ミッドチルダ式魔法(Strikers)

Last-modified: 2024-03-02 (土) 18:56:09

MID-CHILDA System

ミッドチルダ式は、この世界では最も一般的な魔法術式である。魔法陣は、円形の中で正方形が回転する形。
StrikerSになってから、主な登場人物で他の術式を使う者が増えたために、相対的に登場回数が減ってはいるが、やはり目にすることは非常に多い。
主な使い手は、高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、ティアナ・ランスター、キャロ・ル・ルシエ、他多数。

※本項では、StrikerSで使用されたミッドチルダ式魔法を扱います。 A's以前については別項を参照してください。
※当該魔法がA's以前で使用されていた場合は、「初出:」の記述を入れています。
※名称は、活字情報があるものはそれに従い、それ以外は聞き取りによります。

砲撃魔法

集束型

・ディバインバスター・エクステンション(Divine Buster Extension)
使用者:高町なのは
ディバインバスターの発展型で、高密度で圧縮された魔力が減衰することなく対象を打ち抜く、強力な集束型砲撃魔法。
StrikerSでは、新暦71年の空港火災時に、崩壊した建物の奥から一気に外まで脱出するために使用し、幼いスバルの心に強い印象を残した。
なのはのディバインバスターは映像を見る限り、かなり貫通力・破壊力が向上している。 このときはカートリッジを2発ロードしているので、威力はそのためかもしれない。 ただし同じ2発ロードでも、A'sのディバインバスター・エクステンションに比べて、明らかな威力向上の描写がされている。 この時の貫通力はファイアリングロック解除(物理干渉オンと思われる)による副次的な効果の可能性も考えられる。
初出:A's第7話
使用話数:StrikerS第1話

・スターライトブレイカー(Starlight Breaker)
使用者:高町なのは
なのはが使用できる最強の集束砲撃魔法。いくつかのバリエーションがある。
StrikerSでは、第9話のシャーリーの説明中に登場した(1期第11話のフェイト戦で使用したもの)。このとき、新人達は大規模での集束砲と、それを当時9歳の女の子が使用したことを見て驚いていた。 また、このときのキャロの話によると、大威力砲撃は体にひどい負担がかかる。
なお、この集束技術をなのははティアナに伝授するつもりであるとの事(StrikerS SS04)。こちらは「スターライト」の名称。これは伝授するのはあくまで集束技術で同じ大規模砲撃での使用ではないから、あるいは単に省略したからの2つの理由が考えられる。またティアナがなのはからもらった贈り物がなんであるか不明であるが、おそらくこの技術と考えられる。
初出:1期第11話

・スターライトブレイカーex-fb(Starlight Breaker ex fb)
使用者:高町なのは
スターライトブレイカーexにブラスタービット4基を併用した全方位からのスターライトブレイカー。
ブラスタービットは魔力収集の補助も行う。
ただし、限界をはるかに超える大出力ゆえに術者とデバイスにかかる負担も大きい。
第25話ではレイジングハートにも皹が入るという描写が存在した。
使用話数:StrikerS第25話

直射型

・ディバインバスター(Divine Buster)
使用者:高町なのは
1期~A's初期において「なのはの主砲」と称された砲撃魔法。なのはが最初に覚えた攻撃魔法で、第9話の説明中に登場。
第25話にてエクシードモード・ブラスター3状態で、リロード含めカートリッジ7発使用し「聖王のゆりかご」玉座の間から最深部に潜んでいたクアットロを「壁を抜いて狙撃」している。
エクセリオンバスターに比べ「抜き打ち」での使用はなく、描写を見る限りでは発射速度の向上は見られない。前作までのように発射までに相当の時間がかかる模様。
もしくはエクセリオンバスターと完全に役割を分けているのかもしれない。
初出:1期第3話
使用話数:StrikerS第25話

・ショートバスター(Short Buster)
使用者:高町なのは
ディバインバスターのバリエーション。なのはの最速砲撃。
射程と威力をある程度犠牲にしてチャージタイムを短縮している。かつてのスターライトブレイカー→スターライトブレイカー+とは逆の、長所をやや犠牲にして欠点を補う方向のバリエーションといえる。
これにより、高速移動しながらの発射が可能。
第5話で高速飛行しながらガジェットII型に対して発射し、多数を撃墜している。
第25話ではヴィヴィオのプラズマスマッシャーにカートリッジを1発使用して競り勝った。
使用話数:StrikerS第5話、第23話、第25話

・ストレイトバスター(Straight Buster)
使用者:高町なのは
エクセリオンバスターの応用系である直射砲。
反応炸裂効果が高めてあり、敵密集地では敵対象を伝播して連鎖爆発を引き起こす。
その効果から使用法によっては消費魔力と比較して極めて高い殲滅力を持つ。
画面で確認できるだけでも、ガジェットII型6機、III型6機の計12機をわずか一撃で壊滅させた。
使用話数:StrikerS第20話

・プラズマスマッシャー(Plasma Smasher)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
フェイト愛用の砲撃魔法。高威力の雷撃を放射する。バルディッシュの微調整により、状況に合わせて威力を変えることができる。
第2話で空港での救助活動の際、壁を破壊するのに使用。
初出:A's第7話
使用話数:StrikerS第2話

・トライデントスマッシャー(Trident Smasher)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
プラズマスマッシャーの発展系と思われる直射型砲撃魔法。カートリッジを2発使用。
プラズマスマッシャー同様に、バルディッシュから直接発射ではなく、左手から片手で放たれている。
放射面の魔法陣中央から一本、続いて同じく放射面の魔法陣の中央を基点に上下に一本ずつ、枝分かれするようにトライデント(三ツ又の矛)状に3つに分かれた直射砲撃が飛び、着弾点で結合することで反応、雷撃を伴う大威力を発生させる。
中近距離の高速戦闘において高い威力を発揮する。
第12話でなのはのエクセリオンバスターと同時にクアットロたちに放った。この時、互いの魔法が相殺された事から同程度の威力であろうと推測されている。
使用話数:StrikerS第12話

・ファントムブレイザー(Phantom Blazer)
使用者:ティアナ・ランスター
第8話の模擬戦で、ティアナがなのはに向かって放とうとしたが、発動する前になのはのクロスファイアシュートを受けてしまったため未遂に終わる。
DVD第3巻ブックレットで正式名称が明記されたティアナの「遠距離狙撃砲」。 環状魔法陣の代わりにターゲットリングを使用。 遠距離の際にはレーザーサイトを使用することで命中率を高めている。
ティアナの攻撃中最大の威力を設定しているが、発射には時間がかかる。
ただ本編中では一度も日の目を見ることがなかった。
なお、本編中ではティアナが「ファントムブレ……」まで詠唱しかけたところでなのはに撃墜されたため、長らく正式名称は不明だった。
使用話数:StrikerS第8話(未遂)

誘導制御型

・エクセリオンバスター(Excellion Buster)
使用者:高町なのは
なのはの保有する高威力の誘導制御・反応炸裂型砲撃魔法。エクシードモードの大径カートリッジによりカートリッジ消費1発のみで使用可能。
ディバインバスターが長距離、超長距離向けに比べこちらは中距離向けの砲撃。
照準の方法等、描写がディバインバスター・エクステンションに近く、A'sのエクセリオンバスターとは描写が明らかに異なる。ただし、A'sのエクセリオンバスターは2回ともフォースバーストと呼ばれる最大出力射撃であり、さらに前段にバレルショットを使用していたため、あるいはこちらが本来(通常)のエクセリオンバスターであると思われる。
フォースバーストと比べ、発射速度は大幅に向上し、カートリッジ消費量も減少。ただしエクシードモードに搭載されたカートリッジが大口径化しており、一発に込められた魔力が増大している事に留意が必要である。
第12話ではフェイトのトライデントスマッシャー(カートリッジ2発使用)と相殺された事からほぼ同威力であろう事が見て取れる。
第23話では万全の体制で待ち構えていたディエチの砲撃を「抜き撃ち」で拮抗し、その後、エクシードモードからリミットを一つ外したブラスター1で圧倒、ディエチを打ち崩した。
なお、この際はディエチの物理破壊砲に対応するために物理破壊設定で放っている。
初出:A's第11話
使用話数:StrikerS第12話、第23話、StrikerS SS04

・エクセリオンバスターA.C.S (Excellion Buster Accelerate Charge System)
使用者:高町なのは
エクセリオンモードA.C.S展開状態で行う、エクセリオンバスターのバリエーション。エクセリオンバスターの大威力砲撃を零距離で使用するもので、攻撃対象だけでなく使用者にも多大なダメージを与える。
StrikerSでは、第9話のシャーリーの説明中に登場した(A's第11話の闇の書の意思に対して使用したもの)のみ。
初出:A's第11話

広域攻撃魔法

・サンダーフォール(Thunder Fall)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
威力:AAA
射程:A
攻撃範囲:A~AA
天候操作+遠隔攻撃魔法。 (魔法ではなく、自然現象としての)雷を発生させ、目標に落とす。
1期やA'sで使用したときは儀式魔法として長時間の詠唱が必要だった。 しかし、本作では攻撃魔法として短時間で発動する実用の域に達している。 このときも、AMFで直接魔法の効果がないガジェットに対して、実際の雷を落とすことで破壊している。
このため、ここでは広域攻撃魔法に分類している。
初出:1期第9話
使用話数:StrikerS漫画版Episode-1

射撃魔法

誘導制御型

・ディバインシューター(Divine Shooter)
使用者:高町なのは
なのはが最初に使った誘導弾、後継のアクセルシューターより威力や弾速は劣るが、術者本人が動きながら放てるというメリットがある。
第8話での使用時は弾道を不規則なものにして、回避や防御タイミングを狂わせる手段を使っている。
初出:1期第6話
使用話数:StrikerS第8話、第23話

・アクセルシューター(Accel Shooter)
使用者:高町なのは
なのはの得意とする、中距離誘導射撃魔法。 派手な砲撃魔法が取り上げられがちななのはだが、この魔法もA'sの時代から(ディバインシューターから数えるなら1期から)多用しており、練度・精度が高く信頼している魔法といえる。誘導追尾性能が極めて高く、また中距離での攻防一体性も含むため、射撃型の魔導師にとって誘導攻撃魔法の完成形の一つ。
最大同時操作数は32。
レイジングハート・エクセリオンの表示は"Axel Shooter"と読める。
遺跡の発掘現場に現れた謎の機械兵器(のちにガジェットドローンとして認識されるようになる)との初対決で、様子見がてら、なのはが放ってみたが、AMFによって無効化されてしまった。なお、このときは4発を同時発動させていた。(StrikerS漫画版Episode-1)
また、訓練時には当たっても肉体・魔力にほとんどダメージのない衝撃弾に設定して使用している。第4話では多数(画面で確認できるのは11発)の弾体を操ってみせた。だが出力リミッターのため、弾速・威力が下がっており、スバルの全速力やティアナの射撃魔法と速さそのものは大差がなかった。
第5話の空中戦では、ガジェットII型を多数撃墜していた。 この際のカートリッジロード数は1発。
初出:A's第5話
使用話数:StrikerS漫画版Episode-1、StrikerS第4話、第5話、第11話

・ハーケンセイバー(Haken Saber)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
バルディッシュ・アサルトのハーケンフォーム時に使用する魔法で、形成された魔力刃を高速で撃ち出し中距離の相手を切断する魔力刃生成・誘導制御魔法。
その威力と切断能力は高く、鋼鉄をも簡単に両断する。
自動誘導性能を持ち、発射後はロックした対象へ自動的に向かう。
初出:A's第7話
使用話数:StrikerS第5話、StrikerS SS02

・プラズマバレット(Plasma Barret)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
フェイトの誘導射撃魔法。
プラズマランサーよりも威力や速度で劣るが、簡易な誘導性能によって対象を取り囲むように着弾させることが可能。
着弾時に放電しながら炸裂するため、効果範囲が広くなる。
使用話数:StrikerS第12話

・クロスファイアシュート(Cross Fire Shoot)
使用者:ティアナ・ランスター、高町なのは
ティアナが得意とする、中距離誘導射撃魔法。複数の誘導弾によって空間制圧を行う事を目標として組んだ魔法である。
空中に複数の魔力スフィアを形成し、同時に発射する。なのはのアクセルシューターと同系統の魔法といえる。
発射するまでに若干時間がかかるが、中距離の複数の目標を同時に攻撃する。
第1話ではデバイス無しで3発発射していた。
第7話のときはクロスミラージュを用い、カートリッジを4連続ロードして13発(準備の時は16発)を同時に発射し、さらに追加で数発を放っていた。 だが、これはこの時点でのティアナでは制御しきれない規模で、そのうちの1発がガジェットに回避され、ちょうどその後ろを走行していたスバルに直撃しかけるという誤射未遂を引き起こしてしまう(誤射弾そのものは、運良くそこに駆けつけたヴィータが弾き飛ばしたために事なきを得た)。
第8話では、模擬戦でティアナが誘導操作したものをなのはに向かって撃った。この時は「弾幕による敵の移動制限」を狙ったものであるが、この時は「軌道と速度が甘い」との感想をなのは及びヴィータに抱かせている。
また、逆になのはが、デバイス無しでティアナに向かって2度撃った。2発目は多数のスフィアを1つに集め、砲撃のようにして撃っている。
これは、危険行為で練習とは違う行動をとったティアナへの戒めのためと同時に、2発目はティアナのために考えていたクロスファイアシュートの砲撃バージョンの披露とも思われる。一方、1発目は第1話でティアナがデバイス無しで使用したタイプの完全版であり、ティアナは3つ光弾であったがこちらは6つ光弾を使用し、使用後もスフィアである光弾は手元に残る(OFFICIAL FAN BOOK)。
同じ名前で違うタイプの魔法という点では、なのはの魔法を近代ベルカ流にアレンジしたスバルのディバインバスターを彷彿させる。
なお、なのはが使用した2発は「ティアナのベストデータ」と全く同等の弾速・精度・威力に調整が為されていた為ティアナも理論上は全く同じ集中砲火が可能。
使用話数:StrikerS第1話、第7話、第8話

・ヴァリアブルシュート(Variable Shoot)
使用者:ティアナ・ランスター
攻撃魔法の弾を、AMFを突破する外殻の膜状バリアでくるんだ多重弾殻射撃。 外部の膜状バリアが相手フィールドに反応してフィールド効果を中和、その間に中身をフィールド内に突入させる。
本来はAAランク魔導師のスキルで「射撃型最初の奥義」と言える技術であるが、並の射撃型は汎用性が低い為このランクまで到達しないのも多い。
カートリッジを2発消費する。
第3話で、ティアナは一発の弾を操作して複数の目標を撃破していたことから、誘導可能と推測される。
使用話数:StrikerS第3話

・シュートバレット バレットF(Shoot Barret Barret-F)
使用者:ティアナ・ランスター
シュートバレットの弾頭にサーマルセンサと同様の効果を追加し、術者の誘導無しで熱源を自動追尾する誘導射撃魔法。
自動誘導が開始された後は術者が自由に行動が取れるという利点がある。
第7話でガジェットドローンI型改が放ったミサイルの邀撃に使用された。
使用話数:StrikerS第6話、第7話

・シューティング・レイ(Shooting Ray)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
二つの翼状のスフィアから光弾を発射させる魔法。
同時に2発の発射が可能で、対象への誘導操作が可能。
補助や味方の保護に頼らず、攻防に隙のない能力を見せることで、より「狙われづらく」なるという観点からなのはが教えたが、訓練成果からルーテシアと射撃戦を行えるほどになっている。
使用話数:StrikerS第21話

直射型

・フォトンランサー・ファランクスシフト(Photon Lancer Phalanx Shift)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
第9話のシャーリーの説明中に登場した。
初出:1期第11話

・プラズマランサー(Plasma Lancer)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
魔法ランク:AA
威力:AA
射程:B
発射速度:A+
誘導性能:C
フェイトが使用する直射型射撃魔法。
同時に複数の弾体の生成・誘導操作が可能であり、環状魔法陣を用いた加速発射システムによって遠隔操作による再照準・発射もできる。
これらのことにより高い目標到達性能を誇る。
A'sのときは最大でも同時射撃数は8発だったが漫画版では、絵を見る限りフォトンランサー・ファランクスシフトを髣髴とさせる、無数の射撃を行っていた(単なる効果の可能性もあり。確実に確認できる弾体は6発が起動している)。
第12話と第22話では牽制として弾体を生成したが発射はしなかった。
初出:A's第5話
使用話数:StrikerS漫画版Episode-1、StrikerS第11話、第12話、第22話、第24話

・シュートバレット(Shoot Barret)
使用者:ティアナ・ランスター、ヴァイス・グランセニック
圧縮魔力を弾丸状に形成し、加速して打ち出す射撃魔法。
ミッドチルダ式魔導師なら誰もが習う基本中の基本の射撃魔法だが、ティアナの場合は練度を上昇させて使っている。
第23話において反応炸裂弾として放ち、ウェンディのスフィアを自爆させた。
使用話数:StrikerS第1話、他

・ヴァリアブルバレット(Variable Barret)
使用者:ティアナ・ランスター、ヴァイス・グランセニック
第3話の誘導弾ヴァリアブルシュートと同じ、対フィールド魔法。 ただし、誘導弾ではなく、普通の射撃である。
クロスミラージュの自動詠唱で、連射可能となっている。
また、通常の魔力防御に対しての効果も高い。
ストームレイダーも同様の機能を保持している模様。
使用話数:StrikerS第5話、第11話、第23話、第26話

・ウイングシューター(Wing Shooter)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
ケリュケイオン・セカンドモードによる射撃制御性能による直射弾。
自身の魔力を高速で撃ち出すだけのごく基礎的な魔法だが、なのはの訓練とキャロの研鑽により、詠唱なし・ショートチャージでの高速多弾連射が可能となっている。
使用話数:StrikerS第22話

・スナイプショット(Snip Shot)
使用者:ヴァイス・グランセニック
ストームレイダーで使う射撃魔法。
ディードを狙撃した。
第23話でガジェットに対して使用した攻撃も、おそらくはこの魔法と思われる。
使用話数:StrikerS第24話

物質加速型

魔力を直接弾として発射するのではなく、別の物質に対して働かせて加速させ、目標に向けて発射する射撃魔法。この種はStrikerSで初登場となる。

・スターダストフォール(Stardust Fall)
使用者:高町なのは
威力:AA
射程:C
攻撃範囲:A
物質加速型射撃魔法。物体に作用し、弾頭として発射する。 本編では、AMFによって魔法が直接効かないガジェットに対して、地面(おそらく岩)を砕いて破片である石を発射した。その際、小石を環状魔法陣が取り巻く描写があり、プラズマランサーと同様にこれが加速発射システムを担っていると考えられる。
台詞では「小石」だが、絵を見る限りでは人の頭以上の大きさがある岩石のように描写されている。この際カートリッジを2発ロードしている描写がある。
使用話数:StrikerS漫画版Episode1

近接魔法

魔力斬撃

・ハーケンスラッシュ(Haken Slash)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
バルディッシュ・アサルトのハーケンフォームでの斬撃。 元々、対魔導師戦用にバリア貫通能力が附与されているが、StrikerSでは対AMF用の調整も行っていると思われる。
明言はされていないが、第5話でのガジェットII型との空中戦で使用していると考えられる。
初出:A's第7話
使用話数:StrikerS第5話

・ジェットザンバー(Jet Zamber)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
バルディッシュ・アサルトのザンバーフォームで行われる斬撃魔法。
第21話では屋内かつAMF環境下だったため刀身の伸展は控えめらしいが、それでも天井の岩盤ごと叩き切る長さがあった。
初出:A's第12話
使用話数:StrikerS第21話、第22話

・ダガーブレード(Dagger Blade)
使用者:ティアナ・ランスター
クロスミラージュの銃口から魔力刃を展開させ、対象を切断する。魔力刃にはフィールド貫通・防御破壊効果が仕込まれている。
魔力刃は大型のナイフ程度の大きさで、術者の任意でデバイスから切り離すことが可能。8話で使用した際はなのはのバリアを切り裂く目的で使用したので相当の威力を見込んでいたと思われるが、本来の目的を果たせず、なのはに素手で止められたため(受けとめたなのはの手は出血していたが)実際の威力については不明。
第9話にて、これを使用するまでもなく、当初からクロスミラージュには近接戦用のダガーモードが用意されていたことが明かされたため、おそらく(少なくとも魔力斬撃としては)今後使用されることはないと思われる魔法である。
使用話数:StrikerS第8話

幻術魔法

主に、ティアナ・ランスターが使用する。
機械のオートスフィアやガジェットドローンにも効果があるだけでなく、対策を施せば戦闘機人の眼を騙すことも可能(ただし、再び解析されれば無効となる)。 この事から、生物・非生物を問わず、また、神経やセンサーに関係なく効果があるのか、あるいは光学的・物理的な効果が発生しているのではないかと考えられる。
「珍しい!渋い!」とギンガが口にしている(StrikerS漫画版Episode6)ので、使い手は少ないと思われる。
本編12話で物理衝撃に弱い旨をティアナが述べていたが、「私のシルエットは」との言葉があったため、物理的な衝撃への対応ができるものもあるようだ。

・オプティックハイド(Optic Hide)
使用者:ティアナ・ランスター
術者と術者に接触した対象を透明にし、見えなくする幻術魔法。
身体や衣服の上に複合光学スクリーンを展開し不可視状態になる。また、この時単純なレーダー・センサー類であれば騙した完全なステルス状態になることも可能。 かけられた対象が、激しく動いたり魔力を大量に使用するとスクリーンの寿命は加速度的に縮んで、姿を現すことになる。
使用話数:StrikerS第1話、第4話、第11話

・フェイク・シルエット(Fake Silhouette)
使用者:ティアナ・ランスター
単体あるいは複数の幻影を発生させる高位幻術魔法。肉眼や簡易センサー類では見抜けない精度を誇るが、幻影に攻撃が直撃すると消えてしまう。第12話で、ティアナ自身が「衝撃に弱い」と言っている。
本編中盤以降はバックスとしてのティアナの主要魔法となり、様々な応用の効く性質とティアナ自身の機転によってによってたびたび仲間や本人の窮地を救っている。
第1話の時点では、魔力を非常に消耗するので、長時間使用し続けることは出来ないとされている。また、この時の使用の様子からみて、行使中はティアナ自身は移動もできないと思われる。この頃のティアナの制御能力や魔力では2、3体が限界だったとのこと。
第4話では、他人(スバル)の幻影も発生させている。さらに第8話の模擬戦ではかなり距離があったなのはまでレーザーポインタのような光を走らせ、照準を付けているように見せかけるという手の込んだ幻影を発生させており、練度が上がっていることを示していた。この時の幻影は「動かない幻影」にする事によって遠距離に発生し、魔力消費を低減させている。
第12話ではレリックに付与し、花の幻影を発生させた。なお、この時点では激しい動作や衝撃を受けない限り、人間サイズで十分程度、小物ならば数時間~丸一日の偽装維持が可能。
第17話ではキャロの援護を受けながらも、ナンバーズのセンサーも騙す対策を立てた上で一気に数十体の幻影を出してナンバーズを混乱に陥れた。
第23話では、自身の幻影、射撃の弾丸の幻影と、恐らくは本物の誘導弾を織り交ぜた撹乱をナンバーズの三人(ノーヴェ・ウェンディ・ディード)に仕掛けている。その時点で幻影は解析済みではあったが、数と使用方法により時間稼ぎという目的は十全に果たした。
使用話数:StrikerS第1話、第4話、第8話、第12話、第17話、第21話、第23話

・ブーステッドイリュージョン(Boosted Illusion)
使用者:ティアナ・ランスター、キャロ・ル・ルシエ
ティアナとキャロによるコンビネーション魔法。ティアナのフェイクシルエットをキャロがブーストし幻術を強化・増幅させる。
これにより数十体単位で戦闘機人対策済の幻影を発生させている。
使用話数:StrikerS第17話

・シューティングシルエット(Shooting Silhouette)
使用者:ティアナ・ランスター
フェイクシルエットと設置型シュートバレットによるフォーメーション。
幻影の中に実体と実弾を混ぜて使用することで敵を欺く。
本来は味方との連携で発動することを前提とした牽制・攪乱技で、幻影の最中に自身や味方が本命の攻撃を撃ち込むことで完成する。
使用話数:StrikerS第23話

召喚魔法

主に、キャロ・ル・ルシエが使用する。
術者の足元の他に、召喚物の足元にも魔法陣が発生する。 この魔法陣は、正方形の独特の形式で、召喚魔法陣と呼ばれる。
ミッドチルダ式の場合、召喚魔法陣の中央に円形魔法陣が現れる。

・錬鉄召喚
使用者:キャロ・ル・ルシエ
名称は、DVD1巻ブックレットから。 無機物を召喚した上で、操作して対象を拘束する。
キャロは「アルケミックチェーン(Alchemic Chain)」と呼ばれる鋼鉄の鎖を召喚し、あらかじめ付与しておいた「無機物自動操作」の魔法によって対象を捕縛していた。
それを見ていたなのはも「なかなか器用だ」と誉めている。
当然ながら対魔法障壁やAMFは無機物に対しては効果が無いので、魔法戦がメインとなっている現状では相手も対魔法を主眼として対策しており、この魔法は意外に有効といえる。
詠唱(第3話のみ)は、

「我が求めるは、戒める物、捕らえる物。言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖。錬鉄召喚、アルケミックチェーン!」

具体的な使用としては、第3話で仮想ガジェット、第12話で召喚虫・地雷王の捕縛に使用。
使用話数:StrikerS第3話、第12話、StrikerS SS01、StrikerS漫画版Episode-11

龍魂(りゅうこん)召喚
使用者:キャロ・ル・ルシエ
フリードリヒの真の姿たる、「白銀の竜」の姿と力を開放する魔法。詠唱(第5話のみ)は、

「蒼穹そうきゅうを走る白き閃光。我が翼となり、天を駆けよ。来こよ、我が竜フリードリヒ。竜魂召喚!」

召喚時には、その大きさに相応しい巨大な召喚魔法陣に加え、周囲に環状魔法陣が形成されていた。
第8話以降では、とくに断り無く使用されている。
使用話数:StrikerS第5話、第8話、第17話、第21~26話、StrikerS SS02

龍騎(りゅうき)召喚
使用者:キャロ・ル・ルシエ
アルザスの守護竜・ヴォルテールを召喚する。
通常は長い詠唱制御が必要だが、キャロの巫女としての資質とヴォルテールの意志により、キャロの危機に際してはキャロの意志と呼び声のみ(場合によってはそれすら不要)で現れる。
召喚時には、巨大な召喚魔法陣が現れ、ヴォルテールが地面より這い上がってくる。詠唱(第24話のみ)は、

「天地貫く業火の咆哮、遥けき大地の永遠とわの護り手、我が元に来こよ、黒き炎の大地の守護者。竜騎招来、天地轟鳴、来こよ、ヴォルテール!」

使用話数:StrikerS第17話、第24~26話

・竜使役
キャロ・ル・ルシエの使役する竜、フリードリヒ・ヴォルテールの使用する能力を、便宜上ここに分類する。

・ブラストフレア(Blast Flare)
使用者:フリードリヒ
フリードリヒの放つ火炎砲。 火自体はフリードが作っているが、キャロのブーストによって着弾時爆裂効果と簡易バインドが付与されている。
ただし、爆裂後の炎にはそれほど威力はなく、バインド効果も直撃しない限りはさほど高くはない。
スバルのリボルバーシュートと並ぶ数少ない六課新人フォワード陣の使える範囲制圧攻撃である。
使用話数:StrikerS第3話、第4話、第5話、第11話

・ブラストレイ(Blast Ray)
使用者:フリードリヒ
真の姿でフリードリヒが放つ炎の砲撃。
5話時点での威力は平均的なAAランク魔導師の炎熱砲撃に匹敵する。
基本的にはブラストフレアと同種類のようだが、流石に威力は段違いに強化されている。
使用話数:StrikerS第5話、第24話、StrikerS SS02

・大地の咆吼ギオ・エルガ
使用者:ヴォルテール
ヴォルテールの使用する「殲滅砲撃」。周辺大地の魔力を集め、炎熱効果を伴う大威力砲撃。
殲滅砲撃の名前通り一撃でガジェット群が消滅する程の威力を持つ。
「ギオ・エルガ」とはルシエの古語で「咆哮する炎」の意。
語源はおそらく、いすゞ自動車の大型バス、エルガ。
使用話数:StrikerS第17話、第24話

防御魔法

基本魔法防御は、バリア、シールド、フィールド、物理装甲の4種類。(漫画版Episode2)

バリアタイプ

・プロテクションEX(Protection EX)
使用者:高町なのは
バリア強度:AA
防御範囲:D
ガジェットからの不意討ち気味の攻撃に対して発動させたのが、初登場。
1期~A'sで使用されてきた通常のプロテクション、もしくはプロテクション・パワードとの違いは不明。 プロテクション・パワードはカートリッジロードが必要となるのに対し、カートリッジロードしていないことから、通常のプロテクションが練度を上げたことで強化されたものと思われる。
第25話でヴィヴィオの攻撃に瞬間的に使用しているのも、プロテクション系の描写に近く、この魔法と思われる。
使用話数:StrikerS漫画版Episode-1、第25話、StrikerS SS04

・サークルプロテクション(Circle Protection)
使用者:高町なのは
正式な名称は不明。描写からサークルプロテクションだと推測される。
半球型の防御魔法。バリアの形状から推測すると、プロテクションEXである可能性も高い。
新暦71年の空港火災時に、ディバインバスター発動の前で、スバルを守るために張っていた。ただし明示的に使用しているシーンはない。
初出:1期第5話
使用話数:StrikerS第1話

・オーバルプロテクション(Oval Protection)
使用者:高町なのは
保護対象の全方位を球状に覆う防御魔法。
攻撃への即時移行を行えないため、仲間の保護・状況確認・防御専念時に使用。
第11話で、ガジェットII型からの全方位攻撃を受けた際に、なのはがフェイトと自分を同じ球状の防御膜で覆っていた。
使用話数:StrikerS第11話

・バリアバースト(Barrier Burst)
使用者:高町なのは
バリアでの防御時、バリア表面の魔力を集束して爆発に変え、バリア付近の対象を弾き飛ばす攻性の防御魔法。
9歳時には自身と対象両方を弾き飛ばして距離をとるという無茶な魔法だったが、現在は足場固定や魔力運用技術の向上により対象のみを弾き飛ばすことも可能となっている。
初出:A's第5話
使用話数:StrikerS第4話

・ディフェンサープラス(Defenser Plus)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
新暦71年の空港火災にて、要救助者の周囲にフェイトが設置した。対衝撃・温度防御機能が付いている。 このときは、A's第10話と同様の半球型で発動させている。
A'sのときと比較して、さほど変更点は見受けられないが、A's第10話ではカートリッジを2発ロードしていたのに対し、StrikerSでは一回り大きく展開していながらもカートリッジを使用していない。
初出:A's第7話
使用話数:StrikerS第2話、第17話

・プロテクション(Protection)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
基本的なバリア魔法。
キャロの使用するものはなのはからの直伝。本来はディフェンサーで充分なのだが、将来的に広域・遠隔での展開で仲間を守れるレベルまで発展させることを考慮して、なのはが選択した。
ディフェンサーに比べ魔力消費は大きいものの強固である。キャロは訓練によりフルバックとしては意外なほどの強固な防御力を瞬時に発動できる。
StrikerSで最初の登場は第9話のシャーリーの説明中(なのはが使用)。
第11話では、ルーテシアの攻撃を防御したが、その上から弾きとばされた。
初出:1期第1話
使用話数:StrikerS第11話、第22話

・ホイールプロテクション(Wheel Protection)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
キャロの防御魔法。渦を巻くような防御バリアが発生する。
応用性が高く、第21話で行ったように渦を伸ばして飛行対象の飛行を阻害する使い方の他に、
手元で膜状に回転させることで強力な攻撃の威力を分散させて防ぐことも可能。
初出:A's第9話
使用話数:StrikerS第21話

・ブーステッドプロテクション(Boosted Protection)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
ケリュケイオン・サードモードで発動可能な防御魔法。
キャロの持つ防御魔法の内、最硬を誇る。
使用話数:StrikerS第24話

シールドタイプ

・ラウンドシールド(Round Shield)
使用者:高町なのは
StrikerSでは正式名称は第25話のみ出ている。
訓練中は出力リミッターがかかっているが、スバルの攻撃を十分に受け止めるほどの強固さをみせた。
また、1期第11話でみせた防御しながらのディバインシューターの思念制御を、StrikerS第4話ではアクセルシューターでやっていた。操作数も1発だったのに対し、こちらでは2発だった。
第9話のシャーリーの説明中も登場した。
第12話のディエチによるヘリへの推定Sランク砲撃を防いだシーンで同様の魔法陣が確認されていることから、なのははこの魔法を行使した可能性が高い。 この時のなのはは限定解除していたため、本来の出力での防御力を存分に発揮したといえる。
初出:1期第8話
使用話数:StrikerS第4話、第8話、第12話、第25話

フィールドタイプ

・バリアジャケット(Barrier Jacket)
使用者:高町なのは、他
陸戦・空戦・ランク等に関係なく、登場した魔導師のほとんどが着用しているため、特に設定に変更はないと思われる。
スバルとティアナの旧ジャケット上着は陸上武装隊員共通のもの(と言っても災害担当部隊はバリアジャケットを着用しない為試験用に作成したもの)である。
ギンガは陸戦フォワードではなく捜査官であるため、陸士共用型ではなく独自のものを身に纏う。
通常は任務中に出会う可能性が高い脅威(魔力攻撃や衝撃、熱変化など)に対応させているが、その他(毒性の気体等)に関しては一時的な防御機構しか搭載されていない。しかし、プログラムを更新することでその他の攻撃にも対応可能となっている。
なお、近代ベルカ式の使い手(スバル、エリオ、ギンガなど)が使用するのは騎士甲冑ではないかという論もあるが、本編中ではまとめてバリアジャケットと称されている。
ちなみにカリム(第11話)やヴィータ(第15話)は、防護服とも呼んでいた。
初出:1期第1話
使用話数:StrikerS第1話、他

・アグレッサーモード(Aggressor Mode)
使用者:高町なのは
StrikerSにおけるなのはの新しいバリアジャケット。
軽量で汎用性に優れ、魔力消費を抑えることで長時間の活動(主に教導)に適した形態。
「個人での」絶対的な強敵との戦闘は想定されていないが、集団戦や通常戦闘であれば必要十分にこなすことが可能な性能を持つ。
またジャケット換装システムを搭載しており、本編でも2回エクシードモードへの換装に使用している。
アグレッサーは「侵略者」の意味だが、ここではむしろなのはが所属している教導隊の別名であるアグレッサー部隊から取られていると思われる。 A'sで使用していたセイクリッドモードとの最大の相異点は、スカートが前開きになり、さらに内側にミニスカートを着用しているところ。 また、露出するようになった足にはニーソックスを履いている。 上半身およびシューズはさほど変化がない。 全体的な印象は、はやての騎士甲冑に似ている。
StrikerSでは、なのはの髪型は通常はサイドポニーだが、バリアジャケットを装備するとかつてのようにツインテールになる。 これは、おそらく髪をまとめるリボンもバリアジャケットに含まれるためと推測される。
新暦67年の事故時はまだセイクリッドモードだった(StrikerS第9話、漫画版Episode2)こと、新暦71年の空港火災時には既にこのバリアジャケット姿だった(StrikerS第1話)ところから、セイクリッドモードからのモデルチェンジはその間と思われる。
StrikerS第4話において、エリオの攻撃でバリアジャケットは損傷したが、なぜかその損傷はかなり小さかった。 衝突後、仕掛けたエリオは吹っ飛ばされ、受けたなのはは静止しているので、バリアバーストの使用ゆえと考えられる。
第8話では、ティアナの仕掛けた斬撃を素手で受け止めた際に負傷しているが、この直前になのははレイジングハート・エクセリオンにモードリリースを指示しているところから、この時はバリアジャケットの防御力は最低限まで落とされていたと思われる。
使用話数:StrikerS第1話、他

・エクシードモード(Exceed Mode)
使用者:高町なのは
なのはの空戦魔導師としての資質を最大に活かすために組み上げられたモード。
そのバリアジャケットは高速機動、省魔力の概念を切り捨てた代わりに絶対的な強度を誇る。
レイジングハート・エクセリオンのエクシードモード使用時の姿。一見すると、かつてのセイクリッドモードに近い印象で、スカートがロングスカートになっているのが特徴。また、ハイソックスがなくなりブーツのみや、襟が変更していたり胸のリボンが無くなっている等の変化が見られる。
アグレッサーモードがあくまで「長時間の汎用的活動用」であるのに対し、エクシードモードは「完全な戦闘用」である。
使用話数:StrikerS第12話、第17話、第20~26話

・インパルスフォーム(Impulse Form)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
StrikerSにおけるフェイトの新しいバリアジャケット。 インパルスは「衝撃」の意。
高速機動補助をベースに防御面にも考慮したバランスの良い形態。
以前のライトニングフォームや、なのはのアグレッサーモード同様にジャケット換装システムを搭載している。
かつてフェイトが使用していたライトニングフォーム(およびソニックフォーム)とは大きく形状を異にしており、かつての面影はニーソックスからシューズ周りにしか伺うことが出来ない。 また、マントも表裏共に白を基調としており(ライトニングフォームでは、表が黒で裏が赤だった)、かなり印象が異なる。
StrikerSでは、フェイトの髪型はロングストレートだが、バリアジャケットを装備すると、こちらもなのは同様、かつてのようにツインテールとなる。 理由もなのはと同様と思われる。
新暦71年の空港火災時には既にこのバリアジャケット姿だったところから、ライトニングフォームからのモデルチェンジはそれ以前と思われる。
使用話数:StrikerS第2話、他

・真・ソニックフォーム(SHIN Sonic Form)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
第22話で名称のみ発言。
フェイト自身のリミットブレイク。
A's時は未完成であったソニックフォームの新型。姿はかつてのソニックフォームの面影はあるものの、ほぼ別物。
魔力の全てを速度に費やしているため、装甲は無きに等しく、自身が攻撃を喰らえばそこで終わる、速さのみを追求した超高機動特化形態である。
その高速機動は時に人間の反射速度を凌駕する。
以前のソニックフォームは漫画版の回想でのみ登場。
使用話数:StrikerS第24~26話

・スターズスタイル(Stars Style)
使用者:スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター
機動六課のスターズ分隊の新人、つまりスバルとティアナに、新デバイスと同時に与えられた新型のバリアジャケット。 スターズ分隊隊長のなのはのアグレッサーモードを元に設計されており、高出力かつ重装甲なのが特徴。 また意匠面も受け継いでおり、ジャケットやスカートは白を基調にし、縁に青のラインが入っている。 当然ながら、各個人に合わせた調整も行われている。
使用話数:StrikerS第5話、他

・ライトニングスタイル(Lightning Style)
使用者:エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエ
機動六課のライトニング分隊の新人、つまりエリオとキャロに与えられた新型のバリアジャケット。 ライトニング分隊隊長のフェイトのインパルスフォームを元に設計されており、軽量かつ高機動にチューンされている。 また意匠も一部受け継いでおり、マントやジャケットは白を基調とし、黒の縁取りがされている。 こちらも当然、各個人に合わせて調整されている。
使用話数:StrikerS第5話、他

・サンダーアーム(Thunder Arm)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
魔力から変換した電撃を体の一部に集中発生させ、その部分に触れた敵の身体や武器から電撃を流し込む攻防一体の零距離対応技。
魔力付与防御魔法に分類される。
第22話では左手の籠手に発生させた。
近接戦闘でも武器の長さや高速直射弾など、リーチの優位によって相手を追い詰めるアウトファイトスタイルのフェイトが密着して攻撃を放つインファイター対策に用意していたものである。
使用話数:StrikerS第22話

その他の防御魔法

・アクティブガード(Active Guard)
使用者:高町なのは
対象を防御する。本編では猛スピードで突っ込んでくるスバル達を助ける為になのはが使用した。
低速の爆風を発生させ、対象の速度を減衰させたり、柔らかく受け止める。
第1話で使用したときはレイジングハートがスバルとティアナの体重を推測し、速度を計測した上で速度をゼロにさせた。 同時に白い突起物も発生しているが、こちらはリインフォースIIの魔法(柔らかき支柱)である。
使用話数:StrikerS第1話

・ホールディングネット(Holding Net)
使用者:高町なのは
網状の魔法で対象をキャッチする。 StrikerS第1話では、6個のミッドチルダ式魔法陣を発生させ、その間に網が発生している。
空を飛びなれない魔導師の飛行訓練における墜落事故防止で多用されており、なのははこの魔法を使い慣れているとのこと。(DVD1巻ブックレット)
使用話数:StrikerS第1話

捕獲魔法

バインド系

・レストリクトロック(Restrict Lock)
使用者:高町なのは
10年前、魔法と出会ったなのはが一番最初に覚えた高位魔法で、なのは最大最強の拘束魔法。
指定空間内の物体をその場に固定する機能を持ち、密着状態で発動した場合極めて強固な強度を誇る。
状況によって拘束の仕方が異なる。そのため後述のフープバインドもなのはが使用していたものはこちらの可能性がある。
第1話では、スバルに倒れ掛かる女神像を止めた。
第25話では、ヴィヴィオに対して使用された。
初出:1期第11話
使用話数:StrikerS第1話、第25話

・フープバインド(Hoop Bind)
使用者:高町なのは
第8話の模擬戦時にスバルを拘束した魔法。
なのはの場合近距離限定であれば、相手が気付く前に縛る事が可能。
初出:A's第9話
使用話数:StrikerS第8話、第23話

・リングバインド(Ring Bind)
使用者:リインフォースII、フェイト・T・ハラオウン
基礎的なバインド魔法。対象を魔力リングで縛り、動作を停止させる。
第12話で、リインフォースIIはこの魔法を用いてルーテシアとアギトを拘束した。
第25でスカリエッティ三人、第26話でクアットロを拘束するバインドも、この魔法と考えられる。
初出:A's第2話
使用話数:StrikerS第12話、第25話、第26話

・チェーンバインド(Chain Bind)
使用者:高町なのは
鎖状の魔力で対象を縛り上げ、その場に拘束するバインド魔法。
ユーノがなのはに教えた魔法で、ヴィヴィオを拘束するのに使用された。(DVD9巻ブックレット)
初出:1期第9話
使用話数:StrikerS第25話

ケージ系

・クリスタルケージ(Crystal Cage)
使用者:高町なのは
ブラスタービットを使用して対象を正三角錐の檻に閉じ込める。
第25話でチェーンバインドをかけたヴィヴィオをさらに拘束するのに使用された。
初出:A's第9話
使用話数:StrikerS第25話

補助魔法

インクリースタイプ

補助魔法のうち、対象の何らかの能力を上げるものがこれに分類される。
キャロ・ル・ルシエが得意とする種類の魔法。なお、キャロはツインブーストとして、2つの別種類のブースト魔法を同時に行使出来る(第5話)。

・フィジカルヒール(Physical Heal)
使用者:リインフォースII、キャロ・ル・ルシエ、他
正式名称は出ていない。A'sからの推測。
肉体を治療する魔法。 リインフォースIIが使用したときの魔法陣が見えないので魔法術式は不明だが、仮にここに分類する。 第1話の台詞から推測すると、なのはも使えるようだ。
なお、なのはの重傷事件の経緯からみて、どんな大怪我からもあっさり快復というような万能の治癒魔法というものは存在していない可能性が高いと思われ、この魔法も軽傷を治す程度の力だと思われる。
StrikerS漫画版Episode-8では、キャロがティアナに対して使用した。 このときは単に「ヒーリング」と言っている。
使用話数:StrikerS第2話、StrikerS漫画版Episode-8

・ブーストアップ・バレットパワー(Boost Up Barret Power)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
射撃の威力を強化する。
ティアナの射撃を掩護したのだが、訓練用で疑似再現とはいえAMFを持つガジェットには通用しなかった。
なお、英語の綴りはケリュケイオンに表示されたものだが、実際にこのような綴りの英単語はなく、正しくはBullet Powerではないかとも言われている。
ただし、「Barrett」で拳銃「バレッタ」を現している可能性がある。
使用話数:StrikerS第3話

・ブーストアップ・アクセラレイション(Boost Up Acceleration)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
対象の機動力を強化する。第4話の訓練時には、この魔法でエリオを加速させた。詠唱は、

「我が乞うは、疾風の翼。若き槍そう騎士に、駆け抜ける力を」

第26話でケリュケイオン・フルドライブのスピードブーストも、おそらくはこの魔法と思われる。
使用話数:StrikerS第4話、第26話

・エンチャント・フィールドインベイド(Enchant Field Invade)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
対象に「フィールド貫通」(つまり、AMFの無効化)の効果を与える。
第5話では、エリオのストラーダに対して、ブーストアップ・ストライクパワーと同時にツインブーストとして使用された。
詠唱は、

「我が乞うは、清銀の剣つるぎ。若き槍そう騎士の刃やいばに、祝福の光を」

使用話数:StrikerS第5話

・ブーストアップ・ストライクパワー(Boost Up Strike Power)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
対象の打撃力を上げる。
第5話では、エリオとストラーダ双方を強化、エンチャントアップ・フィールドインベイドと同時に使用された。
詠唱は、

「猛きその身に、力を与える祈りの光を」

メガミマガジン2007年7月号の「スラッシュ&ストライク」という名称は、この同時使用をさしているという説もある。
使用話数:StrikerS第5話

・エンチャント・ディフェンスゲイン(Enchant Defence Gain)
使用者:キャロ・ル・ルシエ
対象の防御力を強化する魔法。
エリオがガジェットドローンと戦闘する際に、攻撃に専念できるようにと用いられた。
詠唱は、

「我が乞うは、城砦の守り。若き槍そう騎士に、清銀の盾を」

使用話数:StrikerS SS02

移動魔法

飛行

使用者:高町なのは、他多数
A'sまでとStrikerSで最も扱いの変わった魔法。 A'sまでは登場魔導師のほとんどが使用可能だったのに対し、StrikerSでは使用できる術者は限られている。
ただし、ここでいう「飛行」は高々度高速飛行魔法のことを指す。これには空間把握能力、各種安全装置、必要な魔力の安定維持など、様々な能力が必要となる。このため、ミッドチルダでは所定の訓練や適性試験をクリアしなければこの魔法を取得することが出来ず、この取得(および取得の準備)に費やされる時間を他の魔法を極めるために回すため、あえて高々度飛行魔法を取得しない者も多い。
なお、安全保持のための浮遊、落下緩和の魔法(両者を合わせて「高所リカバリー魔法」と呼ぶこともある)については、それほど取得も難しくないため、ほとんどの魔導師は使える模様。また、単純な飛行の魔法については、比較的初歩の魔法らしい。
初出:1期第4話
使用話数:StrikerS第1話、他

・アクセルフィン(Accel Fin)
使用者:高町なのは
高速機動補助魔法。
加速と方向転換のために使用される。
レイジングハート・エクセリオンの表示は"Axel Fin"と読める。
A'sの頃のものから進化しており、形状は1期のフライアーフィンとA'sのアクセルフィンを足したような形(足の外側に2枚+足の内側に1枚羽がある)になっている。
初出:A's第5話
使用話数:StrikerS第1話、他

・A.C.Sドライバー(Accelerate Charge System Driver)
使用者:高町なのは
レイジングハートのエクシードモードに搭載されるストライクフレームを全展開し、A.C.Sによる加速突撃をつけた魔法で、分類は魔力刃形成+飛翔補助強化魔法。
防御を固めた上でただ突撃するだけだが、なのはの重装甲と加速性能やストライクフレームの攻性フィールド生成機能により、周囲の対象を破壊しつつ移動するという離れ業になっている。
ただし、突撃後はところどころ傷を負って血を流している描写もあり、従来のA.C.Sと同様に諸刃の剣であると考えられる。
なお、「ドライバー」とは「突撃突破(破砕)技術」の一般名称。
使用話数:StrikerS第22話

・ソニックムーブ(Sonic Move)
使用者:フェイト・T・ハラオウン、エリオ・モンディアル
高速移動魔法。周囲からは、あたかも瞬間移動したかのように見えるほど、高速の移動を行う。
第2話の空港火災の回想シーンで、フェイトがギンガを助ける際に使用した。この際、衝撃緩和の魔法も同時使用し、ギンガに負担をかけないよう配慮している。 なお、A'sではバリアジャケットがソニックフォーム時のみの使用だったが、このときはインパルスフォームで使用している。
一方、同じ第2話でエリオはデバイスが待機状態のままで使ったが、結果的には失敗した (魔法自体の発動と衝撃緩和は成功している。魔法が解ける瞬間、つまり動から静への切りかわりに対応できずに、キャロを巻き込んで転倒した)。
飛行時の高速移動を行うフェイトに対して、エリオはダッシュ・ジャンプの加速を目的としているため、地面や壁面を跳ねるように移動するという特徴を持つ。
初出:A's第11話
使用話数:StrikerS第2話、第12話、第17話、第26話

・ブリッツアクション(Blitz Action)
使用者:フェイト・T・ハラオウン
移動そのものを加速するソニックムーブに対して、腕の振りやフットワーク等の体全体の動作を高速化するための魔法としてチューンされている。
フェイトは、陸上ではソニックムーブよりは主にこちらの魔法を使用している模様。
本編中では、第6話の訓練時に高速移動のお手本としてフェイトがエリオとキャロの前で使って見せた。
初出:1期第5話
使用話数:StrikerS第6話

その他の補助魔法

・念話
使用者:高町なのは、ティアナ・ランスター、他多数
飛行に比べ、A'sまでと設定そのものはほとんど違いのない魔法。
ただし、空間モニター等を利用する場合が格段に増えている。 StrikerS本編で最初に使用したなのはが行ったのも通信設備との交信であり、A'sまでで最も多かった魔導師同士の交信はティアナがスバルと行うまで使用されなかった。
魔力があれば簡単に使える魔法であるが故に、念話技能を保持している者は不特定多数からの通信を防ぐ為に条件付けによるフィルタリングを行っている。
逆に、念話を使う頻度が高い者相手には優先的に接続し応答できるようにする事も可能。
初出:1期第1話
使用話数:StrikerS第1話、他多数

・シーリングシュート(Sealing Shoot)
使用者:ティアナ・ランスター、キャロ・ル・ルシエ
ティアナとキャロの合体魔法。StrikerS SS01でロストロギアの本体を封印した。おそらく1期でなのはやフェイトが使用したシーリングに相当する魔法。
当然ながら映像はないので詳細は不明ながら、おそらくはキャロのブーストによって威力を上げたティアナの射撃(バレットS)で「封印」を行っていると思われる。
キャロのブーストの詠唱は以下の通り。

「我が乞うは、捕縛の檻。流星の射手の弾丸に、封印の力を」

また、クロスミラージュはカートリッジを1発ロードしている。
使用話数:StrikerS SS01

・封印処理
使用者:キャロ・ル・ルシエ
安定・停止状態にあるロストロギアや魔力装置、デバイスを「封印」することで、完全停止させる。
補助系魔法の使用者が担当することが多く、フォワード陣ではキャロがもっとも高速かつ確実に行える。
StrikerS第12話でレリックの封印を行った。
使用話数:StrikerS SS01、StrikerS第12話

・フローター(Floater)
使用者:高町なのは
術をかける対象に浮遊の効果を与える補助魔法。本編中ではStrikerS第8話で撃墜されたティアナが墜落するのを防止する為に使用している。
また、突撃してきたティアナを受け止めるのにも使用された。
使用話数:StrikerS第8話

・魔力運用
使用者:高町なのは、フェイト・T・ハラオウン
魔力を体外で結合できないAMF状況下で、AMFの影響を受けづらい体内で練り上げた魔力を体から離さずに運用することで魔力使用を可能としている。
第16話では防御魔法を掌に集中させ、エレベーターワイヤーを使用したラペリングによって生ずる摩擦から掌を防御した。
フェイトの発言によると陸士訓練校で同様の訓練があるらしい。
使用話数:StrikerS第16話

・シーリングロック(Sealing Lock)
使用者:高町なのは
「封印」にバインド効果を追加した魔法。
接触に近い至近距離でないと効果は発動せず、その発動にも若干の時間がかかるため戦闘用途には向かない。
主に捕獲した犯罪者の拘束やその武器の無力化に用いられる。
ディエチのイノーメスカノンの封印を行った。
使用話数:StrikerS第23話

・ワイドエリアサーチ(Wide Area Search)
使用者:高町なのは
散布した複数の小型光球(サーチャー)を操る事により、入り組んだ地形の探索をも可能とする広域遠隔目視観測魔法。
一度対象を発見した場合、対象を捕捉し続け正確な位置データを術者に提供する事が可能。
1期で1度だけ使用されたエリアサーチの上位版と思われる。
ゆりかご内部の安全ないずこかに隠れている司令塔クアットロを探し出す為に、ゆりかご突入後内部での戦闘と平行しながら使用した。最終的にはレイジングハートの性能の大半をこの魔法につぎ込んだ。
第23話時点では、魔法球を置いていった描写と、「WAS」と、頭文字をとった名称が出ただけで、詳細が判明したのは第25話になってからである。
使用話数:StrikerS第23話~第25話