日本はノーパワーだ

Last-modified: 2021-07-18 (日) 10:19:24

2013年WBCの日本対オランダ戦を前に、オランダ代表監督を務めたヘンスリー・ミューレンス*1が発したコメントのこと。

経緯

オランダ戦までの日本代表は格下であるブラジル・中国に苦戦、2次ラウンド初戦の台湾戦も敗色濃厚な試合展開から薄氷の勝利で、チーム全体でも本塁打0と貧打に苦しんでいた。
対するオランダは優勝候補であるキューバとの試合で2本塁打を含む14安打で打ち勝っており、ミューレン監督は日本戦を前に自信満々のコメントを残す。


実際の発言 

日本はノーパワーだ オランダ・ミューレン監督自信
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2013031002000176.html

日本はノーパワーだ-。オランダのヘンスリー・ミューレン監督(45)は9日、日本代表について「コンタクトする(当てる)のはうまいが、パワーは見せていない」「打線の中軸が働いていない」と指摘。
東京ラウンド進出チームで唯一チーム本塁打ゼロのJAPANの攻撃力に疑問符をつけた。
日本-台湾戦もテレビ観戦したという指揮官は「キューバ戦よりは良かったが、長打力は見せてくれなかった」とニヤリ。オランダ打線は8日のキューバ戦で2本塁打を含む14安打を放って打ち勝っただけに、勝ち誇った表情だ。
(中略)
「どのチームと当たるかも分からない先のことは考えず、明日勝ちにいく」とミューレン監督。日本戦に勝てばオランダ初の準決勝進出となるだけに、色気たっぷりに語った。 

結果

しかし蓋を開ければ日本は鳥谷敬の先頭打者弾や坂本勇人の満塁弾など「サイクル本塁打」を達成、結局は同大会での最多タイとなる1試合6本塁打など16-4でオランダに7回コールド勝ちで圧倒、アメリカで行われる決勝ラウンドへの切符を手にする。

 

一方のオランダは日本の先発・前田健太に5回まで僅か1安打、その後の反撃でウラディミール・バレンティン(ヤクルト)とアンドリュー・ジョーンズ(楽天)のNPB在籍者による4点を返したものの、ミューレン監督の揶揄は返り討ちという名のブーメランとなって返ってきたのだった。


その後

オランダはキューバとの敗者復活戦で劇的なサヨナラ勝ちを収めたものの主砲のバレンティンが足を負傷、そのまま3連戦目となる2次ラウンド1組1位決定戦で日本と再戦する。
試合は大隣憲司からアンドレルトン・シモンズが2日前のお返しとばかりに先頭打者弾を放って先制するが、2回に阿部慎之助の1イニング2発を含む一挙8得点を奪われると追いつく事はできずに6-10で敗戦。再び日本に打力で返り討ちに遭ってしまった。

この再戦以降は日本対オランダは打ち合いの乱戦になることが多く、2016年の強化試合2試合、および翌年の第4回WBC2次ラウンドでは3試合連続で延長タイブレークまでもつれ込んだ。


関連項目



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*1 現役時代は1994年に千葉ロッテマリーンズ、1995~96年はヤクルトスワローズ(当時)に在籍。当時の登録名は「ミューレン」であった。