設定/【霧】

Last-modified: 2021-12-23 (木) 22:39:50

類義語:設定/【ミスト】特技/【霧】

FF9

霧の大陸に立ち込める霧。高地部以外はすべて霧に覆われている。
霧は生命の源(FF7のライフストリームみたいなもの)を利用してイーファの樹の地下深くで作られている。
そして、イーファの樹が張り巡らした根を使って霧が大陸に運ばれていた。
この霧を原料とし、ガイアで作られた人形が「黒魔道士」、モンスターが「霧の魔獣」、
同じようにテラで作られたのが「ジェノム」と「銀竜」である。


霧は数千年前から発生しており、後述の精神作用に加えそもそもモンスターが奇襲するのに都合がいいことから多くの人に忌まれている。
結果として霧の大陸の文化・文明は様々な形でこの霧の影響を受けてきた。

  • 霧の影響を受けやすい人間は山地・台地に集落を作り、霧の影響を受けにくいネズミ族ク族といった亜人種族は低地に集落を作るようになる。
  • そのうち「高地の安全な水辺に住む」ことが集落発展の条件となり、そのような高地に組織化した人類集団つまり王国や大都市ができあがる。
  • 海沿いを含む低地が開拓されないうえにモンスターが生息しているため、徒歩で低地を移動したり海を渡る知的存在は限られていた。
  • 低地には交通インフラがほとんど建設されず、代わりに霧の影響を受けにくい地中を使った移動手段が発展。
  • 居住可能な空間が狭く水源も限られることから資源・農地の奪い合いとなるため、自国の発展と他国への侵略は常に隣り合わせであり、戦乱が絶えなかった。
  • 近年は霧を動力とする飛空艇が重要な交易手段・軍事戦力となるが、同時に人類は霧の及ぶ範囲でしか文明が発達しなくなった。

しかし最近、リンドブルム大公が霧に依存しない水蒸気機関による飛空艇を開発するというブレークスルーが起きたため、霧のない他大陸への進出が可能になった。


霧は魂をテラに送る際にできる副産物(クジャは魂の残りカスと言っていた)。
人々の闘争本能を刺激する効果があるため、利用することなく文明の発達した霧の大陸にわざわざ送り込まれた。
そして争いの結果ガイアの魂がテラに流れ込み、そこから再び霧が生まれることになる。

  • イーファの樹がライフストリームからジェノム(とテラの民)の維持に必要な要素だけを濾し取り、その残りカスを放出していたと仮定すると、この霧はジェノムに不必要なもの、すなわち感情や欲望、本能といったものと思われる。
    その上この霧放出の制御弁が脳みそも何もないアンデッドなことを鑑みると、それこそ濃度の濃い"霧"はゾンビ映画のゾンビ並の闘争性を引き出してしまうのだろう。

ジタンらの活躍により一旦は霧の大陸の霧が晴れるものの、その後アレクサンドリアの台頭に伴い人類に大きな犠牲が出たことで霧の養分となってしまい、さらにDISC4でイーファの樹が暴走したことによりガイア全土がそれまでよりも濃い霧に覆われてしまう。

  • エンディングのサラマンダーラニが会話してるシーンにおいて、
    南ゲートから見える低地部は霧が晴れてるように見えるけど、この霧って結局どうなったんだろうか?

正確には「“霧”」と表記される。
作中世界に普通の(現実と同じ)霧が存在するのかは不明だが、おそらく区別されているのだろう。


設定のモデルはプノイマチズム説だと思われる。
解剖学者、生理学者のエラシストラトスが唱えた説で、奇しくも現実に存在するアレクサンドリアが発祥とされている。
霧をプネマウと捉えるとするなら、伝説から生まれる召喚獣はピュシス、伝承から生まれる召喚獣はノモスに相当するのかもしれない。(詳しくは当該記事を参照するが、FF9の召喚獣はざっくり言えばクリスタルに蓄積された死者の記憶を元に生み出されるクリスタルを守る高エネルギー体)