【いかずちのつえ】

Last-modified: 2024-03-30 (土) 12:48:53

概要

DQ2から登場した武器。雷の杖。
初登場以来シリーズ皆勤賞を誇っており、外伝作品での出番も多い有名な杖。
当初は「先端にオーブと翼を広げたドラゴンの像」というデザインであったが、8以降(外伝を含む)では新規のデザイン(先端が「つ」の字状になって内側に宝玉がある紫と金の杖)が与えられるようにもなった。
 
文字通り雷を操る力を持った杖で、天に掲げると雷雲を呼び起こし、激しい稲妻が敵を打ち倒す
…らしいのだが、使用時の効果は【ベギラマ】であることが多い。
使用時のメッセージは基本的に

つえから いかづち(いかずち)が ほとばしる!

で通している。
 
以下の通り、効果と設定、エフェクトのチグハグっぷりが半端じゃない武器である。使用時の効果自体は【バギ】(DQ2)だったりベギラマ(DQ3~DQ8)だったりするのだが、メッセージが雷なのだから雷なのだろう。
…と思いきや、DQ5以降ははっきりと呪文エフェクトが表示されるようになり、明らかに炎の呪文(ベギラマ)になってしまっている。
DQ3の時点で属性はギラ系になってしまっていたが、エフェクトまで炎になってしまうと言い訳も立たない。
かろうじてリメイク版DQ2やDQ8では雷のエフェクトになっているが、アイテム解説の方で「炎の魔力がこめられた」とか書かれてしまう始末。どういうことなの…。
とにかく扱いが安定しない杖だが、このような名前と不一致な効果になってしまったのは、ベギラマの設定のブレが原因である(詳細は【ギラ系】を参照)。
ちなみに【さばきのつえ】【てんばつのつえ】はバギ系なのに、FC版ではメッセージが「火の玉」だったりするので、この手の齟齬は初期のドラクエでは珍しくはなかったりする。
この杖の特異なところは、後の作品になってもしつこくブレ続けたところだろう。
 
さらに、作品ごとのお役立ち度までブレまくっており、エース級の活躍を見せる作品もあれば、入手時期が遅すぎて役立たずな作品もあるし、さらに売値まで安くてゴミクズ扱いになってしまう作品まである。
特に近年の作品では市販品になるなどレア度が暴落している傾向が見て取れる。
 
なお、このアイテムはDQ2からDQ4までは「いかづちのつえ」表記、それ以降の作品では「いかずちのつえ」表記となっているが、
「雷」は現代仮名遣いでは「いかずち」と表記するため、当辞典では【いかずちのつえ】表記を項目名として採用している。

歴代作品の公式ガイドブックの、武器の英語表記名を見比べてみると、殆どの杖系武器が『〇〇 staff 』『staff of 〇〇』といったネーミングがされている中、このいかずちのつえだけが、『thunder wand』と、少々仲間外れ?気味な表現となっていたりする

DQ2

攻撃力15で、誰でも装備が可能。戦闘中に道具として使用すると【バギ】の効果がある。
非売品ではあるが売却は可能で、売値はシリーズ最高の19500G。例の【いかづちの杖で金稼ぎ】の裏技で非常に有名な1品。
 
【ローレシア】の地下にいる【じごくのつかい】を倒すことで入手できる。
【ドロップアイテム】として入手するため、アイテム欄の空きがないと宝箱を落とさずに消えてしまい、【復活の呪文】でやり直すまで再出現しなくなってしまうので注意。
むろん【パルプンテ】で逃げ出した場合も入手できない。パルプンテ習得後に戦う機会はあまり無いだろうが、上記の裏技目的や、復活の呪文を短くするために毎回売り払っているような人は一応注意。
また、【ハーゴンの神殿】に登場する【あくましんかん】【ベリアル】が落としていくこともあるが、FC版ではその仕様上、同時に2個以上は入手できない。
船入手直後から【ザハン】(【きんのカギ】入手) → 【ペルポイ】(【ろうやのカギ】入手) → ローレシアと進めばすぐ手に入る。
早めに手に入れれば海上や【大灯台】等、中盤戦がかなり楽になるので、多少無理をしてでも積極的に取りに行こう。
 
【ムーンブルクの王女】の最強武器ではあるが、少なくとも【サマルトリアの王子】がベギラマを覚えるまでの間は、サマルに持たせて使わせる方が遥かに得策。
ムーンは元々呪文としてバギを使える為、サマルによる雷の杖使用とセットで1ターンにバギ×2を放てるようになることで、大幅に戦力がアップする。
特に難敵として名高い【ドラゴンフライ】を一掃できるのが大きく、大灯台攻略の際にはバギ+雷の杖戦法を思いつくかどうかで明暗が分かれることもしばしば。
パーティ全体の火力が大きく上がるため、船入手後は金の鍵を入手した後に取得すると海上を含めたフィールド敵の対処が格段に楽になる。
 
サマルがベギラマを覚えた後も、MPを温存するためにサマルに持たせる意義は大きい。
サマルは唯一ザオリクを持つ立て直し要員であり、リレミトやルーラを持つ移動要員でもある。彼のMPが尽きると即座にパーティの死活問題となるため、この杖を大いに活用してMPを温存しよう。
また、サマルが雷の杖を使いつつムーンは【ラリホー】で支援することも可能と、コレの使い方一つで戦略の幅は大きく広がる。
 
もちろん稲妻の剣の入手前ならローレに持たせるのも面白い。ベギラマ・バギと同時に繰り出せば中盤でイオナズン並みの火力が出せる。
今作では中盤にレベル不足に陥りやすいため、町の近くでMPを気にせず経験値稼ぎを行うときには良いかもしれない。
 
いずれにせよ中盤ではまだ攻撃呪文がそこそこ通りやすい敵が多いので、複数メンバーによる合わせ技を有効に活用できるだろう。

リメイク版

攻撃力45と【ロトのつるぎ】をも上回る超強化を遂げる。
ロトの剣や【ひかりのつるぎ】といった武器が装備できることや、ベギラマの威力増といったサマル側の強化もあって、ムーンのほうに持たせる意義が大きくなった。
ムーンに持たせると肉弾戦もまあまあ強くなるので、コマンド選択が面倒くさいときにも便利。
もちろん、サマルが光の剣とベギラマを持っていない間はFC版と同様サマルに持たせて、サマルの雷の杖とムーンのバギのWグループ攻撃を撃ち込むのも悪くない。
 
攻撃力が強化された一方でローレシアの地下にいる固定敵が初手にイオナズンを放ってくる悪魔神官に変更されているため、入手難度が跳ね上がっている。
さらに、全滅したり逃げたりすると悪魔神官が消えてしまい再戦不可能となるため、戦いを挑む際には注意が必要。
また、一度倒すと二度と復活しなくなったので繰り返し手に入れて売却することはできなくなった。
その代わり、ハーゴンの神殿のあくましんかんから2個目以上を入手することもできるようになった。
サマルにも持たせて3人で剣と杖を振ればバギ3発をお見舞いできるので役に立つ。
 
なお、道具使用時の効果自体はバギと同じのままだが、画面上では竜巻が起こるバギと異なり、上空から雷が落ちるという名前通りのものになった。
稲妻の剣もまた同じである。
MPを消費しないのはもちろん、バギよりもエフェクトが短いのも重宝する。

小説版

最高幹部の一人である悪魔神官が所有していた。風と雷雲の精霊の力を持つ杖で、振りかざすと突風が起きる。
ロンダルキアに向かう前に【ベラヌール】で悪魔神官に襲われ、この杖が猛威を振るう。悪魔神官の死後、ムーンが愛用することになる。

DQ3

攻撃力はFC版では30、リメイク版では45で、【魔法使い】【賢者】が装備できる。また、戦闘中に道具として使用するとベギラマの効果があり、【まどうしのつえ】と同じく使用だけなら誰でも可能。
前作と同様、非売品かつ売却が可能だが今作では一品物である。
後述の通り極めて有用かつ貴重であるにもかかわらず、売値は1875Gと桁違いに安くなった。
 
【スー】の村の井戸のそばに落ちている。ノーヒントで見つけるのは困難であるが、隠し場所については商人の町イベントの報酬として教えて貰える。
上記により入手時期としては後半を予定した様であるが、もちろん既に知っているのならいきなり回収しに行くことも可能。何とか頑張って船を手に入れた直後に入手できれば、ベギラマの効果が強力なこともあってかなり冒険が楽になる。
船入手直後なら打撃武器としてもそこそこの性能で、この時期は魔法使いにとってはMPを消費する【りりょくのつえ】を除けば最強。賢者にとっても2700Gで攻撃力35の【さばきのつえ】、1500Gで攻撃力33の【はがねのつるぎ】と高めの武器に近い攻撃力が得られる。
この時期は何かと金欠になることも多く、これほどの武器がタダで手に入ることもありがたい。
 
魔法使いがいれば他の仲間に持たせることで、ベギラマやヒャダルコ&雷の杖とのセットで大ダメージが期待できる。
また、僧侶から転職したばかりの賢者なら攻撃呪文に乏しいので、その弱点も補うことが可能。
【ゾンビキラー】は高いので、それまでの繋ぎとして賢者にはこれを装備してもらうのも悪くない。入手時期が早ければ早い程役に立つ機会は多くなるだろう。
もちろん魔法使いに装備させてMP節約に役立ててもよい。
 
なお、道具使用による攻撃呪文の効果がある武器は【いなずまのけん】【イオラ】の効果)等が登場するが、誰でも使用できるものとしては実はこの杖のベギラマが最強だったりする。
というかダメージ呪文の効果があって、かつ誰でも使える武器は、コレ以外には前述の魔道士の杖しか無い。
今作のベギラマ自体が上の世界終盤まで使っていける性能なため、実際に活躍できる期間は長い。 
【ふしぎなぼうし】狙いで【グリンラッド】【ひょうがまじん】狩りをするときも、これを呪文が使えない【戦士】【武闘家】に持たせれば勇者が使うべギラマ、魔法使いの【イオラ】と合わせて非常に効率よく狩れる。
ちなみにこれは、【遊び人】と(呪文職から転職した以外の)武闘家にとって、複数のモンスターにダメージを与える唯一の手段。
商人も基本的には武闘家と同じ条件だが、一応【はやぶさのけん】で戦うことによって2体のモンスターにダメージを与えることができる。

リメイク版

同じヒントで見つけられるアイテムがもう1つ追加された。
特にFC版を未プレイの場合、片方を見つけて満足し、もう片方に気づかない可能性もあるので注意。
【とうぞくのはな】【レミラーマ】があればたとえノーヒントでも問題なく発見できるだろう。
新規追加装備の数々によって純粋な打撃武器としては影が薄くなったが、ノーコストベギラマの威力はリメイク版でも健在である。

ゲームブック

中巻で登場。【ホビットのほこら】で喋る猫に会っていると、スーで喋る馬の【エド】がくれる。

DQ4

攻撃力29で、【ブライ】【マーニャ】が装備可能。戦闘中での道具による使用効果は、前作と同じくベギラマ。
【ほのおのつめ】のベギラマは効果が単体という欠陥品だが、こちらは呪文同様1グループに有効。
今作でも非売品ではあるが売却は可能で、15000GとDQ2に次ぐ高値で売れる。
 
FC版では【デスキャッスル】にある宝箱から1本のみ入手可能だが、リメイク版では『魔法の杖をもとめて』の内容を追っていくと、【フレノール南の洞窟】の隠し階段を下った先にもあることがわかり、計2本を入手できる。ただし、両方とも入手可能になるのは第5章で【さいごのかぎ】を入手してからとなる。
 
FC版では手に入るのがあまりにも遅過ぎるうえ、攻撃力も低ければ使用効果もベギラマと、今更感たっぷり。はっきり言ってほとんど役に立たないので、コレクションに拘らないなら換金してしまおう。
だが時期的にお金はほぼ不要なこともあって、そんな気も起きないだろう。前作までと違って何かと不遇な存在。
本来の中盤でのポジションには【てんばつのつえ】などがあるので、特に困らないだろう。
一応、リメイク版では中盤に入手できるので、炎熱系の攻撃呪文を持たないブライに持たせておくと、【ヒャド系】が効かない敵への攻撃手段として使える。しかし、ここまで来るとさすがに力不足な感は否めない為、これまた換金してしまうのも一つの手。
 
【ファミコン奥義大全書】ではこう書かれている。

神話の時代に神がみの間で戦争がおこり、雷神がこの杖をふりかざし戦ったという伝説の杖。ほんのひとふりで雷をおこしダメージを与えたという…!ベギラマの魔力を持つというが、探しあてた者はいないらしい…!!!

頭のほうの注釈は少し大げさにも思えるが、最後は特に間違ってもいない。
  
なお、この杖を振りかざして攻撃してくる敵(本作では【カロン】)が本編シリーズで初登場。
彼のドロップアイテムにしても良かったんじゃ…。
威力はベギラマと全く同じだが、呪文とは異なり【マホトーン】などマホ○○系の呪文や【せいじゃくのたま】で防ぐことができず、MPを消費しないせいで無限に使用可能な為、少々厄介である。
ただ属性も同じくギラ系なので、呪文耐性付きの【まほうのほうい】【てんくうのよろい】でダメージを軽減することは可能。
 
余談ながら、FC版DQ4の公式ガイドブック下巻知識編の武器の項では、本作に登場する武器が攻撃力の低いモノから始まって高いモノへと、ほぼ順番どおりに紹介されているのだが……このいかずちのつえだけが、そんな法則を一切無視して最も高い攻撃力を持つはぐれメタルの剣を押し退けて一番最後に掲載されていたりする。性能はともかく事実上、一番最後に手に入る武器だからだろう。

DQ5

攻撃力は29で、【主人公】【ビアンカ】【フローラ】の他、主に魔法使い系の仲間モンスターが装備可能。戦闘中での道具としての使用効果はベギラマ。
今回も非売品ではあるが売却は可能で、売値はSFC版では15000、リメイク版では10000Gと相変わらずの高値である。
【妖精の城】にある宝箱から入手できる他、【デッドエンペラー】が極希に落としていくことがある。
  
やはり今回も前作DQ4と同様、入手できるタイミングが非常に遅く、活躍の機会には恵まれない。
むしろMP消費無しで全体攻撃ができるブーメラン系はおろか、ブレス系の特技が登場したので、さらに立場が無くなったと言えるだろう。
一応、デッドエンペラー初登場の時点で運良くドロップすればそれなりに役には立つが、1/128を狙うのはあまりにも厳しい。
ただし、相変わらず高値では売れるので、運良く中盤に手に入ったなら換金アイテムとしての価値は非常に高い。青年時代後半になると一気に金欠が加速するので、宝箱から入手できるものも特にこだわりが無ければより良い装備のために売ってしまって問題ない。
  
なお、デッドエンペラーは戦闘時に自らもこの杖を使用して攻撃してくる。
威力はベギラマと同じだが、装備によるギラ系耐性を無視してダメージを与えるという特徴を持っているので、素の耐性でしか軽減できないのが少々厄介。ダメージ自体はギラ属性なので、元々固有の耐性を持っている仲間モンスターで対抗するのが良いだろう。
  
ちなみに、アイテム使用効果を防具の耐性で軽減できないのは、この効果が呪文にもブレスにも所属していないため。
防具の耐性は【まほうのよろい】のように、同じギラ系でも「呪文だけ防ぐ」あるいは「ブレスだけ防ぐ」ものがあるため、その攻撃が呪文かブレスかを判定しているのだが、アイテム使用効果はどちらのフラグも立っていないために判定をすり抜けてしまう。これは【ばくだんいし】を敵が使ってきた場合も同じ。
逆に、モンスターが持つ耐性はそもそも呪文とブレスを区別しないのでこの判定を行っておらず、アイテム使用効果もきちんと防ぐことができる。
 
リメイク版では使用効果もちゃんと呪文扱いになり、ギラ耐性の防具で防げるようになった。

DQ6

攻撃力は29、かっこよさは24。【チャモロ】ウインドマージダークホーンランプのまおうが装備できる。
また、戦闘中に道具として使用すると敵1グループに20~30ポイントのギラ系ダメージを与える。
一品物の非売品ではあるがSFC版では売却可能で、売値は2475G。DS版以降では売れなくなった。
【ムドーの島】で真の【ムドー】を討伐した後に、下の世界の【レイドック王】から褒美として授けられる。
レイドック王家に代々伝わっていた宝で、DQ6で手に入るのはこの一点のみ。
引き続き攻撃力が低いため武器として活用するのは厳しく、今回は道具として使用した際のダメージもベギラマよりやや低い。
他作品と比べて比較的早い段階で入手できるが、DQ5までに比べると敵のHPのインフレが激しい上に、
入手と同時に転職ができるようにもなるため、活躍が見込めるのは有用な特技などが揃うまでごく短い期間だけだろう。ストーリーイベントで手に入るという性質上タイミング確定で確実に手に入るので、特技が揃うまでの間これで凌げということなのだろう。
よりにもよって真ムドー戦の後に手に入るのが哀愁を誘う。
また、SFC版6ではAIがアイテムを使ってくれないので、使用する場合は直接命令するか、主人公に使わせよう。
 
今回も敵側にも使用者が居り、今回は【ヘルゼーエン】【あんこくまどう】【デスホール】が使用する。
威力は味方が使用したときと同じく20~30ポイントで、敵が使用するベギラマ(22~34)とほぼ同じになっている。
しかも今回のモンスターは一癖ある奴らばかり。詳しくは各モンスターのページを参照。

DQ7

攻撃力は28、かっこよさは24。【マリベル】【メルビン】が装備できる。
また、戦闘中に道具として使用するとベギラマの効果がある。
引き続き非売品ではあるが売却は可能で、売値はシリーズ最安値の1650G。
【マーディラス】でのイベントで入手する他、【黒雲の迷路】にある宝箱でも入手できる。
また【あくま神官】【サンダーサタン】が希に落としていくことがある。
 
恐らくマーディラス編で手に入れるのが最初になると思われるが、性能に対して入手時期が遅すぎる。
物語は既に中盤を過ぎており、マーディラス編のボス【ベギラゴン】を使ってくるような時期である。
味方も【しんくうは】などの強力な攻撃特技を覚え始めるにも拘わらず、効果がベギラマでは力不足甚だしい。
武器としての性能も当然微妙で、売価も大したこと無いので換金アイテムとしての旨みすら無い。

せめて現代の【旅の宿】にある【カジノ】【ラッキーパネル】の景品にでもなっていれば、まだ使い道もあっただろうが…。

なお、公式ガイドブック(下巻)の当該武器の項目の入手場所に「黒雲の迷宮」という誤植がある(正しくは黒雲の迷路)。

リメイク版

PS版と同様の入手場所の他、配信石版【導かれしまものたち】の初回クリア報酬になっている。
 
すれちがい石版を利用できるようになって最速で入手できればかなり役に立つ・・・のだが、そんな段階でこの石版のボス版【ベビーサタン】を倒せる望みはまず無い。
コイツを倒せるくらい強くなっているならば、マーディラス編をクリアして通常入手を済ませているだろう。
結局は今までと変わらずである。
【はやぶさのけん】等と同じく、DQシリーズ伝統で知名度の高いアイテムをとりあえず報酬にしてみたとかそんな感じだろうか。
 
仕様変更により、人間上級職で覚えた特技を転職後に引き継げないのでどの職でも使えるこの手の効果持ちアイテムの価値は上がっているのだが、引き継げる特技の中にこれより威力が高い上に全体攻撃の【いなずま】があるため、【船乗り】を経験したキャラには等しく無用。
マーディラス編に至るまでMP消費特技・呪文しか無い職ばかりやっていたキャラがいたら持たせてやってもいいかも知れない。

DQ8

攻撃力は24。【ゼシカ】【ククール】が装備できる。
また、戦闘中に道具として使用すると敵1グループに29~58ポイントのギラ系ダメージを与える。
これまで同様非売品ではあるが売却は可能で、売値は2300G。
 
【ベルガラック】南方経由で【サザンビーク】南西へ向かうと、崖沿いの宝箱から入手できる。
砂漠地方へ行く崖沿いから徒歩で移動し、マオールのいる場所から更に南下すると宝箱がある。
船を入手した後に手に入れることが可能になる。
一品物だがあまりわかりやすい場所にあるわけではないので、見逃してしまった人も多いのではなかろうか。
DQ6のときのような一品物で、これを作成する錬金のレシピは存在せず、またこの杖が材料になる錬金レシピも存在しない。
 
杖のデザインが変更された本作では、道具使用時の演出も敵が使用する「稲妻」と同様のものになった。
ただ、敵が使用する「稲妻」はイオ系だが、いかずちの杖の効果は従来通りギラ系となっている。
まどうしのつえの次に手に入る杖としては比較的強力なので、ゼシカを杖系で育てるならとりあえず持たせておこう。
【てんばつのつえ】を入手したらバギ系を覚えないゼシカ(【ピンクタイフーン】は覚えるまで遠い)はそちらに切り替え、ギラ系を使えないククールにこちらを持たせるのもいい。道具使用でのダメージは全シリーズ中最も高く、AIも有効に使ってくれる。
ダメージには大きなムラがあり、過去作品に比べると敵のHPはインフレしているが、今作ではかしこさを上げない限りは呪文のダメージが軒並み抑えられているため、入手時点でこの杖と同等のダメージをグループで出せるのは【バギマ】くらい。
敵の耐性を見極めながらガンガン使おう。

DQ9

ついに店売りになった。
杖系武器で攻撃力28、おしゃれさ24、MP吸収率3.5%。
ギラ系が欠席した影響で、道具使用したときの効果がちゃんと雷になった。
敵1グループに17~27ポイントの雷・爆発属性ダメージで、ほぼイオの下位互換。
 
買値は8100G、売値は4050Gとなっている。
【グビアナ城】の城下町や【カルバドの集落】の店で購入可能な他、【くもの大王】が希に落としていくことがある。
錬金でも入手可能で、【ストロスの杖】+【まほうのせいすい】+【いかずちのたま】×3で錬金可能。
 
イオと同じ属性なのにグループ対象であり、入手時期的に威力の低さもあいまってあまり使い勝手は良くない。
【天使の泉】でいかずちのたまを入手できれば、最速でカラコタ橋到着の時点で作成可能になるが、次の町サンマロウのイベントをクリアすれば船が手に入り、普通に店売りしているグビアナへも行けるようになる。加えて、値段も大差なくて全体攻撃可能で威力もチョットだけ上の【マグマのつえ】を売っているエルシオン学園にも行けるようになる。なので作る必要も買う必要も全くと言っていいほどない。
しかも、ストロスは無消費キアリクの効果があり、こっちの方がボス戦などで活躍できてまだ有用。
 
また、これと【けんじゃのせいすい】+いかずちのたま×5で【らいていの杖】が錬金可能だが、道具使用の効果はまったく変わらないためレシピ埋め以外に作る価値は無い。

DQ10オフライン

主人公(【魔法使い】【魔法戦士】【賢者】)、【フウラ】が装備可能。
どうぐとして使うと敵1体に12~22の雷属性のダメージ。

-+1+2+3
攻撃魔力21242730
回復魔力11131517
攻撃力13151719
みりょく67910
MP吸収率7%8%10%12%

【キーエンブレム】を4個入手したあと、【小国】にて2200Gで売られるようになる。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピは【上級武器製作】に記載。
必要な素材は、【しなやかな枝】x4、【まじゅうのツノ】x1、【まりょくの土】x3。

DQ10オンライン

レベル28から装備可能。
道具として使った場合、初めて名前通り【デイン】の効果が生じるようになった。
しかし、使用者の攻撃魔力は乗らないためダメージは少なく(12~22)、対象は単体のみといまいちな効果。
詳しくは【いかずちの杖】を参照。

DQ11

【ベロニカ】【ロウ】が装備可能。うち直しに必要な宝珠は8個、

-+1+2+3
攻撃力24262830
攻撃魔力22242628
回復魔力10111213
MP吸収率9%

道具として使うと敵1グループに31~41の雷属性ダメージ。
買値4600G、売値2300G。【ナギムナー村】【プチャラオ村】の武器屋にて買える。
【ふしぎな鍛冶】でも作ることができ、材料は【きれいな枝】×2、【いかずちのたま】【まりょくの土】
レシピ【雷電宿す武具の書】【怪鳥の幽谷】で手に入る。
 
敵ではデッドエンペラーの系統がこれを使ってくる。
しかもヤツらが使うと味方が使うより強く、無耐性で100以上のダメージを与えてくる。
また、やはりと言うべきか【デッドエンペラー】がレア枠で落としていく。この頃だと要らないが。
それより早くに【古代図書館】で登場する【りゅうはかせ】もノーマル枠でドロップする。
購入可能になって少し進めるとタダで量産可能になる。
ノーマルドロップの中では時期的に高額なので、【カミュ】に盗ませて売り払えばそれなりの稼ぎ手段になる。
 
単純に人数分揃えて、無消費グループ攻撃に活躍させてもいい。
無消費としてはそこそこまともなダメージが出せるので、【AI】もそれなりに積極的に使ってくれる。
特にロウは異変前では複数攻撃の手段が【ヒャダルコ】くらいしかなく、【マルティナ】も範囲攻撃に乏しいので、これを持たせておくと役に立つ。
 
性能的には同時期に入手可能な【こおりの杖】に少し劣るのだが、何故か値段だけこちらの方が高く設定されている。

DQM1

道具として登場。
戦闘中に使用すると敵全体に約50ポイントのデイン属性ダメージを与える。
ただ、今作の杖は使うと一定確率で壊れてなくなってしまう。
 
ちから~かがみのとびらなどで拾える他、コロシアムの景品としても入手可能。
また、シナリオが進むとバザーの南側の店で3000Gで購入できるようになる。
シナリオ序盤ではある程度役立つが、モンスターが強くなる後半ではほとんど役に立たない。
異世界の売店で売却して、金策に役立てるのが良いだろう。

DQM2

引き続きモンスターマスター用の武器として登場。
戦闘中に使用すると敵全体に35~50ポイントのデイン属性ダメージを与える。
1と同様、一定確率で壊れることに注意。
 
異世界を冒険中に取得する機会がある他、シナリオが進むと3つ目の店で購入できるようにもなる。
購入価格は3000G。

DQMSL

DQ7以前のデザイン。
みんなで冒険「いかずちの地下洞」で初登場し、以後様々なイベントで定期的に入手機会が設けられた。
ウェイト2の杖。装備すると賢さが64上がる。
固有効果は「【ギラ系】の呪文ダメージを12%アップ」。
強化することで賢さが+2ずつ増えていき、+7まで強化すると固有効果が「ギラ系の呪文ダメージを17%アップ」に変化する。

トルネコ1

このシリーズでは、武器ではなくとして登場。
【ちょっと不思議のダンジョン】【不思議のダンジョン】で拾うことができる。
アイテムとしての値段は30G。
 
振るか投げ当てるとモンスターに18~22ポイントのダメージを与える(【はぐれメタル】には1ダメージ)。
低層の敵ならば一撃で倒せるし、深層でも離れたところからモンスターのHPを削ることができるので、全編通してそれなりに役に立つだろう。
本編シリーズとは異なり、はぐれメタルに1ダメージは与えられるが、狩るなら擬似的に2ダメージを与えられる【もろはの杖】の方が良いだろう。
 
また、トルネコ1では数少ない必中のダメージ源にもなる。
「次の攻撃は絶対に外したくない」という状況では、たとえ隣接していても振るのがベターである。
投げた場合だと他のものと同様外れることもあるので注意。

トルネコ2

杖の中では最も早く【ちょっと不思議の草原】からさっそく登場。
その後も杖が登場するダンジョンなら大抵のダンジョンで拾うことができる。
店で販売されていることはなく、基本買取価格(回数0時)は250G。使用回数1回に付き12Gが加算される。
 
振ると対象に25ポイントの固定ダメージを与える。1とは異なりはぐれメタルにも固定ダメージが通る。
今作で新たに登場した【オニオーン】【わらいぶくろ】【メタルスライム】を一撃で仕留めるのにも使える。
深層になるとダメージ量は物足りなくなるが、魔法弾を当てた相手の名前が表示されるため、遠くの敵の正体を知るのに使える。
特に【魔法使い】にとっては敵の遠距離攻撃は脅威なので、持っていると役に立つこともあるだろう。
【デイン系】の呪文でも同じことができるが、この杖の射程は無限なので、10マス以上離れている相手にも使える。

トルネコ3

ダンジョンで拾う他にも、【海底の家】の店で購入できたり、【モンスター闘技場】の賞品にもなっている。
買値は800G、売値は400G。今回は使用回数は価格に影響しない。
振ると対象に25ポイントの固定ダメージを与える。
前作ではただ敵にダメージを与えるだけだったが、今作は電撃らしい効果音付きでちゃんと雷が落ちるので、まさに「いかずち(雷)の杖」っぽくなった。
ただ、【魔法無効】【2ダメージ化能力】持ちなど効かない敵も増えてしまった。
 
なお、今作では武器に異種合成することも可能。 付く印は「雷」。
印1つにつき5ポイントの固定ダメージを追加する効果がある。
元々のダメージに追加されるため、守備力の影響を受けない点が魅力的。
しかも、受けるダメージを1や2に変える敵でも、この5ポイントだけは変えられない。
よって【はりせんもぐら】系や【タマゴロン】系を1撃で倒すことが可能である。
さらに大半の異種合成が魔法の効果に属しているのに対し、これは魔法ではないので【魔法無効】の敵から【マホトーンの石像】の効果範囲内でも有効である。
 
GBA版では仲間のバブリン系に限界までアイテムを飲み込ませると魔法の石などを当てても必ず外れるため、仲間のバブリン系を利用した合成の際、もろはの杖で弱らせてこれでダメージを当てて倒すために使う頻度も高くなった。
回数0になっても、トルネコ用の武器に合成して「雷」の印が付けられるので無駄がない。
  
印はないが、ダメージ量が100の【ゴッドスパークの杖】という上位アイテムが存在する。

少年ヤンガス

比較的中盤以降のダンジョンで拾うことができる。
買値は(使用回数+1)×100G。売値は(使用回数+1)×50G。
振ると対象に25ポイントの固定ダメージを与える。
  
なお、今作でも武器に異種合成することも可能。 付く印は「強」(強化)。
効果はトルネコ3のものと同様、5×印の数だけ敵に与えるダメージが増加する。

バトルロード2

第1章から登場する魔法使い専用の武器。
上昇するステータスは、ちから+10 かしこさ+23 すばやさ+20。
 
使える技は「電撃」と「ベギラマ」。
前者は敵1体に電撃を浴びせ、後者は灼熱の呪文で敵全員を攻撃。原作に忠実な技である。

スラもり2

勇車バトルの砲弾に使えるアイテムとして登場する。
大砲から撃ち出して敵戦車に命中すると、敵戦車内部の床に垂直に立ち、それから数秒後、戦車に落雷を呼び寄せ40ダメージを与える。
 
命中からダメージまで間があるというのがミソで、たとえ自分の戦車に杖が撃ち込まれても素早く受け止めれば発動を止めて、逆に味方の砲弾として使いまわせたりする。
その代わり、もとから自分の戦車に積んでいたいかずちの杖でもうっかり拾いそこねるとそのまま床に立って発動し、自滅ダメージを与えてしまう。
戦車内部であればたとえゲートの外であってもダメージが入るため、かくれみのと一緒に背負ってこっそり設置…なんてこともできる。
なお、落雷したときに近くにいるとダメージを受けるので注意。
 
フィールドに直接落ちているアイテムではなく、敵を倒した際のドロップアイテムか【あくまのしっぽ】×3+【ねこじゃらし】×3の錬金で入手可能。
また、【アークデモス】にはデッキの内容に関係なくこれが出てくるすべり台が存在する。
ちなみに、本作では棒の先に雷を象った飾りが付いているというベタなデザイン。
 
【キリタッタ崖】の山頂にはいかずちの杖を大量に積んでいるアークデモスがいるが、敵戦車に乗り込み【スラ・ストライク】でいかづちの杖を立てて回るだけで落雷で簡単に倒すことができる。

スラもり3

こくりゅうのアジト到達後、交易で金塊とあくまのしっぽを2個ずつで交換できる。
また、エンディング後はももんじゃ気球からでも低確率で入手できる。
効果は前作と同じ。また、船の攻撃力による威力の変動は無い。
船バトルになったため、こっそり外に設置する方法が使えなくなった。時期的に更に強い弾が登場することもあり、戦闘以外の分野で活躍することのほうが多い。
 
シヴァレル到達後、交易でこれときせきのつるぎを2個ずつでバスタードソード、ガンバレー到達後、これとおおかなづちを2個ずつでメガトンハンマーと交換できる。
また、船のせんたいをレベル8にする際、3310Gに加えてこれを2個と特やくそうが5個必要。

ヒーローズ2

【魔法使い】【賢者】専用の両手杖。【クレティア女王】も青くしたこれを所持している。
装備すると魔力+29でさらに通常攻撃に雷属性が付与される。価格は20280G。
 
クエスト【まだ見ぬ武器のために その2】をクリアすると武器屋で売られるようになるほか、クエスト【オアシスに住まう強いヤツ】のクリア報酬でもある。
この杖があれば【キラーマシン】【キラーマシン2】等に対しノーコストで怯ませることができるのでこれらとの戦いが楽になるので、最低でも【イーリム雪原】に入る前までには手に入れておきたい。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.116
レアリティトレジャー
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格2,700,000G

ライバルズ

第1弾スタンダードパックにて商人用の特技カードとして登場、レアリティはレア。

コスト4 特技
横1列にいる全ての敵ユニットに4ダメージを与える

スタンダードな除去カード。
後列に配置されたユニットを前列ごと2体まとめて倒すこともできるが、商人には貫通奇襲が出来る【超ちからのたね】【ブラバニクイーン】があるので、配置の時点で警戒されて2枚抜きはそう簡単にはさせてもらえない。
特にブラバニクイーンは同じ4コストで5ダメージ、さらにリーダー狙いや種での底上げも出来るのでほとんどのデッキではそちらが採用されていた。
ユニットにない利点として、エリアを指定して使用するカードなので、特技の対象にできないステルス状態のモンスターや、初期に大流行した亡者のひとだまにもダメージを与えることができるので、カード作成で手に入った場合は案外役に立つ。

ウォーク

DQ2イベント中の2021年6月10日開始の「天の恵み装備ふくびき」で【みずのはごろも】【みかがみのたて】などの装備と共に登場。
強力なイオ系呪文を操る武器へと変貌を遂げた。いかずちなのにデイン系じゃないのかってツッコミは無しで。
レベル25で【イオナズン】、30で【イオマータ】を修得する。

タクト

Aランク武器として登場。「そうびクエスト」で入手可能。
基本値 : かしこさ+22
特殊効果 : ギラ属性威力+2%
錬金候補 : ギラ属性呪文威力+3%・ギラ属性ばつぐん+4%・MP+15・かしこさ+8・すばやさ+11 他

アベル伝説

【闇のバザール】【ヤナック】が購入。
先端部のデザインは黄色い宝玉に小さなトゲが十字形に付いているというもの。
作中では杖がグレードアップすると呪文の威力が上がる代わりに制御も難しくなるらしく、ザナックとの再修業を経るまでヤナックはたびたび呪文のコンロールを失い、仲間を窮地に陥らせたことさえあった。
最後は【アベル】たちを守るためメガンテを使用した【ザナック】から【けんじゃのつえ】を譲り受ける際、彼の墓標として役目を終えた。
 
ゲームと異なり、雷を降らせる効果がなく、ただの魔力増幅器でしかない。

アイテム物語

【さいごのかぎ】のストーリーの中で、この杖が作られるに至ったと思しきエピソードが書き綴られている。
稀代の職人であるメルキアデスが金持ちの貴婦人に化けた【まほうおばば】に騙され、「近頃物騒なので、護身用に魔法を知らない私にも使えるような電光が出る杖を作って欲しい」と依頼され、作られた。
さいごのかぎを含めて、これらは全て魔王の世界征服計画の為に使われるのであったと言う。

蒼天のソウラ

第8回WEB写真企画に登場。装備者は読者投稿キャラクターの「みき」。
いかづちのつえを改造したマジックスナイプ用両手杖の試作品をダンに渡され、魔法射撃のレクチャーを受けている。