【エリック】

Last-modified: 2023-06-19 (月) 08:05:19

概要

2つの作品に登場する名前だが両者に関係は無い。
しかし、既に死亡している事、愛するパートナーがいた事、【幽霊】として登場しストーリー上絶対に会う事など、妙な共通点がある。
 
なお英語版でのErikはDQ11の【カミュ】に使用されている。

DQ3

【オリビア】という女性と恋仲だった男性。故人。
英語版での名前はNES版ではErrol、GBC・スマホ版ではEric。
 
経緯は不明だが、彼は無実の罪で奴隷や罪人が漕ぎ手を務める船に乗せられた挙句、その船が嵐で沈没。
自身も命を落としたが、船は【幽霊船】となり【ロマリア】の近海を今も漂っており、エリック自身も幽霊船の中で亡霊となって成仏できないでいた。
罪人扱いのためか、グラフィックは【囚人】の姿である。
 
【オリビアの岬】【あいのおもいで】を使用すると2人の魂が再会をはたし成仏する。
…はずなのだが、その後も幽霊船にいる彼のセリフは変わっておらず、オリビアに逢えないことを嘆き続けている。
恐らくは彼の魂が成仏して肉体から離れる際に、後悔や悲哀といった負の感情を肉体側に捨ててきたのかも知れない。
 
なお、愛の思い出はゲームクリアに必須のアイテムではあるが、彼から渡されるのではなく【宝箱】から普通に入手する。
したがって、幽霊船で彼と会話する必要はまったくない。これはリメイク版でも変わらず。
 
上述の通り、罪人扱いで奴隷船送りにされた細かい理由は本編ではまったく出てこないが、関連書籍で「オリビアの親が交際に反対したから濡れ衣を着せられた」と補完されている。

リメイク版

FC版とは違い、モブの青年と同じ赤い上着姿のグラフィックになっている。
オリビア岬のシーンではオリビアと共に青い上着を着た独自のグラフィックで後光のさした状態で登場し、上空で一通りイチャついてから成仏する。
 
2人を成仏させた後で幽霊船の彼に会いに行くと、安らかな顔を浮かべた只の屍になっている。
 
パーティキャラに付けられない13の名前の1つでもある。

知られざる伝説

オリビアを差し置いて裏表紙に姿が描かれているが、なぜか「不敵な笑みを浮かべつつ腕組みをした青年」というデザインになっている。

小説版

下級階層の若者で、19歳の時にオリビアと恋をしたが奴隷船に送られた。その2年後に船は沈没し、死亡する。
ゲームとは違って幽霊船に登場せず、亡霊としても登場しない。
それどころか「若者」と呼ばれているだけで、名前すら出て来ない。

DQ5

【レヌール城】の末代城主。妻の名は【ソフィア】。CDシアターでの声優は川津泰彦。
英語版での名前はCount Uptaten。
妻の墓石に愛のメッセージを刻んでおり、ビアンカ曰くロマンチックな性格の人物。
 
【アルカパ】【宿屋】に滞在する詩人によると、幼年時代よりはるか昔に、子ができなかったことで跡取りができないまま没してそのうちレヌール城は人の住まない城となったらしい。
数年前から城に住み着いた幽霊たちの親玉の存在に頭を悩ませていた。
そして、たまたま城を訪れた【主人公】たちに、件の幽霊の親玉を退治してくれないかと依頼してくる。
ちなみに「お化けを退治してくれるか?」という質問で「いいえ」を選ぶと突如大きな雷鳴が起こり、「すまん 返事が 聞きとれなかった……。」と言われる。
どうやら「都合よく雷を起こす能力」を持っているようだ。
かなり特殊なパターンだが【無限ループ】となる会話の一つで、承諾するまでは絶対に逃がしてはくれない。
また、肉体は持たないが念力のような手段で扉を開けるというレベルの芸当はできる模様。
 
その後、主人公たちの手によって幽霊の親分が退治された後は、平穏が戻った城で王妃と共に安らかな眠りにつくことになる。
 
彼が消えた後、主人公の目の前に【ゴールドオーブ】が現れ、【ビアンカ】はこれを謝礼と解釈して持っていくのだが、実際のところはどうだったのか不明である。
彼はゴールドオーブの存在を全く知らず、消えるタイミングでたまたま主人公たちがオーブを見つけた、という可能性もあるのだが、原作、後述のリメイク版ともにはっきりしたことは描かれなかった。
 
余談だが、エリックという名前の国王は北欧のほうで実際によくみられた。

リメイク版

かつて城が魔物の襲撃を受けた際の戦いで没したというかなり壮絶な死にざまに変更された。
本人の発言によると生前は王家伝来のティーセットで妻と共によくお茶を楽しんでいたらしい。
相変わらず稲妻を自在に操る能力に長けるだけでなく、化学変化も自由に操れるようになっており、錆び付いて開かなくなった扉を開閉できるようにしてくれるなど、オカルトな力が上がっている。
 
SFC版と違って、青年時代の後半に城を訪れると幽霊の姿のまま妻と二人、そのままずっとレヌール城で暮らしている。
また、この城の【名産品】である【ぎんのティーセット】【レヌールのおうかん】にまつわるエピソードも追加されており、
その追加エピソード中には幼年時代に主人公たちにお化け退治を依頼した際に使用された上記のセリフと演出も再現されている。
ティーセットの返却を断った際に落雷の音で聞こえないフリ(?)をするその様子は、ビアンカや主人公(プレイヤー)にとっては懐かしい再現演出となっている。
 
幽霊になってもお茶が飲めるようだが、肉体がない=味を感じる舌や味覚もないためか、せっかくのお茶も味が全くわからないらしい。
そもそも肉体がないのにどうやって茶器を持ったりお茶を沸かしているのかも謎だが、元々本棚を動かしたり扉を開けたりするポルターガイスト的な力を持っているし、都合よく雷を起こせる超常能力まで持ってるので、物を持ったり湯を沸かしたりすることもできるのだろう。

小説版

非常に古風な言葉づかいをしており(王妃の方は普通)、幼年のリュカにはよくわからなかったが、何となく大意をつかんで会話を成り立たせていた。
また、ゴールドオーブの存在とその用途も知っており、おやぶんゴーストが探しているのを知って隠し通していた。昇天前にリュカにその守護を託す。

蒼天のソウラ

10巻でソウラが読んでいた書籍の中の人物としてDQ3のエリックが登場。
【あいのおもいで】のエピソードが語られており、それを読んだソウラはアズリアへのプレゼントを思いつく。
副読本としての【知られざる伝説】【アストルティア】には普及しているようだ。


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