20勝0敗宣言

Last-modified: 2024-02-16 (金) 23:23:11

北海道日本ハムファイターズ監督・新庄剛志が2023年の開幕20試合で掲げた目標。

概要

2023年の日本ハムは本拠地が札幌ドームからエスコンフィールド北海道へ移転され、念願であった自前での球場を手に入れることに成功。*1
しかし、前年まで主力であった近藤健介FAでソフトバンクへ流出し、前年以上に選手層の薄さが不安視された。
監督に就任した前年は「優勝は一切目指さない」と発言した一方で、今季は「優勝しか目指さない」と気炎を揚げた新庄監督は、開幕戦前日の3月29日に開幕20試合の意気込みについて次のように語ったのである。

元記事

熱い口調で29日、日本ハム・新庄剛志監督は訴えた。

開幕して20試合全て勝つつもりで。精神的にはキツいと思いますけど、何とか乗り越えたら、勢いに乗っていく。期待しておいてください。必ずやります」。

今年になって何度も繰り返してきた開幕ダッシュ宣言。まずは目先の20試合に全集中して臨む覚悟。「台風の目になるのは間違いないと思っている。それくらい今のファイターズの選手が成長してきているし。去年とは全く違う」と選手たちへの信頼を口にした。

楽天・田中将の牙城を崩すための開幕オーダーは「3パターンある」と明かす。「若い選手たちがガムシャラにいってガツーンと点を取れるチャンスもある。攻撃のオーダーを組みたい」と守備より打撃重視の打線で臨む考えだ。

WBCの余韻の残る中、特別に1カードのみ行われる開幕戦。大好きな、目立つ舞台。昨季は開幕セレモニーで空飛ぶホバークラフトに乗って登場したが、今季は「ないないない」。「めちゃくちゃ物足りない。我慢してるよ」というのが本音だが「でしゃばらないって。でしゃばってほしいのは選手だけ」と指揮に徹する思いだ。

最下位に終わった昨季は全選手を1軍で起用し、その力量を見定めた。「去年は”俺にアピールして”の1年。そこから見極めて、明日の開幕戦で誰を使おうかっていう準備の期間だった。この世界一の球場で誰を立たせるかっていうね」。長い助走期間を終えて、本物の新庄野球を披露する時は来た。
https://www.daily.co.jp/baseball/2023/03/30/0016193124.shtml?pg=2

結果

東北楽天ゴールデンイーグルスを相手に迎えた開幕戦は、打線が相手先発・田中将大に沈黙。
この日は新球場での開幕戦であったが3-1で敗戦、開幕1試合目でノルマ未達成が確定した。*2
その後はバッテリー間のミスやクローザーを固定できなかったことが響いての敗戦が目立ち、結局開幕20試合は6勝14敗(最下位)という結果になった。

関連項目



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*1 1954年~1961年に前身の東映フライヤーズが使用していた駒沢野球場以来の自前球場となる。日本ハムとしては初。
*2 その後、田中将とは4月21日(開幕18試合目)に早くも再戦。この試合では5回に一挙7点を奪いKOし、リベンジを果たした。なお試合は7-8でサヨナラ負け。