設定/【ナギ節】

Last-modified: 2023-06-12 (月) 18:12:26

名前の由来は、風が全く吹かない「凪」からだろうか。

  • 時代が流動することを風に例えられるからだろう。戦争の予兆を「キナ臭い風」、潮勢の激変を「嵐」と称するなど。

FF10

大召喚士究極召喚によって『シン』を討ったあとの、『シン』がいない時期の事。
語源は風のない状態を表す「凪(なぎ)」という言葉。英語版ではThe Calmと直訳されている。
読みは「ナギせつ」。決して「ナギぶし」ではない。
通常はナギ節をもたらした大召喚士の名を前に付け、「ブラスカのナギ節」などと呼ぶ。


実際には『シン』がいないのではなく、先代『シン』が倒され次代の『シン』が力を蓄えている期間。

  • 究極召喚と『シン』の関係を考えると、『シン』を倒した究極召喚が弱いほどナギ節が長くなる…のだろうか。

『シン』を作り出す元凶であったエボン=ジュが倒れ『シン』が現れないようになり、それを人々は『永遠のナギ節』と呼んだ。


ナギ節に入ると、人は皆お祭り騒ぎになる。
たとえそれが一時の安らぎであるとわかっていても。

  • FF10-2ではユウナのもたらしたナギ節が訪れてから2年が経過しており、また『シン』の再来があるのではと怯えていた人たちも本当に二度と『シン』が現れないと確信できるようになった時期と思われる。あの人々のはっちゃけ振りはそのあたりの価値観の転換が影響しているのだろう。

1000年に渡る『シン』の脅威の中で、FF10開始時点までに訪れたナギ節は5回。
そしてアルティマニアによるとナギ節の期間は数ヶ月から数年、平均5年未満になる。
よって、すべてのナギ節の期間を加算しても全体の2.5%未満という、それ単品で喜ぶにはあまりにも儚く短い期間である。
やはり人々がナギ節を祝う心の根底には「今度こそ『シン』は復活しないかも知れない」という「希望」があるのだろう。
実際ブラスカはそう信じて究極召喚を行い、ユウナたちもユウナレスカから「必ず『シン』は復活を遂げる」と断言されるまでは、その「希望」に縋っていた。

  • しかしやはり1000年の間に5年未満のインターバルが5回という設定は、もう少しどうにかならなかったのかと思ってしまう。
    この程度でそれなりの文明・秩序・共同体を維持できているとなると、何だかんだこの先もやっていけそうに見える。
    まぁFF10のテーマは世界を滅亡から救うというよりは、人々のまやかしの希望と停滞した世界からの解放だからと言えばそうなんだが。
  • 10年余りのうちにブラスカ、シーモア、ユウナの最低でも3人がユウナレスカの元にたどり着いているため、実はザナルカンドに行くだけならそこまで難しくない可能性がある。
    それに比べてナギ節が少ないのは、究極召喚を拒否したり、究極召喚を使っても『シン』に負けてしまった召喚士がかなりの数に上るからかもしれない。
  • 最初のユウナレスカから次のガンドフまで600年も空いているのは、究極召喚の知名度が無かった問題が大きいのだろう。
    あとは人類が召喚士のサポートができる余力と民意ができてきたのもある。
    ガンドフ以降は、170年→130年→90年→10年と加速する一方だった。
    • 「『シン』に対する根本的な解決法が思いつかないので、せめて現状維持する」のがエボン教の目的であるため、社会秩序の建設といった方面でも尽力していたのだろう。
      上記のなんだかんだでそれなりの文明・秩序・共同体を維持できていることも含めてナギ節が訪れる間隔が短くなっていっていることを考えると
      エボン教中心の秩序が建設され、ゲーム本編時と同等のレベルの規模までに文明社会が「再興」できたのは、意外と本編から100年前か200年前程度のことなのかもしれない。

初めてスピラを訪れた頃のティーダや、アルベド達のように「それって無駄じゃね?」と考えていた者も少なからずいたようである。
そしてそれが普通であると思う、スピラの人々がエボン教に毒されて感覚がマヒしているというだけで。

  • 『シン』の発生する原理はエボン教が隠していたんだから、布教に毒されてるとか関係なく知りようも無い人々が「今度こそは」と思うのはそれこそ普通の感覚だぞ。
    台風の後片付けが終わっても、すぐに来年の台風に絶望して台風が過ぎたことに安堵すら出来ない人間がいたら過敏すぎる。

期間的には半年から数年と短い。
FF10-2でユウナたちがもたらした永遠のナギ節が2年続いたことで、人々が「もう『シン』は復活しない」と確信しているらしいことから、おそらく最長のナギ節も2年を大きく下回るものだったと推測される。

  • ん?「ブラスカのナギ節」は10年続いているはずだが。
    • アルティマニアによれば、ブラスカのナギ節は約一年。このナギ節中にジスカルとケルクがエボンの老師になったらしい。
    • というか「ブラスカ一行がシンを打倒が10年前」、「約1年前、チャップとか多数の討伐隊員がシンに殺される」この辺の話とか、シンに親を殺されたほんの小さな子供とかが各地にいることを考えれば、ブラスカのナギ節はオープニングの遥か前に終了していると悟れるはず。

余談

FF14には文明の発展する「星暦」と文明の滅ぶ「霊災」を繰り返しているという、本設定をオマージュしたと思われる設定が存在する。
ただしそのスパンはFF10と真逆で繁栄にあたる星暦のほうが圧倒的に長い。
作中では第六星暦だった旧FF14の終わりに第七霊災が発生、5年後となる新生FF14の終盤に第七星暦となっている。

  • また、アップデートからしばらく経ち、賑やかさの落ち着く期間を「ナギ節」と称するプレイヤーもいる。
    新コンテンツを一通り遊び終えた暇な穏やかな時期であることが由来と思われる。