【秘境】/火竜の狩場

Last-modified: 2020-06-06 (土) 20:21:02

アルファベット表記:Hunting Field of the Fuw Ra Muwd
読み:かりゅうの・かりば
開拓難易度:S
分類:秘境・平野
該当地方:燦州
Tag: 秘境 開拓難易度S 燦州 真竜類 火棲類 火山 渓谷 平野 平原 発案:tocoma110

概要

燦州屈指の秘境の一つであり、紅蓮山脈のふもとに広がる、広大な渓谷と平野。
獣ヶ原に近しい土壌があるらしく、大型生物が多数生息しているほか、火棲類も出没する独特な環境を持っている。

  • 平野・渓谷地帯で採集活動や調査を行なうだけならB~A程度の難易度なのだが、ただ一点、時折その名を冠したの狩りに巻き込まれる危険性があるため、本秘境はSの開拓難易度を誇る。

その名前の通り、この秘境はかの大火竜の縄張りである。
彼の機嫌を損ねれば一瞬でこの世界に塵すら残さず焼き尽くされるために、振る舞いには相応の分というものが求められる。

 

特徴

紅蓮山脈が付近にある故に、燦州・畏州・爬州の境にも関わらず非常に温暖。
そのため、寒冷地とは思えぬほど豊かな植物が生い茂り、それを喰らう草食動物も多数生息する。当然、それらを喰らう肉食獣も多数生息し……その連鎖の果てにこの狩場の主が獲物を喰らいに来るという食物連鎖が明確に確立されている。
命の循環がはっきりしているだけに、土壌に落ちる恩恵も多く、思いのほか豊かな土地柄となっている。

  • 多様な生物が生きている一方、それだけ探索に際しては障害となりうるという事でもあり、危険度は高い。
    中には熟練の退獣士でも手を拱くような強豪種も多数生息しており、金級の秘境開拓者でも余裕釈然と挑めるような場所ではない。
    ただし、諸々の危険性を顧みてもその見返りの大きさは魅力的である。

この秘境は赤性精素の濃度が高いらしく、生体の活性率が極めて高い。
そのため、この秘境に赴くものの多くがその恩恵を受けられ、それ故に大型生物も多数生息出来ているものと考えられている。
それ故にこの秘境では他の秘境に増して調律が重要視されるが、赤性精素の力が強すぎて他の性質の精素の効力が長続きしないという特性を持っている。そのため、精術の使い方が非常に難しい場所とも言える。

  • 赤性精素が多いことから、それに由来する資源が多数存在している。
    赤性精素結晶を筆頭に赤性精素を多量に含む植物や土類、それらの影響を受けて変質した特殊金属などが採集出来る。
  • また、生息する生物そのものが秘める価値も大きい。資材としても希少生物としても価値の高い生物がごろごろしている。
    その意味でも、一獲千金の可能性を多分に持つと言えるだろう。

大まかな区域

この広大な秘境は、大まかに分けて三種のエリアで構成されている。

平原地帯

最も広大な領域。
温暖な気候と生い茂る大型陸草類、それらを喰らう様々な生物が生息するエリア。
火山帯まで距離があるため適度な温度が保たれているらしく、寒冷装備で滞在していると暑苦しさを覚えるほど。
生息する生物に火棲類はまだそれほどおらず、通常環境下で生息する生物が多い。

  • 本来燦州では見かけない、爬州の生物なども生息している。
  • 代表的な生息種としてはケルベルファングドラグリウスディアサンダ?サンシャイン?など。
    流石に擬竜の覇王は生息していないものも、それに次ぐような擬竜類も多々見られ、混沌とした様相を呈している。

主だった資源としては紅血草が挙げられる。
随所に生えているどころか、群生地が容易く見つかるほどで、時に赤・緑・黄の三色が織りなす色鮮やかな草原地帯が見えることも。

  • 他、奮燃樹?カツァール?ホムラタケ?など、赤性精素効果の高い資材・薬草が数多存在する。そのため、この区域の攻略を主とする者たちはこうした赤性精素資材の回収を中心としている。

危険度等級としてはC~B相当。
特異な生物や巨獣が生息し、山の主が出てくる可能性はあるが、環境的には比較的穏やかな平原地帯である。

 

渓谷地帯

平原地帯と深奥部を繋ぐ、険しい岩山のエリア。
徐々に気温が上がり始めているほか、隆起険しい土地柄から進むこと自体が困難。純粋な登山というよりは岩登りに近い技能が求められ、一部の開拓された道を通らずに行くのであれば、攻略難易度は途端に跳ね上がる。

  • しかし、同時に開拓された道の辺りは目ぼしい資源はすでに採集済みなことも多い。
    採集物での利益を求めて探索するのであれば、どこかしらの段階で外れた険しいエリアを探索しなくてはならない。
    • また、谷底には溶岩の川が流れていることもあり、場所によっては特殊な装備や技術が求められる。

この区画では鉱物資源が豊富。
元々は紅蓮山脈から流れ着いた溶岩が固まったものが土台となっているようだが、それ以外にも元来あった土壌に豊富な鉱脈があったらしく、それらが何らかの理由で入り混じって今の地層を形成しているらしい。

  • そのため、どうにかこのエリアに前線基地を作ろうと考えている大規模工房は少なくない。
    • だが、時折溶岩が流れてくるような地区もあるため、安全性の確保は未だに整っていない。

この辺りまでくると通常生物の割合は減り、どちらかというと鋼皮類鋼身類の比率が増えてくる。
中でも硬い岩盤を進んで活動する超巨大ウォーム類ラヴァウォム?は直前の地響きが出るまでは神出鬼没であり、これの活動に巻き込まれ命を落とした開拓者・冒険者数知れない。そのため、平原地帯より一層の警戒を求められる。

  • なお、時折この巨大な化け物を山の主が食べに来る姿を見ることが出来る。
    その光景は壮絶なものとして知られ、いつ起こるとも知れぬそれを見たいがために足を運ぶ数寄者もいる。

危険度等級はB~A相当。慣れればある程度活動可能だが、そのために求められるものも大きい。

溶岩河地帯

最深奥、火竜の巣と地続きの地帯。
流れ出す溶岩が河川の如く流動し続けており、混沌とした様相を呈する、まさしく地獄のようなこの秘境の神髄。
火棲類が群生するエリアであり、即ち通常生物では生存不可の超高熱地帯である。

  • 平均気温は100度を優に超え、足場も常に高熱を帯びているため、ただの耐火装備ではもたない。高額高品質の専用の装備を持った部隊がそろって、ようやく開拓可能という非常に危険な区域である。
    • そもそも、ここまで来るためには平原地帯・渓谷地帯を超えてこなくてはならないため、挑戦するには実力と装備、そして幸運と知識が求められる。

開拓活動自体が困難な領域だが、赤性精素の濃度は随一のため高純度の精素結晶が発生しやすい。
また、火棲類自体が特殊な生体から作り出すその肉体が高値で取引される資材でもあり、上手く採集物を持ち帰れれば一攫千金も夢ではない。

  • 特殊金属を含んだ岩場も多く存在するため、少量でも資源を求めて秘境開拓組合に依頼が舞い込むことは少なくない。

この辺りには溶岩で成長する(!)紅蓮樹?や溶岩を泳ぐ剛竜型鋼竜種グルビア?、直立身長60mを超える巨大精粒類ラヴァランガ?など、極めて高い耐熱性の生物しか存在しない。
その中でも群を抜いて有名なのは、緋色の暴悪と名高いあの亜竜類ザルマンディアであろう。

  • このほかにも高い知能を持つことで知られるルカムサラマンダー?や、紅蓮の不死鳥と名高い鎧殻巨蝶フェルニーァ?など、火棲類の中でも珍しい種が平然と闊歩しており、これまでのエリアとは一線を画していることが知れる。

危険度等級は文句なしのS。ここまで来ると山の主の登場など大した問題ではない。

 

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