【大聖堂】

概要

キリスト教の宗教建築の種別のひとつ。「カテドラル」と表記する事もある。
だが同じキリスト教でも教派によって「大聖堂」の定義は異なる。
カトリック教会等では、国などで定義される教区を統括する司教（主教）が長を務める聖堂のことを大聖堂と定義しているが、司教という考え方の無いプロテスタントなどにおいては単に規模の大きい聖堂のことを大聖堂としている。
　
DQ7およびPS版DQ4では【移民の町】の最終形態の一つで、【神父】や【シスター】が集う聖職者の町。
DQ8の建造物については【サヴェッラ大聖堂】を参照。

DQ4（PS版）

• 構成条件：全人口35人以上、神父+シスターが17人以上。
  これに加えて「特殊種族」の合計が11人以下。特殊種族については【ミステリータワー】参照。

PS版DQ7と同じ形状のドーム状の大きな聖堂。内装も石柱以外は一緒である。
PS版4名物、DQ7のマップの流用がここでも炸裂。
エルフなどの特別な種族は、地下に集合している。
なお「特殊種族」の人数制限が存在する町の中では、その制限が最も厳しい。エルフや天空人はともかく、モンスターが多くなると「聖なる場所」にそぐわなくなるからだろうか。
　
禁欲ということか店が一軒もない上に、唯一ある施設の【教会】も移民の町の仕様でセーブ不可。
隠しアイテムも、【まほうのせいすい】、【マジカルスカート】、【ちいさなメダル】の3つだけ。
　
完全なる趣味の最終形態なので、どうしても見たい人、信仰に篤い人、シスター萌えな人以外はスルー推奨である。
必要な移民カテゴリの人数的に、作り易い形態ではあるが、実はマスタードラゴン謁見後でないと、ギリギリ必要数に達しないので、序盤には作れない（謁見前は神父5人、シスター11人で計16人まで）。
レディースタウンを作る際に序盤からシスターが結構集まるので、他の形態を作るときにちょっと邪魔になってしまう。
　
仮にも大商人を目指していたはずの【ホフマン】の目標とは真逆とも言える形態なのだが、評価はさほど悪くない。というか、【商人】の夢を忘れて信仰の道に入ろうとしてしまう。
　
聖書でも読み込んでいるのか、日記にもやたらと詩的な表現（例：日が暮れた→太陽は西の空に神々しき茜の余韻を残して沈んでいった）を多用するようになっている。
信仰の徒というよりファンタジーに毒された中二病患者のようだ。
　
仲間内ではやはりというか【クリフト】が大喜び。【ミネア】も町の雰囲気が嫌いではないらしい。
しかし愛しの【アリーナ】は「ここにいると背中がかゆくなる」と嫌悪感。おてんば王女にはちょっと静謐すぎるようだ。
恐らく【マーニャ】もアリーナと同感なのだろう。
　
なお最上階にあるカウンター内の人物とはなぜか会話ができない。

DQ7

• 構成条件：全人口35人以上かつ神父+シスターが20人以上。

色々とツっ込みどころが多い町。というか町……なのか？
とりあえず見た目は巨大なドーム状の立派な大聖堂。町のシンボルである石柱は聖堂の中の一番奥にそびえる。
一階から二階は吹き抜けになっており、一階部分は椅子や机が置かれた教会。もちろんセーブは不可。
ここでしか見られない巨大なステンドグラスはきちんと透明処理がされていて芸が細かい。
二階部分は外周に沿って作られた廊下のような造りになっており、多少狭いが本棚が幾つか配置されている。
では各階はどのように行き来するかというと、長い梯子だけ。
聖職者には体力的に厳しいだろうし、そもそもどうやって本棚や鐘を運んだのだろう。
　
これまた長い梯子を上って三階部分に行くと、アイテムを販売する旅の商人が2人おり、 教会のシンボルである大きな鐘が2つある。窓の小さい三階のこの構造では建物の中にも外にも鐘の音が通りにくいと思うが。
住民（聖職者）はというと……なんと大聖堂の屋外、周りを囲む廊下のテーブルに一人一人腰掛けている。
カウンセリング（懺悔・説教）テーブルで競争している…のだろうか。
まさかここで寝泊りしている訳ではないと思うが……。省略されているだけで居住区は外にあるのだろう。
　
道具屋ではDQにしては珍しく魔法の聖水や【いのりのゆびわ】など、MPを回復するアイテムが市販されている。
ここでしか手に入らないわけではないが、安価なのでお金に余裕があれば買っておくといいだろう。
大聖堂限定のアイテムは【たいようのおうぎ】と【ふっかつの杖】。
どちらも確かに強力な武器なのだが、他でも色々と代用・フォローができる程度の性能故、特に重要性が高い物とは言い難い。
グループ攻撃のできる太陽の扇はもっと攻撃力の高い武器を装備して【まわしげり】や【さみだれ剣】を使えばいいしふっかつの杖も消費MP0のザオラルは吟遊詩人のマスターで習得する【天使のうたごえ】で間に合っているため空気。
おまけにこの町、手に入る宝が一つも無い。アイテムコンプリートを目指す人以外は作る価値は無いだろう。
逆に「袋の中身を全て50個にする」というやりこみの場合、べらぼうに高額（45000G）なふっかつの杖のために金を貯める必要がある。
　
意外にも日記でのシムじいさんの評価は低い。彼はもっとヤングな町がいいのだろう。