DJ-MEGA

Last-modified: 2024-03-05 (火) 17:56:44

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※ここはCHUNITHM PARADISE LOST以前に実装されたキャラクターのページです。
・「限界突破の証」系統を除く、このページに記載されているすべてのスキルの効果ははCHUNITHM PARADISE LOSTまでのものです。
 現在で該当スキルを使用することができません。
・CHUNITHM PARADISE LOSTまでのトランスフォーム対応キャラクター(専用スキル装備時に名前とグラフィックが変化していたキャラクター)は、
 RANK 15にすることで該当グラフィックを自由に選択可能となります。

c57cef0bd52ed39f.png
Illustrator:RARE ENGINE


名前DJ-MEGA(でぃーじぇい めが)
年齢不詳(1万8千以上?)
職業メタ・アバター
特技アドレスバーサーク・オーバーライド
CV千葉 繁※デュエルで入手可能なシステムボイス
  • 2015年7月16日稼働初期から
  • ORIGIN Fablesマップ25完走。<終了済>
  • 入手方法:2022/10/13~ カードメイカーの「CHUNITHM」ガチャで入手。
    カードメイカー再録歴
    • 入手方法:2018/10/25~12/5開催の「「ポカポカ温泉いい湯だな♪」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2019/2/7~3/6開催の「「謹製★バレンタインスイーツを召し上がれ♥」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2019/9/5~10/2開催の「「愚民たちよ、萌えに燃えろ……アイドル大運動会!」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2020/2/6~3/4開催の「「So Close, Yet So Far Away」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2020/12/10~2021/1/20開催の「「Midnight Reaper」ガチャ」<終了済>
    • 入手方法:2021/9/2~10/6開催の「「ハイスクールセカンドシンドローム」ガチャ」<終了済>

鉄のDJの異名を持つ、異形のアバター。元は普通の人間だった、という噂があるが……?

ストーリーの前半は対応楽曲の作曲者、sampling masters MEGA氏の実話が元となっている。「サーバープログラムなどの製作や保守しているメーカー」はナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の事。輩出された好きじゃない芸能人についての元ネタは不明

DJ-MEGA【 通常 / 悪夢の節句

システムボイス(CV:千葉 繁 / 「最古のアバター MEGA」で入手)

システムボイス(CV:千葉 繁 / 「最古のアバター MEGA」で入手)

  • デュエル進行中(状況:バトル?(何と?))
    登場HAHAHAHA! Guys!Turn Right For Indian!
    攻撃アイアンボディーは疲れ知らず
    なんか焦げ臭い気がするけど、Forget it!
    ウィッリィウィッリィ
    撃破それよりここにあるツマミをキミもサワらない?
  • リザルト
    SSS(+)確かみてみろ!
    次代の"子"(ニュージェネレーション)よ!!
    SS(+)くお~!!ぶつかる~!!
    ここでアクセル全開、インド人を右に!
    S(+)3つ同時押しでスーパーウリアッ上が出せる。
    A-AAAこんなのはあたたり前。
    B-BBBこざかしく動きままれ!
    Cタッチすれば反撃は受けない!
    反撃を受けたりする。
    Dスライダー+大ピンチ
  • その他(NEW~)
    マップ選択マップをセレクト!
    チケット選択チケットをセレクト!
    コース選択コースをセレクト!
    クラスエンブレム更新クラスエンブレムを更新がたまらない!
    ソート変更○○順でソート!
    クエストクリアクエストクリヤ!
    限界突破セガのゲームは宇宙いちぃぃぃ!
    コンティニュー?コンティニュー? まだ足りないだって?
    コンティニューウィッリィイイエイイイイイ
    終了シーユーネクストプレイ!
    リザルトボイスはゲーム雑誌「ゲーメスト」の誤植ネタまみれになっている。

    確かみてみろ!次代の"子"(ニュージェネレーション)よ!!
    連載漫画『RYU FINAL』での誤植。
    それだけなら大したものではないが、最終回の最後のコマという最悪のタイミングでやらかした誤植として有名。
    また、ゲーメストの誤植を扱った記事やコラムなどで「真実は君の目で確かてみろ!」などと意図的に使われることも多い。
    くお~!! ぶつかる~!!ここでアクセル全開、インド人を右に!
    『スカッドレース』の攻略記事中の誤植。正しくは「ハンドルを右に」。
    もはや説明不要なゲーメストの誤植でも1、2を争う有名どころ。
    The wheel to the rightの元ネタであり、過去にmaimaiとの連動で入手できた称号にもなっている。
    3つ同時押しでスーパーウリアッ上が出せる。
    『ストリートファイターII'TURBO』のロケテスト情報中での誤植。正しくは「スーパーラリアット」だが、製品版では名前が「ハイスピードダブルラリアット」に変わっている。
    使用者のザンギエフも「ザンギュラ」と誤植されていたため、セットにした「ザンギュラのスーパーウリアッ上」の方がより有名。
    こんなのはあたたり前。
    『餓狼伝説2』の攻略記事中の誤植。
    キム・カッファンが必殺技の飛翔脚を相手に当てている場面だが、よりによってこの技がヒットした時に「あたたたたっ!」と叫ぶことから、「間違ってるけどあってる」「わざと誤植したのでは」という声も。
    こざかしく動きままれ!
    『サムライスピリッツ』の攻略記事中の誤植。正しくは「こざかしく動きまわれ!」。
    タッチすれば反撃は受けない!反撃を受けたりする。
    『鉄拳』の攻略記事中の誤植。実際の記述は「ガードさせれば反撃は受けない!反撃を受けたりする。」。どっちやねん
    スライダー+大ピンチ
    『ヴァンパイアハンター』の攻略記事中の誤植。実際の記述は「レバー+大ピンチ」で、正しくは「レバー+大パンチ」。
    このコマンドで出す技がリーチが長い代わりに非常に隙が大きく、うかつに使うと本当に大ピンチになるため、こちらも「間違ってるけどあってる」と言われることに。
    なお、微妙に実際の記述と違う「レバー入れ大ピンチ」の方が広く浸透している。

    リザルトボイスのネタとして使われているもの以外にも、ゲーメストにはぶっ飛んだ誤植が多数存在する。
    真相は「ゲーメスト 誤植」などで検索して確かみてみろ!(←利用例)

スキル

RANK獲得スキル
1道化師の狂気
5
10
15


道化師の狂気【NEW】 [ABSOLUTE+]

  • 一定コンボごとにボーナスがある、強制終了のリスクを負うスキル。コンボバースト【NEW】と比べて、コンボノルマが2/3倍になる代わりにJUSTICE以下許容量が-100回となっている。
  • NEW初回プレイ時に入手できるスキルシードは、PARADISE LOSTまでに入手したDANGER系スキルの合計所持数と合計GRADEに応じて変化する(推定最大49個(GRADE50))。
    • なお、NEW初回プレイ時の引継ぎによるGRADEが最大(50スタート)かつNEWおよびNEW PLUSで実装された全キャラをRank 15まで上げても50+12×26=362までしか上がらず、この時点でもボーナスは増え続けていた。
      道化師の狂気【SUN】がGRADE 400オーバーでのボーナス増加打ち止めが確認されたことから、こちらも400で打ち止めになる形だった(がキャラ数不足で到達することがなかった)可能性がある。
  • GRADE100を超えるとボーナス増加量が鈍化(+10→+5)する。
  • CHUNITHM SUNにて、スキル名称が「道化師の狂気」から変更された。
    効果
    100コンボごとにボーナス (???.??%)
    JUSTICE以下50回で強制終了
    GRADEボーナス
    1+6000
    2+6010
    11+6100
    21+6200
    31+6300
    41+6400
    50+6490
    ▲PARADISE LOST引継ぎ上限
    61+6600
    81+6800
    102+7000
    142+7200
    182+7400
    222+7600
    262+7800
    302+8000
    342+8200
    362+8300
    推定データ
    n
    (1~100)
    +5990
    +(n x 10)
    シード+1+10
    シード+5+50
    n
    (101~)
    +6490
    +(n x 5)
    シード+1+5
    シード+5+25
プレイ環境と最大GRADEの関係

プレイ環境と最大GRADEの関係

開始時期最大GRADEボーナス
2022/8/18時点
NEW+269+7835
NEW313+8055
~PARADISE×362+8300


GRADE・ゲージ本数ごとの必要発動回数

GRADE・ゲージ本数ごとの必要発動回数
※NEW稼働時点でゲージ5本以降の到達に必要な総ゲージ量が変更。必要なゲージ量を検証する必要があります。
ノルマが変わるGRADEのみ抜粋して表記。
※水色の部分はWORLD'S ENDの特定譜面でのみ到達可能。

GRADE5本6本7本8本9本10本11本12本
136912162025
4136912151924
5636911151923
7636811151823
8736811141822
11436811141722
13136811141721
14235810141721
17935810131721
20235810131620
24535710131620
28135710131619
302
(362)
3579121519


所有キャラ

所有キャラ

  • 期間限定で入手できる所有キャラ
    カードメイカーやEVENTマップといった登場時に期間終了日が告知されているキャラ。
    また、過去に筐体で入手できたが現在は筐体で入手ができなくなったキャラを含む。

ランクテーブル

12345
スキルEp.1Ep.2Ep.3スキル
678910
Ep.4Ep.5Ep.6Ep.7スキル
1112131415
Ep.8Ep.9Ep.10Ep.11スキル
1617181920
 
2122232425
スキル
・・・50・・・・・・100
スキルスキル

STORY

ストーリーを展開

EPISODE1 SPEC:MEGA「HAHAHAHA! Guys! Turn Right For Indian!」 


 鉄のDJの異名を持つ、異形のカスタム・アバター。
 発生されるパルスは硬質で、しかしどこか笑えるほどに奇怪で、キモチワルく、キモチイイ。
 仮想空間世界メタヴァースにおける代表的破壊者。
 その音を聞いた者の心を惑わし、パーソナルデータを盗み取ると悪評高い。

 MEGAは元々『普通の人間』だったと噂される。
 ネットワーク技術者の成れの果てである、と……
 だが一介の人間がカスタムクラスのアバターに変化するなど、メタヴァースの常識ではあり得ない。
 噂が真実であるならば、いかにして彼はイレギュラーへと変貌したのか?


EPISODE2 サウンドサーバー「はじめは何の機械か分からなかった…… それでもあの爆音は……衝撃だった」


 そこはサーバープログラムなどの製作や保守しているメーカーで、自分はアルバイトとして入った。
 とりあえずドットと呼ばれる小さなマスを打って絵を書いたり、マップを描いたりしていた。
 
 そこは不思議なノリをした会社だ。おもちゃがそこらじゅうに落ちていたりして面白い。
 作りかけのバラックと呼ばれる開発機材に配線コードで得体の知れない基盤(機械の本体)が無理矢理取り付けられていたりして、自分にとってここは大興奮できる環境だ。
 
「新型マシンの実験をやってっけど、意外とテストしてくれる奴がいねーんだよな。業務が佳境だからかねー」と工作していた先輩がぼやいていた。
 
 当時の自分はまだペーペーで、〆切りに追われる社員たちに比べたら相当ヒマだったこともあって、毎日定時が終わると、自分は先輩の実験マシンをこっそりいじるようになった。
 
 それにしても奇妙なマシンだ……それはサーバーのくせにサウンド機能がすごい。なんと適当なデータを食わせると……
 
 爆音が出るのだ!----

EPISODE3 爆音に魅了される日々「なんだコレは……面白い!」


 爆音を知ったその日から、ヘッドフォンで隠しつつ、業務外でちょっとずつ実験マシン(サウンドサーバー?)を調教していくことにした。
 最初はドライバがなくて、仕方なく騙し騙し電卓で計算しながら、直データを叩いていた。そのうち、先輩が見かねてエディットツールをくれた。コレは使える! 

 サーバーに爆音音源を搭載した理由を聞いた。ひとつは防犯のためだったようだ。威嚇音や笑いが無駄に入っている。もうひとつの理由は、実験マシンを設計した人が正直変態で、サーバーの機嫌を知るために音が出たら便利だろうと言い出したそうだ。
 どんなだ。
 実験マシンにはまだ内緒の機能が隠されているらしいけど、どんなものかは分からない。 

 気がついたら、オリジナル曲をサーバーで奏でられるようになってしまった。
 楽器が苦手だった自分には、音楽を自在に作れる機械が目の前にあるのは、かなりの贅沢だ。
 時間を忘れて堪能した。


EPISODE4 エクスプロージョン「盛大にバレた。だが許された。むしろ仕事になった。 今日も鳴らすぞ、サーバー爆発音!」


 だがある日、いつものように実験マシンを調教していたが、ヘッドフォン端子がとれてしまい、オフィス中にサーバー爆発音(そう呼ばれていた)が響いた。

 盛大に上司にバレてしまった……
 スピーカーからドッカンドッカン重低音が出ていたのだから、バレないわけがない。
 業務に影響しないように遊んでいたが怒られるかも?

 ……だが、なんと……
「サウンドの部署を作ってやるからそこで爆音を作れ」
 上司からの予想外の指令……
 思わず、目が点になる。
 どうしてそんなに、破天荒でテキトーで大らかな対応になるんだ!?

 すごい会社だ。
 有名芸能人を輩出したことがあるのも頷ける。
(その芸能人、あんまり好きじゃないけど……)

 社員昇格試験を受けて、わりとすんなり合格。
 上司のお墨付きを頂いて自分の席で自分用のマシンを触れるようになったし、こうなったら徹底的にやることに決めた。


EPISODE5 ミンストレル「それは日本語では吟遊詩人と訳される職業だ」「またの名をトルバドール。ミンネゼンガ。琵琶法師」


 そのころの音源は、実際の音をサンプリングして使うPCM方式が入り始めてきたけど、まだまだFM方式が主流だ。いかにも電子音って感じがするFM方式でも、ちゃんと作り込めば自分でもギュワ~~ォンって感じのうねうねする音色を鳴らすことができた。

 音を作り慣れていないから、ぎこちなかったり部分的に味気ない電子音だったりするけど、作った音源を世に出してみると、これが好評だった。
 名前も知らない誰かに、センスが良いと言われた。

 誰であろうと、反響は素直に嬉しい。
 社の売り上げも上がったそうだ。
 サーバーを製作する会社としては、音源の方が注目を浴びていることを気にしているらしいが……
 なにはともあれ、この調子で音源を作っていきたい。

 だが、音源を扱う現場事情は厳しく、先輩由来の貧乏性も染みついて、サウンドデータはとにかく容量節約、圧縮することを求められた。
 そしたら、いつの間にやらシーケンスも音圧も独特になっていて、『職人』という評を自分は得たみたいだ。
 自分の好きなようにやっただけの結果……
 でも、好評なら良しとするか。


EPISODE6 空想する日々「日常になると、何もかもが平凡になっちまう。 だから刺激を求める。だから、音に触れる」


 音源の主流が移り変わっても、まだ自分はFM職人と呼ばれていた。確かにFMは好きだ。だけど、今はそれほど使ってないんだけど……

 サーバーをバンバン鳴らす仕事は相変わらず面白いが若干ルーチンワークであると感じつつある。
 
 景気は上向きだけど、最近は多忙すぎる。
 休日出勤、連日徹夜の憂さ晴らしにクラブへ通い始めたら余計に寝られない身体になってきた。当たり前か?
 
 眠い。だけど眠れない。
 身体を揺らす音圧が僕の心だけを癒してくみたいだ。
 腹が減った。だけど食べたくない。食べ物を取り込むより耳から爆音を入れたい。肌で痺れる音に触れたい。

 さて、めげずに作業ブースにこもる。
 スタイリッシュで土着的な嬢と共に電磁的ミックスを構成していたら、久しぶりに上司が姿を現した。
 俺に「メールを読んだか?」と言ってくる。

 ……メール?


EPISODE7 TurnRightFor 1:「右に曲がる」の意。2:「~のために良いことをしよう」の意。


 溜まっていた未読メールの中に、【重要】と書かれたメールが2件あった。

 その1。
 爆音を産み出すサウンドサーバーの量産型を開発して販売しようとしていた企画が、中止になった。
 せっかく自分のサウンド部署が軌道に乗ったのに……
 本社命令ではなく、流通団体からの通達らしい。
 まもなく市販版が完成して、世の中が爆音だらけになるはずだったのに、突然なぜ?
 おれは社内ニートみたいになった気分だ。

 その2。
 こちらはもっとわけがわからない。
 社内報の一部抜粋だが……
 
 “Turn Right For Indian”
 
 風変わりで知られる、我が社の社長様の提案らしい。
 だが、英文が意味不明。
 Turn Rightってのは「右に曲がる」のはずだけど、Right Forは「正しいことをする」とも読めるんだよな、確か。
 まあ、とにかく。
 興味はないが、試しに翻訳ソフトに掛けてみよう。
 
『インド人を右に』
 
 なるほど。
 ……え?


EPISODE8 社長からの謎メール「『インド人を右に』って……なんすか?」『インド人を右に』


 翻訳ソフトが出した一文を眺めることしかできない。
 インド人を右に……右にインド人を……インド人……
 みぎ? インド人? ミギ? いんど?
 謎のメッセージ過ぎる。
 
 インドには独特で高度な伝統的数学教育があるらしく近年ではソフトウェア産業が盛んで、多数の優秀な技術者を外海へと輩出しているそうだ。
 ここ数日は社内でも、インド出身の若い技術者の姿がちらほらと見られる。
 だから、社長さま命令なのだろうか?
 
 廊下は、壁に沿ってまっすぐ歩きましょう。
 さもないとインド人にぶつかります。
 大きな機材を持って前が見えないときは特に危険。
 だから、避けろ。右に。
 
 そういうこと?
 いや、インド人が右だから俺は左? どっちだ?
 インド人右自分左インド人右左? 自分左右?
 
 どうすればいいんだ。右て。


EPISODE9 インド人と右との出会い「ギャシャラギャァイイ」(そこのゲージ下げて)「ウィッリィイイエイ」(ワカッタヨ)


 右のことを考えていたら頭が痛くなってきた。
 
 頭が痛くても眠くなくても食欲はなくても飯は食う。
 社食のランチは、スパイシーなカレーライス。
 インド人技術者にも日本風のカレーは人気がある。
 
 インド人の技術者は言う。
「ギギガファジェゲギギ……」
 なるほどインド人の話す言葉は分からない。
 だけど、意味は分かる。わかるぞ。
『このカレーイケてるじゃん! やるじゃんジャパン』
 的なやつだろ? 顔が笑顔だもん。
 
 顔なじみの日本人技術者は言う。
「ウィッシャッラウレリラーゲ……」
 すげー。あの人インド人と話せてるよ。
 あれ? インドの人って何語を話すんだ?
 自分たちは何言語を読み込んでいるんだ?
 
 わたくしは、右手に持ったスプーンでご飯にかかった華麗なソースを口の中に取り込んだ。
 
 食事の後もインド人と日本人との会話は聞こえる。
「ガラシャメダハマダ」とインド人。
「ラダミドシャダバマ」と日本人。
 この会話混ざれる気がしないけど、仕事だからな。
 何か言わなくちゃ……
 
「ギャシャラギャァイイ」(そこのゲージ下げて)
 我ながら分からんが
「ウィッリィイイエイ」(ワカッタヨ)
 伝わるようだ。


EPISODE10 運命の分岐点「ウィッリィイイエイ」(わかったよ)「バシャラ バシャラ バシイ!」(ソレハ ダメ!)


 コミュニケーションは大切だ。今日も円滑な人間関係を築くために俺はインド人と昼食を食べることにする。
「ギュワアアンギゲギャア」(お昼ごはんどうする?)
「ギギギャァァイイイ」(カレー ガイイデスネ)
 今日もインド人はカレーをご所望だ。
 
 そしてある日、突然社長から謎の実験マシンが届く。
 サウンドサーバーの改造版だそうだ。自分以外にアレの開発を行っているモノ好きがいたのか?
 インド人技術者は取扱説明書を読みながら実験マシンを触り始めたから、オレも作業を始める。
 実験マシンにはおびただしい数のドクロマークが描かれていて、その中でも一際目につくのが、黄色と黒と紫と赤の毒々しい配色の大きなハンドルだった。どこを触れば良いのかワカラナイ。分からないからインド人技術者の指示通りに手を動かす。
 
「ギャシャラギャァイイ」(ソコノ ゲージ サゲテ)
「ウィッリィイイエイ」(わかったよ)
 ゲージを下げる。
「バシャラギャスイアイ」(ハンドルヲ マワシテ)
「ウィッリィウィッリィ」(わかったわかった)
 例のハンドルを回す。
 なぜかこのハンドルを回すとすごく愉快になれる!
 この配色がたまらない!
 
「バシャラギャスライトアイ」(モット マワシテ)
 なに? まだ足りないだって?
「ウィッリィイイエイイイイイ」(任せとけ!)
 
 ハンドルを右に回すと、ハンドルが取れてしまった!
 インド人技術者の顔が青ざめていく。
 
どうしてだ?
 
『インド人を右に』
 
 これが正解だろ?
 
「バシャラ バシャラ バシイ!」
「バシャラギャスライトアイ!」
 
 いままで聞こえてきた不思議な言語が、はっきりと日本語で聞こえてきた。
「ハンドルは触っちゃダメって言ってるだろ!」
 
 ハンドルが取れた箇所から激しい電撃が溢れだす。
 そしてハンドルを持った右手から体中に電撃が走る。
 青白い光に包まれて、ようやく気付いた。
 インド人に見えていたのは、同僚のジョンだった。
 謎の言語は普通の日本語だった。
 
 薄れていく意識の中で、メールの文面を思い出す。
 “Turn Right For Indian”
 この文面を見ていたのも、自分だけだったのか?
 
   × × ×
 
気が付くと、周りには電子が渦巻いていた……


EPISODE11 最古のアバター MEGA「Watch out! Guys! Turn Right For Indian!」


 整然と並んだグリッドと、色とりどりのボタン……
 それらが不規則に明滅しているハコの中みたいだ。
 ここはどこ? Where am I?
 
 遠い向こうの上空にある水槽みたいなところから、先輩が不思議そうに自分のことを見ている。だが像がぼやけていて、詳細不明だ。
 
 ******************
 激しい電撃にあてられたせいか、理性が飛んでいく。
 ******************
 
 OK,OK、まぁいいや。
 アイアンボディーは疲れ知らず。
 なんか焦げ臭い気がするけど、Forget it!
 それよりここにあるツマミをキミもサワらない?
 めっちゃLFOでギュイギュイギャピヒャ。
 ギビャピギェギャヒェイリリイ。
 
   × × ×
 
 そしてそこには、サウンドサーバーの爆音が鳴り響くひとつのアバターが誕生していた。
 
 電子の世界で永遠の命を得た存在「MEGA」。
 移りゆくモニターの向こう側と永遠の此方側。
 モニターを見た時にキミもいつか会える。
 
 “Turn Right For Indian”
 彼の決め台詞に従えばきっと、君もイレギュラーに変貌するかもしれない。
 あの「インド人を右に」のメールを、受け取れば。


レーベル難易度スコア
スキル名/効果/備考
■メタヴMAS0 / 390 / 780
オーバードライブ(上限点数+200)
COMBO/CHAIN時発動。
全プレイヤーは上限点数が「+200」される。

■ 楽曲
┗ 全曲一覧(1 / 2) / ジャンル別 / 追加日順 / 定数順 / Lv順
WORLD'S END
■ キャラクター
無印 / AIR / STAR / AMAZON / CRYSTAL / PARADISE
NEW / SUN / LUMINOUS
マップボーナス・限界突破
■ スキル
スキル比較
■ 称号・マップ
称号 / ネームプレート
マップ一覧


コメント

  • インド人を右に! -- 2023-07-15 (土) 15:02:49

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