【ゲーム・オリジナル・サウンド・ストーリー】

Last-modified: 2023-10-31 (火) 20:57:52

概要

【アポロン音楽工業】から発売されたDQ1からDQ5までのアルバムに収録されている、ゲーム音源集。
 
一般的なゲーム音源サントラと違い、タイトル画面・冒険開始からラスボス戦・エンディングまでの実際のゲームプレイにおけるBGMと効果音が、ダイジェストとして数珠繋ぎになっている。
DQ4は章ごとに分かれているが、それ以外ではすべて1つのトラックに収録されている。
音楽(BGM、ME)だけでなくコマンド入力音や【ポポポ音】、戦闘中のさまざまなSE、さらにはアイテムで道を切り開くときの音なども一緒に入っている。
作品で使われるBGMはこの中に一通り納められており、必ず最低1ループは流れるようになっているが、ストーリーのダイジェストであるため同じ曲(特に戦闘やフィールド曲)が何度も登場することもある。
 
DQ3の【バラモス】戦から【ゾーマ】の台詞までの場面、DQ5の【パパス】との死別などの名シーンも一部入っており、クリアした後に聴けば実際のゲーム画面を頭に思い浮かべることができるだろう。
DQ3以降はステレオアレンジも行われており、戦闘場面では片方で味方側、もう片方で敵側のSEが流れるようになっている。
ただし、実際のゲームとは効果音が異なっていることもある。例えばDQ4の【デスピサロ】最終形態戦では、ゲームでは与ダメージ音が【バリア音】になっているところ、オリジナルサウンドストーリーでは途中まで味方側の被ダメージ音になっており、そしてなぜか途中から通常の与ダメージ音に変わる。さらに最後のトドメは与ダメージ音にエコーがかかって終わるという謎の演出になっている。
 
また、「希望の曲を聴きたい際には頭出しをする必要がある」「効果音が紛れている」といった要素から、純粋にゲーム音源の音楽を聴きたい人には不向き。
その場合はゲームソフトとテープレコーダーなどの録音機材を用意し、お好みの曲を流して録音する必要がある。
 
発売元がソニーレコードに変わったSFC版「DQ1・2」やDQ6以降ではオリジナルサウンドストーリーは廃止され、ゲーム音源は曲単位での収録となった。
ただしDQ6の【魔王との対決】ではその名残といえるものが残っており、2周目から戦闘の各種SEが流れ始める。