日本国内の安全な地域

1．北海道

【安全と考えられる理由】

• 他県と比べて人口密度が低い。
• 周囲を海で囲まれている。
• 津軽海峡により本州から隔てられている。
• 警察官の数がそこそこ多い。
• 陸上自衛隊の戦力が大規模に配置されている。
• ある程度の食料自給能力がある。
• 油田、ガス田、炭鉱、石油備蓄基地、原発があるので、行政と自治体が機能していれば電気などのライフラインが維持される可能性がある。
  　

おそらく日本国内で最も安全なのは北海道です。
ご存じの通り、北海道は日本でもっとも人口密度が低い県であり、都市部を避ければゾンビ災害は深刻化しないと考えられます。道北、道東の地域であればゾンビを見ることすら無いかもしれません。
自衛隊と警察の規模が他県より大規模なのも特徴で、もしかすれば治安が維持されたり、行政と自治体が機能し続けられる可能性もあります。そうなればライフラインが寸断されない可能性すらあります。
ただし札幌市の周辺はダメです。
札幌市の周辺だけは日本有数の大都市圏に分類されており、普通にゾンビが大発生する危険地帯になると考えられます。
また、北海道は冬が厳しいという問題もあります。
小説「World War Z」でも描かれていたように、ゾンビ災害時の越冬は非常に厳しいのです。
　

2．東北地方

【安全と考えられる理由】

• 人口密度が低い。
• ある程度の食糧自給能力がある。
• 東西北は海であり、南（東京方面）以外からゾンビ発生地域が広がる可能性が低い。
• 青森県などは自衛隊が多く配置されており、さらに在日米軍も展開している。
• 秋田県などでは風力発電が盛んなので、地域によっては自治体崩壊後もライフラインが機能し続ける可能性がある。
  　

東北地方は北海道ほどではないにせよ、人口密度は低いので基本的には安全です。
水産農産も比較的盛んなので、食料生産が継続される可能性もあります。
ただし仙台とかの辺りは大都市圏なので危険です。
それに北海道同様、冬が厳しいのでどう越冬するかという問題もあります。
また東北は北海道と異なり首都圏と陸続きです。
高速道路沿いの地域は、首都圏からの避難民で溢れる事が予想されます。
　
そうなると青森県・秋田県・山形県の辺りが安全でしょうか。
青森県は東北最北端で、避難民がすぐに来ることは無い筈です。人口密度もそこまで高くありません。
それに自衛隊戦力がかなり多く配置されており、在日米軍も配置されているので、治安が維持される可能性があります。まぁ在日米軍はゾンビ災害で多分撤退すると思いますが。
山形県と秋田県も日本海側に位置しており、東京から直通の高速道路もない事から、避難民もゾンビもそうそう来ません。それに秋田は風力発電が盛んなので、自治体が機能しなくなっても電気インフラが辛うじて機能する可能性もあります。
　

3．高知県

【安全と考えられる理由】

• 四国に存在し、周囲を海に囲まれている。
• 札幌や仙台のような大都市圏がない。
• 人口も人口密度も低い。
• 地形と交通網の関係上、四国内で特にアクセスしにくい地域であり、ゾンビや避難者が侵入しにくい。
  　

離島を除けば、四国地方は西日本の中で一番安全な地域のはずです。
周囲は海に守られ、人口も少ないのでゾンビが大発生する可能性も相応に低くなります。
本土とは瀬戸大橋などの橋で繋がっていますが、警察や自衛隊が封鎖に成功すればより安全になると思われます。
ただし逆に封鎖できなければ大阪・神戸・広島・岡山などの大都市圏から避難民とゾンビが殺到する危険性が高いかもしれません。
また人口が少ないといっても、高知県以外は人口密度が高いので要注意です。
　
仮に四国へ逃げるのであれば、高知県へ逃げるのがベストでしょう。
高知は上記の通り人口密度も低く、ゾンビが大発生しづらいはずです。
しかも四国内では本州の反対側に位置し、県境は山々で隔てられていることから「四国の陸の孤島」と呼ばれるほど外部から切り離された地域です。他所からゾンビが押し寄せる可能性はかなり低いと思われます。
不安な要素があるとすれば、高知の自衛隊戦力はそこまで大きくないことが挙げられるでしょうか。四国全体では凡そ2800人の自衛隊員が配置されていますが、高知には1個普通科連隊（約650人）しか戦闘部隊が配置されておりません。
　

4．山陰地方（鳥取県・島根県）

【安全と考えられる理由】

• 人口、人口密度ともに低い。
• 札幌や仙台のような大都市がない。
  　

山陰地方とは、つまり鳥取県と島根県のことです。
安全度的には四国とそこまで変わりませんが、山陰地方は本土と陸続きという点で四国と異なります。
なので、広島や岡山からの避難民とゾンビが陸伝いに押し寄せる可能性が高いという点では、四国より危険です。
また他の地域と比べると警察官の数が少なく、自衛隊もあまり多く配置されていないという問題もあります。
人口密度の低さから言えば四国よりも安全ですが、その他の要因によって四国よりは危険です。
　

5．対馬島・奄美大島・宮古島・石垣島・与那国島

【安全と考えられる理由】

• 離島なので本土から離れている
• 人口が少ない
• 自衛隊の戦闘部隊が駐屯している（ただし与那国島は警備小隊約30～50人のみ。石垣島は3月16日に配備完了予定）
  　

離島は当然ですが周囲を海で囲まれています。なのでゾンビが来ることはほとんど無いでしょう。
その中でも対馬島、奄美大島、宮古島、与那国島といったこれらの島々は他の離島と異なり自衛隊の戦闘部隊が配置されています。いわゆる離島防衛部隊というやつですね。
もし島内でゾンビが発生しても何とかなる可能性があります。

ただし離島ゆえに問題もあります。
それは生活必需品や燃料を自給できないという問題です。
本土から持ち運んでいた物資が不足することにより、もしかしたらゾンビよりも悲惨な事になるかもしれません。
また対馬や与那国は隣国に近く、船に乗った難民が押し寄せる可能性があるので注意が必要です。
　

6．人口の少ない離島

【安全と考えられる理由】

• 離島なので本土から離れている
• 人口が少ない
  　

自衛隊の居ない離島でも、周囲を海で囲われているので安全です。
日本には1万4000個近い離島、有人の離島でも400個近くあり、離島に行くための船さえ調達できれば避難先には困らないでしょう。
ですが物資不足の問題があるのも変わりありません。
五島列島のような石油備蓄基地がある島なら何とかなるかもしれませんが、基本的には物資不足になることは免れ得ません。
それに島内でゾンビが発生した場合、自衛隊が居ないので対応が困難になるかもしれません。

1．千葉県南部（房総半島南端）

【安全と考えられる理由】

• 関東圏では最も人口密度が低い。
• 房総半島は東西南を海に囲まれており、北部以外からゾンビの来る可能性が低い。
• 南端の館山市には海上自衛隊の航空基地があり、救助活動が行われている可能性がある。
  　

関東圏で一番安全と考えられるのは千葉県の南部（房総半島南端）です。
ただし首都圏内なので、時間が経てばゾンビの大群が押し寄せる危険性があります。
長期間この地域にいる事は勧められません。
　

2．静岡県伊豆半島

【安全と考えられる理由】

• 人口密度が低い。
• 房総半島と同じく半島なので北部以外を海が囲んでいる。
  　

次に挙げられるのは伊豆半島です。基本的に理由は千葉県南部と同じです。
東京から東に逃げるなら千葉県南部、西に逃げるなら伊豆半島といったところでしょうか。
一時避難先としては問題ありませんが、長期間留まる事は止めた方が良いでしょう。
　

3．山梨県

次に紹介するのは山梨県です。
山梨県は、東京と接している県の中では最も人口が少なく人口密度が低い県です。
なので東京でゾンビ災害が起きた場合、伊豆や房総半島と比較しても同じくらいには安全な地域と考えられます。
東京からすぐに逃げ込める安全地帯としては良い地域でしょう。
ただし、東京から陸続きなのでいずれはゾンビが大群で押し寄せるかもしれません。
また甲府市方面は普通に人口密度が高いので注意です。
　

4．静岡県御殿場市

御殿場市内の駒門駐屯地(※1)

次は静岡県の御殿場市です。
ゾンビものだと漫画「アイアムアヒーロー」のアウトレットモールのあった街ですね。
　
人口密度も人口も少なくはありませんが、この市には陸上自衛隊のエリート部隊である富士教導団（約3000～4000名）を始めとする多数の戦闘部隊が配置されています。ここだけで四国とほぼ同等以上の自衛隊戦力が展開しており、本州で最も自衛隊が配置されている街となっているのです。
なので関東周辺では有数の安全地帯となっているかもしれません。
ただし、それこそ「アイアムアヒーロー」のように自衛隊が壊滅していれば無意味（それどころか戦闘訓練を受けたゾンビで溢れ返る超危険地帯と化す）なので要注意。
　

5．岐阜県北部・滋賀県北部・京都府北部・和歌山県南部

つづいてはちょっと離れて岐阜・滋賀・京都北部、そして和歌山県南部です。
ここは関東圏の人よりも名古屋都市圏と大阪都市圏の周辺の人が対象となります。
ここを上げた理由としては、やはり人口密度が低いことでしょう。
　
基本的にはそれだけですが、周辺地域と比べると圧倒的に人口密度が低く、ゾンビは少ない筈です。
また京都府北部には港湾地帯があるので、船で脱出できる可能性も残されています。
基本的には安全と考えられますが、しかし大阪市や名古屋市、京都市と陸続きになっているので、いずれはゾンビの大群が押し寄せるかもしれません。
　

6．長崎県北西部・宮崎県・鹿児島県東部

では一気に飛んで九州の安全な地域です。
九州は福岡市周辺が大都市圏であり、また各県の県庁所在地も人口が多いです。全体的に見ても人口密度が高く、九州は全体的に安全地帯が少ないと考えた方が良いでしょう。その中で人口密度が比較的低い地域は、長崎県北西部・宮崎県・鹿児島県東部です。九州でゾンビ災害から避難する場合、これらの地域ならばゾンビはそこまで多くないでしょう。また、いっそのこと船か何かを調達して離島まで避難できるのなら、そちらの方が良いかもしれません。
　
ただし九州本土に留まってもメリットはあります。
それは、九州には電気インフラを半永久的に使用できる可能性のある地域があるという事です。
特に大分県は地熱発電などによって約40%の電力を自給しているほか、鹿児島県も太陽光発電により約40％、宮崎県と熊本県も約30％の電力を自給しているのです。
ゾンビから逃げるために離島へ脱出するか、それとも電気を永続的に使うために九州本土に留まるか、どちらを選択するかは貴方の自由です。
ただし福岡・佐賀・長崎の電力自給率はそこまで高くないので注意。
　
こちらも参照
→ゾンビ発生後も電気を使用できる地域
　

7．長崎空港

長崎空港(※2)

九州の比較的安全な地域は上の通りですが、中でも安全が期待できそうなのは長崎空港です。
海上に浮かぶ洋上空港であり、往路は一本の橋だけです。ゾンビは侵入しづらいでしょう。逆にこちらも万が一の逃げ場がないとも言えますが…。
また、近くに陸上自衛隊と海上自衛隊の基地・駐屯地が所在しており、重要拠点として自衛隊が防衛にやってくる可能性は高いと考えられます。
さらに、電気をメガソーラーでほぼほぼ自給しており、長期の籠城が可能です。
　
九州本土の長崎県にお住まいの方が避難するとしたら、恐らくは九州指折りの拠点になると考えられます。
また、長崎空港のある大村湾自体が沿岸に大規模な人口密集地がないため、空港自体に行けずとも、大村湾沿岸まで来れれば大丈夫なはずです。恐らく、上記の自衛隊が周辺の安全を確保できていると考えられます。
ただし、南側は超過密地域がかなり近く、長期滞在は危険が多いため、夜を明かすことが出来たらゾンビや他の生存者が押し寄せる前に速やかに移動するべきでしょう。
また、南東側の諫早方面から沿岸を回ろうとすると人口密集地を突っ切る形になり、しかも安全な迂回ルートがないやっかいな場所といえます。
水も食糧もない素寒貧、という状態でないかぎり市街地を離れて西側・北側から大回りするほうが安全といえるでしょう。