DQ5(リメイク版)
【レヌール城】の【名産品】。
レヌール城の王家に先祖代々伝わる由緒正しき王冠。レヌール城の王の証。
大きな宝石がはめ込まれた立派な冠で、工芸が盛んだったレヌールで作られただけあって細工も見事。
しかし、王家が途絶えた今となってはかぶる者もいなくなってしまった。
レヌール城の主である【エリック】が、生前に身に付けていた冠である。
青年期後半に、磨いた状態の【ぎんのティーセット】をレヌール城に持って持っていき彼に返却すると、「わしにはもう必要のない品だからな」といってこの王冠を譲ってもらうことができる。
この際にティーセットを返すのを断ろうとすると、鳴り響く雷鳴 →「すまん、返事が聞こえんかった……」という幼年時代のネタが再現され、【ビアンカ】はその懐かしさに大喜びしてくれる。
【おやぶんゴースト】に支配されていたときのレヌール城は常に厚い雲と稲光に包まれていたが、悪霊達が去ってからは穏やかな空を取り戻していたのにこのときだけ突然雷鳴が轟くため、エリック自身が雷を操っている疑惑が深まっている。
名産品レベルは全体で見ても高いランクで、美しさも8とトップクラスの値となっている。
【名産博物館】の金持ち親父も「素晴らしい細工」と絶賛。自分もあれより立派な冠を作らせようと息巻く。
ちなみに彼曰く、エリックは「名君」であったらしい。
また、冠なので兜として装備することも可能。
守備力は【てっかめん】を上回る30とそこそこ高めだが、耐性等は特にない。
王冠だけあって、装備可能なのは王族男子たる【主人公】と【男の子】だけである。
特に専用兜の【たいようのかんむり】の入手が終盤となる主人公の兜としてはそこそこ使える。
【ちりょくのかぶと】の方が数値は上だが、この時期は特に金欠と店売り品の高騰が顕著な時期なので、知力の兜はスルーするか他の仲間モンスターに優先させられるだけでもありがたい。
男の子は加入直後から【てんくうのかぶと】が使えるのでこちらを使うことはまずない……と言いたいところだが、天空の兜を入手する=主人公の肩書きが【勇者の父親】になるということなので、【グランバニア王】のままにしておきたいプレイヤーなら男の子に装備させる可能性がないわけではない。
主人公に太陽の冠、息子にレヌールの王冠、そして妻と娘に【おうごんのティアラ】といった王族装備で統一してみるのも一興。
しかし、今は亡き王国の貴重な遺産を防具として使うというのは、骨董品に関わる人間から見れば卒倒モノだろう。
もっともそんなことを言い出したら、天空の勇者の遺物である【てんくうのつるぎ】や【てんくうのたて】等は使ってられないだろうが。
もっと言えば、天空装備に限らず主人公の専用装備まで骨董品どころか貴重な歴史遺産である。
RPGでそこを突っ込むのは野暮という事なのだろう。
余談だが、同じ王族男子でも【ヘンリー】は装備不可。
彼がいる内に正規に入手する手段は無いのでこればかりはしょうがない。
あるいは「王位継承権の有無」が分かれ目になっているのかも知れない(ヘンリーは自ら継承権を放棄している)。