DCO/リフレクター

Last-modified: 2024-02-13 (火) 19:35:20

性質
ピュリック

種類
道具

現在の状態
未保護

クラス
ソー

記録者:
アーク博士

措置

  1. 保護員は現在収容外の当該DCOが存在していないか捜索せよ。
  2. 当該DCOは反射面に非透明なテープを貼り、暗室*1に安置せよ。
  3. 2週間に1回、テープの状態を確認せよ。
  • 実験は博士助手以上の権限を持った機関員付き添いの元で行うこと。

概要

「リフレクター」は███社が製造した反射板である。
最初の対象は発見当時硝子魔法国に存在し、無差別に異常性を発揮していた。全てがガラスだったのもあり、被害はかなり甚大で一般人███名が失明または火傷に追い込まれたという。
当該DCOの異常性は光を当てると発現し、当てた光の強度に応じてレーザーが照射される。レーザーの太さは対象の大きさと同じである。また、照射されるレーザーのクラスは2~4*2。これはモロに受けたら失明や中度*3の火傷を負う程である。
レーザーは一般的な照明で照らしてもクラス3以上を記録し、日光はクラス4に達する。そのため、暗室に置くことが推奨される。
どのようにして光を増幅させているのかは不明である。

補足

(収容時のクラス変更が主なため省略)

20██年██月██日追記:
███社の買収に██████(████████円)で成功。以降は当該DCOは拡散しないと思われる。
クラスを「デンジャラス」から「ソー」に変更。未だ民間でも当該DCOが散見されることから性質は「ピュリック」のままとする。

20██年█月██日追記:
これを使えばエネルギー弾を発射するDCOからの攻撃を防げる上に無力化もできるのではという提案がなされたが、当機関は保護するために活動しているのであって無力化するためではないとして即座に却下された。
また同日、これを鏡合わせにすれば恒久的にエネルギーが得られるのではという提案がなされたが、エネルギーが莫大になり損害が発生する可能性があるとして保留された。
弱い光から強い光を作りエネルギーを生む試みは現在実験中である。

20██年█月█日追記:
このDCOの実験において事故が起きた。その事故によって当該DCOの一直線上にあった物体は全て蒸発ないし昇華し、サイトは被害総額████████円を被った。
推測によると、このDCOを鏡合わせにしエネルギー増幅の無限ループに陥ったことが原因と考えられる。
幸い他のDCOの収容違反は起きなかった。

なんで俺の担当したDCOってこんなエネルギー関係の暴動が起きやすいんだ?ともかく、鏡合わせには絶対にしないように。次あったら降格…いや、もう降格すらできないか。事故が起こった暁には本人らはDCO諸共蒸発してるからな。

──アーク博士

この報告書に追加情報があります。















事案番号█████に関する聴取
聴取者:ボイド調査官(以下ボイド)
聴取対象:アーク博士(以下アーク)

ボイド:事案番号█████に関する聴取を開始します。聴取は私、ボイド調査官が担当します。聴取対象はアーク博士。博士、所属を名乗ってください。

アーク:サイト███、DCO"リフレクター"担当研究室長のアーク博士だ。今回の件はその、

ボイド:まず私が事案内容を確認します。博士、聴取の際の遵守事項は確認していますね?

アーク:(黙って頷く)

ボイド:よろしい。まず当該事案が発生したのはサイト███におけるDCO"リフレクター"の再実験においてです。この再実験は許可を得たものですね?

アーク:ああ。このDCOを鏡合わせにしてエネルギーを無限に増やす実験は凍結されてたんだが、サイト管理官から許可が出たんだ。

ボイド:エネルギーの増幅による破壊が凍結の理由とありますが、なぜ許可されたのですか?

アーク:最近発見されたDCO"ルビンの壺"とのクロステストだったからだ…こいつは普通はただの白磁の壺だが四方を完全に囲われると暗黒空間を密閉室内に生成する。その中だと光が消えてしまう。

ボイド:それだとそもそも光線が発生しないのではないでしょうか。

アーク:消えるまでにラグがあるからすぐには消えない。だからリフレクター同士の距離をラグの範囲内に調整すれば一方が増幅した光線は一方に届くまでは消えないが、一方を外れて辺りをめちゃくちゃにする前には消えるというわけだ。

ボイド:だがそうはうまくいかなかった。

アーク:最初はうまくいっていたが、増幅を重ねるにつれ徐々にリフレクターの互いの距離が伸びてることがわかった。こうなるとどちらか一方が密閉室の壁に達した場合破滅的な結果をもたらすことになる。

ボイド:原因の推測はつきますか?

アーク:(首を振る) わからない…固定に不正があったか、それとも何らかの機序で莫大な力学的エネルギーと言って正しいかもわからんが、それに変換された可能性もある。後者については少なくとも以前の調査でそのような性質は確認されていないが。

ボイド:初期の段階では判断がつかないということですね。

アーク:そうなる。だが、もっと判断がつかないのは後のことだ。

ボイド:増幅が停止したことですね。

アーク:いくら増幅がかなり大きな段階に達していたとしても、いきなり停止するという現象には説明がつかない。あれのおかげでサイト一帯が消し飛ばされなかっただけ感謝すべきなのかもしれないが。

ボイド:博士、我々はすでになぜ停止したのかについての答えを持っているかもしれません。

アーク:なんだと?

ボイド:停止時点で増幅回数が何回に達していたかご存知ですか?

アーク:私は知らない。後半はデータの監視をしていなかったからな。

ボイド:██████████回です。

アーク:それは、█████の████の上限と同じということか。だが、それはどういう意味だ。

ボイド:あなた方のことを我々は知っています。

(記録終了)


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Tag: DCO


*1 中級収容チャンバー#0██
*2 基準の最大値。実際はこれ以上を誇る
*3 深達性Ⅱ度程度