__ファイナルファンタジーは、僕にとって制約のない、自由な空想世界である。 ~天野喜孝~__ |
単品で発売されていたPS移植版FF4~6を、三枚組みセットにしてリリースした作品。美しい水色のカバーが目印。
プラットフォームの性質の違いもあり、長いロード時間や音楽の変質などの欠点はあるものの、定価7,140円で3作遊べるのはかなりお得だったと言える。
人気が高かったのか、2000年代半ば頃になっても高値で取引されていた。
- 発売日は1999年3月11日。
- ちなみに単品版はFF4が1997年3月21日、FF5は1998年3月19日、FF6は1999年3月11日発売。つまりPS版FF6はコレクションと同時発売。
価格は各5,040円なので、コレクションは半額以下とお得。
- ちなみに単品版はFF4が1997年3月21日、FF5は1998年3月19日、FF6は1999年3月11日発売。つまりPS版FF6はコレクションと同時発売。
ロードは長いけど、それでも十分すぎるほど面白い。
4~6やってなくて家にスーファミないならとりあえず買っとけ。
セーブ・ロード画面では、説明文のフォントやウィンドウがちゃんと各作品オリジナルのデザインになっていて統一感がある。
また、毎回違ったドット絵キャラが出てきて動き回る様子が楽しい。
- 4のロード画面はバラエティに富んでいて一見の価値あり(特にカインver)。
- 5ではクラウドを、6ではスコールをドット絵で見れた時は感動した。
あれもやっぱり渋谷さんが新たに書き下ろしたのかな? - 6には進化したたまねぎ剣士も出てくるよね。
- 渋谷さんがツイッター上での質問に答えたところでは、PS版にはノータッチだったそうなので、別の人によるドット絵のようだ。
最後に発売された6は、おまけ要素が充実しており、セーブロード画面から「おまけ」の項目に入ることができる。
おまけの内容は以下のとおり。
- 「FF開発室」
- 「映画館」…OP・ED・パイロット用のムービーが鑑賞できる。
- 「美術館」…CGモデル、設定画、絵コンテなど、ムービー制作の資料が鑑賞できる。FF4とFF5の資料も少し収録されている。
- 「やりこみじいさん」…詳細は【やりこみじいさん】で。
- 「ヒミツの部屋」
- 「モンスター図鑑」…詳細は【モンスター図鑑】で。
- 「青魔法図鑑」全青法の説明(使用効果、消費MP量、使用者等)。なお、「図鑑」だが「図」として載っているのはその魔法のエフェクトではなく、代表的な使用モンスターのグラフィック。
- 「幻獣図鑑」…全幻獣の説明(その幻獣のストーリー上の設定、技の効果、消費MP量、魔石として習得できる魔法とLVアップボーナス等)
- 「竜の首コロシアム」…コロシアムでの賭け物&対戦相手&入手アイテムのリスト。ただし、「しょーもないアイテム」の情報は省略されている。
(ちなみに、この項目ではオルトロスとテュポーンのちびキャラが画面を動きまわっていてちょっと和む)
なお、クリアしてシステムデータを作らないと、やりこみじいさん等の項目は閲覧できない。
2011年4月にFF5とFF6が、2012年6月にFF4がゲームアーカイブスで配信開始。
現物が欲しいファンはともかく、ただ遊ぶだけならこちらの方がお手軽。
ただし、こちらはあくまでもPS版なので、バーチャルコンソール(SFC版)と混同しないように。
もともと4→5→6の順でプレステへ移植し、それを最後に3枚まとめてパッケージ化したものなので、
ムービーについては最初につくった4のクオリティが劣るのは止むを得ない。
- ムービーなどは確かに劣ってしまうが、5・6には頻繁にある音楽のバグや長いロードがないため、実は一番遊びやすい。
SFC版と違ってダッシュもできる。- 2ブロックでセーブを4個確保できるのも大きい(5と6は1ブロックでセーブ1個)。
セーブ番号を変えてコピーする、というのが出来ないという問題もあるけど。
- 2ブロックでセーブを4個確保できるのも大きい(5と6は1ブロックでセーブ1個)。
- ちなみにコンビニ専売だった単品版は出回り数が少なかったためコレクション版よりもレアになっていたりする。
なおパッケージやCDのイラストが違う程度でゲームの中身は単品もコレクションも全く一緒。 - >SFC版と違ってダッシュもできる。
5と6もダッシュが標準搭載された為、SFC版の様にアビリティやアクセサリの枠を1つ犠牲にする必要がなくなった。
特に8倍速にこだわらなければ、ダッシュやダッシューズを付けなくてもダッシュが出来る。
これは地味に嬉しい点。SFCではダッシュやダッシューズに使ってた枠に自分の好きなアビリティやアクセサリをセット出来るのだから。
ご丁寧にバグまで移植されている。
- 一部のゲーム進行に有利なバグ的裏技は修正されている。
- FF4に関してはイージータイプで大小様々なバグが発見・修正されていたのだが、
PS版は恐らく通常版の単純移植なのだろう、バグが「復活」してしまっている形に。 - FF6も回避率バグ、バニシュデスは修正されず残っている。
ちなみに初回限定版(アニバーサリーパッケージ)と通常版の2種類がある。
初回限定版は天野氏書き下ろしのティナ(のはず)が書かれた時計とピクチャーレーベル使用。
更に専用ケース入りととことん豪華。更に発売当初はCD-ROMを納めるケースも販売されていた。
- 限定版の時計の数字表記はローマ字だが4の部分が一般の時計でみられる「IIII」ではなく「IV」と書かれている。
PSのソフト、即ちメモリーカードにデータを保存出来るので実にありがたい
(かつてSFCFF4、5のデータが消えて涙目になった俺。スーファミのデータは消えやすいしね)。
だが、SFC版そのままの移植なので、隠しボスや隠しダンジョンなどの追加要素は何もない。
- SFC版の、混じりっけのないFFをより高性能なハードで遊べるのはそれはそれで嬉しいのだが、
どうせならクソみたいなバグや設定ミスは修正してほしかった気がしないでもない。
3作品とも、ゲーム起動時にCGムービーが流れるようになっている。
このムービーは天野氏のデザインを元に作られているが、
4は7とほぼ同時発売のため技術的な未発達さが目立ち、キャラが人形のようである。
精巧なのはもっとも発売が後となった6のムービーだが、天野氏の絵に最も近いのは5であると思う。
- もともとFF5はゲーム中のドット絵キャラが天野氏のイメージイラストと大きく離れているため、PS版のムービーは非常に違和感が強く「誰これ?」と思ってしまう。これはGBA版FF5のフェイスグラフィックにも同様の問題点が発生している。
- 出来れば、天野絵を見て予習して欲しい。
ロードに関しては4はセーブデータロードの時に一発読みするので本編はSFC版以上にスムーズにプレイできるが、
5以降はメニュー呼び出しや戦闘突入の度にロードするため、これらの処理が行われる時にしばらく暗転画面が続く。
5より6の方がこの時間が長い。戦闘突入のエフェクトも変更されている。
また、ロード時間が原因で、6のエンディングはシーンと音楽がどんどんずれていく。
ガウのシーンなのにセリスの音楽が流れていたりして目も当てられない状態に。
5では音楽を遅く引き伸ばしたり一たん止めたりしてうまく対処していたのだが。
- 4は4で戦闘中の演出や(アイテムや魔法を選ぶ時の)カーソル移動が滅茶苦茶遅い、という問題がある。
戦闘やメニューを開くたびに待たされる、ということは無いのだが。
ちなみに海外のPSでも似たようなセット販売がされたのだが、日本版とは名称や収録ソフトが違っている。
- 北米版「Final Fantasy Anthology」:「FF5」と「FF6」のセット
- 北米版「Final Fantasy Chronicles」:「FF4」と「クロノトリガー」のセット
- 欧州版「Final Fantasy Anthology」:「FF4」と「FF5」のセット
海外SNES(スーファミ)版の時点では作品ナンバーが日本版とズレていたが、
この一連のコレクションで日本と同じ番号に揃えられた。