キャラクター/【ゲルカラニス・バリンテン】

Last-modified: 2024-04-09 (火) 15:31:38

FFT

フォボハムの領主、リオファネス城を持つ。
ジョブは大公らしく「アークデューク」と設定されている。
武人ではないため五十年戦争で前線に立つことはなかったが、様々な国から集めた傭兵部隊をもっており、その部隊が大公の名代として活躍した。戦争終結後、孤児たちを集め訓練し暗殺部隊も作っている。
聖石を軍事的に利用しようとして『ヴァルゴ』を奪うが、ヴォルマルフの怒りを買い、混乱の中死亡した。
 
異名として“武器王”がある。
が、彼自身は戦わずイベントで出てくるだけなので、存在としては薄い。


ラーグゴルターナよりも位が上で、貴族の中で一番位が高い(王族の次)。
公爵2人が睨みを効かせている間にも着々と軍備を整えるなどしたたかな面が見られる。
もっとも彼の場合は、後継者争いに興味がなさそうだが…

  • 王家の血統が絶えてしまえば、貴族の最高位にしてかなりの財力・軍事力を有する自分のもとに自動的に王位は転がり込んでくる…と目論んで白黒獅子の共食いを放置していたのであろう。勝ち残ったほうを疲弊しているうちに食い殺すための地力強化に神殿騎士団へ誘いをかけたのだろうが…運の尽き。
    白黒獅子どちらかに肩入れしていれば、彼こそがイヴァリースの覇者になってたかも知れない。趨勢が決まった頃に後ろから刺せば良いのだから。
  • こう言っちゃ何だけど、彼自身武人でもなければ、五十年戦争でも「様々な国から集められた傭兵部隊があり、その部隊が大公の名代として活躍した」とあるから配下に有力な騎士団があった訳でもなさそう(東天騎士団などを擁していた可能性はあるが)。
    おまけに求心力もなさそうだから、覇権を取ったとしても体制の維持は無理だと思う。
    こういうタイプは誰かに花を持たせて、自分は楽でオイシイところに収まるのを狙うのが世の常。

ラムザ曰く、バリンテンも王家の血を引いているとのこと。
王位継承権があるとすれば、直系の嫡子であるオリナス、亡き先王の妹にして養女のオヴェリアに次ぐ第三位になると思われる。
ヴォルマルフら神殿騎士団が彼との協力態勢を敷いていたのも、獅子戦争を更なる泥沼化すべくバリンテンに第三勢力として参戦させたかったのだろう。
尤も、その目論見はバリンテンがヴォルマルフの怒りを買ったことで御破算になってしまったが……。

  • 王家の血を引いているってどこで言われてたっけ?
    • ラファ初登場時・ラムザ達と合流した直後。ラムザのセリフ。ブレイブストーリー「天道士ラファ」
  • 現実世界においては、大公という爵位自体が王族の分家に与えられるものである。
    恐らくイヴァリースでも同様なのだろう。
  • 配偶者に侯爵令嬢以上の人物がいれば一応王家の血を引いてなくても侯爵以上にはなれる、
    ただ普通よりも上がりにくいらしいけど

ガルテナーハ兄妹に追い詰められて切羽詰まっていたと思ったら、いきなり現れた全然関係のないアサシンに城の天井からポイされて死亡。高位貴族のはずなのに、なんという小者の死に様か。


バンテリンではない。


ダイスダーグとはまた違った意味で外道である。

  • ダイスダーグと比べて明らかな俗物である。爵位持ちだが育ちの悪い成金のよう。
    しかしどちらも権力欲に取りつかれているのに変わりはない。

結局、彼がラファに何をしたのかは最後まで不明。

  • まあ素直に考えれば性的虐待だろうな。
    大公の立場なら妾には不自由しなかったろうしわざわざラファみたいな微妙な立場の女に手を出さなくてもいいだろとは思うが。
    結局離反理由の一端になってるし。
    • サディストなんじゃね?マラークが従ってるのを見て
      「妹にあんなことされたのに何にも知らずにしたがったやがるよこいつ」的な。
    • ラファに剣を突きつけられた時に:
      「それはおまえの身体が覚えているのだ…。恐怖をな…」
      「だが、安心しろ…、次第に恐怖が恐怖でなくなるよ。クックックック」
      とか素晴らしくド外道な事を言っている。サディストなのは間違いなさそうだ。

役立たずと名高いガルテナーハ兄妹を何故欲したのかは不明。

  • 「褐色娘が好きなんです」
    • 「エキゾチックな見た目が好みなんです」
      • 「16歳以上は駄目なんです」
  • 実は真言よりカエル爆弾の方が主な狙いだったりして。
  • アイテムコレクターみたいなノリだったんだろうか。「使えねーけど珍しいし一応」的な。
  • まじめに考えると、子供のうちに一族が滅んでいる彼らに完全な伝承が行われていなかったのかもしれない。
    本来は効果範囲なり攻撃回数を制御して放つことが可能だったとか。
  • PSP版のオーバーキルっぷりを期待していたのだろうか。
  • ゲームとしてでなく現実として真言を考えると、逃げ道塞ぎつつ中心点を爆撃する、音が媒介して射線をもたない術と思われる。暗殺向きなのでは?

聖石の力を使ったヴォルマルフからどうやって生き延びたのだろうか。

  • 部下を盾にして逃げまくったんだろう。ヴォルマルフにしても殺すに値しない小物と思ってたのかもしれないし、最初からエルムドア達が処理する手はずになっていたのかも知れない。
  • イベントシーンを良く見ていると部下の騎士達が臨戦態勢を取っている中、一人でさっさと逃げているバリンテン大公が見える。ヘタレではあるが危険を察知する才能はあったのかも知れない。後ろから近づくアサシンには気づかなかったようだが。
    • むしろそこで気づかれるようではアサシンの方が失格だからそれは仕方がない。丁度聖石にも気を取られていたし猶更。
  • しかし、何故屋上に逃げるのか。普通は精鋭の護衛を伴って街道沿いにルザリアかイグーロスに逃げそうなものだが。
    • 恐らく城内を一人で逃げる途中でラファに見つかったものと思われる。
      正門の方はラムザ一行がまさに突入するところであり、バリンテンが逃げるとしたら裏門方向になるのだが、元カミュジャの一員として城の構造を熟知しているであろうラファならそちらへの逃走経路を塞ぐのは必然。
      その結果、追い詰められて屋上に行ってしまったのだろう。
    • 状況から考えるとアルマが捉えられていた場所の傍で交渉していたようなので、かなり下の階、1階か2階当りでヴォルマルフにキレられたものと思われる。屋上に逃げたのは結果的に上方に追い詰められたのもあるのだろう。当然カミュジャをはじめ、用意していた他の手勢は全滅したと思われる。

ラファと対峙した時に:
「この痴れ者め! 恩を仇で返すとはこのことだッ!」
と言っているがこいつの所業を考えればどう考えてもラファが言うように「正当な復讐」である。
良くもまぁ「恩を仇で返す」なんて戯言を言えるもんだ。

  • こういう人間は得てして自分を棚に上げることが最大の特技。もはや本能の領域で自覚も無かろうが。
  • 「飢えて死ぬはずだったのを拾って育ててやったんだから、私の所有物。物が逆らわずに従うのは当然」的な特権階級思考の表れだろう。アルガスの暴言にも通ずる、ある意味貴族社会の歪みを描いた当作品を象徴する名小物・悪役であったとも言える……か?
  • 平民ですら家畜なのに、孤児ならゴミも同然だろう。よくぞ立ったものである、ナニが。特殊な性癖をお持ちだったのだろう。
  • 実際はガルテナーハ族の村を焼き払い一子相伝の暗殺術を独占したのだが、ラファ達にはその事実を隠して育ての親としての恩を売っていた。
    このセリフを吐いた時点ではその事実がまだラファにばれていないと考えていたために出たセリフであり、流れとしては自然。

ラーグ公やゴルターナ公が教会の陰謀に気付かず教皇の手の上で踊っている中、オルランドゥですら辿り着けなかったゲルモニーク聖典にまで辿り着き、イズルードの拉致に成功し聖石まで手に入れている。
ただの無能・小者ではない。マラークをはじめ才ある子供を集めたカミュジャのおかげかもしれないが。
しかしまあ身の程を知らず畏国王に成りたいが為にヴォルマルフを脅迫したのはいただけなかった。ルカヴィを御せるはずがないのだ。

  • 「我々を舐めるなよバリンテン…貴様を殺すことなど容易いのだぞ」というヴォルマルフの台詞からは、わざわざ人の世の流儀に乗っ取って回りくどい陰謀を巡らしているルカヴィの苛立ちのようなものを感じる。
    内心ではリオファネス城でやったように、暴力的に手っ取り早く片付けたいのだろう。
    血塗られた聖天使が復活するまでは真の力を発揮できないので、あまり無茶するわけにはいかなかったらしい。
    にも関わらずヴォルマルフが聖石の力を使ったのは、バリンテンに対して本気でキレたからと思われる。
    まさに「の尾を踏む」の故事通りの結末である。いや、アレは獅子だが。
    • FFTの時代でもオキューリアが健在ならば、ルカヴィが人の世の流儀に従っている理由は察せられる。
      血塗られた聖天使が蘇り、完全な存在として復活したのならばともかく、人の肉体を乗っ取って現世に干渉している状況ではオキューリアに自分たちが暗躍していることがばれれば勝てる要素が何一つない。

ルカヴィの力を見誤ったのは不味かったが、ラーグ公ゴルターナ公合わせて1人もたどり着けていない
教会の陰謀をすでに看破していた点は評価すべきだろう
もしルカヴィが介入しなかった場合の歴史上では、獅子戦争を影からあやつった
フューネラルの弱みを握る、大陸の影の支配者となっていたかもしれない。
直近にはナイトを置いていたものの、カミュジャを中心とした暗殺部隊は
忍者がごろごろしていたり、本人も銃の使い手だったりと、
ただのロリコンではないことは行動の端々に匂わせている。


「ルカヴィを御せるはずがない」やら「ルカヴィの力を見誤った」というのは結果的には正しいが、厳密には間違い。
そもそもバリンテンは教会の陰謀には気付いているが、ルカヴィの存在にまでは気付けていない。彼の情報源が同じくルカヴィの存在を知らなかったイズルードであること、また聖石に大いなる魔力があると言いつつそれだけでは「証拠」にはならないと「自覚」している(実際には聖石にそこまでの力はないと考えていると思われる)ことがその根拠となる。
知らないのでは御せるも御せないもないし、力を見誤ることもできないのだ。
もっとも相手がルカヴィに乗っ取られる前の「人間・ヴォルマルフ」だったら御することができていたのか、その力を見誤っていなかったのかは不明だが。


紋章は、城壁の上に海蛇の巻きついた剣。