用語集

Last-modified: 2024-05-02 (木) 08:57:50

シナリオに関する用語を五十音順に並べて簡単な説明を併記。
キャラクター名については別に索引などを用意しているので原則記載しない。
プレイヤー間の俗語などについても他のサイトにまとめられているはずなので記載しない。

あ行

悪霊の迷宮

数多くの冒険者が行方不明となっていることで有名な曰く付きの迷宮。古くから、冒険者を苦しめる不思議な現象が起こることで知られている。
その調査に入った者たちも戻ってこず、原因が分からないまま、ついには悪霊が棲んでいると言われるようになったという。
ゲーム的に平たく言えば、各フロアに出撃制限がついているのである。

女神の封印』で初めて登場し、女神ケラウノスによって女神アダマスの精神体が封印された地であったことが明かされた。
アダマスの封印調査のために白の帝国軍は迷宮に乗り込み、ついには白の皇帝までもが消息を絶つが、王子らによって助けられる。
この一件をきっかけに、王国と白の帝国は正式に同盟を結ぶようになり、共に戦う仲間となる。

その後は『悪霊の迷宮Ⅱ?』から始まる「悪霊の迷宮」という緊急ミッションで主に登場するようになる。
「悪霊の迷宮」は各ミッションにドロップコンプ報酬があり、開催期間中数日ごとに新たなミッションが追加され、
また開催中は過去のミッションも全て登場するなどの特徴がある。

緊急ミッションとしての「悪霊の迷宮」は『悪霊の迷宮 Final?』(18回目)において終わりを迎える。
そこで、場所としての「悪霊の迷宮」の正体は、英雄王の依頼を受けたアンブローズが造ることになった「王国大迷宮」であることが明かされた。
それは精鋭を育て上げるためソラスが設計した「英傑の塔」とは異なり、軍として様々な状況下で訓練を積める施設とすることを目的としていたらしい。
アンブローズは迷宮管理用の霊体としてニミュエを編み上げ建造を始めるが、その後転生によってニミュエと迷宮を千年間放置することになってしまう。
全ては転生時の不具合のせいなのだが、その原因は迷宮の記憶容量が大きすぎたことだったらしく、
転生後しばらく経つまでアンブローズはその存在も忘れていたらしい。

迷宮がどこまでも拡張できたこと、おどろおどろしい雰囲気、各フロアの変な制約は、全てアンブローズに褒められたニミュエが頑張って作り上げたものだったが、
アンブローズに千年放置されたことでニミュエもヤケになってしまい、だんだん適当なものになっていった。
アンブローズがニミュエを迎えに行った際に迷宮は崩壊を始め、完全に崩落してからは周囲も厳重に封印されることとなった。
その後「王国大迷宮」の思想は「統帥の塔」に引き継がれることになる。

亜神

神に準ずる存在。生放送などの呼称から、読み方は「あしん」だと思われる。
「神の楔」を生み出す能力を失った神のことを主に指すが、ラビリスのように人間から亜神になった存在もいる。
本来の意味での神と呼べる存在ではないらしいが、それでもなお強大な力と権能を有しており、特有の不死性も持つ。

英雄王を継ぐ者』の魔王との最終決戦で三女神の力が失われたことにより、現存する神は亜神のみとなり、天界で神の楔を巡る動乱が始まることになる。
「亜神」という言葉自体は『真夏の合同訓練 ~巨大蟹を添えて~』において初めて言及され、
その後GR(2020年7月)「天界の住人」にてクラールフが亜神の一柱であることが明かされる。
亜神から神に戻る方法は一応存在するらしく、その現実的な手段としては数多の命を捧げることが挙げられるという。

今までに登場した亜神の一覧はこちらを参照。

アトランティス

一夜の内に忽然と歴史から消え去ったという伝説の大陸。海に沈んだと言われ、古代文明の技術を受け継いでいたなど様々な噂があった。
その存在はデューオの交流の中で示唆されており、彼女はその大陸の者の子孫であるらしい。
本格的に登場したのはストーリーミッション第十一章からであり、「海神ポセイオス」においてその名がついに登場した。

その正体は、かつてポセイオスを信仰していた民が暮らしていた巨大な都市国家であった。
ポセイオスはそれを傲慢と欺騙に溺れた哀れな都市と語りながら、その美しさを気に入っており、いずれ我が物とするため海に沈めていた。
それが一夜にして消失した大陸の伝説の真実である。

アトランティスの民は、かつてポセイオスにその寵愛の証として「神の楔」を要求し、それが与えられることになったが、
その力が使えぬよう、ポセイオスの手により厳重に封印が施されていた。
後にポセイオスは、海底に沈んでいたアトランティスの神殿から神の楔を取り戻し、王子らとの戦いを経てアトランティスの起動に成功。
それに伴って世界中での海面上昇が始まる。
神の楔の影響でアトランティス周辺には凄まじい海流が発生しており、王子らはそれを突破する方法を模索することになる。

元ネタは、古代ギリシアの思想家プラトンがその著書で語った伝説の大陸「アトランティス」であろう。

暗黒騎士団

魔の力を得た騎士、暗黒騎士の騎士団。その主な構成員はリビングアーマーである。
大きく分けて二つの暗黒騎士団が存在する。

暗黒騎士団の脅威』で初登場し、それ以来何度も王子らの敵として立ちはだかる。
その実態は、グレーターデーモンが人間に力を与えて苦悩する様を見たいがために作った、いわば暇つぶしのための組織であった。
暗黒騎士団の最期』においてその真相が明かされ、王子らは暗黒騎士団長と共にグレーターデーモンと戦うことになる。
この一件において団長は死に(後に生存していたと判明するが)、暗黒騎士団は終わりを迎える。
ユリナエルヴァのように操られて暗黒騎士団に入っていた者たちは、今はその罪を償うと同時に、暗黒騎士としての誇りも持っているらしい。

その後、暗黒騎士団の残党デシウスが新たな暗黒騎士団を作ろうと企み、
暗黒騎士と聖なる森の番人』においてグレーターデーモンから新たな「団長の証」を与えられる。
暗黒騎士団と狙われた癒し手』以降に登場する暗黒騎士団は、デシウスが率いる新生暗黒騎士団である。
新生暗黒騎士団も何度も王子らの敵として立ちはだかるが、『暗黒騎士団の崩壊』においてデシウスを除き壊滅し、
その後デシウスは騎士団を率いず一人で行動を続けることになるが、『神殺しの聖槍』で魔王軍幹部となってからは再び暗黒騎士団を率いるようになる。

魔王軍として登場した暗黒騎士団は『英雄王を継ぐ者』での最終決戦において壊滅したかに思われていたが、
流浪の傭兵と進化せし女王蟻』で再登場する。
その際に、暗黒騎士団はとある農村で農夫として暮らしていること、
デシウスは以前の記憶を失っていること、そして配下たちは主を慮り記憶喪失のふりをしていることが明らかになる。
その後天界との戦いにおいて、物質界連合軍の一員として王子らと共闘するようになる。

アンデッド

異界の門

癒しの至宝

ヴァンパイア

吸血鬼とも呼ばれる、人の血を糧とするアンデッド。
不老であり、強力な個体は肉体が灰と化しても蘇るほどの高い不死性を持つ。
ただし長期間吸血を絶ち、力を使い果たせば死を迎え永久に滅びることになる。
また闇夜において活性化し日光を嫌う習性があるが、苦手な程度で日光を浴びれば滅ぶというわけではない。

直接吸血することで対象をヴァンパイアに変化させることができ、「子」は「親」の眷属となって逆らうことができなくなる。
完全にヴァンパイア化する前にヴァンパイアから生成した血清を投与するか、「親」を滅ぼすことができればヴァンパイア化の進行を止めることができ、
血清を投与する量やタイミングによっては吸血能力を失いつつも通常のヴァンパイアをも超える不死性を獲得する場合もある。

大別してオリジナルのヴァンパイアである「始祖」リヴン、リヴンによって無より創造された第一世代のヴァンパイア「真祖」、
そして吸血を受けたことで後天的に変化した眷属の3種類とそれらから生まれた子世代のヴァンパイアが存在しており、基本的に始祖・真祖に近いほど力が強い傾向にある。
一例としてシルヴィアは真祖同士の両親から生まれた純血のヴァンパイアであり、真祖とほぼ同等の扱いをされている。

英傑の塔

千年戦争の後、英雄王が魔術設計を行い、ソラスが建造した塔。
その正体は、いずれ復活する魔王を完全に倒し、世界を救う英雄を鍛え上げるための訓練施設。
塔は完成後、魔王の復活に備え、また真の英雄以外が迷い込まぬよう隠されることとなり、
永遠の命を与えられていたソラスが、自分と共に封印していた。
魔王軍の活動が本格化したことで、英傑の塔とソラスは復活を果たし、王子らは英傑の塔に挑むこととなる。
ちなみに、英傑の塔は当初20層が最上階であったが、「魔王以上の脅威」が迫った時のことを備え、
塔が最適な形で自己増殖するような細工が、英雄王の手によって施されており、王子らと天界の戦いが始まったことで、21層より先の階層が登場するようになる。

塔の中の各階層には、英雄の力をはかる様々な試練が用意されており、その階層を乗り越えることで、挑戦者は英雄としての強さを示すこととなる。
試練には、その達成度に応じてスコアがつけられ、それに応じて「英傑結晶」なるものを得られ、それを報酬に交換することが可能となっている。
ゲーム的に平たく言うと、このスコアはミッションクリア時の★の数および、編成人数と出撃コストで決まるものであり、
各階層のスコアに応じて報酬が得られ、また全階層の総合スコアが高いほど、日産の英傑結晶の数が増える仕組みになっている。
英傑結晶交換所では、プラチナ英傑ユニットや聖霊、10連チケットなどを入手できる。

魔術的な施設であるため、塔の中は、他のどこにもない、独特の建築様式となっている。
また塔の中には、塔の守護者と呼ばれる特殊な敵が存在するほか、幻影によって世界各地の戦士を再現する機能も備えられている。
この戦士の幻影を生み出す機能は、『ケイティの再演習』の神級EXでも用いられている。

また『ダークネスキングダム 紡がれた絆?』にて、
英雄王が英傑の塔の管理精神体をソラスにも内緒で組み込んでいたことが判明し、それが実体化した「英傑の塔」が登場する。

叡智の園

北の大国よりさらに北、豪雪地帯を抜けた先にある、千年戦争以前の知識すら持つ、賢者が住む隠れ里。
千年戦争後の人間同士の戦乱の時代、平和のために介入しようとして失敗し、その後悔から、
その地の存在があらゆる記録から抹消されることを選び、神話でも、伝承でも、地理的な情報にも残らずにいた場所。
しかし叡智の園の賢者たちは、知識の探究はやめられず、誰にも邪魔されることなく、ひたすらに己の欲求に従って研究を続けていたらしい。

知識とは同時に武器でもあり、研究者の集団でありながら、それらを駆使する強大な兵の集団でもあり、
戦場において賢者たちは、敵の動きを読んだ上で行動する、知識の守護者と化す。
また警備用のゴーレムなどの兵力を抱え、土地そのものにも侵入者を生かして逃さぬ策が張り巡らされている。

隠されし叡智の園』で初登場し、そこでルインは、自分が叡智の園の賢者によって生み出されたことを思い出す。
天界との戦いの中、ビフロストの情報を求める王子らが辿り着いた場所であり、当初叡智の園の民は、世界との関わりを望まないとして、王子らに立ち去るように言う。
しかし、心を得た自動人形のルインの言葉や、天界の勢力の侵攻をきっかけとして、叡智の園は、王国と手を結ぶようになり、外の世界と関わり始める。

里の中心部には、禁書庫という膨大な資料の宝庫があり、それは千年戦争以前の古代文明の建造物であり、容易に破壊できるものではないらしい。
その点を生かしてか、叡智の園は、侵入者を禁書庫前に招き入れ、そこで網打尽にすることを目的とした構造になっている。
禁書庫の外観は小さな遺跡であるが、内部は何階層にも及ぶ巨大建造物であり、地下何層まであるのかは叡智の園の民も知らないらしく、
その分、千年戦争以前の資料もいい状態で多数保存されている。

叡智の園の長は、大賢者なる人物であるらしいが、禁書庫にこもっては数週間帰ってこなくなることもよくあるらしく、未だ登場したことがない。
また村人たちは己の研究第一で、あまり外界に興味がないらしく、王国軍の出入りなどについては、長の代理を務めるアナベラに一任されている。

エッグパーティー

かつて兎の一族を守ってくれたという、守護鳥への感謝を伝える、世界樹恒例のお祭り。
兎の一族の仮装をして、卵飾りを隠したり探したりするもので、外部には奇祭としても伝わっており、
シュシュは「ぴょんぴょんばにー祭り」という変なあだ名をつけている。
世界樹の災厄に対抗するため、長い間開催されていなかったが、王子らが世界樹の災厄を阻止したことで、再び開催されるようになる。
守護鳥とぴょんぴょんたまご祭り』で初めて言及され、以降毎年春頃に行われている。

その由来となる伝承は以下のようなものである。
昔、世界樹に住む兎の一族はハゲワシにいじめられていた。
そこに巨大な守護鳥が現れ、ハゲワシを吹っ飛ばしていき、兎の一族は救われることとなるが、
それ以来、ハゲワシは腹いせに守護鳥の卵を割るようになっていった。
そこで、兎の一族は恩返しとして、卵飾りをたくさん作って本物の卵がどれか分からないようにして、守護鳥の卵を守る策を思いついたのだった。

エッグパーティーでは、世界樹の皆が作った卵飾りが色んなところに隠されることになり、
それを探して、一番多く見つけた人には、守護鳥のご利益があると言われている。
ちなみに、伝説で語られる守護鳥の正体は、サンダーバードのメスであり、数十年に一度卵を産むため世界樹に姿を現す。

エッグパーティーのイベント期間中は、「エッグハントプレミアム召喚」が開催され、「エッグハント」属性のユニットが登場する。
元ネタはキリスト教の復活祭「イースター」だと思われ、イースターでは、
復活や生命の象徴である「卵」や、子孫繁栄の象徴である「うさぎ」が重要視されている。
ちなみにイースターの日は、(暦によってもまた変わるが)春分の日以後の満月より後に来る日曜日であり、年によって違う日付になる。

その他、詳細はこちらも参照。

エレメンタル

この世にある土や水、火や風などの自然物にはそれぞれ小さなエネルギーが宿っているという。
そのエネルギーが何らかのきっかけで集まり具象化したもの、それがエレメンタルである。
通常は具象化することが珍しいものであり、下手に刺激を与えなければ害を与えることはない。
また世の中には、自然物と交信し意図的にエレメンタルを具象化できる者、エレメンタラーも存在する。
今までにアースエレメンタル、ファイアエレメンタル、エアーエレメンタル、ダークエレメンタル、ウォーターエレメンタル、アイスエレメンタル、
サンダーエレメンタル、ライトエレメンタル、カオスエレメンタル、サンドエレメンタルが登場している。

その存在が初めて言及されたのはGR(2016年7月)「アースエレメンタルの暴走」である。
また最初のエレメンタラーである「火霊使いロレッタ」は2016/12/8に実装された。

エルフ

ドワーフやダークエルフなどと並ぶ、妖精の一種。『妖精郷の危機』で初登場。
閉鎖的な種族で他種族とあまり関わろうとせず、千年戦争後に各地に分散し互いのこともよく知らないままであった。
その一部は王国近くの森に「妖精郷」という隠れ里を作り、魔物復活後ダークエルフによって結界が破られるまで外界との接触を絶っていた。
またハリナ率いるエルフの部族は妖精郷とは異なる道を辿り、白の帝国に服属することになる。
グリフィンを操るウッドエルフの民は世界樹に身を寄せ、独自の文化を育んでいた。

オーク

王国

千年戦争において、女神アイギスの加護を得て魔王ガリウスを討ち取り、世界に平和をもたらした英雄が興した国。
当初英雄は、真に破滅を打ち払ったのは女神だとして、隠遁することを望んでいた。
しかし英雄に人を導く王となることを求めた人々は、女神アイギスの神殿を建て、そこに英雄を招き、
女神アイギスがその身に魔を封じたのは、人の世の未来を英雄に託したのではないかと告げた。
この言葉を聞き、心打たれた英雄は王となることを決め、「英雄王」と呼ばれる王の国が誕生したのだ。

魔物の復活に際し、王国は真っ先に狙われ、王子の父である国王は消息不明に、王子もやむなく王都を落ち延びるという悲劇に見舞われる。
女神アイギスの加護を受けた王子は仲間たちを再び集めて王都を奪還。以後は遠征での魔物への反転攻勢をかけるようになり、
各地の魔物を次々に討伐し人類を開放していっていったことから王子は英雄王の再来、王国は人類の希望の旗印と目されるようになる。

大嶽丸の宝剣

おとしだま

オリュンポス

天界に古くから存在する、世界を生み出すための原初の実験場とされる場所。
元ネタは、ギリシア神話において重要な神々が住まうとされるオリュンポス山であると思われるが、ギリシア神話由来でないものも多数存在する。

新たなる千年戦争』においてその存在が初めて言及され、王子らが亜神ゴルゴーンを討ったことでその周囲が光の障壁で覆われる。
かつては創造神がその頂に座していたが、現在は世界樹の魔物化や神聖騎士団、天槍騎兵団の暴走など、天界に由来する動乱の黒幕が座している。
最後に残された信仰』において王子らはついにオリュンポスに直接乗り込み、
そこでオリュンポスを起動した黒幕が亜神ディアスであることが判明するが、その際にディアスの障壁と転移魔術に阻まれ、王子らはオリュンポス突入に失敗する。
その後『未来へ架ける橋』においてビフロストを起動したことで、王子らは障壁に阻まれずオリュンポスに行けるようになる。
しかしビフロストで同時に多数の兵を運ぶことは困難であるため、『オリュンポス開門作戦』において内側からオリュンポスの障壁を打ち破ることになる。
この一件により、ディアスは王子らを自らの敵と認め、王子らが力を蓄えオリュンポスの頂に至るまで物質界への侵攻を中断することを決める。

オリュンポスは複数の階層に分かれており、各階層ごとにそれを管理する亜神が存在する。
以下各階層について箇条書きしておく。

・第一層
夢と眠りの亜神であるヒュープが管理する階層。
創造神の作り出した「夢」の階層にヒュープが力を注ぎ込んで作り出したものであり、天界でありながら天界特有の地形効果を持たない。

・第二層「崑崙」
華の国の原型となった階層。中国神話をモチーフとしていると思われる。
管理者は、一応神仙郷の長たる元始天尊が務めているが、真の主は華の国の創造者たる徐華である。

・第三層「アスガルド」
正確には、「アスガルド」を始めとする複数の世界が並立した階層。北欧神話をモチーフにしていると思われる。
その複数の世界は、遥かな未来に激突し、最終戦争と共に滅ぶ運命が定められていた。
本来の主は、神殺しの聖槍グングニルを振るった神であり、彼の生み出した天槍騎兵団もこの階層の住人であった。
また、神聖騎士団が本来信仰していた雷神もこの階層の住人であった。
現在の管理者は、号砲の亜神ハリンヘイムが担当している。

・第四層「ヌン」
砂漠の国の原型となった階層。エジプト神話をモチーフにしていると思われる。
偉大なる太陽神に導かれし、繁栄と光の都と言われていたが、ある事件をきっかけに太陽神は亡くなっている。
現在の管理者は、戦神ゼクメトと豊穣の猫神バスティスである。

・第五層「タカマガハラ」
東の国の原型となった階層。日本神話をモチーフにしていると思われる。
東の国を形作った神々は、現在岩戸の中に隠れており、神からの託宣を受けられる巫女のヒミコが管理者となっている。

か行

学園

魔物との戦いが続く中、復興途中の王国に新たに作られた学校。
GR(2018年2月)で建設途中の学園が初登場し、『アルケミスト・ドクトリン?』にてついに開校する。
これを機に、毎年春頃に学園に関係する緊急ミッションが開催され、学園属性ユニットが登場する「学園プレミアム召喚」が期間限定で開催されるようになる。
また、虹水晶交換所に学園属性の男性ユニットが期間限定で登場するようになる(衣装違いの男性ユニットのほとんどは学園に関係している)。

学園が建設された大きな理由は、魔物の復活によって失われた多くの人材の補填にある。
現在の王国の運営は、魔物との戦いで生き残った、かつてよりも少ない人員で行われており、王子らは常に様々な雑務に追われている。
特に文官の不足は深刻な問題であり、その点については、イベントの他、複数のキャラクターの交流で言及されている。
ただし単に文官を育てる学校という訳ではなく、軍学校としての側面もあるため、戦闘の訓練なども行われているほか、
指揮官や統率者など、人の上に立ち指示を出す者としての力をつけるための教育も行われている。
そういった点からか、王国の若者だけでなく、王国軍所属の者たちも学園に生徒として通っている者も多く、
また留学生として、王国以外の土地から学園に通っている者もいる。加えて、教員の中にも、王国軍所属の者が複数存在している。

その他、詳細はこちらも参照。

神の楔

神がその奇跡を行使するために生み出すもの。膨大な魔力を持ち、それを手にした者は様々な奇跡を起こすことができる。
逆に言えば、「神の楔」を生み出せる存在こそが本当の神だと言える。
英雄王を継ぐ者』において初めてその存在が言及され、千年戦争当時アイギスアダマスがその力を行使していたことが語られる。
魔王との最終決戦で三女神の力が失われたことで、「神の楔」を生み出せる本当の神はこの世からいなくなり、天界でそれを奪い合う争いが始まることになる。

神の楔で起こせる奇跡は実に多様であり、以下にゲーム内で起こったことや語られたことを箇条書きしておく。

・神の使徒たる者の創造(例:トラムの天使、ラタトスク
・人間などに神性を付与して天界の障壁を越えられるようにする
・世界樹の魔物化
・魔王城の建造(アナベラの推測)
・世界樹の核に打ち込まれた神の楔の破壊
・世界樹の再生
・アトランティスの起動
・遥かな過去への時間移動

機甲兵

北の大国

北方に存在する大国。
王国同様に、英雄王の系譜に連なる歴史の長い国であり、姫君たるシビラは王子の従兄妹にあたる。そのため王国とは古くから親交がある。
古く大きな国であるために王国に比べると伝統に則ったしきたりが多く、
「いとこ同士では結婚できない」「王族は結婚するまでは貞操を守らなければならない」といったものがある。

魔物の復活の際に滅びなかった数少ない国の一つであり、王国へすぐに救援の軍を送ったことが語られている。
それでも魔物による被害は少なくなく、また王国の壊滅を防ぐことはできなかったが、その後の戦いにおいても王国と協力し続けている。
初期からその存在は語られているが、ミッション中で言及されたのはかなり経ってからであり、『英雄王を継ぐ者』で初めてマップが登場した。

鬼刃衆

鬼刃姫を頭領とする忍者の集団。読みは「きばしゅう」。
高い戦闘力を持ち、回避能力に優れていることで知られる。初登場は『闇司祭と邪教の祭壇』。
強さを追い求め続けており、たびたび魔神の骨片の力を得ては王子らに勝負を仕掛ける、というのが一時定番化していた。

その真の目的は、頭領たる鬼刃姫の父にして宿敵、酒呑童子を打倒することであった。
しばらく王子らと敵対していたが、酒呑童子との戦いの中で、鬼刃姫を始めとする鬼刃衆は、王子らの仲間となる。
王子らの仲間となってからは諜報任務で主に活躍することになるが、その中で引き続き魔神の残片を手にしては暴走することもしばしば。
奇人変人の集まりのようになっているが、何度も魔神の残片を得ているあたり、その諜報能力は極めて高いことが窺える。

関連するミッションについてはこちらを参照。

吸血鬼

ヴァンパイアのこと。ヴァンパイアの項目参照。

巨人族

魚人

キョンシー

クリスマス

グルメジャングル

ゴースト

ゴーレム

刻水晶

古代文明

ゴブリン

さ行

災厄の魔女

悪しき大魔女としてその名を知られる、魔女たちの総称。
何らかの組織ではなく、各々が勝手な思惑で動いてはいるものの、独自な情報網を保持し繋がっているらしい。
9年目の『白無垢姫とたくさんの小人』で初めてその存在が言及され、特に11年目からその活動が活発になってきている。

関連するミッションはこちら、関連キャラクターについてはこちらを参照。

砂漠の国

王国から海を越えた砂漠の地に存在する王国。エジプトなどをモチーフとしていると思われる。
現在の王はホルエスで、建国者はホルテウス

熱砂の剣士』において初登場。
復活した魔物の支配下に置かれ、民を人質に取られたホルエスら砂漠の国の民は王子の命を狙って魔物と共に王国を襲撃する。
王子らはホルエスの軍勢を退けた後、砂漠の国を救うため遠征を行うことを決め、その戦いはストーリーミッション第三章で描かれることになる。
王子らが魔物を倒してからは砂漠の国も復興し、王国とも改めて国交を結ぶこととなる。

ホルエスの治める王国の他、バステト信仰の部族など、いくつかの自治集落や小国が存在する模様。
ピラミッドを始めとする遺跡が各地に点在し、「神殺しの聖槍」のような重要なものも眠っている。

砂漠の地は兵の体力を奪う過酷な環境であり、時に砂嵐が吹き荒れ視界を遮り場合によっては道が途切れることもある。
マミーやスコーピオンなど砂漠の地特有の魔物も存在する。
ちなみに砂漠の国とは異なる砂漠もいくつか登場している。

偽りの太陽、虚像の黄金』にて、オリュンポス第四層「ヌン」がその原型となったことが明かされた。

関連するミッションはこちら、キャラクターはこちらを参照。

三女神

女神ケラウノス女神アイギス女神アダマスの三姉妹のこと。
その正体は、創造神が天空神ディアスから神の権能を剥奪した際に、その奪った力から生み出したものであるという。
王子らと魔王ガリウスとの最終決戦にて、三女神の力は失われ、これにより世界から神の力は全て消失することとなる。

邪仙郷

通天教主を長とする仙人の一勢力。その名の通り、邪仙やそれを目指すものによって主に構成される。
通天教主の側近たる十人の強大な邪仙のことを十天君という。
王都や神仙郷を始めとする、華の国各地を襲撃し壊滅させている。
また、豊富な気が流れる龍脈が多数存在する東の国を、第二の邪仙郷にしようと目論んでおり、東の国侵攻を繰り返していた。

「邪仙」自体は『莫邪の宝剣』の妖虎仙が初登場となるが、「邪仙郷」の存在は『邪仙郷の罠』で初めて言及された。
その際に屍解仙が初登場し、邪仙郷の意に沿わない妖虎仙を抹殺した。

酒呑童子の気配が消えたことで、『第三次妖怪大戦』より東の国への侵攻を始め、十天君も本格的に活動を始めた。
その上で障害になる存在として、王子らを倒そうとし直接戦ったこともある。
龍穴の風水士』において通天教主自らが宣戦布告し、十天君による東の国への本格的な侵攻が始まるが、王子らの手によって阻止される。
同時期に『通天教主』で王子らが通天教主を破ったことや、金光聖菩が邪仙郷を離反したことなどによって、それ以後の邪仙郷の活動はやや下火になる。
十天君も時に己の利害が一致した時は手を組むが、各々勝手な行動をしていた。

その後『華国演義・崑崙に至る道』にて「天の声」を受けた華の国の王が十天君討伐を始め、まず狛天君が討たれることになり、
華国演義・封神決戦』にて他の十天君の多くが、聞仲の手によって、封神台に捧げられ死亡する。
残った十天君は、王子らの仲間になった金光聖菩、東天君一目連)、どこかへ姿を消した迅天君だけであり、実質的に邪仙郷は壊滅したような状況になっている。

関連するミッションはこちら、キャラクターはこちらを参照。

ジューンブライド

世界樹の花嫁』以来、ほぼ毎年王国で開催されている儀式。ファルネが文献から発見したという儀式。
所定の衣装を着用した男女に祝福の花びらを撒くことを通じて、今後の幸せを祈願すると共に、悪魔や災難を払う魔除けの儀式らしい。
儀式の由来などについて詳細は判明しなかったが、王国の今後の平和と発展を願って行うことになった。
儀式においては王子が花婿役となり、毎年王子の仲間から数名の女性が花嫁役として登場することになる。

祝祭に関係する緊急ミッションはほとんど収集系であり、同時期にウェディングプレミアム召喚が開催されるのが恒例になっている。
元ネタはもちろん「ジューンブライド」であるが、「アイギス」の季節イベントの中で由来について言及されている珍しいイベントでもある。

その他、詳細はこちらも参照。

獣人

人と獣の間にあるような種族。人の知恵と獣の力を兼ね備えたような存在と言えるのかもしれない。
力は人間よりも強く、また獣を操ることも可能とする。
人間の中には獣人を魔物の手先だと蔑む者もおり、それゆえに獣人の中には人間を憎む者もおり、人里離れてひっそり暮らす獣人も多いという。
また獣人のことを軽んじている魔物もいるらしく、人間と魔物のはざまで悩む獣人について『獣人の誇り』で語られている。
獣人差別についてはメイファの交流などでも語られており、
また『白き獣人と闇の組織』などにおいては、珍しい獣人が人身売買組織で高値で取引されていることが語られている。
バシラを始めとする獣人は初期から王子軍におり、そのことから王子らは特に獣人を差別していないことが窺える。

獣人は人間同様に世界各地にいるため、チャンピオンたるガオレオンのような存在はいるが、獣人を統一する者というのは特にいない。

白の帝国

女神アダマスを信仰する国家。
重装砲兵や精鋭である帝国騎士など大規模な軍を備えた軍事国家で、飛空船を所有している。
現皇帝の意向により国内の人事は完全な実力主義であり、実力さえあれば出自や人種の別なく重用される。
モチーフとしている国は不明だが、関連するキャラクターの名前やスキル名などは、ドイツ語を思わせるものが多い。

GR(2015年9月)で初登場し、王国とは当初魔物討伐後の世界の覇権を巡るライバル関係にあったが、魔物との戦いでは共闘することもあった。
女神の封印』にて女神アダマスが復活すると、彼女の意向により正式に同盟関係を結ぶこととなり、人材交流や援軍派遣などが行われるようになった。
これを機に、帝国出身のユニットのみが登場する「帝国プレミアム召喚」が期間限定で定期的に行われるようになる(アイギス初の期間限定召喚である)。
帝国からの人材派遣は多く行われているが、帝国が持て余している実力はあるが人格に問題がある人物を王国に押しつけている節がある。

元は白の王国と呼ばれる王政だったが帝政へと移行。第3代皇帝・骸帝の多くの流血を伴った侵略により版図を大きく拡大した。
ここまでの出自不問・実力主義の国家になったのは近年であり、先帝より譲位された13代白の皇帝は他国出身という異例の皇帝。
建国者の血筋という正当性のない彼が即位したこと、実力主義により旧貴族の権威が脅かされたこと、皇帝が他国への侵略・拡大路線を進めたことから国内の軋轢が強まるも、
魔王や亜神による世界の危機という状況から国内の安定に注力している時間もなく、平和が訪れるその日まで歪んだ形のまま走り続けるしかない状況にある。
その歪みが表出するように現在はベラートを始めとした旧貴族勢力、帝国に無理矢理併合された獣人ダークエルフオークを抱き込んだ亜神ハイドースの攻撃を受けている。

深海

神獣

神聖騎士団

神仙郷

元始天尊を長とする仙人の一勢力。
風神の娘』において、ファーに修行をつけようと、ナタクが王子らを連れてくる形で初めて登場した。
その際神仙郷は既に邪仙郷によって壊滅させられたことが明らかとなり、多くの仙人が邪仙の手に落ち、あるいは行方不明となったことが分かる。
その後『神算の太公望』において、王子らの協力もあって神仙郷は邪仙郷から奪還され、
以後神仙郷の面々は、神仙郷の復興と、行方不明となった元始天尊の行方を探しつつ、王子らに本格的に協力することになる。

その後『華国演義・封神決戦』にて、元始天尊の正体がオリュンポス第二層「崑崙」の管理者たる亜神であり、
魔物復活の際に、天界の勢力に備えて崑崙へ帰っていたことが明らかになり、また神仙郷の面々と合流を果たす。

世界樹

とある森に聳える巨大な樹木。それ自体が大いなる意志を持った存在とも呼べるという。
世界樹の花嫁』において初めて言及され、その中で、手にしたものに強大な力を与える世界樹の花びらが登場した。
また、かつてはダークエルフを含む一部のエルフに世界樹の伝承があったが、現在ではそのほとんどが失伝していることが明かされている。

王子らは『人気闘兵決定戦?』を契機として本格的に関わるようになり、GR(2018年9月)「世界樹に舞う胞子」で初めて世界樹を訪れる。
その際に王子らは、壁のように立つ世界樹の大きさに驚き、樹そのものが一つの街のようになっていることを知る。
シュシュなどによると、世界樹の幹の中に複数の集落があり、世界樹の民はそこで暮らしているらしい。
世界樹の民としてはウッドエルフや獣人(主に兎耳の一族)などがおり、また後に女王蜘蛛率いる蜘蛛の魔物も住み着くようになる。
世界樹の各集落は長老によってまとめられており、その長老によって「世界樹の災厄」の到来が予言されたことが「人気闘兵」のきっかけとなっている。

その正体は創造神の遺構、物質界と天界を繋ぐ橋「ビフロスト」を隠したものであることが後に判明。
魔王討伐後、王子らは「世界樹の災厄」阻止と「ビフロスト」起動のため奔走することになる。
その中で世界樹を守護する聖霊ラタトスクが姿を現し、「世界樹の災厄」が阻止されてからは、どの種族にも属さない存在として、彼女が世界樹の長となる。

ちなみに、北欧神話に登場する世界樹「ユグドラシル」を元ネタとしているであろう要素が多く見られる。

関連するミッションはこちら、キャラクターはこちらを参照。

世界樹の災厄

各地の伝承や世界樹の長老の予言で語られる、世界樹に起こる崩壊の未来。
世界樹の長老は、災厄に対抗できる英雄を見つけるため各地に民を送り、それが『人気闘兵決定戦?』、および王子らが世界樹と交流を持つ契機となった。
災厄がどのようなものかは長らく分かっていなかったが、世界樹の異変は徐々に始まっており、王子らは警戒を強めていた。

その最悪の結末は世界樹そのものが魔物化することであり、膨大な魔力を持つ大樹の魔物化は、即ち物質界の滅びを意味する。
英雄王を継ぐ者』において、魔王討伐後、大天使長が世界樹の核に神の楔を打ち込んだことで、世界樹の魔物化が本格的に始まり、
王子らは世界樹の魔物化阻止のため、ついには天界および亜神との戦端を開くことになる。

未来へ架ける橋』において、二つの神の楔によって、
魔物化の元凶たる核に打ち込まれた神の楔の破壊と、世界樹の再生を王子らは同時に行うことになる。
その結果世界樹の核にあった歪みは「邪竜樹ユグドラシル」という魔物の形で外に現れ、物質界連合軍によって討たれる。
こうして世界樹の災厄は終わりを告げ、人類の手に創造神の遺構が無事もたらされるのだった。

聖域

天界に複数存在する、かつて神々が居城としていた場所の呼称。『集うは神の聖域』で初登場。
その多くは神殿として、祈りを捧げるための聖地のような場所となっているが、
中には、神が健在であった頃のまま、財宝や「神の楔」が残されていることもあるという。
しかし天界の亜神たちの動乱以来、各地の「聖域」は酷く荒らされてしまったらしい。

その姿はアイギス神殿にも似ているものであるが、居城であったということもあり、その内装は神殿より豪華なものになっている。
その内部には、天界特有の攻撃抑止の影響が及ばないという特徴がある。
また「聖域」には、「守護の乙女像」と呼ばれる防衛機構があり、これには少しでも刺激を受けると、敵対者に容赦ない攻撃を加えるという機能がある。
「守護の乙女像」の持つ杖の先端は、普段は緑であるが、その機能が作動すると赤くなり、長射程の強力な魔法攻撃を行う。

聖霊

仙人

長年の修行によって人智を超えた術を会得した存在。
莫邪の宝剣』においてその存在が初めて言及される。
その力によって時に人々を助ける存在であるが、中には邪悪な念に囚われ悪の手先と成り果てる「邪仙」と呼ばれる者たちもいると述べられている。

(元ネタ的に当然だが)全員華の国出身者であり、主に人々に味方する神仙郷と、邪仙の一派である邪仙郷に分かれる。
王子らの仲間として登場する仙人の多くは神仙郷の仙人であるが、他にも邪仙郷を離反した元邪仙や、邪仙郷に属していない邪仙も一部いる。
ちなみに元が人間ではない仙人も一部存在する(妖虎仙ファー王妃人など)。

「アイギス」に登場する仙人の多くは『封神演義』をモチーフにしているものと思われ、特に神仙郷の勢力はそのまま名前が取られている者が殆ど。
「邪仙」とされる者たちは、基本的に名前の一部の漢字が変えられているものばかりである。

創造神

世界を創造した神。オリュンポスの本来の管理者。
現在は眠りについているらしく、登場したことはない。人間を己の似姿として生み出し、物質界を人間に与えた存在。
また物質界と天界を繋ぐ橋として、ビフロストとそれを隠すための世界樹、そしてその管理者として聖霊ラタトスクを生み出した。
ビフロストは「創造神の遺構」と呼ばれ、他にも天使を洗脳する装置を、「創造神の遺構」として遺している。
かつて天空神ディアスから神の権能を剥奪し、その力からを創造したらしい。

た行

ダークエルフ

エルフやドワーフと並ぶ、妖精の一種。闇エルフとも呼ばれる。『妖精郷の危機』で初登場。
エルフに似ているが、浅黒い肌と銀髪が特徴で、恐らく種族としてエルフとは異なるものだと思われる。

千年戦争の折に、ダークエルフは魔界に移住したものと地上に残ったものが分かれたらしく、
地上に残ったものの多くはエルフを敵視し、妖精郷にたびたび侵攻を繰り返している。
その過程で、王子らとも何度も激突している。
物質界のダークエルフを率いる長としては、セグナンドが登場しているが、彼が物質界全てのダークエルフの長であるのかどうかは不明。
魔界のダークエルフは、ドロテアが女王として率いており、
魔界の支配者たるデーモンには勝てないものの、無視できない一勢力として存在し、王子らと友好的な関係を結んでいる。

ちなみに、地上のダークエルフの多くは、魔界のダークエルフのことを魔界に逃げた裏切り者と捉え、
嫌っているらしいことが『カボチャの魔導鎧兵』で触れられている。

鳥人

デーモン

デモシェフ商会

天界

天界の門

天使

統帥の塔

「英傑の塔」とは別に、新たに造られた訓練施設。英傑の塔が「精鋭を育てる塔」であったのに対し、
統帥の塔は、かつてアンブローズが建造を依頼され、ニミュエが作り上げた「王国大迷宮」、
すなわち「悪霊の迷宮」の思想を受け継いだものになっている。
様々な状況下で訓練を積む装置、という思想のもと、軍全体を強化することを目的とした訓練施設であり、
多種多様な兵科の存在する王国軍のため、各層ごとに様々な条件が設けられているのが特徴。
「英傑の塔」とはまた異なる基準でスコアが定められており、また統帥の塔内の戦いは記録され、「統帥結晶」という石に変わるようになっている。
「統帥結晶」は戦いの記録そのものであり、それによって王子の神器や装備を強化することが可能。

ゲーム的に平たく言うと、各階層で高いスコアを得ると、それぞれで報酬が得られ、
また全階層のスコアの合計が多いほど、日産の統帥結晶の数が多くなる仕組みになっている。
スコア算出は、ミッションクリア時の★の数および編成人数と出撃人数で決まり、英傑の塔と違い、使用したスコアは関与しない。
これは特に、トークンを使う場合にスコア的に有利に運ぶ場合がある。
もう一つ英傑の塔と異なる点として、ひとつ前の階層をクリアしなければ、次の階層が解放されなかった英傑の塔に対し、
統帥の塔は、特定の階層をクリアすることで、先の階層が解放される仕組みになっている
(5の倍数の階層をクリアすると、次の5階層が解放されるのが基本)。
また、各階層には推奨属性が設定されており、その属性のユニットを強化する特殊なNPCが配置されている。

ドッペルゲンガー

一度記憶した者の姿かたちをコピーし、完全にその者の姿に変身することができる魔物。
対象を食べることでその記憶を奪うことさえもできるが、能力の再限度はまちまち。
白の帝国と偽りの都市』で初登場し、以後王国や白の帝国を狙う敵として現れる。
特定の勢力に属している訳ではないが、その変身能力ゆえに面倒な敵としてしばしば現れる。
自分と同じ大きさの者にしか変身できないという弱点があったが、
GR(2016年10月)「行手を阻む巨躯」において常闇の聖霊から力を与えられ、それを克服する。
その後は能力の再限度の高いドッペルゲンガーも現れ、魔神に変身できるものまでもが現れる。

ドワーフ

エルフやダークエルフと並ぶ、妖精の一種。
全体的に小柄であり、地下の洞窟に暮らし、鉱石の扱いや土木事業などに長けている。
各地の洞窟で、機甲兵や魔神の骨片や天使など、重要な封印を代々守ってきていた。
ドワーフの王国が存在することは明言されており、姫としてティニーが登場しているが、全貌は明らかになっていない。
古代の機甲兵』で初登場し、時に王子らの敵として現れたこともあったが、後に仲間になる。
GR(2015年6月)「共闘戦線」においてドワーフは同じ妖精の仲間として、妖精郷のエルフと協力することになった。

な行

は行

鋼の都

工業が発展した、先進的な都市国家。王国からは、海路を使わねば辿り着けない場所に位置している。
魔物の復活以前は、王国とも親交の深い国であったが、魔物の復活以後はその連絡が途絶えていた。
魔神レヴィアタンの復活が阻止され、魔物の活動が減衰したことを機に、王子らが向かった場所として、ストーリーミッション第九章で初登場する。
魔物の復活の際、他の地域同様に多数の魔物の襲撃を受け、強力な警備機械によって都市の防衛を行っていたが、数に勝る魔物には敵わなかったらしく、
その後は、ゴブリン博士によって占領され、「変異種」を生み出す実験場とされていた。
王子らの活躍によって、鋼の都はゴブリン博士の支配から解放され、再び王国と国交を結ぶようになる。

また『戦神コロシアム ガンスリングフロンティア』にて、西部劇をモチーフとしたような、鋼の都の西の土地が登場する。
そこは、元は未開の地であったが、金や珍しい鉱石が取れるということで、一獲千金を狙う無法者たちが集まり、無法者で溢れる町となっていたが、
「戦神コロッセウム」を王子らが制したことにより、その町は王国の庇護下に入ることとなる。

初詣

華の国

古い中国をモチーフにしていると思われる国。神仙郷や邪仙郷もこの国に属する。
モチーフが同じであるためか、「恋姫」のキャラクターは、文化が似通っていることをコラボイベントで言及している。
生放送などの呼称から、読みは「はなのくに」だと思われる。
魔物の復活によって大きな被害を受けた国の一つであり、また王都などは邪仙郷の手で滅ぼされることとなった。
他の主要な国に比べて分かっていないことが多く、未だ復興もあまり進んでいない。

シュウカシャオの祖国やスクハの祖国など、いくつかの小国や自治集落が存在するものと思われるが、
一応統一国家が存在することが『華国演義・崑崙に至る道』で初めて明らかになった。
同ミッションにおいて魔物の復活以前は華の国と王国に国交があったこと、現在の王である誅子と王子に面識があったことが語られている。
その後『華国演義・封神決戦』でオリュンポス第二層「崑崙」がその原型となったこと、
また『偽りの太陽、虚像の黄金』で、かつての神、徐華が華の国の創造者であることが明かされる。

華の国出身者として最初に登場したのは『モンクの修行場』のリンであり、それ以後も華の国出身者は初期から登場し続けている。
しかしマップとして登場したのは『邪仙郷の罠』が最初だと思われ、
また、「華の国」という名前が最初に言及されたのは『第三次妖怪大戦』の妖天君の台詞であると思われる。

地理的な位置は(他の国もそうではあるのだが)よく分かっていないが、王国からは砂漠や険しい山道を越えた先にあるように描写されていることもある。
(モチーフ的にそうなのだろうが)東の国に地理的に近いと思われ、東の国同様に妖怪も存在する。

なお味方ユニットに「華の国」属性が実装されたのは2022/9/15と比較的遅く、初期から存在が示されている国でありながら、未だ判然としない部分も多い。

関連するミッションはこちら、キャラクターはこちら?を参照。

破魔矢

破滅の力

魔王ガリウスが追い求めていた、強大な力。
叛逆の槍と覚醒の魔王』にて、魔王ガリウスが真の力を取り戻した後、
魔王軍を離反したシャディアが、魔王に対抗する策になるかもしれないとして言及する形で、初めて触れられた。
以後、王子らと魔王軍との戦いで、重要な存在として登場し続ける。

欲望の魔神と破滅の力』にて、その力の一つが魔神マンモンの管理する「迷宮アヴァリティア」にあることが判明。
また同ミッションにて、その力が「破滅の力」と呼ばれることと、それは千年戦争時代に魔王ガリウスが宿していた、その身に収まり切らぬ力であり、
英雄王が魔王を倒した際に、その力が砕け、世界各地に散ったということが明かされる。
王子らはその「破滅の力」の確保を狙うも、新たな魔王軍幹部ガオレオンによって奪われることになる。

赤き盗賊の花嫁』では、「祝福の魔力糸」と呼ばれる糸の形をした「破滅の力」が登場し、
その内の半分は魔王軍の手に渡るも、残る半分は王子らが手にすることとなる。
糸束が半分となったことで、その力は大きく減衰し、後にその糸束からベルナのドレスが作られる。

その後『終末の戦士たち』にて、英雄王の命により代々「破滅の力」の封印を守ってきた華の国の呪術師カタラが登場。
カタラは、「破滅の力」の正体が、千年戦争以前の古の破壊神が作ったという根源的な力であり、元はガリウスのものではないことを明かす。
また「破滅の力」は普通の人間には制御できるようなものではなく、人体に多大な悪影響を及ぼすこと、
そして「破滅の力」の欠片は全部で七個あり、全てが揃うと所有者はその本来の力を発揮できることを説明する。
加えて、「破滅の力」の放つ魔力を完全に隠すことはできず、他の欠片は各地の秘境に分散して封印されていたことも分かる。
王子らは残る「破滅の力」を全て回収し、それを王国と、王国と関係の深い国々で分散して保管し、魔王軍との決戦に備えることにする。

そして『英雄王を継ぐ者』にて、ついに「破滅の力」を巡る魔王軍との戦いが世界各地で勃発する。
魔王軍は、王国と帝国の精鋭を一か所に引き付け、その隙に魔王ガリウスが白の帝国の「破滅の力」を奪い取るのに成功。
その後、世界各地に同時に、大量の魔王の影が召喚され、王子らが隠していた全ての「破滅の力」は魔王ガリウスの手に渡る。
これにより魔王ガリウスは、物質界の魔界化を始め、王子らはそれを阻止するため、魔王ガリウスとの最終決戦に挑むことになり、
王子らが魔王ガリウスを倒したことで、魔界の瘴気の発生源であった「破滅の力」は動きを止め、王子らの手で再び封印される。

……、「祝福の魔力糸」が半分足りなかったにもかかわらず物質界の魔界化が始まったのは、
他の六つの「破滅の力」と共鳴して云々、という感じなのだろうか?

バレンタイン

ハロウィン

反魂の至宝

東の国

王国から海を越えた先、東方に存在する国。いくつかのミッションでは「東方の国」とも呼ばれている。
侍や忍者の国であり、陰陽師なども存在する、要は古い日本をモチーフとした国。
『御城プロジェクト:Re』とのコラボイベントでは、殿や多くの城娘の出身国である「日の本」に似ていることが言及されている
(地理的な共通点が多く、おそらく「御城」の世界には王国に似た国も存在すると推測されている)。

海を越えた先、と上で述べたように、王国からは遠く離れた国とも思われるが、ミッション中では割と気軽に行き来されており、
また、東の国そのものが登場する前からも東の国出身者が王国軍に所属していることを見るに、案外遠くない可能性もある。
実際、妖狸の里などのように、東の国にありながらかなり王国に地理的に近いと思しき場所も登場している。
下手すると、王国と地続きの可能性もある。

小説「月下の花嫁」のヒロイン月姫カグヤらの故郷であり、ストーリーミッション第四章の舞台となっている。
ちなみにカグヤは西の京(京都をモチーフにしていると思われる)の姫であるが、
ミッション中で主な舞台となるのは東の都(江戸をモチーフにしていると思われる)の周辺である。
東の都を治めるのは姫侍シズカであり、東の国の人間の指導者としてしばしば登場するが、
国主代理であるヨシノが実務に追われ(逃げている)ような描写も見られる。

復活した魔物による直接の被害はなかったが、同じ頃に風神(および雷神)の使役する妖怪によって都が襲撃される。
それを王子らが退けたことをきっかけに、王国と東の国の交流が深まることになる。
その後もぬらりひょん酒呑童子大嶽丸などの妖怪が東の国を征しようと暴れ、また、邪仙郷の者までもが東の国を狙う。
しかしいつも攻められっぱなしという訳ではなく、時に東の国の者は王子らの戦いにも手を貸し、また人間と妖怪の共存を模索する動きも続いている。

ちなみに東の国の文化のいくつかは王国にも一部形を変えながらも受け入れられており、
正月や夏祭りや温泉などの文化はかなり東の国の影響を受けているように見える。
また、王国には数多くの優秀なシノビが(王子の側にも)潜んでいることも、幾人かのキャラクターの交流で言及されている。

星出ずる地の巫女』でオリュンポス第五層「タカマガハラ」がその原型となっており、
東の国を形作った神々は、既に岩戸に隠れて人々に介入しないようにしていることが明かされている。

関連するミッションはこちら、キャラクターはこちらを参照。

ビフロスト

千年戦争以前の神話に伝わる「創造神の遺構」、物質界と天界を繋ぐ光の橋。
隠されし叡智の園』で初めてその存在が言及された。
長らく実在の疑われていた存在であったが、『英雄王を継ぐ者』において、オーガスタが天界から世界樹に現れたことでその存在の信憑性が増すこととなった。
ビフロストについての情報は世界樹にも魔法都市にも残されておらず、千年戦争以前の知識が眠る叡智の園にのみその情報が残っていた。

その正体は世界樹の核そのものであり、『未来へ架ける橋』において王子らが世界樹の魔物化を阻止したことで、ついに起動することになった。
ちなみに世界樹の聖霊ラタトスクは、ビフロストが人類の手に無事渡るよう使命を与え、創造神が神の楔によって生み出した存在である。
光の橋は常に起動している訳ではなく、必要に応じて魔力を注がれることで起動され、天界への門が開くようになっている。
その橋は天界のオリュンポスに直接つながっており、これによって王子らはディアスの障壁を無視してオリュンポスに突入できるようになる。
またビフロストは、単にオリュンポスの入り口に繋がっているだけでなく、ハリンヘイムの言葉などから察するに、各階層にも繋がっているものと思われる。

元ネタは北欧神話に登場する虹の橋「ビフロスト」だと思われる。
これはアース神族の住む世界「アースガルド」と、人間などが住む世界「ミッドガルド」を繋ぐものである。

変異種

ストーリーミッション第九章で初めて登場した、変異した魔物の総称。
いずれも緑色の奇妙な光を帯び、非常に高い再生能力を持っているという特徴がある(ただし再生能力は一定時間経過で失われる)。
その正体は、鋼の都の技術を手当たり次第に奪ったゴブリン博士が生み出した、肉体強化を行う緑の薬液によって、強化された魔物。

変異種の技術が書かれた研究資料は、王子らがゴブリン博士を鋼の都から撃退した際に、厳重に封印されることとなったが、
その後年末年始特別!お年玉ラッシュ(2021)にて、絡繰り忍者に根こそぎ奪われてしまう。
絡繰り忍者は、変異種の技術をさらに発展させ、機械と変異種の融合や、人間を変異させる技術の会得に成功している。

ま行

魔王

魔王城

魔王の迷宮

魔界

王子らが生まれ暮らす物質界とは別の世界、魔物が生まれ暮らす世界のこと。
二つの世界は本来別の存在であるが、それが接近することによって、互いに行き来できるようになる。
ただしここで言う「接近」というのはあくまでも比喩的なものであり、物理的な距離のことではないらしい。

魔界は固有の瘴気が満ちた、物質界と比較すると非常に過酷な環境であり、数多くの強大な生物が暮らしている。
魔界の支配者たる種族はデーモンであるが、その他ゴブリンやオークなどの魔物も本来は魔界の生物であり、
他にもドラゴンや、千年戦争後に魔界へ移り住んだダークエルフなどが、魔界の住人として登場している。

先に述べた魔界瘴気の中では、人間を始めとする多くの種族の力は弱まってしまう。
ゲーム的に平たく言うと、魔界適応を持っていないユニットの攻防と出撃コストの自然回復速度が半減するのである(瘴気の濃度にもよるが)。
魔界の瘴気に長く蝕まれると、その肉体や精神に多大な影響が現れ、アトナテスサオシュのように寿命を失った者も存在する。
一方で、魔界の環境に適応した者は、逆に魔界深層においてはその能力が強化される。
また魔界瘴気の悪影響は、王子や皇帝の持つ神器の力によって無効化することができる。

魔物の復活の直前、物質界と魔界の接近、すなわち二つの世界の干渉の頻発が観測されていたらしく、
同様の現象は千年戦争の際にも観測されていたということが、ストーリーミッション第五章で明かされている。
また物質界と魔界の接近の原因については、女神ケラウノスが魔神レヴィアタンの封印を解いたことが寄与していることがストーリーミッション第七章で示唆されている。
その後、ストーリーミッション第八章で王子らがレヴィアタン復活を阻止したことにより、魔界の影響が弱まり、魔物の活動が弱くなっていくこととなる。
さらにその後、『英雄王を継ぐ者』において魔王ガリウスが討たれたことで、物質界と魔界の干渉は極端に減り、その往来はほぼ絶えることとなる。
これによって、物質界に取り残された魔物が多く現れ、デモシェフ商会誕生などに繋がり、
また有力者の失われた魔界は動乱の時代に入り、新たな統治者としてアスバールなどが台頭することに繋がっていく。
物質界と魔界の往来は2年ほど途絶えたままであったが、『魔神レラジェ降臨』にて魔界の門復活計画がなされ、現在新たな交流が始まっている。

ちなみに、魔界の大地の正体は、魔神レヴィアタンという巨大な魔物であり、
魔界の住人はレヴィアタンの背中に暮らしていることとなっている。
このことを踏まえて、魔界についての筆者の考察(というか妄想)を以下に少しだけ記しておく。

魔界についての考察

魔界の大地レヴィアタンはもともと創造神の生み出した神獣で、それが堕天したものであると判明している。
そして魔神レヴィアタンは、かつて神々によって魔界の奥底に封じられたのだという(少なくともケラウノスが直接解除に挑むような封印があったのは間違いない)。
逆に言えば、レヴィアタンが封印されるより前、魔界には物質が存在せず、ただ瘴気に満ちた虚無が広がっていたのではないだろうか。
魔界の支配者たる種族、デーモンは精神体が本体であり、その肉体は仮のものである点も、本来の魔界には物質が存在しなかったことを示しているのではなかろうか。
事実、ストーリーミッション第七章およびストーリーミッション第八章で魔界のデーモンたちは、
魔神レヴィアタンを復活させて物質界も魔界も破壊し、全てを無に帰して、デーモンのみが存在する世界を生み出そうとしていることが語られている。
王子らの住む世界が「物質界」と呼ばれるのも、本来の魔界には物質など存在しないからではないだろうか。

このことと、デーモンを始めとする魔界の本来の住人たる魔物を生み出した魔王ガリウスの関係を考えると色々面白いかもしれない。
神であったガリウスは、何故物質の存在しない虚無の世界に生命を生み出したのだろうか……。
あるいはガリウスは、虚無の世界に囚われた生命を物質界に解き放ちたかったのだろうか……。

魔界に関連するミッションはこちら、キャラクターはこちら?を参照。

魔界の門

魔水晶

特殊な力を持った宝。赤い水晶のような見た目をしている。
初登場は『東方の戦士』であり、同時に魔水晶(交換所)が開放された(一応「アイギス」のサービス開始時から「魔水晶」のタブが存在した)。
その後「魔水晶」は開放と閉鎖を繰り返し、交換できるものもその時々で変わるようになる。
2014/6/26に「魔水晶」は「交換所」と名を改められ(竜水晶、後の刻水晶実装に伴う)、以後は交換できるものが変わることはありながらも常時開放されることとなった。
2022/11/17の交換所改修によって、複数交換が可能となり、交換できるものが固定になり、
またそれ以前はゴールドを使っていたシルバー交換所とも統合されることになった。

シナリオ的には『東方の戦士』で登場した「禁断の島」に眠る財宝として登場した。
「魔水晶の守護者」と呼ばれる魔法耐性の高い魔物(スライムの中に人型の女性のようなものが入っている見た目をしている)が守っている。
「禁断の島」はその名の通り上陸できる者に条件が設けられており、ゲームとしては出撃制限のあるミッションとなっている。
王子らはモニカの案内で魔水晶を集め、その力によって東方の戦士アカネサキの封印を解き仲間にした、
というのが上記ミッションの内容であるが、特にその辺の会話はない。

『東方の戦士』終了後、2014/2/12より「禁断の島」を舞台とした魔水晶が得られる曜日ミッション
「魔水晶の守護者」(火曜日→木曜日)、「二人のみ上陸」(木曜日)、「一人のみ上陸」(木曜日)が実装される。
その後2014/9/12に上記曜日ミッションは廃止され、新たに毒の沼地でゲイザーと戦う曜日ミッション「新魔水晶の守護者」が実装される。
この点について、『アンナの大冒険』で「禁断の島」の魔水晶は取り尽くされてしまったこと、
またモニカが新たな宝の在処として、毒の沼地を王子らに教えたことが語られている。

魔神

デーモンの最上位種、すなわち数多の魔物の中でも最高位の力を持つもの。
そのどれもが独特で強大な力を持ち、倒されても何度でも復活することができる、実質不死身の存在。
多くは人類にとって大きな脅威となる存在だが、一部は人類の味方として活動している者も存在する。

魔神の中には、神が生み出した兵器たる神獣が自我を持って堕天したものも存在し、
少なくともレヴィアタン、ベルゼビュートウェパルは、元は神獣であったことが判明している。

魔神レヴィアタン

終末の魔神と呼ばれ、目覚めれば全ての世界が終わると伝えられる強大な魔神。ストーリーミッション第六章で初めてその存在が言及される。
神々の手によって魔界の奥底に封印されており、その封印はデーモンに解けるものでないとされていたが、後にその封印を解いたのは女神ケラウノスであることが明かされる。

ストーリーミッション第七章にて、王子らは魔神レヴィアタンの復活を阻止するため魔界の奥底へ向かうこととなり、
その道中で、魔神レヴィアタンの正体が魔界の大地そのもの、つまり魔界の住人は魔神レヴィアタンの背の上に暮らしていることが判明する。
このことから、魔神レヴィアタンの復活が近づいたことで魔界の活動が活発化して地上に近づいたことも明らかになっている。
また同章にて、レヴィアタンが復活すれば地上界を全て食い尽くし、さらに魔界も消滅し、
残るのは虚無だけの世界となり、精神体が本体であるデーモンのみが残る真の魔界が訪れることが明らかになる。

魔神レヴィアタン復活阻止のためには、その体内に潜る必要があり、
ストーリーミッション第八章で王子らは魔神の体内を進んでいくことになる。
魔神レヴィアタンの体内は魔界瘴気の影響がなく(肺だけは例外的に濃い魔界瘴気で満ちている)、
魔界アリの巣ができているほか、免疫機能のように働くアシッドスライムが生息している。
また同章にて、女神アダマスの肉体がレヴィアタンの糧として心臓に捧げられていたことが判明し、
王子らが女神アダマスの肉体をレヴィアタンの心臓から救い出したことにより、魔神レヴィアタンの復活は阻止されることとなる。

その後、『千の誓い、千の約束』および「嵐雨の亜神アスバール」の交流にて、
魔神レヴィアタンが、元は創造神の生み出した神獣であり、それが堕天したものであることが明かされている。

魔法都市

魔物

冥界

や行

闇ギルド

裏稼業の者たちが集まって結成した組織。『闇ギルドの召使い』で初登場し、同ミッションで壊滅した。
「闇の組織」とよく間違われるが、厳密には違う組織なので注意しておきたい。

本来は、社会の裏側でしか生きられない者たちの、相互援助のための組織なのだという。
主にはみ出し者たちに裏稼業の仕事を斡旋する組織であるが、同時にギルドのメンバーがやりすぎないように制御する役割もあるらしい。
例えば、どこかの山賊が見境なく街道を通る者を襲撃するようなことがあると、その近くを縄張りにしている山賊は獲物がなくなって困ることになる。
それどころか、山賊を討伐する部隊が仕向けられ、やりすぎた山賊もろとも、その地域の山賊は全員が成敗されかねない。
闇ギルドは、そのような事態が起きないよう、裏稼業の人間を抑える役割を持っているのだ。

魔物の復活後は、魔物がいない場所を教え合う、情報交換の場ともなっていたらしく、
特に前ギルド長は、無法者のギルドメンバーを纏め上げ、魔物たちに立ち向かおうとしたが、
その矢先に、前ギルド長は殺害され、その犯人が新たなギルド長となり、闇ギルドは変貌することになる。

新たなギルド長は、闇ギルドを、自らの野望を満たすための私兵集団に作り変えようと目論み、魔物とも結託して世界に君臨することを目的に動く。
その過程で、ギルド長は闇ギルドへの上納金を上げ、無法者たちをより暴れさせ、
ギルドの勢力は以前とは比べ物にならないほど増し、潤沢な資金と多くの忠実な構成員を得ることとなった。
また王子を始めとする、魔物に抵抗する人間に多額の懸賞金をかけるなどしていたらしい。

最終的に、王子らに追い詰められたギルド長が死んだことにより、闇ギルドは壊滅する。
しかしその残党たちは、ギルド長の遺産とコネを利用し、新たな組織を立ち上げ、王子らとも敵対することになる。
その組織は、かつての闇ギルドの面影もない無法者の集団となっており、
ある意味では、周辺の荒くれ者まで纏め上げて仲間にしている、今の王国軍の方が闇ギルドの後継組織のようになっているとも言及されている。

ちなみに、闇ギルドには特殊な訓練を受けた暗殺部隊がおり、彼らや闇ギルドの幹部は、特殊な武器を使用している。
それは毒性の強い特殊な鉱物から作られたものであり、簡単に言うと、その武器によるダメージは通常の2倍になる。
非常に強力であり、原料の鉱物などは高値で取引されることもあるらしいが、同時に扱う者にとっても危険な代物であるらしい。

闇水晶

「帝国大戦」で王子らが集めることになる、物質界の物ではない魔力を秘めた水晶。
「帝国大戦」開催中の一定期間に限り、「交換所」の「闇水晶交換所」で、様々な報酬と交換することができる。
闇水晶は次の「帝国大戦」まで持ち越すことができず、またそのドロップは編成に入れた帝国ユニットの人数に応じて上昇する。
詳しい仕様などはこちらを参照。

シナリオ的には、冥界の力が込められた水晶のことであり、帝国軍と冥界軍の戦いの中で発見されたもの。
王子らは、冥界軍の力を解析するヒントになるかもしれないとして、闇水晶を集めることになる。
「闇水晶」という名称は、ヘルミーネがつけた仮のものであったが、冥界軍もその名で呼んでいるので、正しい名称なのだろう。
闇水晶を使うと、冥界の力が行使できるようになり、「帝国大戦」では、リンクスクロコがその力を振るう場面がある。

闇の組織

闇ギルド壊滅後、その残党が亡きギルド長の遺産とコネを悪用し、新たに生み出した組織。
武器商人と呪いの武器』で初めて王子らの前に登場し、『闇の組織と狙われた王子』から本格的に王子らと対峙することになる。

かつての闇ギルドは、表で生きにくい人間のため仕事を斡旋することなどを目的としていたが、この新たな組織は遥かに危険なものとなっており、
強盗、誘拐、殺人など、金になることならば何であっても平気な顔で行うようなロクでもない連中の吹き溜まりとなり、過去のギルドの面影はないらしい。
幹部の強権による、組織だった犯罪組織であり、また機密性を保つため、組織は少数のグループに分けられそれぞれが独立で動いているらしく、その全貌は今尚不明。
元闇ギルドの構成メンバーも肩身の狭い思いをしている者が多いらしいが、幹部級の人間には、元闇ギルドのメンバーが多い模様。
また、闇ギルドの後継組織ではあるため、かつて闇ギルドの暗殺部隊などが用いた、毒性の高い鉱物を原料とした特殊武器を使用する者も多い。

人気闘兵凱旋パレードⅢ』にて、首領のワンが登場し、彼が華の国の破戒僧であることが明かされ、
闇の組織の行動原理が、ワンを最強の男とし、彼の唱える「魔道天下」という理想を実現することだと判明する。

関連するミッションはこちら、キャラクターはこちらを参照。

妖怪

妖精

妖精郷

ら行

リビングアーマー

ドラゴン。「竜神」の創造した生物。我々の世界における西洋のドラゴン全般がこれにあたる。
刃を弾く鱗に覆われた頑強な体、空を自在に飛び回る翼、地を踏みしめ敵対者を引き裂く手足を持ち、最大の武器として敵対者を焼き尽くす吐息(ブレス)を用いることが特徴。

古代に創造されたドラゴンは寝返りを打つだけでも山が壊れるような圧倒的な力を持つ、天変地異にも比する「恐怖」そのものの存在であり、
加えて生まれた直後から完成された状態で生まれ、心臓を破壊されようと数秒で自己修復して復活し、数千年を短く数える永い寿命を持つというあまりにも完全すぎる最強の生物であった。
しかし、強すぎるドラゴンが増えることで世界が破壊されることを懸念したのか、世界の意志か創造神の意向かは不明だが、個体数を制限されることとなった。
制限の影響により竜神が最後のドラゴンを生み出した際に人の姿のドラゴン・アルコゥが生まれてしまい、
そこに着想を得て竜神は最終的にドラゴンの力を持つ人・竜人を完成させた。

詳しくは「頂を座す者アルコゥ」の交流や、『雷竜クロコ降臨?』なども参照。

ドラゴン。「龍神」の創造した生物。我々の世界における東洋のドラゴンがこれにあたる。
鱗に覆われた非常に細長い体、頭に二本の角、長いヒゲ、翼は持たず、体に比して短い手足を持つことが特徴。
古代龍であるハクノカミが本来の力なら世界を滅ぼせると語るところを信じれば、おそらく竜と龍は同等の力を持ち、同じく個体数を制限されたと思われる。

西洋のドラゴンは打ち倒すべき「悪」のモチーフ・怪物として描かれることが多いが、東洋のドラゴンは天変地異がモチーフの霊獣とされることが多く、
特に嵐や洪水などと関連付けられることが多いためか、アイギスに登場した龍は水のブレスや雷を武器としている。

龍は竜人の祖たる竜神とは異なる神「龍神」が生み出したものであるが、竜であることに強い誇りを持つ竜人たちが
龍にも敬意を払う様子などから、竜神と龍神の間には何かしらの強い繋がりがあることが伺える。
詳しくは『古代龍の目覚め』なども参照。

竜人

ドラゴニュート。ドラゴンの創造を制限された「竜神」が制限に対応すべく生み出した生物。
竜人の侵攻』で初登場し、それ以降多くの竜人が登場している。
男性は全身がトカゲのような姿をしており、年を経るごとにドラゴンに見た目が近づいていく。
女性は角・翼・尻尾といった要素を除けば人間と大差ない容姿をしている。
男女ともにドラゴンのようなブレスを吐いたり、人間よりも頑強な肉体を持っているが、ドラゴンほどの力は無い。
制限を回避することには成功したようで、ドラゴンたちとは違い竜人たちは数を増やしていった。

種族の文化として竜神の末裔であることを誇りとし、己の力と血統を尊び古いドラゴンを敬う。
そういった文化の影響からか生まれた瞬間から身分や役割が決まり上位の者は絶対とするような、いわゆるハチの巣型の階級制度を持つ集団を作る傾向がある。
体制もあって王族や巫女といった上流階級以外はほぼ教養を必要としないためか、基本的に問題は力で解決するという考えが横行しており「脳筋」と揶揄されることも。

竜人は千年戦争の折に魔物の側についたことから、魔王の封印により敗者となった彼らの多くは、地の底や離島などの辺境を住処としてひっそりと隠れ住むこととなった。
一部の竜人は魔物と敵対する側についたものの、多くの人間にはその区別がつかず、千年戦争後に無用な争いを避け、隠れ里に棲むようになる?

王子らの時代において、一時は魔物の復活に乗じて人間を打倒して復権を果たすことを目論む強硬派の竜人が勢力を増すこともあったが、
竜姫の復活』での出来事を機に、大長老率いる一部の竜人は人間たちと和解する。
また、千年戦争後にその危険性ゆえに封印されていた黒い竜人の一族は、長である闇の長老の死後、
その孫であるメリュジアナが長の座を継ぎ、人間との共存を望む者たちを率いて王子らと同盟を結ぶ。
隠れ里の竜人については、冥界軍の動きをきっかけとして、「人気闘兵」を通して王子らと同盟を結ぶことになる。

このように、竜人と人間との間の蟠りはほぼ解消されているものの、今尚人間を敵視する竜人も存在し、冥界軍に与する竜将クロコがその旗印の一つとなっている。

龍宮城

わ行

英数字