日本名:攻撃スピード強化(D2X) 攻撃速度(+XXX%)(D2R) 略称:IAS
効果 
物理攻撃(スキル含む)のモーション進行速度が速くなり、その結果物理攻撃をより短い間隔で繰り出せるようになる。
また、アサシンの各種罠の設置速度や、アマゾンの各種避けスキルのモーション速度も上昇する。
解説 
物理攻撃を短い間隔で繰り出すことはDPSの向上に直結するため、(一部を除いた)物理攻撃ビルドにとって重要な付加効果の1つ。
ただし、この値が最終的にどう反映されるかについては、下記の要素が複雑に絡み合ってブレイクポイントが様々に設定されるため一概には言えない。よって外部サイトでの計算を推奨。一部のビルドガイド内にも計算方法やその結果が記載されているので参考に(Zeal速度計算)。
クラス毎の得手不得手 
各クラスには「得意とする武器・苦手とする武器」が設定されていて、同じベース速度の武器であっても扱うクラスによってモーションスピードが早かったり遅かったりする。
<各クラスが装備・スキルIAS0の状態かつ、ベース速度[0]の武器で通常攻撃を行った際の所要フレーム数(※盾によるSmiteも含む)>
武器種 | 尼 | 朝 | 馬場 | $(人間時) | ネク | パラ | ソサ |
片手剣・片手斧・片手メイス・セプター・ワンド | 13 | 14 | 15 | 18 | 18 | 14 | 17 |
両手剣 | 17 | 22 | 17 | 20 | 22 | 17or18 | 21 |
ジャベリン(近接)・投げナイフ(近接)・投げ斧(近接)・ダガー | 12 | 14 | 15 | 18 | 18 | 16 | 16 |
ジャベリン(投擲)・投げナイフ(投擲)・投げ斧(投擲) | 15 | 15 | 15 | 17 | 19 | 15 | 18 |
槍 | 15 | 22 | 18 | 22 | 23 | 19 | 20 |
両手斧・両手メイス・ポールアーム・杖 | 17 | 18 | 18 | 16 | 19 | 17 | 15 |
弓 | 13 | 15 | 14 | 15 | 17 | 15 | 16 |
クロスボウ | 19 | 20 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 |
爪 | - | 13or14 | - | - | - | - | - |
盾 | - | - | - | - | - | 11 | - |
素手 | 11 | 10 | 11 | 15 | 14 | 13 | 14 |
変身 
狼&熊(※D2X限定)、ヴァンパイア、骨チビ等に変身すると、人間状態時とモーションスピードが変わってくる。
武器のベース速度 
全ての武器には「ベース速度(Weapon Speed Modifier、略称「WSM」)」が設定されている。
後述の「EIAS」算出式の関係上、この値が小さい程扱いやすい武器である(=攻撃モーションが早い)事を示している。大きいとその逆である。
この値はベース武器一覧で確認可能。
<装備・スキルIAS0のAmazonが、ベース速度の異なるSpears系統の武器で通常攻撃を行った際の所要フレーム数>
武器系統 | Pike系 | Spetum系 | Spear系 | Brandistock系 |
ベース速度 | [20] | [0] | [-10] | [-20] |
所要フレーム数 | 20 | 15 | 14 | 13 |
なお、BarbarianとAssassinは二刀流が可能だが、その際のベース速度は「左右の武器のベース速度の平均値」となっている。
ただし、 D2Xでは後述する「フレバグ」と呼ばれる不具合を利用することで、本来の最速値である[-30]を下回らせることが可能。
攻撃スキルによる差異 
さらに攻撃スキルによっても所要フレームに差が生じる。
<装備・スキルIAS0のAmazonが、ベース速度[0]のSpears系統の武器で攻撃スキルを行った際の所要フレーム数>
スキルIAS 
Burst of Speed、Frenzy・Maul命中後の自己バフ(※MaulはD2R限定)、Fanaticismによる攻撃速度上昇が該当する。
なお、スキルIASのみ、アマゾンの各種避けスキル(Dodge・Avoid・Evade)のモーション速度の短縮にも関与する。
各種スロウ効果 
DecrepifyやSlows Target、Holy Freeze等の減速効果が該当する。スキルIASと等価。
装備IAS 
武器や防具に付与されたIncreased Attack Speedが該当する。
ただし、装備IASは「120*IAS/(120+IAS)」によって得られる値XがスキルIASと等価である。
EIAS 
スキルIAS、装備IAS、武器のベース速度によって求められた「有効的な攻撃速度増加」の事を「Effective Increased Attack Speed(EIAS)」と呼ぶ。このEIASが各攻撃のモーション計算式に用いられ、攻撃間隔を短縮する。
EIASの計算方法は下記の通り。
EIAS = スキルIAS + 装備IAS(上記低減計算後の値) - 武器のベース速度 - 各種スロウ効果
※スキル・装備IASは%を抜いた値を代入する(例…SLv20Fanaticism(スキルIAS35%)なら35)
- EIASにはボトム-85&キャップ+75の制限がかかっている。これは攻撃速度低下効果は-85%、攻撃速度上昇効果は+75%で限界に達することを意味する。
よって、EIASが76以上となるようにスキル・装備IASを稼いでも過剰となってしまう(※スロウ効果を相殺する場合を除く)。
ただし、狼・熊変身中に限り、EIASのキャップが150に引き上げられている。 - また、EIASは必ずしも上限まで稼ぐ必要はない。これは用いる武器のベース速度や攻撃手段によっては、上限より手前で最速ブレイクポイントに到達することがあるためである。
計算例 
- SLv20Fanaticismを展開したパラディンがPhase Bladeを用いてZealを行う場合
Palが片手剣でZealを行う場合、EIAS75で最速の4フレZealを行うことができる。
SLv20FanaticismのIASは35%(スキル枠)、Phase Bladeのベース速度は[-30]なので、上記計算式に数値を入れると「EIAS(X)+35-(-30)=75→X=10」となり、EIASをあと10稼げば到達できる。これを装備IASでまかなう場合、要求される装備IASは「120*X/(120+X)=10 →X=11」、よって11%となる。
アイテム 
- マジック(青)Jewel 要求Lv31 15%IAS
- Shael Rune 要求Lv29 20%IAS(Weapons)
IASを稼げる装備(武器以外) 
部位 | IAS | 名称 | 備考 |
Amulet | 20% | The Cat's Eye | |
Highlord's Wrath | |||
Helm | 10% | Stealskull | |
Demonhorn's Edge | Barbarian only | ||
20% | Andariel's Visage | ||
25% | RW Metamorphosis | Mark of the Bear(熊の印)によるもの | |
30% | M'avina's True Sight | ||
Body Armor | 15% | Crow Caw | |
20% | Twitchthroe | ||
40% | RW Hustle | Body Armorでの発動時 | |
45% | RW Treachery | ||
Belt | 10% | Goldwrap | |
Nosferatu's Coil | |||
Gloves | 10% | Magic or Rare Gloves(of Readines) | |
Arctic Mitts | |||
Bloodfist | |||
20% | Magic or Rare Gloves (of Alacrity) | ||
Lava Gout | |||
Iratha's Cuff | 2Items Set Bonus | ||
Laying of Hands | |||
Magnus' Skin | |||
Sander's Taboo | |||
Cleglaw's Brace | Complete Set Bonus | ||
25% | Immortal King's Forge | 2Items Set Bonus | |
30% | Death's Hand | 2Items Set Bonus | |
Sigon's Gage | 2Items Set Bonus |
二刀流時のフレバグ 
※下記の記述はD2Xにおけるものです。D2Rではパッチ2.4にて修正されました。
「フレバグ」とは、二刀流時に下記の操作を行うと発生する不具合の事。
<手順>
- 二刀流を行う。
- 右手側の武器(※ステータス画面左側、小手の上の装備欄)を外す。
- 手順.2で外した武器を再度右手側に装備する。
<フレバグが発生するとどうなる?>
フレバグが発生すると下記の現象が起こる。
- 右手側の武器のグラフィックと左手側の武器(※ステータス画面右側、靴の上の装備欄)のグラフィックが入れ替わる。ただし入れ替わるのはグラのみで、威力や追加効果等は装備欄通り。
- 二刀流時の武器のベース速度(WSM)は本来ならば「(右手側のWSM + 左手側のWSM) ÷ 2」となるのだが、これが
「({右手側のWSM + 左手側のWSM} ÷ 2) + (左手側のWSM - 右手側のWSM) 」 = 「(左手側のWSM×3 - 右手側のWSM) ÷ 2」へと変化する。
- 参照:フレバグの解説動画(英語)…https://www.youtube.com/watch?v=Fgq3soCFHx0
フレバグの活用例 
フレバグによって変化した計算式には、「左右に持つ武器のWSMの開きがあればあるほど攻撃速度の変動が大きくなる」という特性がある。
例えばSchaefer's Hammer(Legendary Malletのユニーク。WSM:20)とLightsabre(Phase Bladeのユニーク。WSM:-30)で二刀流を行う場合、結果は下記の様になる。
- フレバグを発生させない場合のWSM…(20-30)÷2=-5 ※左右入れ替えても結果は同じ
- 右手にSchaefer、左手にLightsabreを持ってフレバグを発生させた場合のWSM…(-30×3 - 20)÷2=-55
- 右手にLightsabre、左手にSchaeferを持ってフレバグを発生させた場合のWSM…(20×3 - {-30})÷2=45
よって、フレバグを行う際は、「右手にWSMが大きい武器を、左手にWSMが小さい武器を装備する」と有利になる。逆は論外。
ただし、この状態で裏装備へのウェポンスワップを実行すると、表装備に戻した際に本来持つべき手に武器を自動で持ち直すため、フレバグが解除されてしまう。
そこでスワップバグという別の不具合を逆利用することで、ウェポンスワップを何回実行してもフレバグが発生している状態を維持することができる。