Last-modified: 2021-12-31 (金) 07:15:32

細長い棒を武器として用いた物。石と共に我々人間が類人猿のご先祖様の頃からお世話になっている
材質は木材や金属、樹脂等あらゆる物が使えるが重量と威力が正比例する為木材や金属が基本
先端に石突と呼ばれる金属部品を付けてある程度は重量を調整する事も出来る

日本においては武器の持てない農民や行商人、僧侶や山伏等の旅人の他
捕手術と呼ばれる捕縛技法においても使われ警察組織や警備員など官民問わず使われてきた歴史があり特に対刀を意識した技法がよく見られる

中国武術や日本武術では武器全般の操法や体作りの基本を身に付けるのに適しているとされ一番最初に棒の練習から始める流派も多数見られる
また槍や薙刀等と基本的な部分が共通する事もありそれらの流派でも最初に教わる事が多い
シンプルで代替品がどこでも手に入るとあって世界全土で様々な棒を用いた武術があり様々な種類、技術がある為武術界隈では好んで研究している人も多い

対人間の武器としては中々の性能だが組み付きや噛み付きを基本として痛覚も恐怖心もないゾンビ相手にはほとんど効果がない事が懸念される

尚、天秤棒として何かを運んだりテコの原理で動かしたりするのに有用な為
手荷物に余裕があったり他にロクな武器がないなら持っていく選択肢も決して悪くはない。また先に刃物を取り付ける事で槍にもなる

・長棒
主に◯尺棒の名で呼ばれ自分の身長程度~+50cm程度が基本となるが数メートルに及ぶ長さの物もある
世界各地で人気があり特に西洋の棒術と言えば特に指定のない限りはコレを指す
槍、薙刀のような操法の他数メートルあるものはしならせて叩くような使い方をする事も出来る
肝心の威力は木刀より威力を出す事も可能だが型が限られてくる為心得がない場合は普通の鈍器の方が使いやすいだろう

・杖
120cm程度で刀よりは長く自分の身長よりは短い長さの物
天秤棒や梃子に用いるならコレくらいが最も使いやすい
トリッキーな使い方をしたり刀、槍、薙刀の代用品として切り替えながら使うなど達人が使えば手のつけられない性能を発揮するが
素人が適当に使っても骨折させる事すら難しい程度の威力しか出せない為心得がないなら武器としては避けた方がいい

・半棒
70cm~1m程度で剣と同じ位の長さの物
主に中国や東南アジア、アフリカ、カリブ等で特に盛んで二刀流でよく使われる
中国においては硬鞭等そのまま鈍器として使われる例が多いが東南アジアやカリブ等ではマチェット武術の練習道具として使われるケースも多々見られる
熟練者が使えば簡単に人を骨折させる事が出来るが死に至らしめるのは至難の技

・短棒
30cm~腕の長さ程度で特に短い物
意外な事に日本以外ではほぼ見られないカテゴリの武器、警棒を使用する逮捕術等において片鱗を見る事が出来る
鉄扇術や捕縛術等で暗器として使われる例が多く非常時に武器を持った手を打って落とさせたり指や手首を極めたり急所を打って怯ませたりするなどして隙を作るような技法が多い

肝心の威力だが主な操法から見てわかる通りそもそもマトモに武器として期待されておらず
人によっては素手の方がマシだろう。達人でもない限りは別の選択肢を考える事をオススメする