クラス/【シャーマン】

Last-modified: 2022-01-21 (金) 12:22:18

原語は「Shaman」。祈祷師や呪術師などと訳されることが多い。
原始的な宗教や信仰に基づき、超自然的な存在へ祈祷を行う者を指す。
呪術師、祈祷師、巫女と訳されることが多いが、フィクション作品では扱いが様々となっている。日本では『ソードワールドRPG』のシャーマンが精霊の力を借りて魔法を使うあたりが有名。

クラシック・ダンジョンズアンドドラゴンズ

マスター・ルール・セット及びルールサイクロペディアに登場するクラスで、人間クレリックドルイドに相当する。
呪文に関する基本的なルールはクレリックと同じだが、シャーマンの呪文はクレリックやドルイドの呪文とは異なる流儀によるため、クレリックやドルイドのスクロールを使うことはできない。スタッフなどのクレリック用あるいはドルイド用のアイテムはそのまま使用できる。
シャーマンのレベルはジャイアントドラゴンドルフィントレントドライアドの10レベルが最大となる*1。ただし後者2種族はドルイド扱いとなる。
シャーマンが使えるクレリック呪文は6レベル呪文まで、しかも種類は半分の4種類しかない。ただしドルイド呪文は全て使用可能。

アドバンスド・ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ

AD&D第2版ではプレイヤーキャラクターとして使用可能なプリースト系クラスの1つとなった。
登場したのは日本語版の展開が中断されて以降に発売された「Spell & Magic」(未訳)。ドルイドのようなスペシャリティ・プリーストの1つという形で新たに設定されている。
未開地や原始的な部族のプリーストであり、指導者として部族を取り仕切ったり助言をしたり守護者となっていることが多い。多少の戦闘能力とプリースト呪文を有するだけでなく、動物や祖先あるいは自然のスピリットから助言や魔法の力を得るという特殊能力を持つ。シャーマンは部族の伝承や知識を受け継いでいる事もあれば、部族から何らかの理由で追放されていたりすることもある。
AD&D第2版のシャーマンは、種族人間のみ。アライメント制限はなし。必要最低能力値はウィズダム12、コンスティテューション12。長所能力値はウィズダム。
装備可能な武器と防具は、シャーマンの部族で使われているものであれば装備可能となる。武器は短剣、槍、片手斧、弓、スリングなど。鎧はハイド、レザー、スタテッドレザー。盾は木製や革製。
基本能力はプリースト同様、ヒットダイスはd8。最大9d8で、10レベル以降はHP+2。一般技能の基本数は4で追加修得は3の倍数レベル。武器技能の基本数は2で追加修得は4の倍数レベル。
使用可能な呪文領域は「オール」「アニマル」「プロテクション」「サモニング」「トラベラー」「ウォード」にメジャーアクセス、「ヒーリング」「プラント」にマイナーアクセス。
アライメントがグッドのシャーマンはターニングアンデッド、ニュートラルとイービルのシャーマンはコマンド・アンデッド?が使用可能。
シャーマンの最大の特徴はスピリットとの交信で、これは様々なスピリットと契約して呼び出して助けてもらうという能力である。
スピリットは動物、祖先、自然の3種類があり、それぞれのスピリットには「マイナー」「メジャー」「グレーター」という3つのパワーがある。スピリットはそれぞれに様々な特色があり、使える呪文も異なる。
死者のスピリットは、シャーマンの亡くなった祖父母だったり、部族で語り継がれるようなかつての勇者や賢者、あるいは部族の長や英雄で、シャーマンに助言を与えてくれる。また「プレイヤー」や「ディビネーション」、「レイズ・デッド」などの呪文の力を使う事ができる。
動物のスピリットは、シャーマンの部族に関係が深い動物を選ぶのが普通。動物のスピリットは助言や指摘を出すことはあまりなく、スピリットの同族をシャーマンやその仲間がどう扱うかを見ている。動物に関係する呪文を使う他、スピリットの同族に襲われにくくなったり動物に変身したり、動物の能力の一部を借りることができる。
自然のスピリットは、大地・水・空気の3種があり、それぞれ使える呪文が異なる。またその自然の地形や現象に関する知識を与えてくれることがある。自然のスピリットは強力な反面、他よりやや怒り易い上にそのスピリットの土地から出ることがない。
いずれのスピリットも最低でも1ターンは時間をかけた儀式により召喚しなくてはならない。この時、出目が悪いとスピリットが怒ってしまい、怒りが解けるまで召喚に応じてくれなくなる。


召喚できるスピリットは1度に1体まで。またスピリットを召喚できる回数は、シャーマンのレベルと同数まで。

関連用語

クレリック】【ドルイド


*1 マンスコーピオンのシャーマンは13レベルまで上がるが、この場合に限りシャーマンではなく人間と同じクレリックとして扱われるため、この項目では除外している。