(BR) | 315 | ||||
| 無装甲排水量(t) | 3940 | 無装甲速力(kt/h) | 42.1(40.0) | ||||
| 基準排水量(t) | 11680 | 最大速力(kt/h) | 32.1(30.5) | ||||
| 最大排水量(t) | 14300 | 最大舵角 | 27.0(25.0) | ||||
| 可視距離(km) | 10.4(9.75) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
| アンロック費 | -S | 購入費用 | 1000S | ||||
| 1200G | |||||||
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
| 防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 甲板部 | 2.7 | 2.7 | 2.7 | 30 | ||
| 舷側部 | 5.9 | 5.9 | 5.9 | 30 | ||
搭載武装
※購入時は非武装
| 主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1~4 | 53口径 20.3cm アンサルド社製 連装砲 | 790 | 31.0 | 14 | 6 | 350 | 88 | 200/200 | ||
| 1936年型 55口径 15.2cm OTO社製 三連速射砲 | 600 | 26.0 | 15 | 7 | 202 | 60 | 360(AA)/360 | |||
| 副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
| 1~6 | 10cm スコダ社製 K10 連装高角砲 | 390 | 15.2 | 6 | 10 | 26 | 65 | 250(AA)/250 | ||
艦載機
※購入時は未搭載
※最大搭載機数3機、パイロット数3名。
| 機種 | 名称 | 耐久 | 攻/防 | 航続時間 (sec.) | 巡航速度 (km/h) | 海面視界 (km) | 空中視界 (km) | 機体重量 (t) | 格納庫容量 | 装備 | 火力 | 装備重量 (kg) | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 水偵 | IMAM Ro.43 | 450 | 25/580 | 1520 | 302 | 6.8 | 6.9 | 2.5 | 100 | 220lb 爆弾 | 715×2 | 100×2 | ||
| 100kg C-15 対潜爆弾 | 1429×2 | 191×2 | ||||||||||||
部品改修
| 改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Ⅰ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+11%) | 警戒管制機(スキル『広域探知』アンロック) | ビルジキール(安定速+9%) | 鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-5%) | ||
| Ⅱ | 照準システム(主砲射撃精度+5%) | 電波探信儀(理想発見距離+7%) | ボイラー(巡航速度+5%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-5%) | ||
| Ⅲ | 射撃管制装置(主砲射程距離+8%) | 統制射撃(目標に主砲弾が命中した場合、一定範囲内の友軍に情報を共有する。+7km) | 新型艦首(旋回抵抗-12%) | 対空弾幕(緊急対空をアンロック。自動対空ダメージ+3000%) | ||
| Ⅳ | 強化弾頭(装甲貫徹力+5%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+2.15km) | 変速機(加速性能+9%) | 強化装甲(装甲硬度+5%) | ||
| Ⅴ | 追加焼夷剤 (口径が7インチ(18cm)以上の榴弾火災誘発率+50%) | レーダー射撃 (口径が7インチ(18cm未満の主砲を含まないとき、視認した敵艦の移動予測位置を表示する(演習のアレ)。範囲:11.8km) | 舵輪(最大舵角+8%) | 船体強化(HP+5%) | ||
立ち回り
本艦は条約型巡洋艦であり、条約失効後に(もしくはコッソリ条約違反して)建造された艦と比べると性能的にやや物足りない節がある。
雷装が無いので立ち回りはブルックリン、ボルチモアなどの砲戦巡洋艦に準ずる。
砲戦においては、重巡くらいまでは徹甲弾で相手すると良い。優秀な貫徹力によって同格を相手しやすくなる。追加焼夷弾を装備しているならば、先に燃やしてしまっても良い。
また、戦艦相手でも徹甲弾で通ることもある。相手をしっかり見極めて砲戦を行おう。
レーダー射撃範囲である11.8kmが自艦に取って一番有利となりやすい範囲のため、頭に入れておこう。また、対戦相手がレーダー射撃を所持している場合、この範囲も暗記しているとなお良い。
主砲
重巡洋艦として平均クラスの20.3cm砲を搭載している。単発火力、装填共に良好であり、雷装の無い砲戦巡洋艦としては申し分無いものに仕上がっている。
特筆すべきはその貫通の高さで、なんと88と、数値だけなら高ランク戦艦に肩を並べられる。さらに、こちらを選択することで追加焼夷剤とレーダー射撃の恩恵ももらえる上、レーダー射撃の効果によって偏差射撃もやりやすい。こちらを搭載すればよいだろう。射撃に関しては、貫通力が優秀な徹甲弾に、発火率が非常に高い榴弾と素晴らしい長所を持ち、榴弾と徹甲弾を随時切り替えながら砲撃を行うことで最初から優秀な削りを見せてくれる。しかしうまく使わないとどちらかの性能を殺してしまいかねないので練習あるのみである。
手動対空を考えるならヴェネト級の副砲でもある15.2cm三連装砲に換装する手もある(というよりザラには他に手動対空可能な砲がない)が、この砲は6インチクラスの主砲としてはダントツで装填が遅い(20.3cm砲より遅い)という致命的な欠陥があり、対艦対空双方において力不足感は否めない。またこちらを搭載した場合、追加焼夷剤とレーダー射撃の恩恵を受けられないというデメリットも有る。さらには緊急対空がもらえたことで、20.3cm方を搭載していても対空は不足とは言い難い。スキル2つを捨ててまで積むメリットは、現状薄いだろう。
副砲・対空
片舷三基ずつ積んでいる副砲は砲門数が少なく、精度も宜しくない。主砲の取り回しが良好なため、対艦用では放火補助以外にそう出番は無いだろう。
対空については、主砲を6インチ砲にした場合の瞬間的な対空能力は巡洋艦にしては優れていると言える。が、砲として問題を抱えているのは前述の通り。積む意義が薄いのも前述の通り。
幸いかつては手動対空未対応だった副砲もVer.2.00.034以降は攻撃可能になったため、主砲を8インチ砲のままにしても対空砲撃はできるようになった。
さらには緊急対空も実装され、爆装、雷装している航空機に対しては手動対空よりも効果的な対空攻撃が行える。しかし、緊急対空の効果は戦闘機には及ばない。無駄に使用して大事なときに使えないということにならないよう、タイミングは見極めよう。
航空兵装

長らく艦載機未配備という不遇をかこっていたが、Ver.2.00.026のアップデートで遂にやたら広い格納庫とともに艦載水偵が追加された。ヴェネトなんかのRE.2000Cもほしいなぁ~
Ro.43は戦闘能力こそ低いものの視界が広いため、レーダー持ちとは言え近視のザラにとっては有難い索敵要員となってくれる。くれぐれも失わないように慎重な運用を心掛けよう。
アップデートにより通常の爆弾に加え対潜爆弾も搭載可能になったが、観測機は水中の潜水艦はロックオン不能であり、さらにザラのパッシブソナーの範囲を考えると気休めレベルである。
ちなみにザラ級は艦載機射出用カタパルトを艦首に装備しており、ここからの発艦は必見。
装甲
本艦の真髄は史実で150ミリを誇る重装甲にある。排水量に余裕があるため、速度を犠牲にすればより堅牢な防御力を付加できる。20センチクラスの斉射ならば2回、40センチ以上の砲ですら1回は受け止めてくれる装甲で、排水量あたりの防御力はかなり高い。
ただし、装甲自体の耐久力は今ひとつなので、弾受け前提で行動するとアッサリ貫通を許す。当然だが、喰らわないことが最善であろう。
機動性
巡洋艦としてはあまりよろしく無い。ボイラーを搭載すれば史実準拠の排水量で32ノットという巡洋艦としては平均的な機動力を手に入れられる(以前よりはこれでもマシになった方である)が、問題は舵の重さである。
転舵から舵が効くまでかなりラグがある上に最大舵角が小さいため、魚雷の回避には早期発見が必須となる。細長い船体と相まって並の戦艦以上に航空機からの雷撃も喰らいやすい。
魚雷の直撃を受けてしまっては自慢の装甲も何の役にも立たないので、機動力については最優先でパーツを開発…したいところだが、ザラのパーツをみると機動力が最後になってしまうのがオチであろう。我慢するか、他スキルを割り切るかである。
総評
レーダーしかないかわいそうな子という時代も今は昔。現在は多彩なサポートスキルを持ち、味方のアシストをすることで非常に輝く優艦。レーダー射撃、統制射撃、広域探知、緊急対空といった効果をしっかりと理解し、それぞれ適したときに使うことによってより良い戦果が上がるだろう。主砲も榴弾、徹甲弾ともに優秀で放火から装甲破壊、駆逐艦への牽制まで色々できる。
しかし、敵艦とタイマンを張れるだけの戦闘能力はないため、立ち回りは慎重に行い自艦の個を活かすような運用をしよう。
歴史背景
ザラ級重巡洋艦は、イタリア海軍が1930年代に建造した2番目の重巡洋艦の階級。ザーラとも表記する(らしい)。第二次世界大戦で設計の良好な巡洋艦のうちの1つという見方がある。一方でワシントン条約の制限下の条約型重巡洋艦として建造されたのは上述の通り。ザラ、フィウメ、ポーラ、ゴリツィアの全部で4隻が建造され、第二次世界大戦中に幅広く運用された。
1941年3月26日、ザラはエジプトのアレクサンドリアからギリシャへ向かうイギリス輸送船団を目標としてターラントより出撃。その後、重巡洋艦フィウメ、駆逐艦4隻と共に英空母フォーミダブルからの航空雷撃で航行不能に陥った重巡洋艦ポーラの救援に向かったが、そこでイギリス艦隊の攻撃を受けてポーラ、フィウメ共々ザラも撃沈された。
因みに、残ったゴリツィアはドイツに接収された後、イタリア海軍の手で撃沈という、姉妹揃って悲しい最後を迎えてしまった。
コメント
- あのさ、強くない? -- 2018-01-03 (水) 16:19:25
