【神父】

Last-modified: 2024-03-09 (土) 21:39:24

概要

宗教教団において祭祀の執行・信者の教育・教団運営などを担当する人のことで、現実のキリスト教においてはカトリック教会において、3つの聖職位階の最高位である司教を補佐する「司祭」の立場にある男性聖職者に対する尊称。

ドラゴンクエストシリーズでは【教会】【酒場】によくいる人で、明るめの青のローブを着て手に【十字架】を持っている、もしくは衣服に十字架のマークがついていることが多い。
端的に役割を説明するとセーブ役を【国王】から譲り受けた人達である。同様の役目を担う女性については【シスター】の記事を参照のこと。
ゲーム中では【冒険の書】を使い、【おいのりをする】ことによってゲームをセーブするため彼らに頻繁に会うことになるだろう。
  
神の奇跡か修行の成果か、毒を治したり、呪いを解いたり、死んだ仲間を生き返らせたりするすごい人。
攻略本では、【ザオリク】を使って仲間を蘇らせていると紹介されていることもある。ザオリクは、言うまでもなくものすごく鍛えた高レベルの僧侶または賢者しか使えない呪文であり、相当に鍛えていることが伺える。そこまでレベルがあるのなら、ある程度魔物と渡り合うこともできるのだろう。
作品によってはMPまで回復するスーパーなザオリク?を使えることも。
DQ4以降は神のおつげを聞いたりおいのりをしてくれたりと、そのすごさに磨きがかかっている。場所によっては教会が無くても役割を果たしてくれる。DQ9の神父代理の台詞を見るに、電源の切り方も知っているらしい。
一方、初期では金が無い主人公に対して「ビンボーな人」呼ばわりし、死人、病人を見捨てるブラックな面もあった。曰く、教会への寄付が神への感謝の証なのだとか。
 
教会の外でも会話できたり情報を得られる【NPC】として登場。修行の旅をしていたり、神の教えを広めたりしていることが多く、事故現場やモンスターの襲撃後に被害者の治療や鎮魂のためか、見かけることが多い。
また、DQ6では【ペロ】の異変に気づいた町長が真っ先に神父を呼ぶよう命じたり、DQ7では倒れた【アミット】のもとに駆けつけているなど、我々の世界における医師の役割を担っていると思わしき描写もある。
ドラクエシリーズでは【天使】が登場したことはあるが、彼らはゲーム中に登場する神父が信仰している宗教とは全く関わりが無いらしく、預言者や聖人、聖書に当る聖典などが登場したことは今のところ無い。また、戒律についてもはっきり明示されたことが無く、DQ8以外では世界のどこかに彼らの聖地があったりすることも無い。ただし、飲酒や賭け事への忌避、女性と気安く接してはいけない、などの決まりはあるようだ。
ちなみに結婚するために還俗する神父はちらほらみられるが、大黒のいる神父が登場したことはない。
DQ7からは他宗教での神父とも言える【シャーマン(人間)】のような人物も登場。以降の作品では彼らがセーブ役を担っていることもある。
 
FC版DQ2では【じごくのつかい】のフィールドグラフィックとしても使用されていた。また、【エビルプリースト】も正体を現す前は神父の姿である。
 
海外版では十字架を象徴とする教会という存在そのものが別のものに差し替えられているため、当然ながら神父職の人間も存在しない。これは抗議を防ぐため、というより、プレイヤーが信仰する宗教の多様性に対する配慮が理由のようだ。

DQ4

本作ではシリーズの中でも特に個性豊かな面々がそろっている。以下にいくつか例をあげると

PS版

【移民】のカテゴリとしても登場。【大聖堂】の構成要件になっている。
該当移民は【アラン】【エッコ】【コモ】【シンプソン】【タルコフ】【デービス】【ナドラス】【ファーター】【ブッチー】【プレヤ】【ボイド】【モンドー】【リーベルト】【ワリフト】の14人。
上記の内、【マスタードラゴン】との謁見前に確認できるのはシンプソン・ファーター・プレヤ・モンドー・ワリフトの5人で、残り9人は謁見後に登場するようになる。
リンダと駆け落ちした元神父に【クロービス】という名前が付いて移民として登場する。ただし「元」なのでカテゴリーは神父ではなく「男」である。

DQ5

前作に引き続き、【ルラフェン】に呑んだくれ神父がいる。青年時代前半まで【サンタローズ】にいた神父は、後半になるといなくなる。エンディングにも登場しないので、死んだのだろうか?
【チゾットへの山道】の出口の直前に旅の神父がいる。
 
PS2版の【トロッコ洞窟】には体が透けてる神父がいるが、主な言及は一切ない。

DQ6

【サンマリーノ】の神父が姿が見えない主人公とハッサンの気配を感じとり、ある程度質の高さを伺える。他に【アモール】の神父が、やたらと旅人を泊めたがるちょっと変わり者というぐらいで、さほど特徴的な神父はいない。また、【ホック】が変装する姿の1つになっている。
【スライム格闘場】のスライム達のエリア内にも教会の建物があり、回復をしてくれる【ホイミスライム】が「アーメン」と言っているため、いちおう神父(シスター)なのかもしれない。

また、【洗礼のほこら】の最奥部(滝のある部屋)にいる洗礼の儀式を取り持つ主(?)も神父の恰好をしている。

DQ7

過去【マーディラス】の王【ゼッペル】の幼馴染の神父【ディノ】や、名無しではあるが【レブレサックの神父】など、メインストーリーに大きく関わり、かつかなりかっこいい役回りの神父が登場する。その一方で【トンプソン】【さんぞくマージ】など、神父の姿をした悪人っぽい連中もチラホラ。
戦闘でのグラフィックは共通して【まどう兵】系である。【ぶとうか】【ナプト】もそうだが、もうちょっとなんとかならなかったのだろうか。このせいで本作の神父は鈍器でぶん殴ってくるやさぐれと化している。
【あくましんかん】系は魔法使いキャラに使われているので仕方ないにしても、せめて【まかいぐんし】系とか…
また、【移民の町】が初登場した作品で、移民のカテゴリの1つに神父がある。やはり、大聖堂の構成要件になっている。該当移民は
シン・スースラ・ファーター・ファンブ・フジッサ・フランド・ポックリ・マメット・ヤング・ヨナ・ルター。
 
3DS版では固定移民として【ムッチョ】が登場している。

DQ8

今作では教会の腐敗もストーリー上で重要なので関連する施設や人物がかなり多い。
まず新しいグラフィックの神父が何種類も追加された。赤紫系の服をまとった老神父、緑色の貫頭エプロンを着た太った神父、頭をトンスラにした大人と子供の修道士も登場している。
 
仲間としても、おそらく神父の修行も積んだと思われる聖堂騎士団員の【ククール】が登場。他にも【マルチェロ】、修道院長でもある【オディロ】、大司教【ニノ】、また【法皇】も登場している。
また教会関連の施設や地名として【マイエラ修道院】【聖地ゴルド】【サヴェッラ大聖堂】(【世界三大聖地】)、他にも【法皇の館】や教会に逆らった者を幽閉している【煉獄島】が存在している。

DQ9

【幽霊】の神父も登場した。
【カラコタ橋】には神父の職を売った不届きな元神父とそれを買った口の悪い神父代理がいる。
また【カルバドの集落】には英語交じりでしゃべる神父がいる。彼と同じ口調で喋る人間が他に無いため、彼がどこから布教しに来たのかは不明。DQ9とは別の世界から来たのかもしれない。
DQ3の【ジパング】には似たような口調で布教を行おうとしていた神父がいたが…?

DQ10オフライン

深緑色にした【まもりのローブ】を身にまとい、教会マークが入った専用の帽子を被っている(星ドラやDQウォークなどでもこの衣装)。
 
【アグラニの町】にいた【ホルタ】【ルナナ】という娘がいるため、妻帯者であったようだ。
【オルフェアの町】【パルペーラ】は外伝クエスト【行かないで! 神父さま!】に関わる。
【メギストリスの都】【ロロップ】はメギストリスだけでなくアズランの外伝クエストにも関わる。

Ver.2

(偽りの)【名もなき草原】にはゴーレムの神父である【レゴーム】が登場。
真の【セレドの町】にいる【フィブラ】【フィーロ】の父親。

DQ10オンライン

スキルポイント振りなおしクエストで幽霊の神父が登場。
オフライン範囲外のストーリーやクエストに関わる神父もいるが、従来の作品と異なりセーブのお祈りが無いため、お世話になる機会が比較的減少した。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

赤紫系の服をまとった老神父と緑色の貫頭エプロンを着た太った神父がでてくるが、3DS版の2Dモードではどちらも青の神父になる。
【クレイモラン城下町】【カミュ】の過去を語ってくれる神父はPS4版だとメガネをかけた若い神父だが、3DS版だと汎用グラフィックの老神父になっている。
【ヨッチ村】には【ヨッチ族】の神父がおり、白いヨッチ族の頭に青い帽子を被せた姿。
2Dモードではただの白いヨッチ族になる。
 
ちなみに【ハンフリー】も神父である。
また神父の代わりを務めるキャラが何人か出ており、ハンフリーは色々と忙しいらしく【グロッタの町】では孤児院の子供が神父代わりになっており、【仮面武闘会】中は神父の資格を持った【あらくれ】が教会業務をしてくれる。
異変後【ソルティコの町】では【シルビア】ナカマ一人が神父を勤めているが、これは元々町にいた神父が異変の際に亡くなったため(彼自身の本職も神父である)。
他にも【サマディー城下町】【聖地ラムダ】などで、本編ストーリーでは触れられないものの異変によって壮絶な最期を遂げ、セーブ担当の神父が交代しているところが多い。

DQ11S

【縛りプレイ】【町の人にウソをつかれる】を設定していると、話し掛けた際に「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」などとのたまうことがあるので注意。セーブを担当する神父にこれを言われちゃお終いである。

トルネコ2

トルネコ2ではダンジョン内にうろついていることがある。出現場所は【トロ遺跡】と、【不思議のダンジョン】の49階まで。
神父がいる部屋には中央に十字架が配置された石造りの地形が用意されている。50Gでダンジョン脱出、300GでHP回復、500Gで毒消し、1200Gで解呪をお願いできる。
1種類につき1回までだが同時に複数種類を頼める。HP回復は満タン時には最大HP+2になる。
また、解呪は割高なもののトロ遺跡まででは【シャナクの巻物】が登場しないため、前のダンジョン【シャーマン】から呪い攻撃を受けた場合、貴重な解除手段となる。
そして、お願いをするとたまに【パン】を恵んでもらえる。空腹時にはありがたい話なんですが、地面に放るのはどうかと思いますよ、神父様。
 
ただ、そんな慈悲深い神父様を倒してしまうと【おお 天罰が下りました…。】となる。能力自体は最弱なので、【バーサーカー】のいるフロアではよく加害者を道連れにお亡くなりになる。
特に【爆発の指輪】が呪われてて解呪したいのに神父の前でドカーンとかすると神父は一撃死、さらに天罰を喰らうと悲惨なので要注意。
また中央の十字架を壊しても、壊した者に天罰が落ちる。故意以外のケースでは、【アイアンアント】やバーサーカーが破壊することがある。神父様は十字架周辺しか歩かないため、多くの場合一緒にお亡くなりになってしまう。
一方で倒さなければ天罰は下らないし、状態異常にしても怒ったりはしない。広い心をお持ちだ。ただし【封印の杖】で封印状態にすると「神の光が見えませぬ」と言われ、お願いできなくなる。また【分裂の杖】で増やすことも可能。増えた神父はそれぞれ別人?なので、お願いもその分可能。
 
願いをかなえてもらった神父は生きている壁として使うことが可能。杖や矢、ホーミングしない炎など遠距離攻撃を行う敵とトルネコの間に挟むことで神父を攻撃してもらえば天罰でそのモンスターを倒してくれる。これって謀殺じゃねとか言ってはいけない。特に遠距離から攻撃する手段に乏しい戦士ならなおさら。
 
また【身代わりの杖】で現れるのは「にせ神父」。外見だけは神父だが、中身はモンスターのまま。普通の神父はモンスターの標的にならないのに、にせ神父はトルネコを無視してでも標的になる。もしかすると、神に守られた神父がダンジョン内にいることが、モンスターには我慢ならないのかもしれない。その割にはなぜか本物には手を出さないのだが。
他にも、まどわし状態や【試練の館】等、モンスターの正体が不明の際にも神父の姿が使われる。そんな事情もあり、基本的に戦わないキャラでありながら攻撃モーション等も作られている。ちなみに混乱させるなどすると、神父様も殴ってくる。しかし反撃すると痛い目を見るのは反撃した側(トルネコ)である。
本来こちらからの攻撃対象外だが、【だいまどう】【催眠攻撃】を食らうと一定確率で神父を殴ったり矢を打ったりすることが可能になる。
よってだいまどうと神父のいる部屋で戦うのは自殺行為である。
しかもだいまどうがいるフロアには壁ぬけ能力のある【しにがみ】や倍速の【バズズ】がいるので油断するとそのまま昇天する。

モンスターズ

DQM1・DQM2で他国マスターの1人として登場する。勝利すると、こちらを全回復させてくれる。テリワン3D・イルルカでは【神官】に取って代わられた。

CHでは【フィールドイベント】でゴールドをだまし取るニセ神父が登場する。

スラもりシリーズ

【しんぷ】が登場。

ダイの大冒険

スピンオフ「勇者アバンと獄炎の魔王」で【レイラ】の父【アリアム】【ネイル村】の神父として登場。

アベル伝説

【オルテガ】に代わって【アベル】を育ててきた老神父【パブロ】?が、【アリアハン】の村に住んでいる。
ゲームのような各種治療は行わないが、アベルや【モコモコ】に装備を与えるなど、割と重要な役を務める。

余談

現実での教会で神父と呼ばれる人が在籍するのはキリスト教のカトリックまたは正教会で、神父とシスターが同時に存在するのはカトリックのみである。カトリックにおける神父とは教会で指導や祭祀を担当する【司祭】 への敬称で、英語圏ではファーザーと呼ぶ。シスターは修道女同士の呼びかけ及び一般信徒から修道女への尊称を指す呼称であり、神父含め正式には職業や階級の名称ではない。
 
では我らがドラクエではどうかとなると、職業として登場し旅を共にすることも多い【僧侶】の方が、聖職者としては馴染み深いかもしれない。
僧侶と神父で回復、解呪、蘇生能力に大きな差異は無いし、信じる神様や宗派が違うという描写も無い。では冒険に出る僧侶職とパーティーメンバーになったことがない神父職はどこが違うのかという話になるが、これはいくつかパターンが考えられる。
 
単純に考えれば役職の違いだろう。布教や教義の実践として冒険者などの人々に力を貸して回る修行者が僧侶、運営や儀式を取り仕切るため教会に常駐している管理職が神父だとすれば、現実で言うキリスト教系の信徒や修道士と司祭の関係に近い。
【他国マスター】神父のように戦闘的なことをする神父がいたしても、魔物使い技能のある管理職が現場に出張ってきたとか、業務外でバトルを嗜んでいると思えば、無い話でもない。
あるいは役職の上下とは関係なく、聖職者の中でも戦闘能力がある者や現場での実践を望むものが僧侶として活動し、戦えない者や戦いを望まない者、管理運営が得意な者などが教会で神父や【シスター】を担当するのかもしれない。
 
僧侶との最も大きな違いと言えば、ゲームとしてもメタフィクションとしても非常に重要なセーブができることだが、これは【冒険の書】に旅の記録を書き込むことが重要なのであり、裏を返せば神父の専売特許という訳ではない。冒険の書さえあれば神父やシスター(もちろん国王も)がいなくても問題なくセーブできる作品もある。教会に置かれた冒険の書を管理しているのが、その教会を担当する神父ということなのだろう。
 
セーブ関連では、あの忌々しい【おきのどくですが ぼうけんのしょ○は きえてしまいました】のメッセージも神父が発していると考えるプレイヤーもいる。王様にしては口調が丁寧だし、バッテリーバックアップが導入された後のシリーズで冒険の書を管理しているのは主に神父の皆さんだからである。
実際に【カラコタ橋】教会では、冒険の書を管理する神父代理の口調に合わせてシステムメッセージが【このまま電源をお切りしやがれ】と妙な言葉遣いになっており、セーブ関連のメッセージは神父が喋っているのではという説を補強している。