【ホフマン】

Last-modified: 2022-03-05 (土) 07:24:22

DQ4

NPC戦闘員:DQ4
【ホイミン】【スコット】【ロレンス】【オーリン】―【ホフマン】―【パノン】【ルーシア】【ドラン】

第五章に登場するキャラクター。NPCとして仲間にもなる
英語版での名前はNES版ではHector、DS版以降ではHoffman(フルネームはHank Hoffman Jr.)。
 
【ブランカ】の東の大砂漠の辺縁部にある、キャラバンの中継地点となる【砂漠の宿屋】の一人息子で、肩書きは【宿屋の息子】
世界有数の名馬【パトリシア】を飼っており、また砂漠越えもできる大人数乗りの馬車を所有している。
 
FC版の本作で仲間になる人間のNPCはいずれも汎用NPCのグラフィックの流用という共通点があり、彼は【船乗り】のものが当てられている。リメイクでは固有グラフィックとなった。
イラストの外見はバージョンで異なっており、FC版ではゲームでの見た目を反映してレトリカルな水兵服(セーラー服)を着た金髪巻き毛の少年だが、リメイク版ではボサボサ髪の童顔の青年に変更されている。
なお後のナンバリング作品および外伝にたびたび登場する【馬車】の初出は、このDQ4である。

性格、来歴

昔は人当たりが良く明るい性格だったのだが、今は深刻な人間不信に陥っており、他人の話をまともに聞こうとせず、何を言っても突っぱねられてしまう。
 
彼がこんなことになったのにはもちろん理由があり、宿屋を営んでいる父親曰く、「東にある洞窟に行って、パトリシアが血まみれの息子を乗せて帰ってきてからこうなった」とのこと。
中々の大惨事だが父親には詳細を語ってくれず、何が起こったかまでは知らない模様。
しかし、ホフマン自身に話しかけて、「さっさと かえってくれ!」と言われたときに「いいえ」を選ぶと、父親も知らない詳細を語ってくれる。別に秘密ではなかったようだ。
一緒に洞窟に行った一番の友達と思っていた友人に突然裏切られたらしい。
その洞窟とは【裏切りの洞窟】であり、洞窟の性質を考えれば何が起こったのかはお察しである。
元があまりにも純真すぎたため、信じていた者に裏切られたときの衝撃は大きかった模様。
 
勇者たち一行が砂漠越えをするためには彼の馬車が必要なのだが、彼の人間不信が災いし、懇請しても馬車を借りることができない。
そこで、彼の人間不信を解くことができる秘宝【しんじるこころ】を手に入れるため、勇者たち一行は裏切りの洞窟へと赴くことになる。
 
信じる心を手に入れて戻ってくると嘘の様に明るい性格に戻り、パーティーに加わるとともに快く馬車を貸してくれるようになる。
シリーズで初めて馬車が加わり、また今作で初めての4人パーティーとなる。
 
後に南東新大陸の【ミントス】で「商売の神様」こと【ヒルタン】に弟子入りしてパーティメンバーから外れることになる。
アリーナ一行が加入した後にフィールドに出たところで離脱し、その後はミントスの宿屋のカウンターで働いている姿を確認することができる。

宿屋の外でのルーラでフィールドに出ても行った先でも離脱するのでとんでもない所に行っても必ずミントスに帰ってくる。まあキメラのつばさで戻れるだろうが。
 
なお、初対面時から加入時までの一人称は「俺」で、船乗りの外見に見合った少し荒々しい雰囲気があるのだが、道中で精神的な成長でもあったのか、離脱時には「私」とずいぶんかしこまった印象に変わる。

リメイク版

リメイク版では離脱タイミングが早くなり、ミントスに到着した時点で離脱する。
この直前に加入したばかりのトルネコは特殊行動を多用するため不安定、直後に加入するブライは紙装甲すぎてすぐ死ぬ……といった具合にやや頼りないため、攻撃力が多少低いとはいえHPが高く戦力として安定しているホフマンにはもう少し残ってて欲しかったというプレイヤーも。
行動はマニュアル入力不可で無駄に力をためることも多いので安定しているというわけではないが、後述の通り会心の一撃が出やすいので強い。
 
商才や政治的な才能を発揮するようになり、ミントスでの修行を経て、サントハイム領・【砂漠のバザー】跡地に【移民の町】を作ることとなる。
FC時代のプレイヤーは、まさか彼がここまで出世するとは夢にも思わなかったろう。
彼の出世ぶりには、玉の輿を夢見る【マーニャ】も「仲間にいるうちにツバつけとけばよかった」と後悔ひとしきりである。
なお人によっては、ミントスでの離脱から魔法の鍵入手までかなりのハイスピードでこなすだろうから、ものすごい速さでヒルタンの元で学ぶべきことを全て学んで卒業していくことになる。
元引きこもりの真価、恐るべしといったところか。
 
またPS版では、裏切りの洞窟で別れてしまった親友(こちらは【ローエル】という名前になっている)が移民として登場することがあり、移民の町にて再会し仲直りすることができる。
裏切りの洞窟の性質上死亡しててもおかしくなかった人物なので、多くのプレイヤーを驚かせた。
PS版以外の機種では彼がどうなったのか不明なまま。
 
なお、幼い頃に母親を亡くしていることと、メイドさんが好きだという設定が明かされた。
会話システムでは、本来の誠実さや努力家な一面が垣間見える会話も多い。
加入前の一人称が「俺」で荒々しい雰囲気があるのはFC版と同じだが、リメイク版では加入直後からいきなり一人称が「私」に変わり、常時丁寧語で話すようになるため、違和感が凄い。
なお、DS版以降では加入直後にミネアが「ホフマンは導かれし者ではない」と宣言する台詞が挿入されており、あたかもそれがきっかけでキャラ変するような流れになっている。

ホフマン「ぜひオレを キミたちの
  仲間にしてくれないか!?
  もちろん 馬車も一緒さ!
 
ホフマンが仲間に加わった
 
ホフマン「さあ、行こうか。
 
(屋外へ移動)
 
ホフマン「オレの馬の パトリシアだ。
  みんな かわいがってくれよな。
パトリシア「ヒヒーン!
ホフマン「さあ 出発だ!
 
(フィールドへ移動)
 
ミネア「ホフマンさんは 残念ながら
  導かれし者では ないようです。
ミネア「世界には あと5人の
  わたしたちと 同じ運命を背負った
  導かれし者がいるはずです。
ホフマン「みなさんを信じて
  どこまでも ついていきます。

「き、急にどうした!?」という具合にキャラ変し、以降は完全に言葉遣いが変わる。
突然、「こいつは部外者の一般人」宣言をされてショックを受け、慌てて態度を改めたのかもしれない…。
ミネアとしても、一般人の分際で急に仕切りだしたホフマンに対して思うところがあり、出鼻を挫く意図があったとみることもできる。
 
シナリオ順路に沿うと同行する期間は短いが、船を手に入れてからあちこちに寄り道してみると様々な町や村で会話も楽しめる。
 
ちなみに本人曰く「モテる方かモテない方かと言われれば、どちらかというとモテない人生を歩んできた」らしいが、その割に女性移民の中にはホフマンに想いを寄せる者がチラホラ見られる。
元々モテるのに女性からの想いに気付かない鈍感なのか、それとも冒険や商売の経験を重ねて男を上げたことでモテるようになったのかは不明。
 
移民の町を建設してからは、町の成長段階に応じて彼がつけた日記を読むことができる。
町が最終段階にまで到達すると、一部の形態ではホフマンの日記内での口調や、町作りに対する信念まで変わってしまう。
裏切りの洞窟の一件も併せて考えると、どうにも外部からの影響を受けやすい質のようだ。

能力

 FC版PS版DS版
ちから30
すばやさ26
たいりょく-50-
みのまもり--13
かしこさ-24
うんのよさ-22
攻撃力58
守備力47
最大HP96
最大MP0

 

 
馬車を譲ると同時にパーティメンバーに加わる。
「宿屋の息子」と聞くと、加入したところで馬車のオマケ程度、頼りない、と思ってしまった人もいるかもしれないが、【オーリン】と同じ装備ラインナップで、そこそこ戦える。
そのオーリンと比べると攻撃力で大きく劣る代わりに、耐久力と素早さでわずかに勝る。
リメイク版では後述の特徴が追加され、かなり使える男となった。あちこちを旅している中で戦いの腕を磨いていったのだろうか。
 
加入時点でのパーティは勇者・ミネア・マーニャの3人であり、立ち位置で言えば勇者・僧侶・魔法使いのパーティに戦士タイプが加わるようなもの。
実質的に活躍するのは【アネイル】【大灯台】までと短いが、貴重な前衛役として戦力となるはず。
耐久力に優れているだけでなく、この頃だとまだ勇者のレベルが一桁な場合もあるため、ホフマンを先頭に立たせにダメージを受けてもらい、他3人への被弾を減らす作戦を取るのも良い。
 
欠点は、この時点としては攻撃力が低いこと。勇者たちのレベルの上がり具合によってはミネアより低い場合もある。
主な原因は武器が弱いせい。【はがねのつるぎ】【モーニングスター】【ホーリーランス】)がとっくに売られている時期に加入するのに、ホフマンが持ってくるのは1ランク下の鉄の槍。
力そのものはそこまで低くはないのだが。
 
そのほかオーリン等にも言えることだが、PCの装備が充実してくると守備力でも見劣りするようになる。
ちょうどこの時期には、守備力に勝るがHPの劣るミネアとの間で隊列順に悩むことがある。
ただ、通常攻撃オンリーだったオーリンとは異なり、【ちからため】を使用して大ダメージを狙うことも。
一方で2~3ターン続けて力を溜めるなんて無駄な行動をする場合もあってオーリンより安定しない欠点もある。
また、行動パターンに【痛恨の一撃】が含まれているが、FC版ではこれが選択されない仕様になっている模様。やたらと痛恨の一撃を出しまくるドランとは違い、彼の痛恨の一撃が発動することは無い。
ただし、会心の一撃までもが全く出ないというわけではなく、通常攻撃時に他のキャラと同程度の確率で発動する。
 
リメイク版では行動パターンをちゃんと反映して会心の一撃が出やすくなった。
「あるきかた」によると、会心率は15%にも達する。これは、アリーナLv40くらいの発動率に匹敵する。
ダメージの期待値で言えば、一転してパーティの中でも高い方になる。土壇場での会心の一撃に助けられることもあるだろう。またコナンベリー~大灯台は、かなりの高確率で現れるメタルスライムスポットでもあり、ここでも活躍が見込める。
 
ちなみにDQ4の仕様により、ちからため→会心の一撃というコンボで会心の一撃の威力も2倍になる
この場合のダメージはおよそ120前後となる。初めての3ケタダメージを達成するのがホフマンというケースも、特にリメイク版では見られる光景である(FC版でもごく稀に出る)。

モンスター物語

裏切りの洞窟で何があったのかが詳しく描写されている。
親友の「ルロイ」と共に裏切りの洞窟へ探索に向かった際、【うらぎりこぞう】に騙されて親友に裏切られたと思い込んでしまったとのこと。

ゲームブック

ゲームブック版DQ4では『信じる心』を手に入れる他にも、ホフマンのわだかまりを解き馬車を入手する方法が存在する。
ホフマンを説得する役をマーニャにするかミネアにするかの選択肢が存在するのだが、このときマーニャを選ぶと、深夜マーニャが彼の寝室へと忍び込み、****で△■◎◆な色仕掛けを行って心身ともに骨抜きにしてしまうのである。
結局この作戦は功を奏し、ホフマンは人が変わったような明るい性格となって、快くマーニャたちに馬車を貸与することになる。
ゲームブックは当然全年齢対象なので深夜何があったのか明言されていないが、翌朝の2人の様子を見れば一目瞭然である。
「マーニャが別の男に体を許すなど耐えられない」というほどの彼女のファンなら、ミネアを説得に向かわせれば原作通りの展開になるので、そちらを選択すればいい。
イベント終了後に得るものもこっちの方が多いし。
もっとも「だからこそそっちの方がいい」というドMで寝取られ好きなら止めはしないが。

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】で「ちかいみらいの夢」を選ぶと宿屋の息子なのに酒場を経営している。
ちなみに宿屋は「つーん。」でお馴染みの【リース】(っぽいエルフ)が経営している。

アベル伝説

16話、【ドランの都】で芸人として登場。ストーリーへの絡みは無い。
【トルネコ】に似た体格である。