キャラクター/【ゾーンとソーン】

Last-modified: 2024-07-17 (水) 16:22:29

類似項目:キャラクター/【ゾーン】(FF8)、モンスター/【ソーン】(FF10)


FF9

アレクサンドリアの宮廷道化師。
耳がとがっている事からシナ等と同様亜人であると思われる。
顔に奇抜なメイクを施し、子供の様な身長だが88歳の老人であり、ブラネの数代前から仕えている。
ゾーンは「おじゃる」、ソーンは「ごじゃる」が語尾につくのが特徴。

  • 外見の違いは
    ゾーン:青い衣装・眼が大きい・両眼の上下に直線のメイク・両手のスートが左がスペードで右がクラブ
    ソーン:赤い衣装・眼が小さい・公家のような楕円の眉メイク・両手のスートが左がハートで右がダイヤ

ブラネの命令で黒のワルツらを率いてダガーを捕獲する命令を出し、召喚モンスターの宝珠を抽出するが、ジタンやマーカスに宝珠ごとダガーを奪還される。
さらにブラネがクジャに殺されダガーに代替わりしたため、アレクサンドリアにいられなくなってしまい、クジャに仕える事になる。
結局、クジャの目的の為にジタン達をウイユヴェールに送り届けるなど、散々使い走らされたあげく、グルグ火山でマディーンに殺されてしまった。
プチフレアプチメテオを使えるが、使う前に攻撃されれば発動できなくなるなど戦闘力はかなり低い。

  • ぬすむとゾーンからはパルチザン星くずのロッド、ソーンからはミスリルアーマーミスリルの腕輪が手に入るので、しっかりといただいておこう。
  • たぶんクジャのことだから弔いとかしてもらってないと思う。つーかインビンシブルに吸収された?
  • 「僕たちの好きなファイナルファンタジー」ではこの2人に対しての評もあるが、「クジャはこいつらを殆ど信用していなかった」とばっさり斬り捨てられている。
    • ブラネ→クジャとコウモリのごとく時の権力者の間をフラフラしてるやつに信用はおけまい。
  • 厳密にはマディーンに殺されたかどうかはわからない。メルティジェミニ化する際に蠢く彼らを見たジタンは「こいつら倒れたんじゃなかったのか?」と口にしている。「死」という言葉を(キャラ的にもメタ的にも)避けただけという可能性はあるが、少なくとも言葉の意味をそのままとらえるなら戦闘不能ではあっても死んではいなかったはず。

なぜか召喚士の体内に宿る召喚獣を抽出して宝石に封じ込めることができる。
ブラネの数代前から仕えているが、ブラネが召喚獣に興味を示さなかったり、ガーネットが漂着しなければこの能力は何に使うつもりだったのか…。
16歳からではないと抽出できないといった知識も何故か持っている。

  • おそらく宮廷道化師であると同時に宮廷魔道士でもあるのだろう。
    いろいろな魔法や魔術の知識を持っていて、偶然今回は召喚に関する知識が役立ったといったところか。

こやつらのテーマ曲「月なきみそらの道化師たち」が妙に耳に残るのって私だけであろうか。


アルティマニアによれば、種族は「たぶん人間」らしい。
その「たぶん」と言うのが気になるが、
ジェノム黒魔道士みたいに何か出生には秘密があるのだろうか。

  • いや、純粋に人間に見え難いからではないだろうか?

死後、メルティジェミニとして蘇生させられる。

  • 哀れと思うかざまぁと思うかはプレイヤーしだい
  • モンスターとして蘇生させられるわけなのだが、やっぱりジタン達にぶちのめされ、完全に死亡。

権力にも腕力にも弱い典型的な日和見主義者。「強きを助け弱きを挫く」とは正にこいつらのこと。
本人達も「後ろ盾なくしては生きていけない」と語っている。
ギャグキャラとしての印象が強い人も多いかと思うが、忘れ去られた大陸に向かう途中のコイツらの発言を受けていつかぶちのめしてやりたいという衝動に駆られた人も多いはず。

  • やってる事が非道的なのはもちろんだけども、ギャグキャラとして見ると最期に何の救済も無く無残に利用され殺されるのに少しだけ違和感というか、哀れみを感じる。
  • 権力にも腕力にも弱いのも「後ろ盾ないと生きられない」というのも、我々と同じことで。
    ある意味FF9ではリアルな人間に近いキャラだったのかもww
    • 権力も腕力も弱くとも、だからと言って進んで悪事を働くような者を一般的人間として論じて欲しくはないかな…。
      身は貧しくとも心は錦。矜持を失ったらおしまいである。
      それにリアルで悪事を働くのは力のある側が殆どだ。
    • 弱者が強者になり上がった結果、かつての自分の立場を忘れたかのように増長して悪事を働き始めるなんてのもよくある話だがな。
      善悪のどちらか片方だけの人間などありはしない。善悪両面含めてこそ人間なのだよ。
      • 強い後ろ盾を得たものは最も大事な事を忘れてしまう。
        「あくまで強いのは自分達を守っている側であり決して自分達が強くなったわけではない」という事を。
        ゴミは誰に守られようが所詮はゴミなのだ。
      • 人間らしいの言葉の意味を勘違いしている。この2人は人の道を外れた外道であって人間らしいの正反対の存在。
  • ヒルダガルデ1号でのやりとりを見るに、黒魔道士兵を罵っていた時に間接的にクジャを罵倒した事から、権力者がいなくなると(誰かが聞いている事も気づかずに)陰口を叩き始めるタイプなのだろう。
    案外我々の周りにもそうした人間がいそうだが。

彼らの言動や行動を見れば分かるが、最初から最後までほとんど刺客として動いてしまっているのが彼らの悲劇。
特に、本来召喚獣の抽出のためにダガーを生かしたまま回収するための黒のワルツが早々にジタン1人と命のやりとりをやらかしたために「(スタイナーと対比して)王女の命を狙う敵」とみなされてしまい、特に3号は結果的にとはいえカーゴシップ襲撃により明確にダガー王女の命を狙う刺客として動いてしまった。
3号戦の後エアシップで観測手として動いていたゾーンとソーンが「暴走したでおじゃる!」と焦っていたのはまさに黒のワルツが任務よりも自身のプライドを重視しすぎて王女を含む一行の抹消に走ったため。
言うまでもなくダガーが死ねば召喚獣は抽出できずクレイラ・リンドブルム連合軍に巻き返される恐れが高く、その代償は道化の首だけでは済まない。
さらに黒魔道士兵の製法や召喚獣抽出の知識についてのセリフなどから、直接的にクジャと接触しダガー誘拐を画策していたのはゾーンとソーンであり(あるいはそう唆したのも2人とクジャのたくらみによるかもしれない)、その点で「強者にしかついていけない」2人はブラネよりクジャ寄りになったのだろう。
結果*1、アレクサンドリアの暗部のほとんどをゾーンとソーンが担うことになってしまった。
ダガーもダガーで賢君であった母親を強く忘れられず、その矛盾のはけ口をブラネとクジャとの折衝役だったゾーンとソーンにも向けてしまったために敵対は決定的となった。
さらにクジャがしだいに召喚獣の力に魅入られ、目的が膨れ上がってアレクサンダー=各国の至宝(宝珠)に切り替わったことでアレクサンドリアはおろか全人類との離別は決定的となった。
そうしてアレクサンドリアからは見放され強国からも見放されダガー王女からも見放されジタン一行からも見捨てられ、そしてついにクジャに見捨てられて生物ですらなくなってしまった
口ではなんとでも言えるが、ジタンと黒のワルツ1号のすれ違いからここまでブレてスレて最後は捨て駒にされたわけで、それを異星人に利用されたかわいそうな一般人(?)と見るか単なる三流悪役と見るかはあなた次第。
 
…というか、本来血の繋がらない娘を憎むべきブラネこそが死に際まで王者の風格でもって振る舞い、それに比してゾーンとソーンがやたら執拗にダガーの排斥を狙うあたり、ゾーンとソーンこそが霧に侵されて凶暴化しているか、あるいは世嗣を皆殺しにしてアレクサンドリアを弱体化させようという他国の暗殺者だとしてもおかしくない。
指輪物語でサルマンに使役されセオデン王を「毒の言葉」でもって弱らせていた"蛇の舌"グリマのように。

  • というか行動云々より普通に態度が悪く、媚びへつらう相手のことを内心バカにしてる節がある上に、全く悪びれていないため同情するのはちょっと難しいと思う。
    もしも、ガーネットに敬意を持っているような発言をしつつ同じことをしていたなら印象はかなり違ったはず。
  • 悪の最たる存在であるクジャは終盤に見せ場がある上に寿命が設定されていることに同情されたりもしている。
    ラニはエーコを人質にとったのにモーグリに助けられている。
    ひどいことしている人は他にもいるはずなのにゾーンソーンだけが悲惨な目にあっている。
    • 少なくともクジャはガーランドの手駒・ジタンの下位互換と見られいつか淘汰される存在として生きなければならない運命に抗う為に戦場に身を投じていた。
      ガイアの人々の身の心も蹂躙する行為の数々が到底許されることではないとして、並大抵じゃない覚悟の下地や背負った運命の重さ、ラスボスとの戦いでジタン一行を助けたことなど、事情を知った本編の関係者・プレイヤーから救いを求める感情が沸いてくるのは別に不自然なことではない。
      対してゾーン&ソーンは強者にへつらい弱者をなじる地位に満足するだけでなく愉悦すら覚えていた。
      もしこの二人がラニと同じ状況でモーグリに助けられるようなことがあっても地位の無いモーグリ達を侮辱するだけして人間性に何も変化が起こることなく愛想をつかされていただろう。
      ラニは基本的に高飛車で欲深く誰に対しても無礼だがサラマンダーを「焔のダンナ」と呼び同業者意識でつるむ程度には他人に心を開く余地はあった。
      だからモーグリ達との交流を経て人間的に変われた。
      ゾーン&ソーンに外部からの救いが訪れなかったのは「自分から現状を切り開こうとしなかった」ので「なるべくしてなった」ようなものだと思う。
      そこにキャラクターとしての同情を感じるのも他人の感性の自由なので彼らが悲劇のキャラクターであることは一概には否定しない。
  • セコい上に自己完結的なだけでなく、仕事も二人揃って初めて一人分できるかできない程度で、召喚獣を抽出できるぐらいしかことしか取り柄の無い彼らだが、エーコから召喚獣の抽出を行った際に命じられるままエーコの身を案じず抽出を行うのではなく「これ以上は小娘の体がもたない」「召喚獣を抽出することができるのは本来16歳から」とクジャに忠告を挟むあたり少し人の情のようなものが見え隠れする。
    もちろん彼らのことなので、謎の力(モグ)に妨害されて上手く抽出できなかったことの言い訳だったり「小娘が死んだらこれ以降はもう召喚獣を取り出せないでごじゃるよ(おじゃるよ)」という意味で言った可能性は大いにあるが。

コミカルな外観や口調に反して結構憎たらしい言動をかます、とにかく嫌な小悪党キャラ。
最初のうちこそダガーにへつらっていたが途中、態度を翻し家臣にあるまじき態度をとる。
王女のダガーを「お前」と呼んだため、「あなたたちっ!! 宮廷道化師の身でありながら、わたくしをおまえ呼ばわりするのですか!!」と彼女の逆鱗に触れた。
ダガーが位の差を理由に激するシーンはほぼ無いので、驚いたプレイヤーもいるはず。

  • たぶん、こいつらが相手でなければそんな言い方をしなかったと思う。
    自分達の保身と安全しか考えない、慇懃無礼で卑屈なこいつらに「おまえ呼ばわり」されたからこそ出たセリフ。
  • 憎たらしいを通り越して微妙にやばい発言を初期からかましてたりする。
    ガーネットに逃げられてしまったブラネ女王が「例のものは、もう使えるようになったのか?」とゾーンとソーンに問いかけるが(どこの悪の親玉だよお前は的なセリフだが)ソーンは、「ガーネット姫なんてイチコロでごじゃるよ」と答えている。殺してどうする。
  • そのシーンでブラネからも「誰が殺せと言った!」などと叱責されビビリ上がっている。
  • 色々な点でケフカを彷彿とさせる

エクスカリバーIIを入手する際にコイツ達にイライラさせられるプレイヤーも多い。
無駄に動き、無駄に喋る。
ああ、貴重なプレイ時間をドンドン奪われていく…


分かっていると思うがFF8のゾーンとは無関係である。

  • オダイン博士とも無関係。
    もっとも、こっちは口調に加えて性格も若干似ているが。
  • 上にもあるように10ではソーンというモンスターがいる。もしかすると狙ったのかもしれない。

宮廷道化師とはイエスマンを求めるものではなく、事実を皮肉って権力者に自嘲を伴う笑いと共に冷静を取り戻させる職業である。
阿諛追従するだけの下僕ではなく、時には命を賭けて主君を諌める。道化師を斬れば王として終わり、とまで言われる。
故に王の近辺に侍り、王と同じ高さに立ち、王と行動を共にすることが許される。
まあ、これは「実在の」宮廷道化師のことであるが。

  • しかし実態としてはケフカの例(魔導注入実験の結果ああなった可能性もあるが)を見るまでもなく、道化師は王のイエスマンに成り下がるのが圧倒多数である。
    無論これには理由がある。彼らが公職にない「王個人の私的な使用人(所有物)」扱いで、国家に忠節を尽くし功績を立てたところで国史に名を残すことがない(全て王の手柄の一部と化す)からである。
    誰にも評価されない。だが腐るな、と言うほうが難しい。腐っても、汚名もまた残らないのだから。
    • ケフカはピエロの格好をしているけど宮廷道化師じゃない。直属の魔導師ではあるけど。
    • なので、ケフカの場合は正確には宮廷魔導師という立場だろう。ゾーンとソーンは宮廷道化師兼魔導師っぽいが。

こいつらは珍しく天野絵の方が見た目が良い

PFFNE

AREA14-8の3戦目に2人揃って登場する。


*1 スタイナーよりもアレクサンドリアの武官=暴力装置として近しくブルメシア侵攻などを指揮したであろうベアトリクス将軍を露骨なまでに美化するキャンペーンと、各国侵攻にあたって召喚獣と黒魔道士兵が戦線を主導したためアレクサンドリア兵士があまり露出しなかったためもあるが
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