24-0-1

Last-modified: 2020-12-12 (土) 21:00:31

田中将大が楽天時代の2013年に挙げたシーズン成績。24-0-1S24-0と表記される場合もある。

概要

田中は入団直後から負けがつかないという展開がしばしば見られたが、この年の記録はその最たる例である(なお全試合QSは達成している)。*1
6月25日には無敗のまま10勝に到達し、7月26日のロッテ戦では9回完投、1点ビハインドの状況から嶋基宏のサヨナラ打で14勝。
チームが優勝マジック2で迎えた9月26日には1点リードの9回裏にリリーフ登板。ランナーを出しながら無失点で締めてセーブを挙げ*2、球団初の胴上げ投手になった*3

 

最終成績は防御率1.27、24勝0敗1S、先発全試合QS達成、投手タイトルを総ナメにして球団を初のリーグ優勝、日本一に導くという野球漫画でもボツにされそうなレベルの大活躍を遂げた。また、従来は20連勝だった投手のシーズン連勝記録を更新*4。さらに、従来は15勝0敗だったシーズン無敗記録*5も大幅に更新した。

投手のシーズン無敗記録

年度投手所属勝敗備考
1936年秋景浦將*6大阪(現:阪神)6勝0敗最優秀防御率も獲得・野手でも規定打席
1937年秋御園生崇男大阪11勝0敗優勝に貢献
1981年間柴茂有日本ハム15勝0敗2リーグ分裂後初・リーグ優勝に貢献
2013年田中将大東北楽天24勝0敗1Sリーグ優勝・日本一に貢献。最多勝・最優秀防御率も獲得

最高勝率記録の条件を満たしたシーズン無敗は非常に稀で、田中を含めて4人しかいない。しかも、最初の2人はシーズンが春・秋に分かれていた時代で、試合数も少なかった(1936年秋は31試合、1937年秋は49試合)。
長期1シーズンで、24勝を挙げて無敗で終えた田中の成績は際立っている。

その後

  • CSでも1勝1セーブ、日本シリーズ第2戦でも勝利投手になったが、第6戦は4失点で160球完投負け。だが翌日には9回にリリーフ登板し、2安打を打たれたものの無失点に抑え、再び胴上げ投手となった。

余談

  • この24勝0敗1Sの話題になると「1S」の有無で議論になる場合が多い。1S肯定派の意見として「チーム総出で優勝を勝ち取った感がある」、否定派の意見として「ヌッスみたい」と言われる。
  • この年1位の楽天の成績は82勝59敗1分(貯金23)で、最下位の日本ハムの成績は64勝78敗2分(借金14)。しかも日ハムは田中と8回も対戦機会があったため、田中の活躍がなければ最下位もあり得た
    • 田中が翌年ニューヨーク・ヤンキースに移籍すると楽天は最下位に転落し、星野仙一監督が責任を取って辞任している。
  • 優勝を決める1Sが付いた西武戦は、1アウト2・3塁のピンチを招いたが、そこから8球すべてストレートで連続三振を奪ってセーブを挙げている。(田中の8球)
    最後の打者は浅村栄斗で、テレビの特集などでも多く流れることがあったが、その浅村が2019年から楽天に移籍したことで、その機会は減少している。
  • 前述の通り田中はこの年日本シリーズで唯一敗戦投手になっているが、この時の相手投手は菅野智之である。
  • 田中は自身の試合前と試合後にブログを更新することが多かったが、この年の記事タイトルは「明日投げます」「〇〇勝目」が延々と並ぶという異様なものになった。稀に違うタイトルが入る場合もあるが、それは「月間MVP」*7か、趣味のももクロ関連であった。
  • 岩隈久志は2008年にシーズン21勝という成績を挙げており、田中と併せて楽天のエースになるには異次元レベルの成績を残さなければならないという高すぎるハードルが作られ、則本昂大が過小評価される一因となっている。

関連項目


*1 ちなみに日本での通算勝率は.739で歴代1位の藤村英雄(.697)に大幅な差をつけ1位(ただし公式では2000投球回以上とされているため記録更新とはなっていない)、またMLBでの成績を含めても.640で日本で歴代5位の勝率である。
*2 勘違いされがちだが田中のセーブはこれがプロ入り初ではない。2008年の広島戦と2009年のソフトバンク戦で記録したことがあるため、これが通算3セーブ目である。
*3 一方、この試合の裏では日本ハム・武田久がマジック対象チームのロッテ相手に大劇場を披露し、日ハムファンだけでなく楽天ファンの胃をボロボロにさせた。
*4 1957年、稲尾和久(西鉄)が20連勝を記録した。なお、同年の最終成績は35勝6敗。
*5 1985年までは規定投球回以上の投手が対象。1986年から、パのみ「規定投球回にかかわらず13勝以上」、2013年からはパ・セ両リーグともに同条件での記録。すなわち、最高勝率記録の規定をクリアしている必要がある。
*6 野手としての活躍の方が知られており、1937年秋には首位打者、1937年春・1938年春には打点王を獲得している。1945年、第二次世界大戦で戦死した。
*7 2013年は5月以降の月間MVPを総ナメにした。5期連続の月間MVPはもちろん史上初。