#contents *概要 [#s86f860b] StrikerS本編の3年後。新暦78年夏。連続殺人「マリアージュ事件」の捜査でティアナがミッドチルダを訪れる。 *限定特装盤 [#c30497d7] 2008年8月15日~17日コミックマーケット74にて先行発売。デジトレイ仕様、ポストカード2枚封入(うち1枚描き下ろし) *通常盤 [#o6644eb6] 2008年10月29日発売。ジュエルケース仕様、ポストカードなし、ブックレット仕様違い。購入店によっては、初回特典でポスターが付属する。 *スタッフ [#k848f7a5] ジャケットイラストは奥田泰弘。ブックレットイラストと設定画は長谷川光司。音楽は佐野広明。音響監督は亀山俊樹。EDはI'veプロデュース、ボーカル川田まみ。 *登場人物 [#jcea73b9] ''・スバル・ナカジマ'' CV:斎藤千和 所属:港湾警備隊・防災課特別救助隊セカンドチーム 階級:防災士長(武装隊では陸曹扱い) コールサイン:ソードフィッシュ1 18歳。陸戦魔導師。災害対策・人命救助に励んでいる。 立場的には分隊長だが、基本的に一人チームである。 元六課フォワード陣へ頻繁にメール等をしている為、「久しぶりの再会でもそんな気がしない」とはティアナの弁。 ''・ティアナ・ランスター'' CV:中原麻衣 所属:時空管理局本局 階級:本局執務官(武装隊では三尉扱い) 19歳。陸戦魔導師。「マリアージュ事件」を担当。ミッドチルダを捜査で訪れる。 髪型をツインテールからストレートに変えた。BJ装着時も同様である。 ギンガとの再会時には「最初の担当事件以降、凶悪事件ばっかり回ってくる」とこぼした。 ''・エリオ・モンディアル'' CV:井上麻里奈 所属:辺境自然保護隊 スプールス第一キャンプ 階級:保護官(武装隊では一等陸士) 13歳。陸戦魔導師。密猟者たちの取り締まりに励みながら警護騎士としての腕に磨きをかける。背はかなり伸び、スバルと頭半分も変わらなくなっている。 相変わらずの大食漢であり、再会したアルトを呆れさせていた。 ''・キャロ・ル・ルシエ'' CV:高橋美佳子 所属:辺境自然保護隊 スプールス第一キャンプ 階級:保護官(武装隊では一等陸士) 13歳。陸戦魔導師。自然保護・密猟者対策業務に就き、エリオとともに密猟者を取り締まる。生物学や惑星歴史学を学ぶ学士でもある。 髪を伸ばしたが、くせっ毛により毛先だけ巻いてしまっている。身長は平均的な成長をしている。 ''・ルネッサ・マグナス'' CV:浅川悠 所属:フォルス地上本部法務局 階級:鑑識官/執務官補佐 18歳。地方世界「フォルス」の地上本部法務局に勤務する鑑識官。 臨時補佐官としてティアナに付いて約2か月。専門は検死や鑑識だが、有能な捜査官でもある。性格は極めて真面目で仕事も的確。 武装隊経験は無いが、役職柄からシルバーダガーと名付けた実弾銃をデバイス扱いとして許可を得て使っている。 トレディア・グラーゼの義理の娘であり、今回の事件の黒幕である。 名前の由来はおそらく日産自動車(日本の自動車メーカー)のステーションワゴン「ルネッサ」から。 ''・高町ヴィヴィオ'' CV:水橋かおり 所属:St.ヒルデ魔法学院初等科 役職:初等科3年生/無限書庫司書 9歳。ごくごく普通の女の子(自称)。機動六課フォワードメンバーだけでなく、ルーテシア、アギト、ナンバーズ更正組とも仲が良い。読書好きな年若き聖王陛下。 イラスト背景に8冊の本が舞っている。ユーノ直伝の検索・読書魔法なので性能・精度は高いようだ。 元ナンバーズ組には「陛下」と呼ばれることが多いが、本人はあまり好きでは無いようだ。 ''・アルト・クラエッタ'' CV:升望 所属:陸士108部隊 地上本部に正式採用された後、今年から陸士108部隊に異動。スバルよりも局員としては先輩だが同階級だったこともあり対等な仲の良い友人として付き合っている。 ''・ヴァイス・グランセニック'' CV:中村悠一 所属:地上本部 スバルたちの元同僚。狙撃手でもある。 ''・ギンガ・ナカジマ'' CV:木川絵理子 所属:陸士108部隊 階級:准陸尉 20歳。捜査官でスバルの姉。 ''・ゲンヤ・ナカジマ'' CV:大川透 所属:陸士108部隊 階級:三佐 スバル、ギンガの父。JS事件終了後はそれに加え、チンク、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディの父親にもなった。 忙しい合間を縫っては海上保護施設まで足を伸ばし、新しい娘達に会いに行っている模様。 その人柄ゆえか新しい娘達とも比較的短期間で打ち解けており、現在は家族と呼んで差し支えない信頼関係を築いている。 ''・マリエル・アテンザ'' CV:阪田佳代 時空管理局の技官。唯一のA's以前からの登場人物。 ''・ヴォルツ・スターン'' CV:勝杏里 所属:港湾警備隊防災課・特別救助隊 階級:防災司令 36歳。前線指揮官でスバルの直接の上司。現場経験者で言葉は乱暴だが、豪快で気さくな人物。「マリアージュ事件」の現地捜査部隊として、ティアナの捜査活動に協力する。 8年前の空港火災時に救助隊の前線メンバーとしても活躍していた。 名前の由来はおそらくトヨタ自動車(日本の自動車メーカー)のステーションワゴン「トヨタ・ヴォルツ(VOLTZ)」から。 ''・ミラ・バーレット'' CV:森夏姫 辺境自然保護隊の隊員。 名前の由来はおそらくダイハツ工業(日本の自動車メーカー)のハッチバック型軽自動車「ミラ(Mira)」から。 ''・チンク・ナカジマ'' CV:井上麻里奈 ナカジマ家4姉妹ユニットN2Rの1人。登録年齢19歳。保護施設更正組。ナカジマ家では次女。 落ち着いた性格で妹たちのまとめ役。ゲンヤのことを「父上」、ギンガのことは「姉上」と呼ぶ。 ''・ノーヴェ・ナカジマ'' CV:斎藤千和 コールサイン:N2R赤毛1号 ナカジマ家4姉妹ユニットN2Rの1人。登録年齢16歳。保護施設更正組。スバル・ギンガとは実際の血縁。ナカジマ家では五女。 素直じゃないのは相変わらずで、ゲンヤのことを「お父さん」と呼ぼうとするがなかなか呼べずにいる。 スバルに対しては、「不本意ながら」と言いつつも「妹」として気遣っている様子。 一応、被災者であるイクスに凄むなど攻撃的な部分は相変わらず。 マリン・ガーデンの大規模火災時にはウェンディと共に人命救助を担当。災害の沈静化に貢献した。 ''・ディエチ・ナカジマ'' CV:升望 コールサイン:N2R栗毛 ナカジマ家4姉妹ユニットN2Rの1人。登録年齢18歳(スバルより半年先生まれ)。保護施設更正組。ナカジマ家では三女。 穏やかな性格をしている。ゲンヤのことを「お父さん」と呼ぶ。 マリン・ガーデンの大規模火災時には使用許可の出たカノン(おそらくはイノーメスカノン)に消火剤を装填して使用。港湾本部と連携した消火砲撃を行い、鎮火に貢献した。 ''・ウェンディ・ナカジマ'' CV:井上麻里奈 コールサイン:N2R赤毛2 ナカジマ家4姉妹ユニットN2Rの1人。登録年齢16歳(ノーヴェの翌月生まれ)。保護施設更正組。ナカジマ家でも末っ子の六女。 特徴は、語尾によく「~っス」とつける話し方。 ノーヴェと合わせて赤毛コンビとも呼ばれる。 果てしなく明るい性格で、スバルやティアナとも仲が良い。ゲンヤのことを「パパリン」と呼ぶが、ゲンヤは恥ずかしいらしい。 マリン・ガーデンの大規模火災時にはノーヴェと共に人命救助を担当。災害の沈静化に貢献した。 ''・ジェイル・スカリエッティ'' CV:成田剣 JS事件拘置者として収監中。 ''・ウーノ'' CV:木川絵理子 JS事件拘置者として収監中。 ''・トーレ'' CV:木川絵理子 JS事件拘置者として収監中。 地上に降りた妹たちのことを気にかけているが、捜査非協力を貫いている。 ''・クアットロ'' CV:斎藤千和 JS事件拘置者として収監中。 多数の秘密や情報を抱え、いまだ復帰を目論む重要危険人物として厳重な監視下にいるものの、本人は平然と拘置所での日々を過ごしている。 他者を見下す傾向は相変わらずらしく、ギンガに対しても皮肉気に「サーティーン」と番号呼びをしている。 その生活の中で少し太ったものの、もう戻したとのこと。 ''・セッテ'' JS事件拘置者として収監中。本編中には登場しない。 収監中の他4人に比べ、事件への関与度合いが薄いため、更生への働きかけが行われている。 ''・カリム・グラシア'' CV:高森奈緒 聖王教会所属の騎士。教会騎士団の重職。オットー・ディードの保護者。 ''・シャッハ・ヌエラ'' CV:阪田佳代 聖王教会所属の修道女。カリムの秘書兼ボディガード。セインの保護者。 ''・セイン'' CV:水橋かおり 教会保護組。シャッハに保護されている。修道騎士見習い兼シスターとして修行中。本人の主義で修道服は常に半袖である。 教会暮らしは肌に合うものの、ハードな巡礼紀行は苦手。 文句を言いながらも、自らの能力を生かして巡礼者の体調変化をいち早く察知するなど、仕事はまじめにこなしている。 ''・オットー'' CV:伊藤静 教会保護組。カリムに執事として仕え、秘書及び護衛役をしている。 セインとディードと違い、執事服を着ている。 ''・ディード'' CV:伊藤静 教会保護組。カリムに保護されている。修道騎士兼シスターとして修行中。 ''・ルーテシア・アルピーノ'' CV:桑谷夏子 辺境世界マウクラン宅地開発地区で保護観察期間中。母と静かに暮らす。 キャロやヴィヴィオの繋がりでいろんな書物から知識を漁ることが日課となっている。 ''・アギト'' CV:亀岡真美 シグナムの副官。シグナムが隊長研修に参加している為、休暇中。ルーテシアのもとを訪ねる。 ''・マリアージュ'' CV:川澄綾子 175cm程の女性の姿をした屍兵器。イクスを探している。 両腕を武装化することで戦闘を行い、行動不能になると燃焼液に変化して自爆する。武装の形態は戦刀、戦槍、砲と様々である。 軍団長となる個体はその他の個体に比べ戦闘力が高い。 クアットロいわく「人語を解するくせに作戦行動能力は昆虫並の変な兵器」。 ''・イクスヴェリア'' CV:川澄綾子 古代ベルカ・ガレアの王。「冥王」という異名を持つ。マリアージュの核を体内から無限に生産する能力を持つ。 かつてはマリアージュの指揮・命令能力を保有していたとされているが、現在のイクスにはその能力はなく、生産能力は別にして戦闘能力も無に等しい。 1000年という長い眠りから予定外の目覚めを迎える。 無限書庫の資料によると残虐な暴君のような存在だったと記されていたが、本人は平和な時代に自身とマリアージュは不要と考え、自らを捜索するマリアージュから逃走している。 その過程でスバルと出会い保護され、対話によって考えを改め友人となるも、現在の技術では治療不可能な機能不全により、いつ覚めるとも分からない穏やかな眠りにつく。 ''・トレディア・グラーゼ'' オルセアの活動家。スカリエッティの賛同者としてJS事件に協力予定だったが、4年前にマリアージュによって殺される。 名前の由来はおそらく三菱自動車工業(日本の自動車メーカー)のセダン形乗用車「三菱・トレディア(TREDIA)」から。 *デバイス [#jd8f36e4] ''・マッハキャリバー(Mach Calibur)'' CV:Kaoru Edo 使用者:スバル・ナカジマ スバルの愛機。スバルのことは「Buddy<<相棒>>」と呼ぶ。 姉のギンガの持つブリッツキャリバーと同型機。 ''・クロスミラージュ(Cross Mirage)'' CV:Jamie Schyy 使用者:ティアナ・ランスター ティアナのデバイス。3形態を持ち、ブックレットやイメージイラストでの形状はモード3に当たる。 ''ブレイザー'' モード3。大威力射撃形態。主に個人戦向きのチューンが為されている。 ''・ストラーダ(Strada)'' エリオのデバイス。今作では台詞なし。 ''・ストームレイダー(Storm Raider)'' CV:Joanna Day 使用者:ヴァイス・グランセニック ヴァイスのデバイス。 ''・シルバーダガー(Silver Dagger)'' ルネッサ・マグナスが愛用しているリボルバー式の実弾銃。デバイス扱いとして登録、携帯及び使用の許可を受けている。 *デバイス発言 [#y88d0000] ''・DISC 1'' MC:Hello. MC:Message from the courts, there seems to be a visitor. MC:No problem. CM:Yes, ma'am. CM:Navigation route open. MC:All right. MC:Alert. Vital response. MC:All right, buddy. MC:Fire Protection. CM:Restrict Lock. MC:All right. MC:Done. MC:Well, yes. ''・DISC 2'' SR:Variable Barret. MC:Absolutely. MC:No problem. MC:Buddy! MC:Shell Protection. MC:Load cartridges. CM:The firing lock is canceled. Load cartridge. CM:Converge start. CM:Starlight Breaker. *魔法 [#x0a2dec7] **ミッドチルダ式 [#c2433d0e] ''・レストリクトロック(Restrict Lock)'' 使用者:ティアナ・ランスター 中近距離内の特定空間に発動させる捕縛魔法。その強度は高い。 形状は複数存在するが、ティアナが愛用するのは魔力リングで手足・胴体を同時に固定するものである。 ''・フェイク・シルエット(Fake Silhouette)'' 使用者:ティアナ・ランスター 自身や特定の人物・物体の幻影を作り、自在に動かす幻術魔法。 現在ティアナはこの魔法を保有していることを「他人」には秘密にしている。 ''・スタンバレット(Stun Barret)'' 使用者:ティアナ・ランスター 多くの局員が用いるスタン設定の魔力弾をティアナが独自に改良したもの。 打撃効果と高電圧の神経刺激によって相手をノックダウン・無効化する。 まともに受けると丸一日は動くことができなくなる。 ''・スターライトブレイカー(Starlight Breaker)'' 使用者:ティアナ・ランスター ティアナがいまだ練習中の集束砲撃魔法。 周囲の魔力を収集して発動するため、個人の魔力に恵まれなくとも一撃必倒の攻撃力を叩き出す事が可能。 反面周囲の魔力量に威力が左右されるのが弱点とも言える。 魔力の集束技術はなのはからの贈り物。魔力量が少ないため火力が小さいティアナの弱点を補う切り札としての意味があったと思われる。 本人的には恐れ多いと思っているが、基本形をアレンジなしでほぼそのまま再現していることや、他に呼びようがないということから魔法名も借用している。 マリン・ガーデンの大規模火災時に、スバル達の脱出路を作るため使用。周辺魔力が少ない悪条件ながら、なのは譲りの集束技術で魔力をかき集め、7フロア分の床を撃ち貫いて道を切り開いた。 なお、この際カートリッジは4発装填されている。 いずれ自分なりのアレンジと新しい名前を冠した時にその「星の光」は完成を見る。 ''・サンダーブレイド(Thunder Blade)'' 使用者:エリオ・モンディアル フォルム・ドライで放った雷撃魔法。 フェイトから継承したと思われるが、広域攻撃魔法なのかは不明。 ''・ヴァリアブルバレット(Variable Barret)'' 使用者:ヴァイス・グランセニック 対フィールド魔法弾。狙撃の際に使用された。 **近代ベルカ式 [#l0af7933] ''・ファイアプロテクション(Fire Protection)'' 使用者:スバル・ナカジマ スバルが火災現場で要救助者に張ったバリア。名前からおそらく防火バリアだと思われる。 ''・シェルプロテクション(Shell Protection)'' 使用者:スバル・ナカジマ マリアージュとの戦闘に際し、近くにいたイクスを保護するために張ったバリア。 ''・振動拳'' 使用者:スバル・ナカジマ 対マリアージュ(分隊長)戦で、スバルが使用した。 スバルのIS(先天固有技能)「振動破砕」を応用した攻撃技。 なのはのバリアをも砕いた破壊力は健在で、軍団長マリアージュを一撃で破壊した。 ''・ウイングロード(Wing Road)'' 使用者:スバル・ナカジマ スバルの特殊固有魔法。空中に道を発生させる。 *用語 [#l72a94a3] ''・古代ベルカ語'' 聖王統一戦争付近からのものは比較的解読が容易で、ティアナ・ルネッサも簡単な読み書きが可能。 オットー・ヴィヴィオがそれよりもいくらか詳しく、ルーテシア・アギトは先史時代の翻訳も何とか可能。 また、ルーテシアに古代ベルカ語を教えたスカリエッティはかなりの知識を持っていると考えられる。 先史時代の古代ベルカ語が複雑な理由の一つはこの時代の古代ベルカが他国併呑で言語が多様であり、現在の意味と著しく異なることがあるため。 「マリアージュ」も古代ベルカでは「人形」を意味するが、コーラス・アルザス地方では「婚姻」や「祝福」を意味する。 ''・N2R'' スバル・ギンガを除くナカジマ家4姉妹ユニット名。 前衛をノーヴェ・ウェンディが担当し、ディエチが火砲支援、全ポジションが担当可能なチンクが指揮を担当する。 命名はチンクであり、由来は暮らす施設のブロックと部屋番号(N Block-02-Room)である。 なお、この由来はノーヴェの希望で周囲には伏せられている。 マリン・ガーデンの大規模火災時には災害特例で召集され、能力を生かし救助と消火に貢献した。 *ベルカの歴史 [#yb470279] **「先史~戦乱期」 [#o0b2eace] 遥か昔。次元の海に浮かぶ世界の一つとして誕生したベルカは、 その優れた兵器開発技術によって各国間での争いを激化させていた。 周辺諸国のみならず別世界への侵略を行い、ベルカ諸国はその領土を広げていった。 同盟・協定・敵対といった世界間のパワーバランスによってその侵略図は変化し、 絶え間ない戦乱は長きに渡って継続した。なお、ベルカの優れた兵器開発技術については、 次元世界の永遠郷とも呼ばれた世界「アルハザード」からの技術流出があったとされる。 **「ベルカの王たち」 [#r6b1733a] 長き戦乱の歴史の果てにベルカの戦は行き詰まり、兵器開発は激化の一途をたどった。 およそ、1000年前・・・・・・戦乱期中ごろの時点で人造生命体の研究は大きな進化を遂げ、 「王」たちは自らの肉体を強化し、自らの子孫にもそれを宿命づけた。 屍兵器の核を、自らの体内から無限に生産する能力を保有したガレアの王や、 時の聖王家が誇る最大武装の鍵であり、使用者となることを宿命づけられた「聖王」。 その他数々の王が過度な力をその身に宿し、力の象徴として誇っていった。 たった一人の優れた王が強大な質量を操る兵器となり、戦場では万騎を屠りうる時代。 そして、その力の媒介として「人の肉体と命と魔力核」を必要とする技術が進化してしまったが故の、狂気の時代だった。 **「戦乱終結」 [#w99f50bb] 古代ベルカ戦争は、「古きベルカの地の、実質的消滅」という形で終結している。 忽然と消え果たベルカの民と、消滅から数百年が経過した今もなお、汚染によって人の住めぬ土地となっているベルカの地。 なんらかの質量兵器が発動・あるいは暴走したもの、との考察が成されているが、 確かな証拠は出ていない。ベルカ消失後、聖王と「ゆりかご」を擁した聖王家が、 周辺世界に散ってなお再起を図ろうとする他国を制し、ベルカ統一を計った(この戦争が「聖王統一戦争」と呼ばれる)。 そしてゆりかごは戦乱の最中に消失し、聖王家も途絶える。 生き残った国はそれぞれ自らの王家の名で現住していた世界を統治し、「ベルカ正統」を名乗ることはなくなった。 また、「古代ベルカ式魔法」の伝承者やその武装も、この時期にほぼ絶滅している。 こうして終結した古代ベルカ戦争は「勝者なき戦争」として語られている。 **「そして、現在のベルカへ」 [#n7a6a5cb] ベルカの戦乱の歴史と、そこで開発された数々の技術・・・・・・ 特に質量兵器や「ロストロギア」と称される事になる異質技術は、その後の次元世界に多大な影響を与えた。 戦争を終わらせた聖王家は信仰の対象となり「聖王教会」が設立、信者を増やした。 この頃から魔法技術の発展によって力を伸ばしてきたミッドチルダが、危険な質量兵器の断絶と、 次元世界の交流と平和を旗印に平和組織を設立。これが後の時空管理局となる。 そして平和組織の樹立に力を貸した聖王教会は、ミッドチルダの一部に「ベルカ自治領」として自らの国を確保。 失われた古きベルカの歴史を静かに保持し、現在に伝えている。