モンスター/【キャリオン・クロウラー】

Last-modified: 2023-11-14 (火) 23:37:34

原語は「Carrion Crawler」。carrionは死肉、汚物、腐敗。crawlerは這って移動する生物の意味がある。
もともとはゲイリー・ガイギャックスが購入したプラスチック人形から着想したモンスター。そのためD&Dでオリジナル版から登場している。
なお、キャリオン・クロウラーはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が提唱するオープンゲームライセンスの“製品の独自性(Product Identity)”によって保護されており、オープンソースとして使用できない。
外見は以下の通り。

キャリオン・クロウラーは体長10フィート(約3m)、体重500ポンド(約230Kg)のイモムシみたいな怪物である。爪が生えた無数の足で地面、壁、天井をすばやく移動できる。頭部には大きく開く丈夫な顎と、鋭い歯が並ぶ口があり、その下には8本のクネクネとのたうつ触手がある。触手の長さは2フィート(約60cm)ほどで、獲物を麻痺させる粘液を分泌する。また、甲虫のように固い皮で覆われているが、腹部にはない。腐肉を常に漁っているので、この怪物からは吐き気を催す不快な臭気が満ちている。

出典「ウィキペディア」

生態については以下の通り。

キャリオン・クロウラーはある狂った魔術師による実験の産物かとされる屍肉を漁る迷宮の掃除屋だが、生きている者も見境なく襲う。
善悪の判断をするほどの知性もなく、属性は“真なる中立”である。
この怪物は麻痺をもたらす触手で相手を動けなくしてから捕食をしようとする。クラシックD&Dでは、麻痺に冒されたプレイヤーキャラクターは3ターン以内にセーヴィング・スローに成功しないとこの怪物に食べられてしまう。
キャリオン・クロウラーは捕食と繁殖という原始的な本能で活動している。一年に一度ほど交尾をしたら、手頃な死体に卵を産みつける。一度の産卵で百から数百の幼体が誕生するが、誕生した途端に幼体同士で共食いが発生する。親である成体もまた幼体を好んで捕食する。運のよい貪欲な少数の個体が一年ほどで成育し、また交尾に入る。
キャリオン・クロウラーは迷宮の掃除役として、迷宮の住人たちは利用すらしている。ゴブリンやトロールは腐肉を定まった場所に置くことでキャリオン・クロウラーを制御する。より大型の生物や、魔法によって生まれた異形の生物はキャリオン・クロウラーを乗騎や番犬代わりに使うことすらある。

出典「ウィキペディア」

メタルフィギュアはもちろんD&D公式の物しか無い。シタデル社製の物は頭部とは別に胴体部が多数の輪切り状態で成型されており、ブラスチック製の台座が無かった。他の仕様のメタルフィギュアも複数のパーツで構成されている。ダンジョンズ&ドラゴンズ ミニチュアゲームでは第2弾に登場しているが、Rareなので手に入れにくかった。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版ではベーシック・ルール・セットに登場。新和版の表記は「キャリオンクロウラー」。
「この腐肉を食べるモンスターは全長9フィート(2.7m)、高さ3フィート(1m)で、多くの足を持つながむしである。」「ダンジョン外では出現しない。」と記述。
ヒットダイスは3+1。攻撃手段は口の部分に生えた多数の触手。その攻撃にはダメージこそ無いが、命中された者は対麻痺ST判定に失敗すると麻痺してしまう。しかも、触手による攻撃は1ラウンド8回というシロモノ。


新和版のベーシック・ルール・セットのダンジョンマスターズルールブックに掲載されているシナリオで出現する。そのため、古参のD&Dプレイヤーの中には、地面に倒れている戸板に異様に警戒する人がいる。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「キャリオン・クローラー(腐肉喰らい)」。
種別は下等生物知力は0。サイズL。
追加として、触手による8回攻撃以外に「噛みつき」が選択できるようになった。ちなみに噛みつきで与えるダメージは1。
腐肉を好む事で有名だが、新鮮な肉も好物と明記されている。肉なら何でもいいらしく、通りすがりの人に襲い掛かるそうな。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでは「キャリオン・クローラー」と表記されている。
外見は緑色の根切り虫と頭足類を掛け合わせたように見える。成虫の体長は約9フィートに達する。表皮は固い皮で覆われており、口に当たる部分からは8本の触手が生えている。なお、このクリーチャーは吐き気を催す臭気を伴うので外敵に気づかれやすい。
キャリオン・クローラーは腐肉を喰らうことで知られるが、食べられる腐肉が無くなると生物を襲うようになる。このためキャリオン・クローラーの巣の近くに生死を問わず敵や捕虜を放置することで利用する種族は少なくない。
キャリオン・クローラーの巣には少数の個体が存在することが多いが互いに協力するわけではなく、食料を巡って殺し合うことも珍しくない。
気候/地形は地底。出現頻度は頻繁。社会構成は独居性。活動時間は常時。食性は肉食性。知能はなし。アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)。サイズL。
ヒットダイスは低めでしかない。移動速度は人間並みだが、爪の生えた多数の足により壁や天井をものともせず這いまわる事が可能。
攻撃手段は頭部に8本生えている、長さ2フィートの触手。この触手には生物を麻痺させる物質が分泌されており、命中を受けた者は対パラライズST判定に失敗すると麻痺してしまう。
キャリオン・クローラーはまともな意味での知性がないため、麻痺していない生物がいる限り食事に取り掛かる事はない。
アーマークラスは少し特殊で、頭部は良くそれ以外の胴体部は悪い。このため、1人が頭部を引き付けている間に包囲してタコ殴りにすることで比較的楽に命中させることが可能。