阪神タイガース打線の、四球が極端に多い状態の呼称。
「お散歩打線」「四球責任追及打線」とも。
概要
2017年の阪神打線は12球団トップの531四球を記録。直近10年間(2008~2017年)でこの数を上回るチームは延べ3チームのみ*1と、高水準であった*2。
メディアはかつての大阪近鉄バファローズの代名詞である「いてまえ打線*3」を捩り「歩いてまえ打線」「見てまえ打線」と呼称。スポーツ報知が2017年5月23日付けの下記記事を公開して以降、「歩いてまえ打線」が定着した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170523-00000028-sph-base(リンク切れ、ウェブアーカイブ未保存)
【阪神】“歩いてまえ打線”リーグトップの四球で首位走る!
猛虎打線に最近、インターネット上で新たなニックネームが定着し始めている。その名も「歩いてまえ打線」。チームの1試合平均の四球は4・08とリーグトップ。昨季の同3・04を1個以上も上回り、粘り強い攻撃を仕掛けている。一発長打の迫力には欠けるが、後ろの打者につなぐ姿勢が首位快走の原動力。その背景は、今春のキャンプから進める意識改革にあった。
キャンプから徹底された「粘り」は数字に表れている。チーム打率は2割4分8厘と、広島の2割7分5厘に遠く及ばない。しかし、1試合平均の四球はリーグ最多の4・08(昨季は3・04)。三振の1試合平均6・93(昨季は8・03)は同2番目の少なさと、ともに1個以上増減している。
金本監督「キャンプから選手には言っている。『2ストライク後は別の競技と考えろ』と。追い込まれたら、まずはバットに当てることを考えて三振しないように」
平野打撃コーチ「ボクシングに例えるならボディーブロー。追い込まれたら一球でも多く投げさせて、ダメージを蓄積させられれば。ベテラン3人(福留、糸井、鳥谷)がボール球を振らないのが大きいけど、その意識が少しずつみんなに浸透してきたかな」
主力選手の四球数(100打席以上を対象)
選手名 | 四球 | 四球率*4 | ||
---|---|---|---|---|
数 | 前年比 | 数値 | 前年比 | |
糸井 嘉男 | 59 | -16 | 0.120 | -0.002 |
糸原 健斗 | 23 | - | 0.119 | - |
上本 博紀 | 50 | +38 | 0.102 | -0.004 |
梅野 隆太郎 | 24 | +18 | 0.071 | +0.009 |
大山 悠輔 | 18 | - | 0.081 | - |
坂本 誠志郎 | 15 | +11 | 0.114 | +0.041 |
俊介 | 9 | ±0 | 0.045 | -0.116 |
髙山 俊 | 21 | -6 | 0.059 | +0.009 |
鳥谷 敬 | 77 | +2 | 0.135 | -0.006 |
中谷 将大 | 36 | +28 | 0.079 | +0.030 |
西岡 剛 | 7 | -6 | 0.070 | +0.007 |
原口 文仁 | 22 | -4 | 0.102 | +0.030 |
福留 孝介 | 77 | +16 | 0.146 | +0.030 |
北條 史也 | 23 | -15 | 0.091 | +0.005 |
ロジャース | 15 | - | 0.107 | - |
大和 | 18 | +6 | 0.071 | +0.025 |
四球数:太字はキャリアハイ、赤字は前年比+10以上
四球率:赤字は前年比+0.020以上