FF10 
「特殊」コマンドの1つ。
名前の通りモンスターにお金を渡して帰って戴くという、歴代類を見ない画期的な技。
これを成功させた場合はモンスターを倒した扱いになる。
綺麗な海に囲まれたスピラも、所詮世の中金らしい。
渡す金額は自分の所持金内で任意に決められるが、敵の最大HPの20倍以上の金額を支払わなければ成功しない。
失敗時のギルや成功時の余剰ギルは破棄されるため、20倍ジャスト以外の金額を支払うのは無意味。
わいろが成功すると、敵の帰り際に何らかのアイテムを貰える(極一部、貰えない敵もいる)。
通常は入手しにくいアイテムも、金さえあればこれで手に入ることが多い。
戦闘を終了させるよりも珍しいアイテムを入手するために使うことが多い。
スフィア盤用の貴重な消費スフィアも、これを使えば容易に手に入れることができる。
魔物が賄賂もらった所で使い道などない気もするが、
指定金額を支払えば、わざわざ貴重なアイテムを置いて
嬉しそうに去っていく魔物の姿は非常にシュールである。
流石に意識がないためか、睡眠中のモンスターには効かない(ただし、ギルはしっかり消費する)。
しかし混乱・バーサク状態のモンスターにはちゃんと効く。有難いけどちょっと納得いかない。
- 混乱・狂戦士化してても…。こいつら、カネの亡者か……。
- FF10のモンスターは混乱・バーサク状態にはならないはずだが。
(一部のモンスターはバーサク状態になるけど、いずれもボスモンスターのはず。)
もしかしてFF10-2の話?- バーサクはたぶん挑発のことだろう。
捕まえて訓練場にいる敵もしっかり対象にすることが出来る。
移動用のモーションが用意されていないモンスターは、そのままの姿勢で去っていく。ちょっと不気味。
ケチつけるようだが、本来、金銭を渡して代わりに物品を受け取るというのは、わいろではない。まっとうな商取引である。
そして取引が通用した友好的な相手とは戦闘せず別れるのは当然の流れで、
「わいろで帰っていただく」という説明もそぐわない気がする。アビリティ命名間違いでは?
- まさしくケチだな。
- キャラにとっては「わいろで帰っていただく」のが本命で(プレイヤー的には逆だろうけど)、アイテム入手は余禄に過ぎない。
その存在意義が「生への執着」であるがゆえに(極一部の例外を除いて)決して退くことのない魔物に「退却(→被害の軽減)」という便宜を図ってもらうのだから、用法においても間違いではない。- 一時的に執着の向かう先を歪ませただけであり、友好関係を築いたわけではないから過ぎればまた襲ってくる。
或いは、「わいろ」とは魔物の摂理を歪ませるという「裏口」を示す指標に過ぎないのだろう。ジャンプも跳躍よりは落下による攻撃である。
- 一時的に執着の向かう先を歪ませただけであり、友好関係を築いたわけではないから過ぎればまた襲ってくる。
- 取引成立後に殺し合いを再開する例。
INT版 
インター版では以下のように仕様が変更された。
- 確実に成功させるためには、対象の最大HPの25倍の金額のギルが必要。
- 支払った金額が25倍未満でも成功する可能性はある。ただし5倍以下の金額では絶対に成功しない。
- 同じバトル内であれば、失敗時の支払い金額は次回の「わいろ」に累積加算される。
- 成功時の入手アイテム数は、基本値(=通常版での入手数)の80%~120%でランダムに変動する。
- 乱数をかけた後に小数点以下を切り捨てて、その後、1/2の確率で更に+1個加算される。
また、計算結果が0になった場合は最低1個はもらえる。
- 乱数をかけた後に小数点以下を切り捨てて、その後、1/2の確率で更に+1個加算される。
- 成功時の入手アイテム数基本値は、支払った金額に応じて少しずつ変動する。
(ギル10倍→基本値0.5倍、ギル25倍→基本値1倍、ギル50倍→基本値1.5倍、ギル90倍→基本値2倍)
最高で500倍のギルを払えば、入手個数は3.94倍~5.91倍になる。
ざっと見て分かるように、「わいろ」によるアイテム入手効率は通常版と比べて明らかに悪くなっている。
スタッフは一体何を考えてこんな面倒な仕様に改悪したのだろうか。
- あくまでゲームなので、現実で守銭奴になってはいけませんという開発からのメッセージと反省文だったのかもしれない。
- 欲しいのは金じゃなくて(改造用の)アイテムだしなぁ。守銭奴云々は流石に的外れでは。
- ギルに余裕があれば、大量に支払うことで、通常版よりも多くのアイテムを一度のわいろで稼げる。
この点は通常版よりも優れている。
(やはり金額の効率は悪いので、最大HPの低い雑魚ぐらいにしか行われないが) - また、通常版では一度のわいろで1個しかアイテムを入手できないケースでも、
インター版ではどういうわけか、25倍(=基本入手量1倍)の支払い額で1~3個入手できる場合もあり、
必ずしも効率が悪くなっているわけではない。 - 成功率は累計金額で決まり、成功判定はコマンド選択ごとに行われるので、払いたい金額を払う→失敗したら以後1ギルずつ払い続ける、
とすることで低額でも強引に成功させることが可能。
これにより費用対効率をオリジナル版より高めることが可能。(例:HPの10倍の金額を払い獲得数0.5倍以上を狙い続ける)- (ギル稼ぎを含めた)時間対効率は?
- 昔の人は言ったよ。時は金なりと。リアルリソースの時間を売って(差額分)ゲーム内リソースの金を得てるだけ。
両者をバーターすることに狂気を感じるような人種は、そもそもやりこみの効率論に興味を持たないだろう。
- やり込みプレイに限らなければ、アイテムが半分ほど欲しい時(例:一人に「オートフェニックス」を付ける為にメガフェニックスを20個だけ集めたい時)にはギルが半分ほどで済むため有用といえるかもしれない。
そんな機会はほぼないのだが。
通常版では敵ごとにベストな支払い額が完全に決まっており、
わいろの仕組みさえ分かっていれば、敵によって毎回決まった金額を機械的に支払うだけだった。
これに対してインター版では、
「わいろが100%成功する支払い額」より低い支払い額でも多い支払い額でもそれなりに意味があり、
ベストな支払い額というものは決まっていない。
要するにインター版のわいろの仕様は、支払い額の自由度を広げて、
「いくら支払うかをプレイヤーごとに裁量させる」のが狙いと思われる。
入手できる個数が単品であれば、一定額支払った後に1ギルずつ落としていくか
入手できる個数が大量であれば、一括で支払うかをうまくコントロールするというやり方が問われていく。
特に海外では投資によるマネジメント力も問われているので海外向けに、そういう意味も考慮されているのだろう。
尚、アルテマウェポンのわいろに必要な額は最低でも200万ギルは必要になる。
- この仕様は1回のわいろで「改造に必要な個数が集まらない」かつ、「1度に50個以上渡してくれる」アイテムの収集には大きく貢献してくれる。
99個を超えると余剰分は切り捨てになるからね。
100%成功するために必要な金額が20倍→25倍に増えているのは、
通常版に比べてわいろの難度?が低くならないようにするためのバランス取りか。
(結果的にわいろを使わないと改造材料が揃わないアイテムの入手難度が格上げになっている)
HD版では10万ギル以上貢ぐとトロフィー「袖の下」をゲットできる。
FF10をやり込むプレイヤーにとって10万ギルなぞはした金なので、すぐゲットできる。
FF10-2 
FFX-2ではギャンブラーのジョブコマンドのひとつ。
ギルの力で敵に帰っていただく点はFFXと同じだが、
渡す金額が多いほど成功率およびもらえるアイテムの個数が増加する。
わいろ自体が効かない敵もいる。
なおわいろでは敵を倒したことにはならない(EXPやギル、戦利品はもらえない)が、
オーバーソウルのカウントは0に戻る。
- インターナショナル版ではわいろ金額の積み立てが可能になった。
つまり、支払った金額の合計でわいろの成功率が判定される。
これにより、少額ずつ何度も支払うという行為が(時間は別として)無駄にならずに済む。
指定金額を支払えば、魔物が貴重なアイテムを置いて去っていく点は同じだが、
今回は成功すると「○○(貴重なアイテム名)をあげます!」というメッセージが出てから去っていく。
ますますシュールさに拍車がかかっている。
10-2ではそもそも「わいろ」を使ってまで欲しいアイテムが少なく、
「ランダムスロット」で777を揃えて「オメデトウ!」を出す方が得るものは遥かに多い。
わざわざ使うほどのものでもないだろう。
- 一応、向こうは落とすアイテム数がきまっておりこっちはアイテム数を調節できる、スロットを揃える面倒さがないなどあるが…やはり微妙か。
HD版ではわいろを30回使うとトロフィー「交渉上手」をゲットできる。
回数さえ重ねればいいので、金がもったいないなら0ギル×30回でいい。