トレード価値についての覚え書きです。
トレード相場は基本的にStandard*1 Ladderのトレードサイトの参考価格です。
技術の発展により取引相場を把握するのが容易になりました*2。また、サーバー間の価格差もありません。
ただし、時期によって価格は常に変動しますから、その価格で常に買えるというわけではありません。
この辺について詳しくはPubトレ入門をどうぞ。
特にLem~Istあたりを軸として、相場がそこから離れれば離れるほど価格はアバウトなものになりがちです。
Lem未満のアイテムはP-Gemでやりとりされることが多いですが、そのアイテムを買うのに何個払う必要があるかは相手次第になります。ケチな買いオファーは当然のように無視されたり、笑い飛ばされたりするだけでしょう。逆に太っ腹なオファーならば、待ち時間がほとんど必要なしにトレード可能です。
よくある質問
- Q1. アイテムのトレード価値にP-Gemと書いてあるのですが、1P-Gemで募集しても全然人が来ません!
- A1. Offerする個数を増やしましょう。
トレード価値における「P-Gem」が意味するのは「Lem(~10P-Gem相当)やPul(10~20P-Gem相当)で取引する価値は無い」という事で、「P-Gem1個と等価」という意味ではありません。
アイテムを発見・保管・売却する労力(コスト)に見合わない買い注文には誰も寄りつきません。
価値の低めなアイテムは、モノを買うという意識より、相手の時間に対価を払うという意識が重要です。
トレードは1件に5分くらい時間がかかります。トレハン5分するより、あなたとトレードしたくなるようなOfferが必要です。*3
- Q2. Wikiのトレード価値を参考にアイテムをトレードスレで10HRで売り出しましたが全然売れません。トレード価値が間違っているのでしょうか?
- A2. Wikiの各アイテム欄のトレード価値はかなり古い情報なのでトレードサイトで生きている取引相場を把握してください。*4
高額買取価格とは最終使用者に届けた場合です。適正な相手を探し、(外国語で)交渉する手間賃が多大に含まれています。高級品の末端価格の数割~半分以上はその手間賃だと思って下さい。貿易商が生産物を小売価格で買い付ける事などあり得ないのですから。
jah複数個は当たり前の高級アイテムでも、何jahで売買が成立するかは相手とタイミング、そして運によるところが大きいと言えます。
常に最新情報を仕入れることをおすすめします。
Non Ladder
ノンラダーでは、以下のような事情によりLadderとは売買基準が全く異なります。
- ルーンが大量にあふれている。
- 各種装備品もあふれている。
- ほとんどJah(ber)が取引単位。それ以下のルーンは通貨というより特定のルーンワードを発動させるもの扱いされがち。
- ラダー専用アイテムが有限である
- ラダー専用ルーンワードが新規発動できない。
結果としてほとんどのアイテムに値段は付きませんし、万が一値段が付く場合はとんでもない値段になります。0か100かみたいなところがあります。
Hardcore
ハードコアでは生き残ることに重点が置かれることと、Duelが成立し得ないため、価格が100jah以上のようなアイテムは少ない。*5
その代わり装備が消費されるため、 Ladder期間中の価格の下落は比較的緩やかです。
(→ハードコア・プレイガイド)
会員制トレードサイト
現在の主流はこれです。
言語設定、アイテム検索、成立価格の表示などとても便利になりました。
通知もスマホに飛んできます。
日本語限定のトレードサイトやスレッドなど、日本人しか売買に参加できない場合、価格形成に著しい偏りが生じることがあります。原因として挙げられるのは
- 供給側の特徴
- HRの大量供給者(生産者)がほぼゼロである。
- bot使い(≒セット・ユニークアイテム供給量)が国外に比べて少ない。
- 需要側の特徴
- HRやそれを使用したルーンワードの売買が非常に不活発、またはローカルルールで規制・禁止されている。
- 装備無制限Duel市場が狭い、またはほぼ存在しない。それに起因し価格情報も少ない。
このため、販売価格はルーンを出せる人が少なかったり、転売目当てで故意に買い叩く者*6が現れたりして、最終装備級のアイテムにはPubに比べて安値が付きやすい傾向にあります。手前の項目でも述べられていますが、足下を見られるのが嫌ならば売場を国内に限定せず、自力で買い手を探し出し(ほとんどの場合、英語で)価格の交渉をする必要に迫られるでしょう。
また、botter同士が熾烈なダンピング合戦を繰り広げるPubに比べると定番のセット・ユニーク等の値崩れ速度が遅いことがあります(例:Shako、SS、Shaft、WT、Skullder、Tgods、IK Armor、Tal Armorなど)。複数の市場を選択的に使える環境にあるのなら、なにも日本語市場での募集・販売に固執する必要はありません。
まとめ:
日本人市場は普及品アイテム買取価格の下限はPubより高く、高級アイテム買取価格の上限はPubの資産家に比べてはるかに低い。
要は日本人相手に超級クラスのアイテムをPubの期待値上限価格で売ろうとするなってこと。
Pubの高額買取価格の裏には、適正な買い手を探し、交渉を成立させる労力という手間賃が多大に含まれています。
(参考)ローカル言語同士の壁
Asiaサーバーにおいて特に問題になるのが、東アジア圏の2バイト文字の表示問題です。
これらの言語は他国語版からは文字化けするか表示されないかのどちらかになり、トレード以前の意思疎通にすら著しい支障をきたします。特に最もプレイ人口の多い英語版からは日本語、韓国語、中国語が全く表示されず、相手が何を喋っても一切読むことができません。
Asiaサーバーには「韓国語しか使えない韓国人」「中国語しか使えない中国人」が「日本語しか使えない日本人」以上により多くプレイしており、こうした言語の違いがトレード市場を分断してしまい、実際にアイテムの需要・供給がそこにあるにもかかわらずアクセスできないという現象をもたらすことがあります。
(→質問集/環境/サーバーによる違いについて?)