【主人公(DQ4)】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:12:53

パーティメンバー:DQ4
【主人公】―【ライアン】【アリーナ】【クリフト】【ブライ】【トルネコ】【マーニャ】【ミネア】(―【ピサロ】

概要

【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】【第五章 導かれし者たち】における【主人公】
17歳。男と女のキャラクターがそれぞれ存在する。
PS版制作時に制定された公式名は男が【ソロ】、女が【ソフィア】。外伝作品ではそれぞれ「勇者ソロ」「勇者ソフィア」の呼び名が使用されている。
肩書きは前作と同じく【勇者】。本作で、生まれながらの勇者が主人公を務めるパターンは一時的に打ち止めとなる。
当サイトでは他の作品の主人公と統一させる意味で項目名を【主人公(DQ4)】としているが、DQ3のそれと同様、単に『勇者』と呼ばれることの方が多い。
 
【小説ドラゴンクエスト】では男性で名前は【ユーリル】。光の当たる方向によって瑠璃色にも見える不思議な緑色の髪を持つと表現される。
CDシアターでも性別は男性、名前はレイで声優は金丸淳一。
ちなみに「レイ」という名前は、DQ9の【ルイーダの酒場に最初からいる人たち】の女【戦士】にも使われている。
また、FC版発売前に雑誌に掲載された画面写真では「5しょう」という名前が付いているものも存在したが、実際の製品版では数字は入力できないので再現不可能である。
 
星ドラのCMではラモス瑠偉がコスプレした。

容姿

FC版の【パッケージイラスト】では、女勇者がイラスト右側でドラゴンをバックに剣を振りかぶり、男勇者は左側で振り向きながら不敵な笑みを浮かべている。
男勇者はバストアップで大きめに描かれ、セピア単色になっているうえ、ポーズのせいで「女勇者を笑いながら去っていく」ようにも見えてしまい、悪役かライバルキャラみたいという感想も。
 
FC版の公式イラストでは、男勇者は緑の髪に青い瞳を持ち、白と青の質素な衣服で固めた質実剛健な姿。何気にシリーズ初のグローブ(手袋)を嵌めていない主人公で、本作以降の主人公もグローブを嵌めていない。
シリーズ随一のイケメンとも言われ、左耳の【スライムピアス】がチャーミング。なおピアスが青い玉型になっている公式イラストもあるが、小さくて描きにくいので場合によって簡略化している、と考えるべきか。
『ファミリーコンピュータMagazine』で行われた『第1回美少年キャラコンテスト』('89年16号発表)では発売前ながら第9位にランクイン。発売前作品のキャラがランクインしたのは美少女部門を含めても唯一ということもあり、相当インパクトが強かったようだ。このときも「スライムピアスがなんともセクシー」と言われている。
 
その反面、ハンサム過ぎてキザなイメージを持たれることも。実際、プレイ展開によってはニヒルな奴の称号を得てしまう。
また、当時の各種イラストは「一攫千金!」的なシーン以外、常に目もとが妖しげで不適な笑みを絶やさないものばかり。DQ6の没主人公に先駆けて、影のある主人公といった印象も持たれ易い。
 
対する女勇者は、髪・瞳共に男勇者と同じ色だが、男勇者が剣を腰に下げ盾を肩に担いでいるのに対し、女勇者は剣を背負い盾を常に構えている。
服装は、旅をするには露出度の高過ぎる感のある青のレオタード姿に、左側の腕と足のみをオレンジの布で覆う左右非対称な装備に、これまた左手のみにグローブを嵌めている。
髪型も「ブロッコリー」と通称される(後述)ボリューム抜群の個性的な巻き毛で、DQ史上でも特に奇抜なキャラクターデザインである。
ちなみに、【ドラゴンボール】原作第4話の扉絵のブルマの服装がちょうどこれとよく似た左右非対称なデザインになっている。
また、ブルマは人造人間編で女勇者を彷彿とさせるブロッコリーヘアも披露している。
 
リメイク版以降のデザインでは、男女ともにやや青みがかった緑色(エメラルドグリーン)の髪で、服の色も髪色に近い色に変更された。女勇者の服装は、緑のチューブトップと紺のブルマという上下分かれた構造に変更され、このデザインは後に発売されたDQ9の天空のレオタード上にそのまま採用されている。
また女勇者もスライムピアスをするようになった。ただ左耳だけの男勇者と異なり、女勇者は両耳につけている。

DQ4

【第五章 導かれし者たち】【主人公】【勇者】であり、本作最後に登場する【導かれし者たち】
【名前】はゲーム開始時にひらがな4文字以内でプレイヤーが命名する。命名後に【性別】の選択が可能で、選んだ性別によって容姿(上述)が変わる。
FC版では名前入力が終わると直後にプレイヤーが操作するのは第一章の【ライアン】であり、勇者は第五章になるまで登場しない。当時は違和感を感じたプレイヤーもいただろう。
 
リメイク版ではカタカナが名前に使えるようになったほか、【序章】が追加されたことで、名前を決めた直後に登場するようになった。

経歴

天空人と人間の血が交わったことで勇者の資質を生まれ持った。
作中では明言されないが、状況証拠から両親は【天空人】と人間の【木こり】であると推測される。
しかし、その木こりは雷に打たれて死亡し、母親は主人公と引き離される形で【天空城】に連れ戻されることとなる。
 
細かい経緯は不明だが、主人公は「勇者の資質を持っている」ことを知る【山奥の村】にて義理の両親や村の人々によって大切に育てられた。
本人は何も知らされず、豊かではないことと村の外に出られないこと以外は、実の親にも劣らない溢れる愛情を受けて不自由無く幸せに暮らしていたようだ。
 
しかし、魔族の王【ピサロ】が勇者の存在に気付き、山奥の村は魔族の襲撃を受けることになる。
このとき、主人公は地下室に匿われると共に、「もう少しで立派な勇者に育てられた」「お前の両親は育ての親であって本当の両親ではない」「いつの日か、どんな邪悪な者でも倒せるほどに強くなる」と、自らの生い立ちや世界を救う使命を間接的に聞かされる。
いずれは明かされる事実ではあったが、それは主人公が十分に成長し、きちんとした場を整えて話すべきだったこと。それを魔族の襲撃と言う緊急事態になり、やむを得ず前倒しで、急いで話したがために、本人は実感も湧かず理解もできなかっただろう。
主人公を匿い果敢に戦う村の人々や幼馴染【シンシア】献身的な犠牲により主人公は生き延びたが、村は全滅。シンシアを含む村人達は1人残らず皆殺しにされてしまう。
 
何もかもを失ってしまった主人公は、故郷の人々の仇である【デスピサロ】に復讐するため旅立つこととなる。
そして、【ブランカ】で王から世界の危機を知らされ、隣国【エンドール】で占い師【ミネア】と出会うことで己の勇者としての使命を改めてはっきりと宣告され、世界を救うことを決意する。
旅の最中で信頼できる仲間達と出会い、彼らを導き、勇者だけが扱えるという天空の武具を集める道中、目覚めつつあった地獄の帝王【エスターク】を倒す。
その後も天空の武具集めを続け、全ての武具が揃った後、【天空への塔】から【天空城】へと渡り、【マスタードラゴン】に謁見する。
 
リメイク版で追加された天空人の日記によれば、天空人にとって地上人と交わることは禁忌であり、マスタードラゴンはやがて最も残酷なやり方で禁を犯した彼女の幸せを奪うだろうとある。
そのため、主人公の父の死因である雷は、禁忌を犯した罰としてマスタードラゴンが落としたと推測するのが自然である。
禁忌に触れたのは天空人である母親の方であり、事情を知りもしない父親に罰が下るのは理不尽であるが、大切な存在を奪うという残酷なやり方はいかにも神らしい罰の与え方ともいえるだろう。
もっとも、実際にゲーム内でマスタードラゴンが手を下したことを示す直接的な情報は出てこない。後に主人公はマスタードラゴン本人とも顔をあわせるが、お互いに特にこの件に触れることもなかった。
 
その後、主人公たちは闇の洞窟から魔界へ到達。【進化の秘法】を使い歪んだ進化を遂げた宿敵デスピサロを、見事討ち果たした。
リメイク版の追加シナリオでは、【ロザリー】とピサロを救って真の黒幕【エビルプリースト】を討ち、事態の元凶の一つである秘法の存在を闇に葬る。
 
全てをやり遂げた主人公はマスタードラゴンの「天空城で暮らしてはどうか」という提案を拒み、仲間達と共に地上へ戻る道を選ぶ。
仲間達をそれぞれの故郷へと送り、たった1人残った主人公はもはや待つ者のいない故郷の村へと帰る。
そこに現れたのはなんと死んだはずのシンシア、そしてつい先ほど別れたばかりの旅の仲間たちが駆けつける。
その後の主人公がどうなったのかは定かではないが、勇者の血は後世へと受け継がれ、DQ5の時代に勇者が復活。こうして天空の勇者の物語は未来へと続いていく。
 
同じ【天空シリーズ】であることから、DQ4から見て過去の時代の人間である【主人公(DQ6)】とも、何らかの関連を推測するファンは少なくない。

キャラクター

シリーズ主人公の例にもれず、具体的な人物像の大部分はプレイヤーの想像とロールプレイに委ねられるが、物語冒頭で育ての親や幼馴染の女性、故郷も失っているため、貧弱な装備で放り出されたなどの冗談を抜きにして、長いこと苦労した【主人公(DQ5)】と並ぶ不遇の主人公と見做されることは多い。
 
最初の旅立ちの動機が「復讐」であることも、影のある苦労人のイメージに一役買っているのだろう。
後に【ブランカ王】やミネアから世界を救う使命を示され、【ホフマン】【馬車】の交渉をするときも「世界を救うこと」が目的だと話すようになるなど、いくらか復讐の比重は下がったようにも見える。心機一転して救世主として歩みだすのか、使命の奥底に復讐の炎を燃やしたまま戦うかはプレイヤー次第だろう。
リメイク版では復讐の対象を仲間にしてしまう度量を見せることも可能。
 
長年引っ掻き回され色々大事なものを失うも、最後には幸せな家庭を手に入れたDQ5主人公と、親しかった人々をことごとく失い、信頼する仲間はいるものの天涯孤独の身になってしまったことに変わりはないDQ4主人公は対照的である。
唯一、シンシアは【エンディング】で不思議な光に包まれながら生き返ったような描写があり、それだけが救いだろうか。
二人で村を再建し、幸せに暮らしていくことを願ってやまない。
とはいえ、この描写についても明確な公式の回答がないため、やるべきことを全て終えて疲れ切ってしまった主人公の幻覚と解釈する人もいる。
その場には主人公以外の【導かれし者たち】も集まってきたが、つい先ほど別れたばかりの仲間たちがなぜすぐに全員あの場に来たのかの説明もなく、謎が深い描写である。
DQ5に登場する嫁候補(【ビアンカ】【フローラ】【デボラ】)はいずれも「天空の勇者の子孫」とされているため、子供を残したことだけは確かなのだが…。
 
プレイキャラクターとしては、導かれし者たちの中で唯一、Lv1~Lv11までの間【うんのよさ】の数値が初期値の4のまま微動だにしないという特徴がある。
パラメーターの伸びがランダムな本作では特異な設定で、Lv12以降は急激に伸び始め、最終的にはそこそこ高い値に落ち着く。
これはDQ5の主人公と全く同じ成長傾向だったりする。
 
専用BGMは【勇者の故郷】。美しいながらも村を滅ぼされた主人公の寂しさを表したような曲である。
しかし、全員が揃えば一転して勇ましい【馬車のマーチ】に変わる。
 
公式資料において使用される名前は【デフォルトネーム】【小説ネーム】などの項を参照。
FC版では名前入力に片仮名が使えなかったため、平仮名ネームが似合いそうにない容姿や、仲間に片仮名の名前が予め付いている等の理由もあって、命名に悩んだプレイヤーも少なくはないだろう。
リメイク版では、【移民の町】に名前をつけないまま【グランピサロ】を勧誘するところまで進めると、町の名前として「ソロタウン」と表示される。ゲーム内でデフォルトネームを確認できる数少ない例となっている。
 
【主人公が喋るシーン】が少ないのも特徴で、3人ともちょっとした台詞があったロト三部作の勇者たちから一転、DQ4の場合は「……!!」「???」などが大半と、極めて無口な主人公。
そのため、リメイク版の【仲間会話】を楽しむ際にも、台詞のない主人公は外されがちになる。
ただし、仲間たちの台詞の中には主人公がいないと発生しないものもあるので、仲間会話システムを余すところなく楽しみたいなら主人公もまた必須の存在である。
 
【混乱時の特殊行動】においては、男だと「ぼくちゃん スライムよ……」、女だと「あたし スライムなの。うふふふ……。」なんて言い放ち、リメイク版DQ6の【デスコッド】にゲスト出演した際にも、シンシアとのお喋りに夢中な男勇者、結構よく喋る女勇者の姿が見られるので、ゲームの都合上しゃべるシーンが少ないだけで根っから寡黙な人物ではないのだろう。

習得呪文

FC版

【賢さ】の値によって一部の【呪文】の習得が1~2レベル遅れる可能性があるが、概ね設定レベル通りに習得する。

リメイク版

※賢さ下限…賢さの値によって一部の呪文の習得が1~2レベル遅れる可能性があるが、習得レベルになった時に賢さがこの数値以下である場合、絶対に覚えない。
賢さ下限が太字になっている呪文は、それまでのレベルアップで全て成長値最高を引き続けてきていても、習得レベルの時点では絶対に届かない数値。
逆に括弧付きになっている呪文は、一応設定されてはいるものの、それまでのレベルアップで成長値最低を全て引いてきても確実にクリアしてしまう数値。
低レベルで覚える呪文は賢さの条件が厳しく、設定下限レベルでは覚えないことが多い。
上限レベルの設定されていない呪文に関しては、プレイヤーの運が悪いといつまでも習得できない。

能力

FC版

初期値

レベルちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ最大HP最大MP
1751264255
成長率(FC版)

成長率(FC版)
MP以外(F:0 E:1 D:2 C:3 B:4 A:5 S:6 SS:8)
MPについては(F:0 E:2 D:3 C:4 B:5 A:6 S:8 SS:10)
HPは概ね体力の1~3倍の範囲で伸びる。
実際は乱数の都合により、概ね上記の標準値よりやや低い値で推移する。標準値が大きいほどブレも大きくなる。
成長率Fは全く成長しない。また、成長限界値を超えていた場合、乱数判定で0か1上昇する。

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさMP
 1~10CEDEFD
 D(4~)B(7~)
 11~20
 A(20~)D(16~)C(12~)A(16~)
 21~30
 31~40
 C(36~)A(38~)
 41~50
 E(48~)D(46~)
 51~99E(51~)D(51~)
 S(61~)D(52~)

FC版は勇者が登場する第5章になると他の仲間キャラが全員【AI】操作となる。
そのため、唯一常時操作可能である勇者は能力が全体的にかなり高水準。
先頭に立って戦える【HP】の高さと充実の装備もさることながら、攻撃・回復・補助・探索とあらゆる場面で有用な呪文をも習得できる万能型のキャラに育つ。
戦闘中用の呪文だけ見ても、仲間の呪文職は皆12個(2頁分)なのに対し、勇者だけは18個(3頁分)覚える。
移動中呪文と合わせた習得数はパーティーで断トツに多いうえ、リレミトとザオラル以外は呪文職メンバーと近いレベルで習得できるため、魔法の素質にも長けているのだろう。 
前作の勇者も能力は多彩だが、終盤で得られる専用装備や高レベルで習得する呪文ギガデイン、ベホマズン以外は専門職に比べると(ルーラを早く覚える以外は)一枚劣るという器用貧乏な面もあったのだが、本作の勇者は多くの部分で専門職を凌駕するという、まさに完璧超人。
 
比較的早期に習得できるイオラは中盤以降の雑魚戦で有効となる場面が多く、終盤では勇者専用呪文であるベホマズンとギガデインの2つが攻守の要となり得る。
専用呪文の消費MPも前作より大幅に下がっているため、必要なときには惜しみなく呪文を使っていける。
【てんくうのたて】の使用効果で得られる【マホカンタ】状態も、回復呪文が使える勇者と相性が良い。
さらに、中盤以降の最大MPは【クリフト】【ブライ】、ミネア以上で【マーニャ】以下というそこそこの高さをキープし続け、クリア後の高レベル帯になるとブライに逆転されるがそれでも第三位を維持する。
 
装備も第3章で上手く準備をすれば【女神像の洞窟】を利用して、5章開始間もなくして【はがねのつるぎ】【てつのよろい】【てつのたて】などが揃い、【トルネコ】との合流後は【はじゃのつるぎ】を複数入手可能。
また、前作なら【戦士】の専用っぽいイメージの【バトルアックス】【まじんのかなづち】といった最重量級武器も戦士である【ライアン】同等に装備できる傾向にある。
そして終盤には高性能な専用装備である【天空シリーズ】がストーリー内で必ず揃う。
人生の不幸さに比べ、装備品では無料で高性能なものが入手できると恵まれている。
 
レベルアップは最初は最も遅く、レベルが上がってくると少しずつ早くなっていく。
とは言え、パーティー全員が横並びスタートだった前作とは異なり、レベルアップが遅いと感じることはほとんどないだろう。
最初に加入するマーニャ・ミネアが通常はすでに2桁レベルに達していて勇者よりもはるかに高レベルなこともあり、彼女らのおかげで上記の女神像の洞窟や【裏切りの洞窟】周辺の敵を相手にレベル上げができるため、むしろ最序盤はぐんぐんレベルが上がる。
中盤に他のメンバーに追いついて以降は勇者、クリフト、マーニャ、ブライの4人は必要経験値がほぼ団子であり、特に勇者は大抵ずっとパーティにいることもあり、圧倒的に早いトルネコを除けばレベルが他のキャラに離されるようなことはない。
ちなみに、Lv99に達する速さは8人中5番目であるが、普通のプレイの範疇なら成長の速さはミネアに次いで遅い7番目。同じ経験値での比較でブライやマーニャを抜くのはクリアレベルを遥かに超えてからになる。
 
問題は足がやや遅いことで、ライアン以外の仲間がそれなりに素早いこともあってパーティ内でも行動順が遅い部類。と言うより、本作の素早さの仕様もあって行動順が予測しづらいことが問題。
前作勇者にも言えるが、大ピンチでベホマズンを使おうにも、その前にボスの攻撃を受けて壊滅という状況が無きにしもあらず。
いっそのこと、ボス戦では【まじんのよろい】を装備して、最遅行動でベホマズンを使わせるのも1つの手。
もっとも【カジノ】【ほしふるうでわ】を一つ入手するくらいであればさほど難しくはないため、それを勇者に回せば素早さの不足に悩まされることは格段に少なくなり、大抵の場面で敵より先に行動できるようになる。
また、敵を先制できても他の素早い味方(特に【アリーナ】)に対しては後手に回ることが多々あり、唯一マニュアル操作の勇者は仲間のようにターゲッティングを攻撃直前に変更することができないため、敵が複数グループで出現した場合は攻撃を空振りしないように注意が必要。
実は勇者にとって一番のネックとなるのがこの空振りで、何も考えずに行動選択していると、単に【無駄行動】になるだけでなく、既に蹴散らされていなくなった敵に呪文攻撃、他の仲間が既に回復したキャラにベホマなんて【MP】の無駄使いをすることも。
敵が複数グループに別れたときや仲間の回復をするときはHPや行動順、ダメージやターゲッティングの先読みが重要となる。
先読みが難しい場合には空振りになることが少ない全体攻撃呪文を唱えるか、リスクの少ない打撃に専念する選択もある。
 
ちなみに、男・女で能力の差は全くないが、女勇者ならば一部の女専用防具を装備可能になる。
もっとも、その中で有用なのは守備力12の【きんのかみかざり】(守備力16の【てつかぶと】に比べて半分程度の価格)ぐらい。しかも間もなく【てんくうのかぶと】が入手できるため、ほんの一時的なものに過ぎない。
全体の難度への影響はないも同然なので、性別選択は好み次第で良いだろう。

リメイク版

相変わらず攻撃・回復・補助・探索のあらゆる面で活躍する万能リーダー。
仕様変更によりFC版で一番のネックだった攻撃や呪文の空振りが解消され、効率良く戦えるようになった。
Lv99になるとメンバー中で1番HPが高くなるが、MPは呪文を使えるキャラの中では最下位となる。
ただし、あくまで他と比べた場合の話であり、成長にもよるが350~400には届くし、これはFC版より少し多い数値なので、運用を大きく間違えなければ問題ない。
クリアレベル(50以下)ではクリフトやミネア以上なので、成長途中でもそこまでMP不足に悩まされることはないだろう。
今回は、終盤で入手できる【めがみのゆびわ】に賢さアップ&移動中にMP回復の効果があるので、【しあわせのぼうし】を装備できない主人公に回せば道中の雑魚戦でもギガデインやベホマズンを惜しみなく連発することまで可能となっている。
 
仕様変更や作戦【めいれいさせろ】の導入により、戦闘中のルーラとモシャスは使用(及び習得)不可能になったが、代わりにホイミとギガソードを習得可能になった。
序盤に嬉しいホイミもさることながら、ギガソードは終盤以降の強敵相手に使えるうえ、ベホマズンの消費MPが36→20と半分近くにまで下がっているため、使い勝手はさらに向上している。
 
弱点の素早さの低さに関しては、入手が簡単な【しっぷうのバンダナ】という対策アイテムが新たに登場し、FC版→PS版→DS・スマホ版とリメイクの度に素早さそのものも高くなっている。
移動中は女神の指輪、戦闘時に星降る腕輪へ装備変更するなど【装飾品】を使い分けてみるのも良いだろう。
また、呪い装備が解呪しても外れるだけで壊れなくなったこと(DS版以降のみ)、ベホマズンの消費MPが下がったことが相まって、魔神の鎧を利用した最遅行動による全体回復がFC版以上に使いやすくなっている。
 
さらに専用装備の天空シリーズの【耐性】が修正及び追加されており、【てんくうのよろい】のブレス耐性が無耐性だった【てんくうのたて】へ移ると同時に2/3の割合軽減から30ポイントの固定値軽減に変更され、同じく無耐性だった【てんくうのかぶと】には【眠り】【麻痺】【混乱】の発生率を抑える状態異常耐性が追加されている。
また、天空の鎧のブレス耐性削除と【てんしのレオタード】などの優秀な女専用防具が追加された関係で、男・女の使い勝手に差ができてしまった感があるのは否めず、特に裏ボス戦では耐性に明らかな差が生じる。
しかし【めいれいさせろ】によって【フバーハ】を確実に仲間に使わせることができるようにもなっているため、フバーハ前提ならば勇者1人の耐性の問題はさほど大きくはなく、やはり難易度目当てで性別選びを変えるほどではないだろう。

ブロッコリー

主に蕾と茎を食すことができる緑黄色野菜の一種。
女勇者の特徴的な髪型が、その色彩や見た目から時にこのように評される。
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】およびその関連シリーズでも、ブロッコリーと比べられる(ガンガン編2巻)、髪型のせいで【はねぼうし】がかぶれない等、度々ネタにされた。
同意語に「もじゃもじゃ」ヘア、「ギズモ」ヘアなどがある。
「ドラクエ4 女勇者」とググれば、予測変換に「髪型」と出るほど。
キャラクターデザインの【鳥山明】の漫画作品中にも、同じようなヘアスタイルの女性キャラが散見される。

DQ6(リメイク版)

デスコッドで「ちかいみらいの夢」を選ぶと男女共に登場する。
男勇者のソロはシンシアと一緒に【酒場】の2階にいるが、シンシアとの会話に夢中で全く気づかない。
女勇者のソフィアは村長の家に入った先の部屋、つまり「とおいみらいの夢」の【デボラ】や「いまのまものの夢」の【ダークホーン】【ボストロール】がいる位置にいる。
みんなから不幸体質だの苦労人だの言われているらしい。そりゃそうだ。
「ちかいみらいの夢」を選んだ場合は彼女に話しかけて「カエルのいど」の舞台(【あんみんまくら】)をもらう。

DQ9

DQ9では再登場した【ドルマゲス】、デスピサロ、エスターク、【ダークドレアム】を倒すこと(期間限定でWi-Fiショッピングでも)で、彼/彼女のコスプレ装備が手に入り、コンプリートすると【導かれし者たち(称号)】【称号】がもらえる。
ドルマゲス、ダークドレアムは両者ともDQ4には関係ないが、ドルマゲスは「因縁ある相手」、ダークドレアムは同じ【天空シリーズ】のボスだからということなのだろう。
主人公の性別で必要な装備は異なり、男主人公なら天空の服とズボンが、女主人公なら天空のレオタード上下が必要。
まずはデスピサロからブーツを、そのあとは男主人公ならドルマゲスを、女主人公ならエスタークを乱獲すべし。
なお、フルで再登場しているロト装備シリーズとちがい、天空装備シリーズの中では【てんくうのかぶと】のみ再登場している。ただし、レプリカのためか特殊効果はない。
これは主人公の公式イラストが天空の兜をかぶった姿だからであろう。

DQM3

DQ4の世界観を軸とした作品であるため、この世界でもほぼ同じ立ち位置で男勇者が「勇者ソロ」として登場する。
主人公ではなくなったためか今回は普通に喋る。声優は『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でもソロを担当した草尾毅。
なお、エスタークを倒した時点で既に天空のつるぎを持っている。この時点では入手できないはずだが…【透明気球】でも使ったんだろうか?
これ以外にもDQ4(FC版・リメイク版問わず)と一致しない点は要所要所で見られるため「よく似た別世界線」と言ってしまえばそれまでだが。
 
エスタークが倒され、【時の砂】で時間が改変された後はしばらく登場しないが、【暴将ディオロス】との大一番の戦いで勇者の面目躍如とばかりに駆けつけ、導かれし者たちと共に多数のディオロス配下の相手を引き受けてくれる。
更に決着後は村の仇であるディオロスにトドメを刺す。しかし、ピサロの事を認めたわけではないようで、「お前が魔族の王となった時、改めて決着を付ける」と告げている。
が、出番はここまでで、その後は裏シナリオでもピサロとの決着が描かれる事無く終わってしまう。
ピサロは最終的に魔族の王にはならなかったので、勇者と戦う必要も無くなったということだろうか。

バトルロード2

【スペシャルカード】【ギガソード】【マホステ】のキャラクターとして男勇者ソロが登場(先述のデフォルトネームが割り当てられる。後述の女勇者も同様)。
【とどめの一撃】【ミナデイン】

バトルロードビクトリー

男勇者に加え、スペシャルカード【フォース】のキャラクターとして女勇者ソフィアが登場。
とどめの一撃は同じくミナデイン。

クロスブレイド

真2弾で、「勇者ソロ」名義で【ギガレア】として登場。
必殺技は【ギガソード】

シアトリズム

プレイヤーキャラクターのひとりとして男勇者が「勇者ソロ」の名前で登場。初期職業は勇者。
全キャラ中でも上位に入るHPをはじめとして全体的に高めのステータスを誇るが、彼の幸薄い人生を反映してかうんのよさが【伝説の魔物使い】(DQ5主人公)に次ぐワースト2位になっている。

トレジャーズ

お宝に【主人公の像(IV)その1】【主人公の像(IV)その2】が登場。

ライバルズ

第5弾「勇気の英雄譚」で目玉となる英雄カードの一つとして「勇者ソロ」の名で実装された。

レベル1 コスト1 なかまとの出会い
自分のデッキから冒険者カードを手札に1枚加える

レベル2 コスト2 天空への挑戦
自分のデッキから特技カードまたは武器カードを1枚引く

レベル3 コスト9 導かれし者たち
自分の手札にある全ての冒険者カードコストを0にする

第5章の内容を基にしたカード。
ライバルズでは特定カードのサーチはレアな効果であり、そのため軒並み悪さをしてはナーフされてきた歴史を持つ。このカードも例にもれず、環境を席巻した後にナーフされた過去を持つ。
かつてはレベル3がコスト7であり、7T目にこれを発動し、次ターンに0コストの冒険者を展開しつつ速攻を付与することでOTKを狙うデッキが強力かつ安定していた。その後、時を置かずしてナーフされ、レベル3がコスト9になることで冒険者OTKデッキは姿を消すことになった。
 
それ以降は冒険者をサーチする貴重な手段として長らく愛用される。特に占いデッキでは【クロウズ】をサーチすることで必中モードにするために重宝され、冒険者をクロウズを含む1~2枚だけ採用し、3ターン目には確実にサーチを完了して必中モードになる、というのはテンプレムーブであった。また、レベル1を1~2回だけ発動して他の英雄カードに置き換える、というWヒーローデッキにも良く採用されていた。
 
レベル3発動時の演出はかっこいい....のだがなぜかブライだけが描かれていなかった。第7弾でブライが実装されてようやくブライが追加された。しかし他のキャラは新規書き下ろしで大きく描かれているが、ブライはカードの絵の使い回しでクリフトの枠にちっちゃく描かれているだけ...。

DQタクト

2022年12月26日開催の「真・ドラゴンクエストIVイベント」にて、2023年1月16日DQタクト2.5周年を記念して「勇者ソロ」名義で登場。「勇者ソロピックアップSPスカウト」で入手できる。Aランク枠は【カロン】
英雄系Sランク・こうげきタイプ
リーダー特性「英雄系物理威力+25%」基本特性「導かれし者」(自分が状態異常になった時 一部の状態異常を解除する 戦闘中3回まで発動する)
とくぎは「烈火の剣閃」【ギガソード】「天空の剣撃」
必殺技は「ビッグバンソード」スキルパネルとくぎ【マホステ】
覚醒スキル10Pで「みなぎるチカラ」(10ターン目までの奇数ターンの行動開始時 こうげき力・しゅび力・かしこさ・すばやさを上げる 効果3ターン) 30Pで「天空の守護」(戦闘開始時または行動開始時 自分のHPが50%以上の場合 ダメージを30%軽減する) 50Pで「最大HP+100」等を習得できる。
スキルパネル特性「天空の祝福」(自分がこうげきをした時 最大値の10% 自分のHPを回復し 最大値の4% 自分のMPを回復する)「逆境の英雄」(行動開始時 自分のHPが50%以下の場合 物理威力・回復力を30%上げる)等を習得できる。

ドラけし!

勇者ソロ

OPムービーに出ていたが、2022年8月18日開催のDQ4イベント「目覚めし地獄の帝王」で勇者ソロ名義で実装。
限定ドラポンから排出される☆5の紫属性で、スキルは長方形の範囲を物理攻撃する【ギガソード】

勇者ソフィア

目覚めし地獄の帝王の中編で実装。
☆5の赤属性で、スキルはHPを回復する【フォース】
主人公なのにまさかのヒーラー。最も、歴代の主人公はベホマズンを覚える事が多い故に場合によっては回復役に回す事もあるので、特に不自然ではないか。 
 
バトケシ!ではライノスキングとエスタークに与えるダメージ大。
元が回復要員な為攻撃力自体は低いが、最大威力が245なので普通に高火力である。

天空の勇者ソロ

進化を遂げた魔族の王後半で実装。天空装備一式を装備しており、ドラけしのデザインは右頬に天空の剣がついたソロ。
星5の緑属性で、スキルは長方形の範囲を物理攻撃する「天空・ギガソード」。
攻撃力は最大355で、バトケシ!ではダメージアップ中と獲得ポイントアップ大を持つ。

天空の勇者ソフィア

魔剣士ピサロとロザリーの真実後半で実装。天空装備一式を装備した女主人公で、やはりドラけしのデザインは右頬に天空の剣がついたソフィア。
星5の青属性で、スキルは縦一閃の範囲を物理攻撃する「ライトニングセイバー」。
攻撃力は最大355で、強敵チャレンジではエッグラ&チキーラに効果中、究極エビルプリーストに効果大。

スマブラSP

2019年7月31日参戦の【勇者(スマッシュブラザーズ)】のカラーバリエーションとして男勇者が登場。詳細は当該項目を参照。
CVは草尾毅。
ステージ「特設リング」での肩書きは『天空の勇者』。
「【スマブラSP】勇者のつかいかた」という動画では、「5の花嫁のご先祖様ということになりますね」というDQ5のネタバレ込みで解説されている。

DQ4外伝~地獄の迷宮

性別は男であり、名前は特に設定されていない。一人称は「私」。
主人公・ギィンたちが酒場で出会った一団のリーダーとして、フードを被った姿で登場する。
「アッテムトには行くな」と警告するも【アッテムト】に向かったギィンたちがエスタークと戦う羽目になり、エスタークに窮地に立たされるが、仲間たちと共に密かに後を追っていた彼はライデインを唱えエスタークに止めを刺し、危機を救った。
その後はプラナに対し、ギィンの戦いぶりを称える言葉を告げていた。
 
同作は、稲田・三条コンビのカムバック作品でもあり、PS版DQ4発売当時に掲載された作品であったが、ダイ大はFC版DQ4発売当時にスタートした作品でもある。