アルファベット表記:Zou-Mef
読み:ソウ・メフ
分類:魔北種族
発案者:tocoma110
【Tag: 人種 魔北種族 蒼魔種族 発案:tocoma110 】
概要
甲殻を有さない例外的な魔北種族の一つ。
いわゆる肌人系の外見を持つ種族で、開拓の民に姿と非常に優れた精素技術を持っていることで知られている。
魔鬼種族と並んで魔北種族では著名な存在だが、彼ら以上に南方種に対して冷淡であり、加虐的な嗜好を見せる。そのため、魔北種族の中でも特に忌み嫌われている種族である。
前線に出ることは少ないにもかかわらず広く知られるのは、六凱将の中心核にいたとされる魔道凱将“驕傲”のルヴィデを輩出した種族故。
基本的には魔北軍?内では頭脳班として機能することが多かったが、前線に出てくる個体もいたという。
分布
魔北地方。
魔鬼種族と異なり、人類居住圏で目撃される例は少ない。
形態
開拓の民に限りなく近い形状を持っている種族。
異なる特徴というと、長く尖った耳・一色の金色の眼・名前の通りの青い肌が挙げられる。体毛は黒か銀が多く、大抵はそのどちらかに分類される。
- そのほか、指先や鼻、顎などがかなり鋭角に映ることが多い。
肥満体型の個体は確認されておらず、全体的に痩せているものが中心となっている。屈強な体格をしている個体の報告は極めて少なく、稀少なものとなっている。
身長はおよそは180cmを超え、2m前後も当たり前と大柄だが、細身のこともあり体重はさほど多くない。
生態
詳しい生活については不明。
だが、幾度かの会談等から、開拓の民に近い食性や思考形態を持っていることが判明している。
- 会談に際しては奇怪な果実や酒を出したという。
- 精神性については近しいものがありつつも、友愛の精神はまるでなかったという。
知的能力では並大抵の人類種の比ではなかったという声がある一方で、他の種族に対しての思いやりを見せた報告はない。逆に、他種族への残虐性を見せる報告が圧倒的であり、さらに相手の弱みを見抜く能力に特に長けていたという。- 彼らは「情」については理解は出来るが共感することは全くなかったという。
故に、南方種の情を理解し利用する作戦を数多く打ち立て、悲劇を幾度も起こしていった。
- 彼らは「情」については理解は出来るが共感することは全くなかったという。
特徴的な能力として、精素感覚に優れていることで知られる。
波音声帯こそ備えないものも、精素を知覚する能力が極めて高く細かな制御技術を容易く習得するという。戦場で前線へ出る場合などは、その優れた能力を駆使した精術を最大の武器とする。
また、精素耐性も極めて高く、人類種よりも精素汚染に対して抵抗力がある。それにより秘境での活動にも高い適性を持っており、秘境内部に基地を築き行動することにもさして支障はなかったと語られている。
- 彼らは波音術・精合術のどちらにも優れていたが、特に波音術を愛用した。
独自の技術で作られたと思しい波音杖は非常に高度な波音言語変換機能を備え、南方種のそれをはるかに凌駕する性能を発揮したという。また、彼ら自身の精素知覚能力がより精緻な制御・構築を可能とし、展開・構築の速さで人類種を圧倒し続けた。
大規模な術も個人で扱えるものが多く、それ故に精術士としては木霊の民に匹敵した、とも言われていたほど。
なお、彼らの波音技術はあまりに独特かつ人類種での模倣が困難なため、第二次魔北大戦以降もまるで解析・利用が出来ていない。
一方で、肉体的な能力は他の魔北種族と比べると、「並み」だったとされている。
実際、戦闘をこなした者たちの報告によれば、腕力や頑強性、敏捷性も際立って高いものではなかった。開拓の民と同程度だったとされており、直接的な戦闘となると他の種族ほどの強さは見られなかったという。
故に、蒼魔種族は近接戦に持ち込んで封じることが肝要とされた。
文化
徹底的な種族至上主義。
下劣な南方種族(=人類種)はもちろんのこと、同じように軍を成す魔北種族内でも極わずかな種族を除き、準同等程度すらと見なすことはなかった。
その姿勢は魔王軍内部でも不満をためていたようだが、彼ら種族は魔北内でも特別扱いされるものもあったようで、実質的に南方で言う「貴族」に相当する地位を持っていると推察される。実際、彼らに不満を持っていると思しい者たちも、何故か彼らに反抗することはほとんどなかったとされる。*1
- 古い伝説では第一次魔北大戦に君臨した“青き王”?がこの種族出身と語り継がれている。
そのため、一部学者の間ではその威光が未だに残っているのではないか、と考えられる。 - また伽藍種族に対しては明確な上下関係があったようで、彼らを従えていたとされる。
魔鬼種族や鎧魔種族?などには対等な口の利き方をある程度認めつつ、決して「同格」とすることはなかった。
- 一説では暴力的な他種族を見下しているとの見解もある。
腕力よりも知略を重視しており、あえて暴力を封じた戦い方を一流とみなす傾向にある。
知的遊戯としての軍盤遊戯や駆け引きの多い札遊びなどをしていたことが、彼らの基地等の残留物から知られている。
種族全体がそうした「先読み」による施策と布石による「始まる前の勝利」を重んじていた。そのため、後手後手での作業に翻弄されること、現場での臨機応変を主体とする考えは嫌っていたらしい。
- だが、決して出来ないわけではない。
覆されればそれはそれで見事な采配で状況を立て直し、粘り強い活躍を見せた。プライド高いが、だからと言って全く柔軟性がないわけではない。
その美学は戦場に大きな破壊跡を残すことは好まないが、一方で殺傷自体は下策と見なさない・他種族の生命を一切尊重しない点も無視出来ない。
前述の通り、彼らは多種族の情の概念・感情を理解し、しかし共感せず利用出来た。それ故に、人質を取っての脅迫や拷問による情報収集、虐殺などにも一切の忌避がなかった。魔鬼種族や蹄魔種族のように「戦士としての美学」と呼べるものはなく、こと戦闘・戦争においてはこれ以上なく残酷な振る舞いを平然とやれたという。
- 逆に言えば、彼らは「嗜虐の美学」にこだわることが多かった。
それは一種の狂った貴族たちが庶民を搾取・蹂躙する構図に近く、故に突かれる隙を生んでもいた。残虐な振る舞いは、皮肉なことに対立のあった南方種間の協力を促したことも少なくなかった。 - 近い姿から接触を試みる人類種(特に開拓の民)もいたが、成功した例はない。
単に殺されるだけならば幸運な方であり、遊び半分で拷問されることもあれば、誘拐されなんらかの実験材料にされることも珍しくない。
こちらの種族に近い構造から南方言語?を最も習得しやすい種でもある。
そういったこともあり、こちらの社会に紛れ込んでいたこともあるとされる。
衣装などは黒と金を好んでいたことが伝わる。
少なくとも戦場に出てきた者たちは、金で作られた装飾品を身に付け金の刺繡を施した黒の長衣を纏っていた。役職によってそれらの模様などは明確な基準が設けられていたといい、特に頭部に着けるサークレットやフェロニエールなどは厳密に規定されていた。
アクセントに「青い宝石」を好んでいたとされ、そうした宝石等を好んで略奪するなどしていた。
また、武具としても黒い鎧を使っていたようだが、それらは魔北種族らしからぬつるりと磨かれていたもの。
彼らはざらついたもの、とげとげしいものは格下と見なしていたことは伺える。
ただし、脚甲だけは例外的だったようで、彼らはそうした棘のついたものを好んだという。そして、その足で捕虜や弱者をいたぶったという。
余談
ヴィジュアルは青いエルフというか。モチーフはいてつくはどうのあの人ですが、そこまででもなくなったかも……
関連するもの
- 【組織・職業】/六凱将-“驕傲”のルヴィデ
- 【住民】/“青き王”?
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