ベルカ式攻撃魔法(A's)

Last-modified: 2024-03-03 (日) 17:10:56

BELKA System

「ベルカ」は管理世界の一つの名前と思われるが、A's終了時点では明言されていない。 A'sから登場した魔法体系で、綴りはA'sDVD2巻初回特典が初出。
かつてはミッドチルダ式と次元世界を二分する勢力を誇っていた。 現在は衰退しているが、根強い使用者がいる。
武器や徒手を用いて接触した対象に直接魔力を叩き込むのを基本としている。 遠距離戦・複数戦闘をある程度切り捨て、近接系による個人戦闘に特化しているのがその特徴。
ベルカ式特有の言葉として、優れた術者のことを「騎士」と呼んでいる。 「守護獣」「魔導騎士」といった呼称もあるが、本編中では該当者がそれぞれ一名ずつしかいない。 また、「騎士」に相当しない術者の呼称も、本編中では登場していないため、不明である。
ミッドチルダ式の魔法杖のデバイスではなく、ほとんどはカートリッジシステムを装備した武器型のアームドデバイスを使う。 ただし、そのカートリッジシステムの扱いの難しさが、ベルカ式魔法が衰退した原因の一つに数えられている(VFBの魔法解説)。
またベルカ式はインテリジェントデバイスの極端形融合型デバイスも開発している。
言語体系は、我々の世界でいうドイツ語に酷似している。 ただし、闇の書の意志だけは蒐集した魔法にミッドチルダ式も含まれるためか、英語のときもある。 また、一部には、我々の世界の北欧神話に登場する名前が使われている。 北欧神話は、元々はドイツ人を含むゲルマン民族に伝わる神話であり、ドイツ語に酷似しているベルカ式魔法に登場しても違和感はない、とする説もある。
魔法陣は、頂点に円を持つ正三角形。 ごくまれに円形のものも使用している(A's第5話の闇の書起動シーン等)が、これもミッドチルダ式の円形魔法陣とは違い、内部では正三角形を組み合わせた六芒星が回転している。
術者は闇の書の意志、及びその守護騎士のシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ。
また八神はやても魔法陣からベルカ式の使い手だと思われる。 魔導書の力の全てを扱うことが可能とされているので、ミッドチルダ式魔法も行使できるが、A'sSS03で少し触れられているのみで、本編中ではその描写はない。 ただし、A's第12話ではやてがラグナロクを行使した時に、ミッドチルダ式魔法陣を展開させている。(DVD収録時に修正)

注記: NanohaWikiでの記載では公式情報に従うので、カタカナ表記が本来のドイツ語発音とは若干異なることがある。 また、日本語訳は公式資料に情報があるものはそれに従い、ないものは、あくまで当NanohaWiki内で独和訳したものである。 正式名称が日本語・英語となっている魔法でも、デバイス等によるドイツ語発音がある場合には参考に併記している。
闇の書の意志が行使した魔法のうち、明らかにミッドチルダ式魔法と判別できるものは、ミッドチルダ式(攻撃)の項に掲載している。
魔法ランクは現在のところ、メガミマガジン2006年4月号掲載の設定資料にのみ記載されている。

魔力付与攻撃

ベルカ式魔法の真骨頂ともいえる、直接打撃で相手を倒すための魔法。
武器であるデバイスや肉体などに自らの魔法を付与して攻撃する。 ベルカ式騎士の基本攻撃であり奥義。

テートリヒ・シュラーク(Tödlichschlag)
使用者:ヴィータ
明言して使用しているシーンは少ない(A's第1話のみ)が、おそらくグラーフアイゼンがハンマーフォルムの際に使用する打撃攻撃は全てこれであると思われる。 防御されても相手を吹き飛ばす程の威力を持ち、命中・防御問わずに対象を破壊する。
日本語訳:痛烈な一撃(A'sDVD1巻ブックレット)
使用話数:A's第1話、他

ラケーテンハンマー(Raketenhammer)
使用者:ヴィータ
魔法ランク:AA+
グラーフアイゼンのラケーテンフォルムから繰り出す大技。 カートリッジの魔力を燃料としてロケットのように噴射させ、加速させた上で目標に叩きつける。 推進剤の噴射と回転の遠心力も合わせて打撃力を高める。また先端部が対象の防御に食い込み、受け流しを困難にするという特徴も持っている。
バリア破壊能力に長けたその威力は、防御には定評があったなのはのラウンドシールドを貫通してレイジングハートを大破させ、プロテクションを打ち破り、最後の切り札ともいえるリアクターパージを行使させるまでに追い込んだ。
だが、レイジングハート・エクセリオンを得たなのはのプロテクション・パワードには防がれてしまった。
A'sDVDブックレットの解説やメガミマガジン設定資料特集によると、攻撃のみならず本人の加速にも使用できるとあり、実際に使用するとき、なのはとの距離を加速によって一気に詰めている描写がある。
また、カートリッジを消費して加速を維持する、という記述があるので、加速時間を延ばすことでさらにパワーを上げれば、あるいはプロテクション・パワードを破ることが出来たのかもしれないが、それが本当に可能かどうかは、現在のところ不明である。
日本語訳:噴進式鉄槌
使用話数:A's第1話、第5話

フランメ・シュラーク(Flammeschlag)
使用者:ヴィータ
A's第9話で、なのはを不意打ちした時のヴィータが使った、魔力付与系打撃攻撃。 命中時に着弾点を燃焼させる追加効果がある。 周囲に可燃物が見当たらなかったにも拘らず激しく炎上し、攻撃を受けたなのはが炎の中から現れたのはこのためだと思われる。 ただし、相手が防御に定評のあるなのはだったためか、ほとんどダメージらしいダメージを与えられなかった。 カートリッジを1発消費する。
詳細はA'sDVD4巻ブックレットが初出。
日本語訳:炎の打撃
使用話数:A's第9話

ギガントシュラーク(Gigantschlag)
使用者:ヴィータ
グラーフアイゼンのギガントフォルムから繰り出されるヴィータ最大の一撃。 結界・バリア破壊効果を併せ持つ。
ヴィータの身の丈ほどもあるギガントフォルムを振り回し、さらに数十倍にまで巨大化させ、その質量と込められた魔力による、単純ゆえに強力無比な一撃を叩きつける。
破壊力だけに着目するなら、ヴォルケンリッターの技の中でも最強を誇るが、巨大なギガントフォルムを取り回すため、小回りが利かないうえにスキも大きくなってしまうのが難点。
A's第12話において、闇の書の闇が展開した魔力と物理の複合四層式バリアの第一層を、先陣を切って破壊し、作戦の口火を切った。巨大で強固だが動かない目標という意味では、ギガントシュラークの恰好の的だったといえる。
ヴィータの掛け声は、

「轟天爆砕!」

日本語訳:巨人族の一撃
使用話数:A's第12話

紫電一閃(しでんいっせん)
使用者:シグナム
魔法ランク:A
レヴァンティンのシュベルトフォルムから出されるシグナムの決め技。 レヴァンティンの刀身に魔力を乗せた斬撃で、威力もさることながら、強力なバリア破壊力を併せ持つ。 また、炎が追加効果として付与されているが、これはシグナムとレヴァンティンの持つ「魔力の炎熱変換」による効果。
漫画版では、召喚された赤龍を文字通りに真っ二つにした。 A's本編でも、斬りかかられたフェイトがとっさに防ごうと差し出したバルディッシュの柄を、一刀両断した。 それまでも、なのはとの戦いやプレシアの攻撃で破損することがあったバルディッシュだが、切断されたのはこの時だけである。
使用話数:漫画版Prologue、A's第2話

陣風(じんぷう)/シュトゥルムヴィンデ(Sturmwinde)
使用者:シグナム
シュベルトフォルムの刀身から衝撃波を打ち出す攻防一体の斬撃。 「陣風」はA'sDVD2巻ブックレットでの名称だが、レヴァンティンのドイツ語発音を併記する。
シグナムは主に相手の飛び道具を空中で打ち落とすために使うようで、A's第5話では追尾してくるフェイトのプラズマランサーをこれで撃墜した。
日本語での「陣風」とは、急に速く吹く風を指す語であり、「疾風はやて」と同じ意味である。
同様にドイツ語の「Sturmwind」も「はやて」を意味することがある。
使用話数:A's第5話

シュランゲバイセン(Schlangebeißen)
使用者:シグナム
レヴァンティンのシュランゲフォルムから繰り出される攻撃の総称。
シュベルトフォルムでは不可能な範囲や、中距離への攻撃が可能。敵の移動、機動力も削ぐ事が出来る。
名称はA'sDVD2巻ブックレットが初出。
日本語訳:蛇咬
使用話数:A's第5話

シュランゲバイセン・アングリフ(Schlangebeißenangriff)
使用者:シグナム
魔法ランク:AA+
レヴァンティンのシュランゲフォルムから、長く伸びる連結刃にシグナムの魔力を乗せて行う空間攻撃。強力なバリア破壊能力がある。
但し、発動中の移動が不可能になり、防御も困難になるという短所もある。
名称はメガミマガジン設定資料集が初出で、A'sDVD3巻ブックレットにも掲載された。
具体的に如何なる要素を付加すると単なるシュランゲバイセンの領域を脱せるのかは、明言されていないのではっきりしない。
そもそもシュランゲバイセンという名称自体が本編中では出ていない。 本編中での描写から推測すると、レヴァンティンに魔力を乗せるか乗せないか、もしくはシュランゲフォルムの刀身の展開長の違いと思われる。 他にも包囲攻撃説などもあるがどれも推測の域を脱しない。
VFBでは、シュランゲバイセン・アングリフのことをシュランゲバイセンとしている。
尤も、シュランゲバイセンはシュランゲフォルムでの攻撃の総称と謂うのであるから、シュランゲバイセン・アングリフの上位概念に位置するものと言うべきではある。
日本語訳:蛇咬攻撃
使用話数:A's第7話

飛竜一閃(ひりゅういっせん)
使用者:シグナム
鞘にレヴァンティンを収めた状態でカートリッジをロードし魔力を圧縮後、シュランゲフォルムの鞭状連結刃に魔力を乗せ撃ち出すミドルレンジ対応の決め技。
本来は斬撃だが、砲撃に相当するだけのサイズと射程がある。魔力と連結刃の同時到達によって高い貫通力を持つ。 本編中ではフェイトのプラズマスマッシャーと相殺したところから、威力はほぼ互角と推測される。
使用話数:A's第7話

シュヴァルツェ・ヴィルクング(Schwarze Wirkung)
使用者:闇の書の意志
A's第11話でなのはを弾き飛ばした魔力の鉄拳。 拳に打撃力強化と効果破壊の能力を持つ魔力を加えて行う格闘攻撃で、効果破壊は様々なバリエーションがある。
なのはのラウンドシールドを破ったときは、シールド破壊の効果を与えていた。
日本語訳:暗黒効果
使用話数:A's第11話

射撃魔法

ベルカ式魔法は接近戦に特化し、特に接触した物体に魔力を付与する事を基本としている反面、魔力を体や物体から離す事、単独で飛ばす事などをほとんど想定していない。
ゆえに遠隔攻撃は必然的に投擲や有線武器、実体を伴う射撃武器の延長上になる。
ヴォルケンリッターの遠距離攻撃は全てアームドデバイスを使用している。
ミッドチルダ式と比較すると、速度と射程は劣り破壊力は優れる。

誘導制御型

シュワルベフリーゲン(Schwalbefliegen)
使用者:ヴィータ
魔法ランク:A
ヴィータの中距離誘導型射撃魔法。 グラーフアイゼンがハンマーフォルムの場合のみ使用可能。
A'sOPでヴィータがやっているのがこれ。
鉄球(A'sDVD1巻ブックレットから。正確な構成物質は不明)に飛翔・誘導制御・バリア貫通・着弾時炸裂といった効果を付与してハンマーヘッドで打ち出す魔法。
射撃や誘導管制を得意としないベルカの騎士としては驚異的な誘導操作能力を誇る。
高速飛行時には、この鉄球はヴィータの魔力光の色である真紅の光に包まれ、さらに光の尾を引いている。
ヴィータはどこからともなく鉄球を出しているが、魔力弾なのか実弾なのかは今のところ不明である。 ベルカ式の特性から後者の可能性が高いが明言されていない。 ヴィータが指の間に挟むシーンがあるところから、鉄球の大きさは数センチと思われる。 ただし、第1話では砲丸サイズの物を取り出す場面もある。 設定資料でも、単発射撃と複数同時射撃は分けて描かれているところから、大型弾による1発のみの攻撃と、小型弾による複数同時攻撃の2モードがあると思われる。
作中では少なくとも同時4発まで発射している。
A's第1話では、別魔法と同時に使用していた。
A's第5話では、レイジングハート・エクセリオンを手にしたなのはの新魔法アクセルシューターに全弾撃墜された。
ドイツ語の発音では「シュヴァルベ」に近いが、ここではA's DVDブックレットでの記述に従う。
日本語訳:飛翔する燕(A'sDVD1巻ブックレット)
使用話数:A's第1話、他

ブラッディダガー(Bloody Dagger)/ブルーティガードルヒ(Blutiger Dolch)
使用者:闇の書の意志
魔法ランク:AAA
闇の書の意志が使用したロックオン型の自動誘導型高速射撃魔法。 文字通り血の色をした実体化する鋼の短剣を放つ。着弾時爆裂の効果を持つ。 視認が困難なほど弾速が速く、遠隔設置も可能。
通常の射撃魔法と同様に自分から目標に向かって放ったり、また相手(なのはとフェイト)の周囲にいきなり出現させて放ったりした。
闇の書の意志は、1度目は

「刃以もて、血に染めよ。穿うがて、ブラッディダガー」

と、2度目は「闇に、沈め」と詠唱していた。 闇の書自身はドイツ語で「ブルーティガードルヒ」と言っている。
1度目は、両手で防御魔法「パンツァーシルト」で、ディバインバスター・エクステンションとプラズマスマッシャーを防御しながら発動しているので、特別な動作なく発動できると思われる。
映像から数えると、初回は同時に少なくとも21発を発動させている。 なのはのアクセルシューターでも12発なのを考えると、闇の書の意志が驚異的な制御能力を持っている可能性もある。 ちなみに、2回目はなのはとフェイトの周囲にそれぞれ8発ずつ、同時に16発である。
自動誘導型は発射後制御の性能を持たない。 よって、ジャミングや誤誘導処理に弱いという欠点を持つが、弾速で補っている。
A'sDVD5巻ブックレット等にはブラッディダガーと記載されているので先に記述したが、闇の書の発音がドイツ語なので併記する。
日本語訳:血塗られた短剣
使用話数:A's第10話

直射型

シュツルムファルケン(Sturmfalken)
使用者:シグナム
レヴァンティンのボーゲンフォルムから放たれる魔力の矢。 直撃時に強力な爆発を伴う。結界・バリア破壊効果を持つ。
この矢は、レヴァンティンの刀身の一部を流用して生成されたもので、ごく短時間ではあるが、集積した魔力を保持したまま飛翔する。
シグナムの持つ魔法の中でも到達速度、破壊力の2点では最大のもの。A's第12話の対闇の書の闇戦においては、魔力と物理の複合四層式バリアの第三層目をこれで破壊している。
放たれた矢は音速の壁を越えて飛翔し、命中後、爆炎と衝撃波が発生する。
シグナムの掛け声は、

「翔かけよ、隼はやぶさ!」

使用の際、魔力の矢を生成時、及び発射時にカートリッジを弓の上部と下部で同時に二発ロードする。 名前自体はA's第7話(ファルケンという呼称だけなら第5話)でも挙がっていた。 この時にシグナムが「当てられるか?」と自問しているのは、相手が高速戦闘を得意とするフェイトであるからだと思われる。或いは発動速度や命中精度等に何等かの欠点があるのかもしれない。 発射形態となるボーゲンフォルムが第12話で登場して初めて使用された。
「ファルケン」は、自動車のタイヤの1ブランドでもある。
→参考ファルケン@Wikipedia
日本語訳:烈風の隼
使用話数:A's第12話

砲撃魔法

デバイス(武器)に魔力を付与し、一対一の接近戦を旨とするベルカ式において、対極とも言えるのが砲撃・広域攻撃の魔法である。
実際に本編中でこのカテゴリに分類される魔法を行使したのは、闇の書及びその主である八神はやてのみである。

直射型

ミストルティン(Mistilteinn)
使用者:八神はやて
魔法ランク:AAA+
遠隔発生型の石化砲撃魔法(公式)。魔法陣を中心に6本と、その中心から1本の最大7本の光の槍を放つ。 直接攻撃力は高くなく、射程も短いが、追加効果として生体細胞を凝固させる「石化」を持つ。詠唱は

「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け。石化の槍、ミストルティン!」

語源は北欧神話に登場した剣の名前で、はやての詠唱にある「やどりぎの枝」もその関連。
使用話数:A's第12話

ラグナロク(Ragnarök)
使用者:八神はやて
魔法ランク:S
リインフォースと融合したはやての使う、強力な直射型砲撃魔法。
正三角形のベルカ式魔法陣の各頂点上でエネルギーをチャージし、それぞれ効果の異なる3連の砲撃を放つ。
はやてとリインフォースの行使できる魔法のうち、対闇の書の闇戦時点での最強の攻撃魔法だが、夜天の書に蓄積された魔力を消費するため、夜天の書のページを一時的に消耗し、回復まで一定の時間が必要となる。詠唱は

「響け終焉の笛、ラグナロク!」

スターライトブレイカーと同様に、自分の足元と放射面の2枚の魔法陣を展開する。 本編ではどちらも正三角形の魔法陣だったが、DVD版では足元の魔法陣は円形のものに変更されている。 ゆえに発動にミッドチルダ式、発射シークエンスにベルカ式を使っていると推測される。
名称は公式ページや前述の設定資料集で「ラグナロク」と記載されている。 作中で最後に「ブレイカー」と言ったのは、なのはに合わせた掛け声と思われる。
闇の書の闇に対して、その防御を削り取る最後の一押しとして、なのはのスターライトブレイカーexとフェイトのプラズマザンバーブレイカーとの同時砲撃、いわゆる「トリプルブレイカー」として使用された。
本来は着弾時の威力拡散による広域攻撃能力を持っているが、本編での使用時には上記の通り協力砲撃だったところから、はやてが拡散を押さえた貫通破壊型砲撃を選択し、リインフォースが調整している。
ラグナロクの語源は、北欧神話の世界の終末、偉大なる神々の運命。日本語では「神々の黄昏」と訳されることも多い。 はやての詠唱にある「終焉の笛」とは、このラグナロクの始まりを告げる角笛ギャランホルンのことを指していると思われる。
使用話数:A's第12話

広域攻撃魔法

広範囲に威力を発生させる攻撃の総称。
遮蔽物に遮られることなく、射程内の空間を効果で満たす性能を持っているのが、優れた広域攻撃と呼ばれ、射程内の空間をあたかも空気や水のようにその効果で満たす運用を得意とする。
ベルカ式では、その特性上、砲撃魔法と並んで使い手は少ないと思われる。八神はやて(及びリインフォース)が得意とする種類の魔法である。

破壊の雷
使用者:シャマル(闇の書を使用)
巨大な雷撃を落とす広域攻撃魔法。結界破壊の効果を持つ純粋魔力攻撃。 その威力は、時空管理局の張った強装結界を破壊したところから、あるいはスターライトブレイカー+と同等かとも推測されるが、この魔法は結界破壊を念頭においているので破ったからといって威力が同等とはいえないという意見もある。 他にもシャマルの台詞から、ギガントシュラークかシュツルムファルケンと同等の魔力と推測もある。 いずれにせよザフィーラの「直撃を受けると危険だ」という発言から、相当危険な魔法であることがわかる。
ただし、未完成の闇の書を行使すると、今まで蒐集したページを大きく消耗する。 失ったページは再蒐集しないと戻らないため、騎士たちにとっては、むやみに使いたくない切り札ともいえる。
この魔法は闇の書の破壊能力による可能性もあるが、「夜天の魔導書」だったときに記憶した魔法である可能性もある。
A'sDVD2巻ブックレットにも名称が記載された。
詠唱は

「闇の書よ、守護者シャマルが命じます。眼下の敵を打ち砕く力を、今、ここに。撃って、破壊の雷!」

使用話数:A's第5話

デアボリック・エミッション(Diabolic Emission)
使用者:闇の書の意志
魔法ランク:S-
術者を中心とする球形の範囲内全てを純粋魔力攻撃する『広域空間攻撃』魔法。
バリア発生阻害能力があり対魔導師攻撃力に優れる。
なのはのラウンドシールドでかろうじて防いだものの、その上からでも魔力を相当に削られたらしく、そのなのははフェイトに支えられてようやく離脱することが出来たほどである。
また、そのあまりの攻撃範囲の広域ぶりに、回避できないと判断したフェイトは、防護服を、ソニックフォームから防御力に優れるライトニングフォームに戻していた。
爆弾のように中心部から外周部への向きで衝撃が広がっていくらしく、回り込み効果はあるものの、特定方向の防御で防ぐことができる。
詠唱もしくは掛け声は

「闇に、染まれ」

闇の書の発音がなかったので判明している名称は英語のみであり、ドイツ語読みは未出だが、魔法陣の形式はベルカ式特有のものなのでベルカ式に分類する。
参考ドイツ語訳:Teuflische Ausstrahlung
          Diabolische Emission (Diabolischはギリシャ語、Emissionはラテン語からの借用語)
日本語訳:魔性の放出
使用話数:A's第9話~第10話