ミッション/カテゴリー/ポセイオス・深海関連

Last-modified: 2024-04-14 (日) 15:17:12

深海、主に亜神ポセイオスとの戦いに関係するミッションの一覧。
各ミッションの詳細は該当ページ参照。

関連キャラクターについてはこちらを参照。

真夏の合同訓練 ~巨大蟹を添えて~』(2020/7/9~2020/7/22)

王国軍と帝国軍が夏の海辺で合同訓練を行っていたところ、そこで魚人の軍勢やクラブウォリアー、サラタンなどの襲撃を受ける。
それらを撃退した王国軍と帝国軍の前に現れたのはかつての敵、元魔王軍幹部のクラールフであった。

魔王城での決戦で自分を見逃した王子らを、命の恩人だと語るクラールフは、魚人の国の争いに王子らを巻き込んだことを謝罪する。
クラールフによると、現在深海では争いが起きており、クラールフと敵対する勢力が今回の襲撃の主犯であるという。
王子に借りばかり作ってしまうと語るクラールフは、受けた恩義を返すため助けが必要な時はいつでも呼ぶように言い、王子を支持することを表明。
仲間が増えて嬉しいと返す王子に対し、自分たちを仲間と呼んでくれたことを改めて感謝するクラールフは、王子の仲間として深海の争いを収めることを約束する。

真夏のロスト・バカンス』(2020/7/30~2020/8/13)

深海マップ初登場、スカーギガエル初登場

クラールフの正体は「神の楔」を生み出す力を失った神「亜神」であり、
天界の障壁を超えるのに不可欠な「神の楔」を物質界で唯一持っている可能性のある存在だと判明(GR(2020年7月)参照)。
王国と帝国はクラールフとの再度の接触を試み、一方のクラールは深海での戦いについて王国と帝国に救援要請するため人魚の大使(ハルフゥ)を送り込む。
魚人同士の争いに天使の介入があることを知った王国と帝国は、深海に急ぎ向かうことにする。

目指す海底に一気に流れ込む海流を目指し、海上を進む王国軍と帝国軍に対して魚人の軍勢は様々な妨害を仕掛ける。
目的の島に辿り着いた王国軍と帝国軍は、強さを追い求めるシャークギルマン・スカーと魚人の軍勢を打ち破り、水中呼吸の魔法をかけられ深海へ向かう。
クラールフの神殿に向かう王国軍と帝国軍であったが、そこに戦士としての誇りを持つクラールフの衛兵が、その実力を確かめるため勝負を仕掛けてくる。
初めての深海での戦いを制し、王子は改めてクラールフの衛兵に手を差し伸べるが、その時再びスカーの軍勢が現れる。
クラールフの神殿にてスカーを撃退した王国軍と帝国軍の前に、今回の襲撃の主犯である天使ギガエルが現れる。
ギガエルはかつてクラールフが自らの補佐のため生み出した天使であったが、今は別の勢力についているという。

ギガエルと、その祝福を受けた魚人の軍勢を退けた王国軍と帝国軍は、改めてクラールフと会談、地上にも深海同様天界の介入による異変が生じていることを話す。
クラールフは天界に最早「神の楔」を生み出せる本来の神は存在せず、それゆえに亜神たちが「神の楔」を巡り争っているのだろうと語る。
また、魔王を倒した王子や、亜神であるクラールフが、天界の争いに介入することを恐れたのが騒動の一因であろうとも語る。
天界に興味はなく、ただ深海の民を守ることのみを望むクラールフは、王子らに「神の楔」を与える代わりに深海の戦いでの助力を求める。

王子らはクラールフの勢力と同盟を結び、天界と深海という二つの戦場を進むことになる。

ストーリーミッション第十章「深海への再訪」、「海底都市」、「ギガエルの思惑」(2020/9/17)

海巫女リバンの案内のもと、対天界に向けてのクラールフとの定期会合に向かう王子軍は、そこでギガエルに従う魚人の軍勢の襲撃を受ける。
腕利きの衛兵隊が巡回し安全であるはずの海路での敵襲、これはクラールフの海底都市で何かが起こっているのかもしれない。
スカーを含むギガエル配下の魚人の軍勢の包囲を退け、王子らは海底都市に突入する。

海底都市にてギガエルは、かつての主クラールフと対峙していた。
海に生きる民を守護することこそ本懐であるクラールフは、そこにギガエルも含まれていたと語るが、対するギガエルは主との決別を宣言する。
ギガエルの目的は海底に封印された神の兵器「神獣バハムト」の封印を解くことであった。
王子らはギガエルの軍勢を撃退し、リバンの案内のもとバハムトの封印された地の調査に向かうことになる。

ストーリーミッション第十章「蝕まれし意志」、「より深い海の底へ」、「海溝神殿」(2020/12/24)

リバンの案内のもと、神獣バハムトの眠る海溝神殿に向かう王子らは、正気を失ったスカーと戦うクラールフの衛兵オーベッドと遭遇し、彼と共闘する。
スカーは単なる精神支配ではなく、神や亜神による「怪物化」の影響を受けていた。
好敵手と認めた王子に惨めな姿を見せたくないというスカーは、王子に自分を殺すよう言うが、王子はそれを拒否。
ついに自我を失ったスカーは海溝神殿に向かい、王子らもスカーを解放するため、またバハムトの封印を守るため海溝神殿に進む。

その行手を阻むため現れたギガエル配下の魚人たちは、魚やサラタンの他、深海に適応した異界の虫をけしかける。
地上の生物を深海に適応させる、創造主の領分を犯す行為をするギガエルの軍勢には、クラールフとは異なる海の亜神の影があった。

敵を退け王子らはついに海溝神殿に辿り着くが、既にギガエルによってバハムトの封印を解く儀式が始まっていた。
王子らに儀式の邪魔をさせぬため、ギガエルは「怪物化」したスカーと魚人の軍勢をけしかける。
ギガエルの背後にいる海神はバハムトの封印解除を命じていたが、ギガエルの真の思惑はバハムトの力を自ら取り込み、クラールフに代わって海神を討つことであった。
自分の得た力の小手調べとして王子らと激突したギガエルは、戦いに敗れバハムトの力を失ってしまう。
ギガエルはその真意を隠し、王子らに何をしたか今に思い知ることになると語りながらも、一方で王子らなら海神に手が届くかもしれないと考え撤退する。

クラールフに並ぶ海神、裂け目が生じたバハムトの封印という新たな脅威が判明する中、王子らは深海の平和を守るため海底都市と共に歩むことを改めて決意する。
一方精神支配から解放されたスカーは、己の弱さを痛感し、より強くなりたいと願い、その時まで勝負はお預けだと心の中で王子に告げる。

ストーリーミッション第十章「海底都市に迫る巨影」、「クラールフの神殿」、「荒神ジーラトス」(2021/6/24)

ジーラトスポセイオス初登場

クラールフが海巫女たちと共に神獣バハムトの封印維持に努める中、深海ではバハムトの魔力の影響で様々な異変が生じていた。
そんな折クラールフとの会合に深海を訪れていた王子らの前に、亜神ジーラトスとその軍勢が現れる。
ジーラトスは千年戦争の折、人類の味方として海神により物質界に降りた亜神であったが、敵味方問わず目に付く者を踏み潰す無法者であったという。
クラールフによって倒され深海に封じられていたというジーラトスは、魂を鎮める神器によって理性を得、正義のためと称し王子らに攻撃を仕掛ける。

ジーラトス撃退後、クラールフは敵の黒幕が自分に並ぶかつての海神ポセイオスであることを確信、神殿にて王子らに説明を行う。
創造神による世界の創世の際、神々は無数の生命を生み出し、クラールフとポセイオスは共に水を司る神として大海に水の民を創り出した。
しかしポセイオスは己の領域を広げるため他の生命を滅ぼすことを躊躇せず、海の残り半分を手に入れ、さらに乾いた地の全てを海に呑み込もうとした。
それゆえにクラールフは神としての力の全てを注ぎ、ポセイオスから神の権能を剥奪したのだという。
クラールフは、海底都市を狙う以上の何かをポセイオスが企んでいると考え、
また、ディアスの暗躍やハイドースの動きが同時期に起きていることも偶然ではないと推測する。

その時ポセイオスの軍勢がクラールフの神殿を襲撃し、王子らは戦闘に入る。
ついに現れたポセイオスは、クラールフの盟友であるという王子に対し、自分は他の亜神と違って殺す気はないと語る。
神に仇なすほどの人間には神の永遠の寵愛を授けるべきと語るポセイオスだったが、王子の反抗的な目つきを見ると、その身の程を教えるため再び進軍を開始。
反抗的な者が好物と語るポセイオスは王子を我が物にしようとし、枷を解いたジーラトスまでもけしかける。

ジーラトスを含む軍勢を破られたポセイオスは、ますます王子を気に入り、王子が我が物となるならば人類に島の一つくらい残してもよいと語るが、拒絶される。
戦いに興が乗ってきたというポセイオスは撤退、王子らは地上の侵略を狙うポセイオスの打倒を誓うのだった。

神獣バハムト降臨』(2021/6/24~2021/7/8)

リバンから、ギガエルの手で不安定になっていた神獣バハムトの封印が解けかけているという報告を受けた王子は、急ぎ深海へと向かう。
王子らは神獣バハムトに対して大総力戦を仕掛け、バハムトを再び封印する。
それでも封印は不安定であるとして、依然警戒は必要となるが、王子らはなんとか深海の平和を取り戻す。
その後王子は、バハムトの魔力が移ったという古い封印の要石から作られた装備を得るのだった。

潮騒の海魔軍』神級EX(2021/7/8~2021/8/5)

王国軍とクラールフたち海底都市の軍が、水辺での模擬戦を行っていた時のこと。
珍味としても知られる暴走巻き貝、アンモナイトクラーケンが王子らの前に姿を現す。
強固な殻と遠距離攻撃を引き付ける紫の宝玉を持ち、地上では疾走するというアンモナイトクラーケンは、夢見る多くの漁師たちを返り討ちにしてきたという。
王子らは魚人たちとの模擬戦を続けつつ、海の幸を得るため、伝説の貝を仕留めるべく漁を開始する。

グルメジャングルは夏のち鮫』(2021/12/9~2021/12/16)

夏に行われた王国と帝国の合同演習に参加できず、鬱憤が溜まっていたルチアはついに不満を爆発させ、真冬にも関わらず海辺での合同演習を強行する。
荒れるルチアの様子を見かねたレギーナの提案で、王国軍と帝国軍は常夏のグルメジャングルでバカンスを行うことになる。

バカンスの中、兵士たちは演習の代わりとしてチームに分かれ食材調達の競争を始める。
競争の舞台は深海にまで移り、そこで王子らは食事をしていたというスカーと再会し、修行の成果を見せたいスカーと戦うことになる。
王子らに敗れたスカーはもっと強くなることを王子に宣言し、王子も自分以外に負けないように言う。
その後、王子らがバカンスに来ていたことを知ったスカーは、自分の獲物を分けることを決め、またその場にいた強者たちの気配に血を滾らせる。

ちなみに「怒りの鮫戦士 スカー」は2021/12/9に実装されており、この後にスカーは王国軍に加入したものと思われる。

温泉街決戦~悪魔の卵と命のお湯~』(2022/1/13~2022/1/27)

王国軍と、クラールフ率いる深海の軍による陸海合同演習を終えた後、温泉旅行が行われることになる。
シュシュは深海の皆も共に温泉旅行に行くよう誘い、
クラールフは深海の民が温泉に行くことを許可するも、温泉が深海の民に合うか分からないのでまずは少数の有志で試すように勧める。
温泉に興味を示したフィーヌは、自分が深海の民代表として温泉旅行に参加することを決める。

フィーヌと共に温泉に訪れた王国軍の前に、本来そこにいないはずの魔物ドラコリザードが現れる。
ドラコリザードの出処を探る王国軍は、温泉でドラコリザードの卵を孵化させているグレーターデーモンと遭遇し戦うが、騒動の黒幕は別にいた。
黒幕がデモシェフ商会であることを知った王国軍は、さらに彼らが海の暴れん坊ドラコシーサウルスの卵の孵化を目論んでいることを知る。
王国軍によって社員らを制圧されたデーモンシェフは、事の真相を語り始める。

デモシェフ商会が海に進出するに当たり商船の護衛を担ってくれた友人、それがドラコシーサウルスの母親であった。
他の同族と異なり温厚であった彼女は、人間とも上手く共存していたらしいが、ある日瀕死の状態で浜辺に倒れているのが発見されたという。
デーモンシェフは残された大事な卵を孵化させることを決意するが、温度管理に必要な機材をそろえる時間がなく、温泉を貸し切ることにしたのだ。
デーモンシェフは商会一同で騒動の償いを行うことを告げ、またドラコシーサウルスらの命を奪わなかったことを王子らに感謝する。

事態は解決したかに思われたが、デーモンシェフの言葉を基に調査を進めた結果、世界各地の漁村で魔物の死体発見の報告が最近急増していることが判明。
それも死体の傷口を見るに、同族によって殺された可能性が高いという。
天界との戦いが控える中、海にも新たな異常の兆しがあり、王子らの新たな戦いが迫っていた。

ストーリーミッション第十一章「水没した街」、「渦潮の化身」、「亜神メシナ」(2022/1/27)

メシナ初登場

突然の水位上昇によって海に沈んだ街の救援に訪れた王子らは、そこに現れた魔物の群れを撃退する。
世界各地での局地的かつ突発的な海面上昇、それは亜神ポセイオスと、その娘である渦潮の亜神メシナの手で行われたものだった。

亜神メシナの軍勢を打ち破った王子らは、まるで後を追ってこいというように撤退していくメシナの後を追い、ポセイオスの儀式の地に向かう。
メシナの下に辿り着いた王子らは、渦潮の眷属をも引き連れるメシナの軍勢を改めて打ち破る。
メシナの敗北を見届けたポセイオスは、メシナに宣言した通りその街を諦め撤退していく。
王子らはポセイオスの目指す次なる地を探るため、調査の範囲を広げることを決めるのだった。

ストーリーミッション第十一章「海に沈んだ伝説」、「立ちはだかる二神」、「海神ポセイオス」(2022/5/19)

ポセイオスの軍勢が各地の街を水没させ、王国軍が後手に回るしかない中、
クラールフの情報網から、ポセイオスの軍勢がある海中神殿に集まっていることが分かる。
そこは、かつて地上にあったが、一夜にして海に沈んだ古代文明の遺跡だと噂される場所だった。
ポセイオスの像が各地に鎮座する海底の遺跡を訪れた王子らは、亜神メシナと亜神ジーラトスの率いる軍勢と激突し勝利する。
メシナはついにポセイオスの戦いが間違っていると判断し、ポセイオスから離反することを決意する。

神殿の中心に訪れた王子らが目にしたのは、「神の楔」を握るポセイオスの姿だった。
神殿の正体はかつてポセイオスを信仰していた民の都市、アトランティスの一部であり、
ポセイオスが来たるべき日までその都市を封印し、我が物として復活させようと企み海に沈めたものだった。
またポセイオスは、かつてアトランティスの民に寵愛の証として彼らが求めた神の楔を、その権能を使えぬよう幾重にも封印を重ねたうえで授けたのだという。
ポセイオスは神の楔によってアトランティスの封印を解き、さらにその余波で地上を海に沈めようとする。
王子らは自ら戦場に現れたポセイオスを破るが、全てはポセイオスの思惑通りであり、ついにアトランティスの封印が砕かれてしまう。
クラールフの力も及ばぬほどの海流を前に、王子らは撤退を余儀なくされる。

アトランティスの復活により世界全土で緩やかな海面上昇が続く中、
クラールフはポセイオスに対抗するために自らの力の復権が必要と考え、それを実現させる可能性が異境の深海の城にあると語る。
小さな可能性でも必要な王子らは、東の国の伝説に伝わる、深海の城を目指すことになる。

第九回人気闘兵決定戦?』(2022/9/15~2022/9/30)

九回目の人気闘兵の舞台は深海、亜神ポセイオスの被害を受けたムルーアの街の支援もその役割の一つであった。
オーベッドが子供たちに面白おかしく語った話が広まり、大いにやる気を出した深海の民との激しい投票合戦が始まる。
祭りの終わりの折、クラールフはムルーアに王子と共に世界を見る旅に出るよう勧める。

ストーリーミッション第十一章「東の国に伝わる昔話」、「龍宮城」、「オオワタツミの化身」(2023/2/2)

オオワタツミ初登場

東の国の昔話に伝わる海の城、龍宮城を探す王子らは、海河童に追われる人魚イヲナミを救う。
龍宮城の巫女であるというイヲナミは、本来乾いた地の民を一人たりとも龍宮城に招いてはならないという法度があると語る。
しかしイヲナミは助けられた恩とポセイオス侵略の話を聞いたことで、王子らを法度を破ってでも龍宮城に案内することを決める。

龍宮城が地上と関わらない理由には、城主オオワタツミの娘である乙姫が閉じこもることになったある事件が関わっており、それは昔話として地上にも伝わっていた。
かつて虐められていた亀を助けたある少女は、そのお礼として龍宮城に招かれ歓待を受けるが、ある日地上が恋しくなって帰りたいと申し出た。
乙姫はそれを嫌われたと勘違いし、閉じこもってしまったのだという。
踊り手に鼓舞された龍宮城の衛兵を退けた王子らは、ポセイオスの件とは別に乙姫にも何とかしてあげたいと考えながら、奥の院へと進む。

奥の院に現れたオオワタツミの化身は、イヲナミを救ってくれた謝礼をしようとするが、王子らはそれを断り、世界のための助力を願う。
深海の民と乾いた地の民が交われば悲劇が訪れると語るオオワタツミの化身は、交渉をしたいのならば実力を示すように告げる。
演武の中で王子らの実力を見定めたオオワタツミの化身は、
アトランティスが復活し、ポセイオスが大地を沈めようとしていることを既に把握していたが、別の厄介な事情を抱えていることを明かす。

オオワタツミの娘である乙姫に、ある大妖怪が懸想し、それによって龍宮城の者にまで被害が出ているのだという。
軍を持たぬ龍宮城は、オオワタツミが討伐に出ている間に他の外敵に狙われれば、民に被害が出るかもしれない。
そこで王子らは龍宮城の戦力に代わり大妖怪を討伐し、その物語を乙姫に聞かせることになるのだった。

ストーリーミッション第十一章「幻を操る大妖怪」、「真なる深海の祭殿」、「龍宮城の祝宴」(2023/9/21)

?乙姫初登場

オオワタツミの依頼により、深海の妖怪の根城に訪れた王子らは、以前イヲナミの尻子玉を狙った海河童たちと遭遇する。
彼らこそが乙姫に懸想する大妖怪、蜃の配下であり、王子らは幻の宮殿を生み出す海の大妖怪と戦うことになる。
戦いの中で王子らは、蜃が乙姫に婚姻を迫った理由が、単に乙姫に惚れているからではなく、海の妖怪の未来を考えての政略に基づくものであったことを知る。
王子らは蜃の悩みの解決策を提案しようとするが、怒り心頭の蜃は話を聞こうとせず、その真の力を発揮して王子らに襲い掛かる。

改めて蜃の軍勢を退けた王子らは、深海の妖怪たちの真意が、魔物の復活以降海路が閉ざされ、人々が漁に出ず、畏れを得られなくなったために、
畏れの代わりとなる力を得るべく、龍宮城の亜神と血縁を結ぼうとしたということであると確認する。
王子らは、地上の妖怪も同様のことで悩んでいたが、畏れ以外の人間の感情を喰らうことで、それを解決したことを教え、乙姫との婚姻以外にも解決策があることを提示する。
話し合いの末、何故か蜃たち深海の妖怪は、これからは人が漁に行くのを待たず、自分たちから人を化かしに行こうと考えを改め、乙姫との婚姻の話を白紙に戻す。
今後も深海の妖怪の動向を注意する必要があるものの、とにかく乙姫の一件は解決したとして、王子らは龍宮城へと戻る。

龍宮城に戻った王子らは、蜃が今後乙姫に言い寄ることはないだろうと、事態が解決したことをオオワタツミに報告する。
喜ぶオオワタツミは、王子らが遠慮するのも構わず宴を開くことを決め、また引き籠っていた乙姫を呼び出し、王子らが蜃との問題を解決したことを教える。
宴の席で酒を呑み始めたオオワタツミは酒乱と化し、英雄王の子孫が相手ならば模擬戦をしなければと宣言する。
乙姫もまた、乾いた地にはおもてなしの模擬戦という文化があると勘違いし、模擬戦への参加を決意、王子らは急ぎ戦闘準備をすることになる。

何とか模擬戦を終え、オオワタツミらを落ち着かせた後、東の国の民たちは乙姫にある話をする。
それは東の国に伝わる昔話、助けた人魚に連れられて、龍宮城に至った少女の物語であった。
その少女は地上に戻った後、幸せに暮らしたのかという乙姫の問いに対し、東の国の民たちは、
彼女が有名作家となって、乙姫との思い出に始まり、数多の海洋ロマンを綴ったことを教える。
だからこそ今の時代に伝承が残っており、また彼女は晩年、毎日浜辺に立って乙姫に語りかけていたとの逸話を教える。
かつての友人が自分を覚えていてくれたことを知り、涙を流す乙姫は、ようやくあの日の悲しみを清算するのだった。

その後、龍宮城より帰還した王子らは、儀式の準備を進めるクラールフと合流し、オオワタツミより預かった「玉手箱」を渡す。
それは神の楔による奇跡の一欠片、時を歪める古の秘術が封じられた物であった。
人が開けば赤子となるか、老いて死ぬかという危険な代物であるが、亜神たるクラールフが開けばその力を取り戻せるというのだ。
アトランティスに至る道をこじ開けるため、クラールフは玉手箱を開き、その力を取り戻す準備を始める。
ポセイオスの野望を打ち砕くため、王子らの反撃が始まろうとしていた。