概要
横なぎに放つ蹴り。初出はDQ6。
一度に複数の敵を攻撃できる特技……なのだが、【スライム】8匹とか、巨大なはずの【ドラゴン系】3匹とか、空を舞うモンスターの群れとか、現実的には有り得ないくらい広範囲に攻撃できる。どうやっているのだろう。
もしかしたら【なぎはらい】みたいに衝撃波を放っているのかもしれないが、それだと「蹴り」といえるのかどうか……。
ヒーローズ2で【ハッサン】が使用するタメ状態のまわしげりは、衝撃波を出す事で複数への攻撃にしているが。
あるいは旋風脚の様に回転移動しながら蹴りを放っているのか。
ついでにもう一つの大きなツッコミどころは、蹴り技のクセに装備している武器の攻撃力が乗ってしまうこと。
手を使った技なら、武器と技の種類にもよるが4コママンガでネタになった聖剣突きの様に武器を持った状態で格闘技と同じ動作で技を繰り出していると脳内補完できなくもないが、こちらはどう考えても脳内補完は不可能。足に武器を装着するのか?いや無理があるだろう…。
さらに言うならば(【ばくれつけん】にも言えるが)スライムのようなそもそも足がないキャラクターでも使うことができる点。
それでは蹴りではなくて【ムーンサルト】のような体当たりである。
【格闘スキル】や【素手スキル】で覚えられそうな技名だが、さすがに画的に無理があるのかDQ8以降は削除され、【なぎはらい】や【オノむそう】にその立場を譲る形となっている。
DQ11では【しんくうげり】という後継技が登場した。
DQ4(リメイク版)
【チキーラ】のみが使用する。
DQ6
敵1グループに対してダメージを与える格闘技。要するに、打撃がムチ装備時と同じになる。
ダメージは画面向かって左から、通常攻撃の1.0倍、0.8倍、0.7倍、0.5倍、0.3倍、以降0.2倍となっている。
他の格闘系の特技と同様、蹴り技なのに武器の攻撃力が加算されるが、その理由は謎。
開始ダメージにダメージ減少補正がかからず、高威力の集団攻撃ができる点から、バランスブレイカー特技の一つに数えられる。
【バイキルト】や【きあいため】も最初の一匹には有効なので問題ない。消費MPも無いのでコストパフォーマンスが高すぎる。
そんな技が【武闘家】の★2で覚えられてしまうのはまずい。このせいで転職直後からクリア後まで猛威を振るう結果となった。
そもそも前作のムチ系の通常攻撃自体、バランスブレイカー級だったのだ。
前作のムチは同時期の単体攻撃武器より攻撃力が弱い傾向があったのでまだマシだったが、それでもその通常攻撃は便利すぎると言われていた。
そんなバランスブレイカーの攻撃を「攻撃力の高い武器を装備した状態」で使えるようにすれば、そりゃバランスが崩れるのも当然である。
なぜこんな仕様で採用したのかと言わざるを得ないレベルの特技である。
この特技のせいもあって、本作のムチ系武器は中盤以降には恐ろしく影が薄い(【グリンガムのムチ】は除く)。
後衛キャラは時期的にムチが攻撃力最強ということもあるので存在意義が皆無というわけではないが、単体攻撃武器よりも攻撃力で劣るデメリットが目立ってしまう(より攻撃力の高い単体攻撃武器があるなら、それを装備してまわしげりした方が当然強い)。
上級職の【バトルマスター】で習得する【さみだれけん】と違って岩石(打撃)属性ではないので、軽減・無効化する敵がおらず、こちらの方がはるかに出番が多い。
技のイメージからするとこちらが岩石属性の方がしっくりくるのだが…。
というわけで、上級職の特技の出番すら喰って終盤まで現役で活躍できる。
また、AIに戦闘を任せると、残りの敵一匹であってもこの技で止めを刺す場合がある。
敵では【マッスルアニマル】、【ブラスト】、【ゾゾゲル】、【デスタムーア(変身)】が使用する。
マッスルアニマルとデスタムーアはただでさえ高い攻撃力を伴ってこの特技を放ってくるので危険。
DQ7
修得条件が武闘家の★4に変更されたが、それでも十分強い。同じ効果のある技に【ひきさけ】がある。
敵では【ナプト】のみが使用する。
リメイク版
ひきさけのダメージ減衰がなくなり、【へんてこ斬り】に至ってはダメージ減衰なしの対グループ物理攻撃+混乱効果も付く技に進化。へんてこ斬り>ひきさけ>まわしげりという関係になってしまった。それでも十分使える特技なのだが。
DQ11
3DS版で【ナウマンムーア】が使用するのみ。ただし何故か単体攻撃となっており、隊列の先頭でなくても当たる。
当たったキャラはもちろん痛いが所詮は単体技なので、こやつの【マダンテ】や【ピサロバーン】の【むすうの鉄球】など強烈な全体・複数攻撃技が飛び交う戦闘においては、それほど脅威となる技ではない。
後はせいぜい【マルティナ】のセリフで「ロウさまが女湯を覗き始めたから回し蹴りでボコボコにしてやった」と聞ける程度。
イルルカ
モンスターズ系では初登場。
体技版【さみだれぎり】と言うべき性能で、敵全体に並び順に応じたダメージを与える。
しかし、何故か色々特殊な要素が多い。
体技なので【アタックカンタ】と【赤い霧】の効果を受けないのはいいのだが、【白い霧】の効果も受けない。
これは設定ミスを疑いたくなる要素だが、公式ガイドブックにも載っている。
なお大きいサイズのモンスターにはサイズに応じて2~4回当たり、【超ギガボディ】相手に対しては4発合計のダメージが通常攻撃の2倍以上にもなる。
攻撃力の高いモンスターが【バイキルト】や【ギガキラー】、テンションアップに【青天の霧】などなど様々な効果を相乗させていると、HP4000を越える事もある超ギガボディモンスターが一蹴りでお陀仏となる事すら起きる。
覚えられるスキルは非常に少なく、【天魔クァバルナ】・【チャンピオンSP】 ・【いかりのご老公】の3つのみとなっている。
ジョーカー3
イルルカと同じ仕様だが、物理系(旧斬撃)の扱いになり赤い霧で止められるようになった。
それでも今作で猛威を振るう耐久型に効果的であり、覚えられるスキルが増えたこともあって需要は高い。
ヒーローズ1
【アリーナ】の基本アクションとして登場。2連蹴りでフィニッシュする。威力は2段目のほうが高くなっている。
星ドラ
Cランクこうげきとくぎとして登場。
最大強化CT : 17秒
最大強化効果 : 威力90%の全体攻撃
ライバルズ
スタンダードパックにて初期より実装。武闘家専用のノーマル。
コスト3
前列にいる全ての敵ユニットに4ダメージ
3コス4点というだけでもコスト相応なのに、最大3体に同時に攻撃できる。
代わりに対象は前列限定だが、多くの召喚系効果は強制的に前列に召喚するうえ、「武術:飛び蹴り」に代表される位置交換カードでも対応が可能。
【もみじこぞう】、【グレイナル】、【スノーホムンクルス】(魔導召喚)などの多くの強豪を蹴り飛ばし続け、グランプリ落ちの直前まで長く愛用された。
ウォーク
消費MP8
「足で周囲をなぎはらい 敵全体に威力110%の体技ダメージを与える」