【まほうのせいすい】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:00:36

概要

DQ4以降全作品に登場するMP回復アイテム。
普通の【せいすい】と違ってトヘロスや微弱ダメージの効果はなく、MP回復に使えるアイテム。
効果範囲は味方一人、MPの回復量は作品によってまちまち(概ね10~50の範囲内)であり、後期の作品ほど回復量が大きい傾向がある。
使い捨てで少量回復のアイテムという意味では【やくそう】の対に当たるが、初代から存在するやくそうに比べて初登場は遅く、入手も概して難しく(高価に)設定されている。
 
元々MPの回復手段が少なく、ゆえに重要度の高いDQのシステム上貴重なアイテムといえるが非売品でもあり、そのせいで使い惜しんだ結果全滅しては元も子もない。
臆することはないので使うべきときはきちんと使おう。
 
なお市販品なのはDQ7になってからで、DQ4~DQ6、DQ11では非売品。
DQ4とDQ6はカジノで交換できたりするが、DQ5ではカジノで入手できない(その代わり一部の敵がよく落とす)。
その他DQ8やDQ9では錬金でも作れるが買った方が特で、DQ11では大幅に入手方法が増えた。
 
基本的には複数回使用の期待を持てる【いのりのゆびわ】の簡易版というべきアイテムだが、祈りの指輪が自分のMPしか回復できないのに対し、こちらは自分以外の仲間にも使用できる(FC版を除く)という利点がある。
さらに後期の作品では上位アイテムの【エルフののみぐすり】【けんじゃのせいすい】、下位アイテムの【まほうのこびん】が登場することもある。
 
使用時のメッセージでは「○○○○は まほうのせいすいを 使った!」という具合に、具体的な使用法をはっきり説明していない。名前から素直に考えれば、「聖水」と同様に対象の身体にふりまいて使うモノなのだろうが(聖水の使用メッセージは『せいすいを ふりまいた!』)……。ただ、上位アイテムの「エルフの飲み薬」のように「のみほした!」りしている可能性もあながち捨てきれない。
以上のようにゲーム上では詳しい使用法は明示されていないが、攻略本の説明を見る限りでは、大抵の作品では「体に振りかける」と使用方法が明示されている。ただし、極一部の作品では「飲む」という使い方も存在するようだ。
公式ガイドブックのアイテム紹介ページでは、
FC版DQ4は『体にかけるとMPを10~15回復できる。』
ds版dq4は『飲むと魔力がいくらか回復するが、…』
SFC版DQ5『体に振りかけると、MPが10~15ポイント回復する。』
PS2版DQ5は『体に振りかけると魔力が少しだけ回復する。』
SFC版DQ6は『使うとMPが約20ポイント回復する。』
PS版DQ7は『これを飲むことでMPを10~15ポイント回復させることができる。』
PS2版DQ8は『振りかけると魔力が回復する聖水。』
となっている。

DQ4

初登場。
このアイテムの効果を知らないプレイヤーが【フレノール南の洞窟】で初めてこれを手に入れた場合、「聖水とどう違うの?」と思うことだろう。
それを見越してか、FC版の【取扱説明書】にはイラスト入りで紹介されていた。
非売品だが、カジノの景品としてコイン30枚で入手可能。
何ゴールド相当かというと、第2章では300G、第3章では6000G、第5章以降では600G。
第2章ではダンジョンで入手できるもの以外はあまり活躍の場が無く、第3章では完全に無意味である。
どちらの章もカジノが利用できる(魔法の聖水が量産できる)時点で、ダンジョンに挑む用事はほぼ無いからだ。
第3章に至っては主人公・トルネコが呪文を使えない上、後述のようにこのアイテムはFC版では使用者本人にしか効果が無い。
したがって、道具の所持・使用ができないNPC戦闘員(【ロレンス】)のMPを回復することは不可能なのである。
とはいっても、第2章に関してはMP回復ができて困ることは無いので、例えダンジョンに挑む用事が無くなったとしても、フィールド上で戦闘する際に役立つ場面はある。
 
実際に活躍の場が増えるのは、第5章になってからである。
カジノで遊ばずに600G出す価値は一応ある。
FC版では裏技【838861枚】を使えばいくらでも量産できるが、使用者自身にしか効果が無いため仲間に使用することができず、回復量も祈りの指輪(20~30)のちょうど半分(10~15)だったので、安価で入手可能な点以外は祈りの指輪の下位互換となっている。
PS以降のリメイク版では裏技が使えなくなり、回復量も祈りの指輪以上(30~35)に高まり、仲間にも使用可能となっているため、安価で入手可能な点も含めて使い勝手はかなり良くなっている。
モンスターが落とすこともあるので、よっぽど変なプレイをしていなければ入手には困らないはず。

DQ5

非売品のままでカジノの景品からも外されており、入手は宝箱か敵からのドロップ品に限られる。
本作では祈りの指輪も似たような境遇にあるが、新登場のエルフの飲み薬が比較的容易に量産できるので祈りの指輪共々惜しむ必要は無い。
【氷の館】での【ザイル】戦での直後や、【死の火山】等の難所で積極的に使うと良い。
 
一応モンスターがドロップする確率は高く、【まほうつかい】【まほうじじい】【ケンタラウス】が1/32、【まどうし】【ガメゴンロード】が1/16、そして【デススパーク】が1/8と高確率で落としてくれる。
1/8はスライムがやくそうをドロップする確率より高いので、狙って狩れば実はかなり楽に貯めることができる。ただしそちらは敵自体のスペックも甘くないので、報酬に釣られて未熟なうちに狩りにいそしもうと焦るのは危険。
ボスでは【ザイル】が100%ドロップする。

リメイク版

相変わらずカジノ景品にはならなかったが、【カジノ船】にあるすごろく場のよろず屋では120Gで購入できる。お金に余裕があればストックしておくといい。
ただしすごろく場の中という都合上いつでも買えるわけではないので、デスパークを狩りまくって集める方法もやはり有効。

DQ6

敵がドロップする確率が大きく下がったうえ、相変わらず非売品でもあるので、薬草と同じ感覚でバカスカ使うのはためらわれる。
そのうえ戦闘中では使用者のみしか回復できないのが辛い。
しかし意外とあちこちで拾え、【サンマリーノ】【カジノ】でもコイン200枚(ゴールドで直接購入すると4000ゴールド)と比較的安価で交換できるので、使うときはケチらず使おう。
ドロップ率は最高でも1/128。
なお、移動中に使用した場合のみ回復量が40~50となる(戦闘中は10~15)。
よってよほどの非常時を除き、移動中に使うようにしたい。
【いのりのゆびわ】は拾える分を除き【ロンガデセオ】【欲望の町】のカジノでコイン5000枚(ゴールドで直接購入すると10万ゴールド)なので、入手時期やふくろに溜め込みやすいという点ではまほうのせいすいに利があり、
戦闘中に使用したときの回復量では1回目の使用で壊れたとしてもいのりのゆびわに利があるため両者をうまく使い分けよう。
魔法使いや僧侶、両者の上級職の賢者への転職を優先する仲間にどちらかは確保しておきたい。

MPを全て与ダメージに変換する【マダンテ】が登場したためか、DQ6ではリメイク版でも【エルフののみぐすり】は登場しない。

DQ7

非売品では無くなり【移民の町】の特殊形態の1つの【大聖堂】で200Gで購入できる。
他には【旅の宿】のカジノでコイン200枚と交換できる。
相変わらず各地で結構な数が拾えるので、【ダーマ地方】などの難所ではケチらず使ってしまっていい。回復量は戦闘中も移動中も10~15。
モンスターでは【ジャガーメイジ】が1/256、【きとうし】【プチマージ】が1/128でそれぞれドロップする。

リメイク版

DQ10から下位アイテムの【まほうのこびん】が逆輸入されたため、回復量が40~50に底上げされた。
エルフの飲み薬も参入しているため、DQ9でのけんじゃのせいすいポジションに位置している。
まほうのこびんともども【すれちがい石版】の宝箱や壺からアホみたいに出てくるため、小まめにすれちがいをしているとMP切れの心配がほぼなくなる。
自作石版の通常報酬のラインナップには必ずこれとまほうのこびんが候補に入っており、レア報酬を狙って周回しているとこれとまほうのこびんが99個になっているのは日常茶飯事。
売っても二束三文かつ【移民の町】には店がないため、自作石版周回に熱中するとふくろから溢れる運命にある。

DQ8

例によって様々な場所で拾える他に、道具屋と錬金でも手に入るようになった。
モンスターでは【ホラーウォーカー】(1/64),【ブリザード】(1/32)からは通常枠で、
【おおめだま】【メイジキメラ】(両1/256)、【さまようたましい】【スペクテット】【ソードファントム】(各1/64)からはレア枠で入手できる。
 
【せいすい】【ふしぎなきのみ】の錬金でも入手はできるが、貴重な不思議な木の実をこんなのに使うなんて論外。
そもそも【三角谷】【竜神族の里】で300Gで売っており、【パルミド】のカジノでは100コインで交換できる。
カジノの出は悪いが100と安いので、この段階で集めておけば本作の面倒な道中も特技や呪文をバンバン使って楽に進めるのでお勧め。
 
なお素材としては優秀で、主に回復・補助用アイテムや強力な防具の錬金などに使われる。
 

3DS版

新規追加モンスターの【スライムプディング】(1/8)が落とす。
また、【どろにんぎょう】のドロップが【ひのきのぼう】から変更されて落とすようになった。
一方、ホラーウォーカーとメイジキメラのドロップが変更され、落とさなくなった。
 
フィールドマップに配置された青い宝箱(地域を問わず出現する可能性がある)に入っている。
またゲーム発売後約2ヶ月の間、自宅等のWi-Fi環境から配信プレゼントを受け取ると、初接続時のみランダム、2回目以降は毎度まほうのせいすいになるという仕様で多くのファンをやきもきさせた。
現在では様々なアイテムからランダムで選ばれるようになっている。

DQ9

引き続き錬金で作れるが、レシピが大幅に変更され、せいすい+【まりょくの土】+【花のみつ】(各1個)になった。
ただ、【ツォの浜】以降の町で1個500Gで売られており、希少価値はかなり下がった。
モンスターではメラゴースト、メーダ、まじゅつし、ひとつめピエロと序盤の魔物が所持している。
拾う機会も多く、【アイスバリーかいがん】に採取ポイントがある他、宝の地図の洞くつの青い宝箱に入っていることも。特に、宝の地図では、何度もプレイしていると、ちいさなメダルについで腐るほど手に入る。
  
【いのりのゆびわ】の回復が戦闘中にしか使えなくなったため、緊急時のMP回復として初めて日の目を見ることになったとも言える。
 
まりょくの土×1+花のみつ×3と錬金すると、上位のけんじゃのせいすいになる他、以下のレシピでは副素材となる。

まほうのせいすい×1+まどうしの杖×1+かぜきりのはね×1さばきの杖
ストロスの杖×1+いかずちのたま×3いかづちの杖
まほうのせいすい×5+ストロスの杖×1+まもりのルビー×1ルーンスタッフ

 
クエスト【だいじな所の黒インク】【歴史書をさがせ】で要求されるがこの時点で用意するのは少々大変。
クエストを後回しにするかモンスターから頂戴しにいくかの二択になるだろう。
その後このアイテムのありがたみを忘れた頃に【水…… 水を……】でまた必要になる。
 
また、【レア度】が0のため協力プレイ中に先発プレイヤーが後発プレイヤーに大量に譲渡し資金源とされる事も多かった。

DQ10オフライン

各地の【道具屋】で500Gで買うことができる。売値は100G。
また、【れんきんがま】【まほうの小ビン】3つから作成できる。必要レシピブックは【はじめよう錬金術】
【福引き】の7等(青玉)景品にもなっている。
 
仲間1人のMPを1個につき36~40回復する。
以下の材料ともなる。

まほうのせいすい×3【けんじゃのせいすい】
まほうのせいすい×6+けんじゃのせいすい×3【ようせいの霊薬】
まほうのせいすい×5+けんじゃのせいすい×3+ようせいの霊薬×1【せいれいの霊薬】

 
今作の【ゲストキャラクター】(ソーミャ、Ver.2の加入キャラは除く)の共通仕様として、パーティの持ち物にこれが1つでもあれば、戦闘中に無消費でこれを使うことがある。
クエスト【若き院長の悩み】ではDQ9同様、歴史書の汚れ落としに用いられる。

DQ10オンライン

DQ9同様、1個500Gで売られているが、入手手段が大幅に増えて希少価値が更に下がったため、手軽に使用出来るようになった。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

今回は非売品。【デルカダール神殿】の宝箱などから手に入る。
前半のダンジョンだとボスがいる部屋の前にこれが4個入った宝箱が置いてあることが多い。
【始祖の森】【キラキラ】でも回収できる為、使い切ってしまっても入手不能になる心配はないが、
【ようせいのうでわ】【紅蓮のローブ】などの素材にもなっている為、使いすぎには注意しよう。
また、【アークマージ】【マジックリップス】(邪Verも含む)などが通常ドロップ枠で落とす。
始祖の森に入れない世界に異変が起きた後で使い切ってしまったら、相棒【ぬすむ】でこいつらから頂戴しよう。
3DS版とDQ11Sなら【クエスト】【カラーストーン危機一髪】で出て来る【ばくだんいわ】なども高確率で落とすのでそちらで集めてもいい。
 
世界に異変が起きた後の【グロッタの町】でモンスターに支配された状態のカジノでは、一番下にある1,000,000枚の景品、「????????」の中身がこれになっている。湯水のようにコインが手に入る状態になっているとはいえ、さすがにこの時点でこれを狙う価値はないだろうが【買い物できない】を適応している場合は別。ここである程度補充していると道中が少し楽になる。
3DS版・DQ11Sではクエスト【王女の涙】の依頼品にもなっている。
依頼者の【ムーンブルクの王女】は使うのが躊躇われるほど神秘的と言う。2の世界には存在していないからこの反応なのだが主人公からこれが割と普通に手に入ると聞かされて驚く。シリーズを重ねていくごとにどんどん手に入り易くなっており、確かに11では割と普通に手に入る。
 
なお、素材として作成できる装備品は以下の通り。

まほうのせいすい×1+きんのこうせき×2+ブルーアイ×1【いのりのゆびわ】
まほうのせいすい×2+ようがんのカケラ×3+ほのおの樹木×3+赤い宝石×1【紅蓮のローブ】
+ミスリルこうせき×2+ようせいの綿花×2+青い宝石×2【ようせいのうでわ】

DQMシリーズ

普通に市販されている。
おそらくはとくぎ・呪文の区別も装備品の概念もないため、戦闘でMPを使わざるを得ないシリーズ故の救済策であろうか。
値段も250G~300Gと非常に良心的である。
(唯一キャラバンハートのリリザ北のキャンプでは1234Gとアホみたいな値段がつくが、ここでは【くろこしょう】以外のアイテムは全てボッタクリの値段である。)
フィールドで拾える数も多いため他作品と比べて希少性は低くなっている。
 
特にイルルカでは各異世界を【ルーラ】で行き来すれば、かなりの確率で手に入りやすい。
また、上位アイテムのエルフの飲み薬が手に入りやすいこともあり、相対的に見て価値も少し下方気味と言えなくもない。
とはいえ、対戦との兼ね合いや拠点帰還・戦闘回避の容易な仕様故に諸コマンドの消費MPも全般に大きいため、ふとしたMP枯渇も多く、特に序盤では値段も考えると十分に有用なアイテムだろう。

ヒーローズシリーズ

敵を倒すと落とすことがある。MP回復量は30程度。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.290
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクションどうぐ
標準価格50,000G

ライバルズ

後攻不利をなくすためのシステムとして登場。
対戦時、後攻になったプレイヤーが一度だけ使用できる。
 
使用コスト0で使用ターン中のみMPを1増やす効果があり、MP満タンで使用した場合は最大値を上回って+1される。
 
実装時は専用の仕様が実装されるまでひとまず【魔力解放】と同効果の特技カードとして最初の手札に追加配布される形だったが、特技参照カードや盗賊の泥棒カウントに影響し、想定外の事象まで起こしていた。仕様の実装後はテンションスキルの横にアイコンとして配置されることとなった。

ウォーク

ツボを割ったり、敵を倒すとたまに入手する。MPを70回復する。

タクト

【やくそう】同様、とくぎとして登場。Bランクとくぎ。
現在は【バーバラ】が使用可能。
補助/体技 消費MP0 使用可能回数3回「自分のMPを100回復する」
とくぎレベル10で「自分のMPを100回復(回復力+50%)する。」

ダイの大冒険

【パプニカ】三賢者の一人・【マリン】【レオナ】から預かっており、ハドラーとの戦いで行方不明になった【ダイ】を捜したい【ポップ】はマリンから半ば強引に譲り受け、消耗した魔法力を回復した。
その際にスカートをずり落ろし、手形が残るほどの強烈なビンタを食らわされている。
「あげる」と言っているのにスカートをずり下ろすまで引っ張り続けたからビンタされた、ということだろう。
なお、ジャンプと単行本でそのスカートの形状が大きく異なっている。
一方新アニメでは直接的な描写はされなかったものの、ポップが引きはがしてしまった布がやたら大きく描かれていることから、スカートどころか上半身も一緒に脱げてしまった可能性がある。
 
なお「いくつか持たせたわよね?」「マリン姉さんがまとめて持っていますわ」というやり取りから複数個あったようだが、このシーン以外では登場していない。この直後のポップはビン一本を握りしめたままダイ捜索に向かっているが、急いでいるので使用した分を握りしめたまま来たのか、それともいくつか使用した後に道中で使う為に一本持ってきたのかは不明。
この時使い切ってしまったのか出番はこれだけで、最終決戦ではバーンパレス突入組も地上組もまほうのせいすいを使用したり言及されることはない。
やはり当時のDQ本編同様に貴重品だったのだろう。
この時ポップの握りしめたビンのデザインは公式ガイドブック(FC版DQ4・SFC版DQ5など)に掲載されている瓶・本体ともにまんまるとした魔法の聖水のモノではなく、どちらかと言うと細長い形状の普通の【せいすい】のモノであったりする