魔法技術関連(1期・A's)

Last-modified: 2024-03-01 (金) 23:33:30

アルカンシェル(Arc-en-ciel)

管理局の大型艦船に搭載される魔導砲。
管理局の艦船武装の中でも屈指の殲滅力を誇り、その使用は特定条件を満たした状況や対象に対してのみしか許可されない。
闇の書事件対処のためアースラに搭載される事となった(A's第7話)。映像を見ると、アースラの下部に装着されているようである。
また、少なくともグレアムの回想に出てきた、対闇の書作戦中の2隻(「エスティア」とグレアムの指揮していた艦)にも装備されていた。
撃ち出される弾体自体に攻撃力はほとんどなく、着弾後一定時間の経過によって発生する空間歪曲と反応消滅で対象を殲滅する。その効果範囲は発動地点を中心に百数十キロに及ぶ。
威力は艦船一隻をやすやすと葬り去り、過去には何度か覚醒時の闇の書をマスターごと消滅させたこともある。
A's第12話で、闇の書の闇の本体コアを消滅(リンディは蒸発と言っていた)させた。
その前にヴィータは、「〔地上へ向けての〕アルカンシェルも絶対ダメ!」と猛反対した。 アルカンシェルの説明を受けるシーンがないところから、以前闇の書の暴走時に見た記憶があると考えられる。
発射時には3つの巨大な環状魔法陣が展開される事から、ミッドチルダは兵器も、魔法技術を基礎としている事がうかがわれる。
A's第12話ではアースラのアルカンシェルの発射時にリンディが持っていた始動キーがトリガーとなっていた。 始動キーを差し込むと、周囲を包んでいた箱状のファイアリングロックシステム(火器管制機構)が赤くなり、環状魔法陣が不規則に周囲に展開されている。
「アルカンシェル」は本作では珍しくフランス語由来の単語で、「虹」の意味。直訳すると「天空の弧」。

カートリッジシステム(Cartridge System)

アームドデバイスに採用されているシステム。圧縮魔力を込めたカートリッジをロードすることで、瞬時に爆発的な魔力を得る。 その分制御は難しく、使いこなせる術者とデバイスは少ない。このカートリッジロードは術者の指示、もしくはデバイス側の自動行使によって行われる。 ロードするカートリッジ数は本編中で術者が弾数を指示する描写がないところから、行使目的(デバイス変形や大規模魔法の行使)に応じてデバイス側が判断していると推定されるが、詳細は現在のところ不明である。
ミッドチルダ式の魔法、そして繊細なインテリジェントデバイスとは相性が悪いらしく、これまで研究はされたものの、デバイスの破損や術者の負傷が相次いだため、実際に採用されることはなかったようだ。
ベルカ式でも、このシステムの扱いづらさがベルカ式魔法の衰退の一原因に挙げられている。
グラーフアイゼンやレヴァンティンなどのアームドデバイスでは、これによって瞬間的な攻撃力の強化やデバイス変形を行う。
その前に一敗地にまみれたレイジングハートとバルディッシュも、管理局での修復時にカートリッジシステムの組み込みを自ら要求し、それぞれレイジングハート・エクセリオンとバルディッシュ・アサルトとして生まれ変わった。 CVK-792がベルカ式カートリッジシステムを指す部品名らしい。
本編中に登場した、カートリッジシステム搭載のデバイスは、前述した4機のみである。 クラールヴィントはベルカ式アームドデバイスに分類されているが、その大きさからカートリッジシステムは搭載されていないと思われる。 また、ストレージデバイスおよび融合型デバイスにカートリッジシステムが搭載された例は、本編中には登場していない。
レイジングハート・エクセリオンとバルディッシュ・アサルトで使用されているカートリッジシステムは、ベルカ式とは異なり、魔力総量の底上げを目的としている。
使用されるカートリッジは、A's本編の間、ヴォルケンリッターではシャマルが一手に作製を引き受けている(A's SS01他)。 シャマルは戦闘で魔力をあまり使わないためであり、また他の3人よりも効率よく作製できるということもあるらしい(A'sDVDブックレット)。 一方、なのはやフェイトのためのカートリッジは、時空管理局から支給されている(サウンドステージM)。 本編終了後、ヴォルケンリッターが管理局に勤めるようになってからは、彼女達も管理局から支給されるようになったと考えられるが、明言されていないため不明。
現在のところ、カートリッジシステムの採用が確認されているデバイスとその装弾数(推定)は、以下の通り。
グラーフアイゼン 装弾数3(DVD2巻初回特典から)
レヴァンティン 装弾数2~3?(ボーゲンフォルム時には、変形を含め3発連続使用している)
レイジングハート・エクセリオン 装弾数6(マガジンによる一括装填あり)
バルディッシュ・アサルト 装弾数6(スピードローダーによる一括装填が可能と思われるが、作中では描写がない)
排莢は、グラーフアイゼンは魔法の使用後に、レヴァンティンはカートリッジロード後に行っている。
本編中で最も連続カートリッジロード数が多かったのはレイジングハート・エクセリオンで、A's第11話、第12話のエクセリオンバスター時に4連続ロードをしている。
A'sDVD第6巻ブックレットの魔法辞典によると、スターライトブレイカーexやプラズマザンバーブレイカーでは、それぞれのデバイスのカートリッジ残弾全ての魔力を用いるとされている。 しかし、本編上の描写ではこれらの魔法の行使時にはカートリッジロードは行われていない。 描写が省略されたか、あるいはカートリッジロードを行わなくてもカートリッジの魔力を使用できるとも思われるが、明言されていない。
ミッドチルダ式とベルカ式ではカートリッジは異なる。分かりやすい違いは長さ。このため流用は出来ないと推測される。 薬莢の底に刻まれている文字の設定はあるが、本編では使われていない。(A's設定資料集から)
VFBによれば、カートリッジシステムは、保有魔力に劣るベルカの民が欠点を克服するために考案したらしい。
また、仮面の戦士が使っていたカードも、使い捨てだが同じように魔力を蓄積しておくもののようだ。(下項目参照)

カード(Card)

仮面の戦士が魔法行使の際、同時に使っていたカード。左太腿のカードホルダーに収納されている(A's設定資料集)。
デバイス内での炸裂を必要としない簡易型のカートリッジシステムのような働きをする使い捨ての魔力蓄積装置で、長期間に亘って一枚ずつに自らの魔力を貯めていたらしい(A'sDVD第4巻ブックレット)。
A's第7話でアウトレンジからロングレンジバインドを仕掛けてなのはを拘束したり、A's第9話でなのはとフェイトを拘束した上、クリスタルケージに放り込んだり、ザフィーラを除くヴォルケンリッター達全員の拘束を維持したりできたのは、このカードの恩恵によるものと思われる。
本編中ではカードの裏面しか映されておらず、総枚数も不明だったが、トランプと同じサイズで全48枚であり、表面にはカードのナンバーと中央にミッドチルダ式の魔法陣が刻まれているということが後に明かされた(メガミマガジン2006年8月号付録)。
当初、公式ページでは「デバイスらしきもの」とされていた。

空間モニター

1期第7話で登場した、空中に描いた魔法陣に映像を映すことで通話するシステム。
名称は小説版が初出。

傀儡兵(くぐつへい)

1期第12話において、時の庭園内で突入したなのは達を迎え撃った、無人の鎧達。
それぞれがAクラス魔導師とほぼ同じだけの力を持つとされる。(1期第11話)
60~80体と数も多く、また種類も雑多だった(VFBの設定資料によると、6タイプが認められる)。 大型(前述のVFB設定資料では「砲撃兵」)はバリア出力も高く、なのはとフェイトの二人がかりの攻撃で倒された。

実体具現化

A'sのヴォルケンリッターやリインフォースなどの魔法(プログラム)生命体が、実体となることを指す。(A'sSS02)

蒐集行使

漫画版Epilogueで判明した、はやてがリインフォースから引き継いだ能力。 レアスキルとされているが、作中で詳細が解説されていないため、どのような能力なのかは不明。
メガミマガジン2006年5月号に掲載されたインタビュー中で、原作の都築氏は、「リインフォースの残した遺産」について語っている。
その遺産とは、「魔力運用と、現在保有している魔法の使い方」で、かつて闇の書の意志(リインフォース)が使えたり、闇の書(夜天の魔導書)に蒐集された魔法に関する情報や使い方をマニュアル化したもので、はやての記憶の中に転写されている。 これを参照することで、はやてはリインフォースと同様に魔法を使うことができる。
ただし、あくまでもマニュアルなので応用はそれほどきかず、新しいことをやろうとしたら一から覚え直す必要があるらしい。
この能力が、夜天の魔導書に蒐集されていた魔法を行使する能力、すなわち蒐集行使ではないかと思われる。

スフィア (Sphere)

魔法弾の発射台。
ディバインシューターの発射台となるディバインスフィア、フォトンランサーの発射台となるフォトンスフィア、プラズマランサーの発射台となるプラズマスフィアが登場している。
アクセルシューターの発射台の名称は不明。 「~スフィア」の言葉は、DVD版ブックレットが初出。
A'sにおいて、「スフィアプロテクション」という魔法が使われているが、このスフィアは英語の「球体」の意味で、上記の魔法弾の発射台のことではない。

使い魔

魔導師が作成し、使役する魔法生命体。動物が死亡する直前または直後に、人造魂魄を憑依させる事で造り出す。
肉体の命を繋ぐことはできるが、生前とは人格も異なる別個の存在を生み出しているに過ぎず、死者蘇生とまでは言えない。実際使い魔たちも作成した術者を親と呼ぶなど、元となった動物と今の自分を別々の存在とみなしている節がある。
また、意志や自律的行動を封じて命令だけを受け付けるロボットのような状態で作成することも可能。
使い魔の呪法で生まれた命も、少しなら生前の記憶が残る可能性がある。アルフが狼の性質、リーゼ姉妹が猫の性質、リニスが山猫の性質を持っているのはこのためであろう。
人間を死後使い魔にすることは不可能とされている。
主人に対しては好意的な場合が多く、時として、1期のアルフやA'sのリーゼ姉妹のように、主人の目的のためなら犯罪行為すら辞さないことすらある。
使い魔は居るだけで主の魔力を常に消費し続ける。その為、作成の際に契約として使い魔が成すべき目的を設定し、それに合わせて能力を決定、目的が達せられた後に契約を解除するのが一般的な使い方となっている。逆に契約で縛りつけない場合、使い魔が主に服従しないという事態も起こり得る。
当然ながら、高性能な使い魔になるとそれだけ消費魔力も大きくなる。逆に言えば、高性能な使い魔を持つ魔導師は、それだけランクが高いという証明にもなる。フェイトが管理局に高く評価されている理由の一つにも、アルフの存在がある。
ただし、使い魔が自分で行使する魔法に必要な魔力は使い魔自身が蓄えている。
使い魔は、契約破棄(もしくは契約完了)か完全破壊されない限りは、主人の魔力を消費しつつ、存在し続ける。
主人からの魔力の供給が止まると使い魔の命は失われる。だが作中の描写では主人と距離が離れていても行動していたし、フェイトが闇の書に取り込まれてもアルフに影響は無かったので、どのように魔力を供給しているのかは不明。
その成長は、使い魔と主人のどちらかの任意の時点で止めることができる。一旦成長を終えた後形態を変えたり若返ることもできる。もともと成長は早いし、術者の知識・技術をコピーできるため、使い魔を育成するのは簡単らしい。
なお、緊急時用に仮契約というシステムもある。この場合は、一定期間内に本契約をしなければ、使い魔はそのまま消滅する。(1期SS02)
使い魔の戦闘力は、主人の魔導師の魔力にかなり左右される。
現在のところ、フェイトのアルフ、プレシアのリニス、グレアム提督の双子の使い魔リーゼアリア、リーゼロッテが登場している。彼女らのような高度な使い魔は人間並みの知性や人間形態への変身能力を備えており、(主の魔力資質を受け取ることで)魔法を使うこともできる。管理局における公式の地位を持っているあたり、ある程度人権も認められているらしい。
使い魔はミッドチルダ式特有の模様。(公式ページ)
ザフィーラは、自身の事をA's第5話で「守護獣だ!」と言っているが、アルフに「おんなじような……もんじゃんかよ!」と一蹴されている。また、第7話ではアルフに『我と同じ守護の獣よ』と呼びかけていた。ベルカ式だと魔導師を「騎士」と呼ぶのと同じように、使い魔を「守護獣」と呼ぶのかもしれないが、全く同じものか本作中で明言されていないので不明。(仮に同じだとしても、ザフィーラは”使い魔でも人間でもない”プログラム生命体だが) 

  • 精神リンク
    使い魔とその主は、潜在的に精神が繋がっている。
    特に使い魔は、主の気分・感情などを機敏に察知する。 これは、精神リンクは主人→使い魔のラインの方が強いためで、逆に使い魔の感情が主人に流れることはないようだ。
    また、この精神リンクは、主の任意で切断することが出来るが、主が感情的に制御できなくなった時などに、ダイレクトに主の記憶などが使い魔に流れ込むこともある。(小説版)
    また、闇の書の意志とヴォルケンリッター達とも似たような関係にあったようだ。 はやてが覚醒後短時間で状況を把握、魔法を行使しているが「リインフォースが教えてくれた」と本人は言っている。A'sSS02にも詳しい描写がある。

デバイス(Device)

「魔法少女リリカルなのは」シリーズにおける、魔導師が使う杖の総称。 魔法を使う際の補助として用いる道具で、杖なしに魔法が使えないわけではなく、実際にユーノやリンディのように、普段はデバイスを使わない魔導師も多い。
魔法プログラムを保存しておく、いわばハードディスクのような機能を持つのが特徴。 一般的には「杖」もしくは「魔法杖」と呼ばれるが、形状は杖に限らない。 特に待機状態のときは、携帯し易いようにカードやアクセサリの形状を取ることが多いようだ。
各デバイスは、状況に応じて最適な機能を発揮できるように、2~4の変形パターンを持っているものが多い。 この時、物理的にありえないような変形をすることもある。
待機状態から、通常魔法を使用するための基本形態に変形させることを、よく「デバイスを起動する」と言い習わしている。
ミッドチルダ式のデバイスには保存の機能しか持たないストレージデバイスと、自立行動し思考能力を持つインテリジェントデバイスがある。
ベルカ式のデバイスには魔力を打撃攻撃に利用する為に武器の形態を多く取るアームドデバイスと、術者と融合することにより真価を発揮する融合型デバイスがある。 現在のところ、前者には「クラールヴィント」の指輪の形状が含まれ、後者には「闇の書」の本及び杖の形状が確認されている。 (各デバイスの詳細は各々項目を参照)
音声応答システムは、本編に登場するほとんどのデバイスには組み込まれている。
数え方は「機」を使う。(小説版、及びA's第2話、第3話)

  • 自動修復機能
    インテリジェントデバイスに備わっている機能の一つで、ある程度までの破損を自動的に修復する。
    物語中、レイジングハートとバルディッシュは数回中破したが、この機能のおかげで現場に復帰できている。
    また、術者がその魔力を込めることで、修復速度を速めることもできる。1期第12話やA's第2話でフェイトがやっている。
    A's第1~2話でのヴォルケンリッターとの初戦で、レイジングハートとバルディッシュは大破した。 このとき基礎構造のレベルまで破損したため、自動修復では済まずに部品交換が必要となり、時空管理局の本部で修理することになった。
    ストレージデバイスとアームドデバイスに関しては、この機能の有無は確認できない。 融合型デバイスである闇の書は、この自己修復機能の強化版ともいえる無限再生機能及び転生機能を持っている。

偽装スキン

闇の書の頁の蒐集を、主はやてに気付かれないようにするために、シャマルが闇の書に施していた偽装。A'sSS02で明らかにされた。
完成するまで、守護騎士4人以外が闇の書を開いた場合、既に蒐集で埋まった頁でも白紙のように見せ、さらに魔力反応も出ない。 これによって、闇の書の頁の蒐集がまったく行われていないように装っていた。

ドライブ・イグニッション(Drive Ignition)

レイジングハート・エクセリオンとバルディッシュ・アサルトが各モード起動時に発言する言葉。 直訳で「駆動装置点火」だが、ここでは運動・回転・原動力を表す『drive』と発動・発火・始動を表す『ignition』で「システム起動」くらいの意味合い。
次回予告やサウンドステージでなのはやフェイトも言っている。 とくに、なのはの「あなたのハートにドライブ・イグニッション!」はある意味お約束。 ただし、英語の発音としては正確ではない。

トリガー

魔法を発動させる引き金となる行為。VFBでは次の4種類が挙げられている。

  • 詠唱
    長文の発音による発動。 儀式魔法のほとんどに必要。
  • 呪文
    一般的に、規模の大きな魔法を行使するためには呪文が必要。
    通常の魔法は、デバイスが呪文詠唱を肩代わりするので、デバイスを使っている限り魔導師は詠唱する必要はなく、起動トリガーとなるキーワードを唱えるのみで済む。 また、デバイスが自動起動させた場合はキーワードの詠唱すら不要となる。
    呪文の最初には、魔法が暴発しないように術者が設定する、セイフティロック解除のパスワードが必要。
    例えば、なのはのパスワードは「リリカル・マジカル」、フェイトのパスワードは「アルカス・クルタス・エイギアス」。 しかし、A'sになってから(正式には1期の終盤2話から)そのパスワードはほとんど出ていない。A's第1話冒頭の、なのはの魔法練習シーンで出たきりである。
  • コマンド
    単一音声での発動。 コマンド自体には魔力的な意味はない。
  • アクショントリガー
    特定動作での発動。 コマンドと組み合わせることもある。 デバイスが武器を兼ねるときに使用されることが多い。
    ベルカ式では大規模な魔法の行使にあたって掛け声をかけているが、これは魔法発動のためのコマンドであり、アクショントリガーと組み合わせて使うこともある。
  • デバイス発動
    インテリジェントデバイスの自律発動。

オートガード(Auto Guard)

デバイスによる自動防御をさす。術者本人が攻撃を受け、咄嗟に魔法を発動できない際に、デバイスが自己判断で起動させる。
上記のような状況で発動させる魔法のため、硬いが防御範囲が狭いシールド系ではなく、広範囲の防御魔法であるバリア系の魔法が設定されていることが多いようだ。
通常は、なのはのレイジングハートはプロテクション、フェイトのバルディッシュはディフェンサーを、それぞれオートガードとして設定している。

バリアジャケット(防護服) (Barrier Jacket)

魔力によって作成された強化服で、魔法攻撃や衝撃や温度変化などから守ってくれる。防護服、と呼ぶこともある。
通常は、デバイスの起動と同時に自動的に生成されるが、緊急時には後から生成する場合もある(1期第2話)。 逆に、デバイスを起動させずにバリアジャケットのみを生成する場合もある(A's第7話)。
なのはのバリアジャケットは防御力の強化、フェイトのバリアジャケットは高速戦闘に最適化されている。
目に見える服だけではなく、実際には魔導師の身体全体を覆うように不可視の防御フィールドを形成している。 A's第1話で窓ガラスになのはが突っ込んだり、A's第2話でビルの天井をフェイトが突き破ったりしても、大怪我をしなかったのはこの防御フィールドのおかげである。
1期第11話ではなのはのバリアジャケットの一部は服のように切れたのに対し、A's第1話では上着の部分がバリアが割れるように(プロテクションと同時なので分かりにくいが)弾け散っている。 これは、A's第1話の時には、なのはのバリアジャケットの最終防御機能「リアクターパージ」 が発動したためである。
ベルカ式では、通常「騎士甲冑」(シグナム談)「甲冑」(はやて談)などと呼ばれているが、現在のヴォルケンリッターのものは、はやてがデザインしたため見た目の装甲が少なく「騎士服」(ヴィータ談)とも呼ぶ。 魔力で生成しているので、呼び方に関わらず性能は変わらないようである。
変身シーンからみるに、髪型(髪をまとめるリボン)も含めてバリアジャケットであると思われる。 例えば漫画版Epilogueで、フェイトが普段は髪を下ろしているが、バリアジャケット着用時には元の髪型に戻っていたところからもそれが窺える。

非殺傷性

大きな破壊力を持つように見える砲撃・射撃等の攻撃魔法だが、任意で物理的なダメージを無くす事ができる(純粋魔力攻撃設定)。
この場合、魔法がダメージを与えるのは攻撃対象の魔力値に対してであり、基本的には身体的な損傷を伴わない。
ただ、酷く外傷を負うという事を避けられるだけで、実際にはそれなりの衝撃や痛みがある。
魔法攻撃による魔力値の枯渇、及び身体的な衝撃等を受けると、バリアジャケットの破壊や、気絶・昏倒などの危険性がある。
また、飛行中にそういう状態になれば、当然ながら落下してダメージを受ける。
一方、物理ダメージを与える設定にする事もできる。殺傷・破壊などの目的の場合はこちらが用いられる。
通常、なのはは魔法を非殺傷に設定しているが、対物破壊にセットして使った例としては、1期第12話の、時の庭園での対傀儡兵戦があげられる。
A's第11話で、なのはが全力全開、手加減なしで攻撃しても、はやての体に影響は無く、そのとき表に出ていた闇の書の防御プログラムだけにダメージを与える事が出来たのは、非殺傷設定の有効例として挙げることができる。
この「非殺傷」という設定は、本編中では一度も説明されておらず、初出は1期DVDのブックレットの解説。他に小説版と漫画版、公式ページに出ている。(本編中でも魔力ダメージという表現はある)
なお、物理破壊を前提としたブレイクインパルスやデバイスに魔力を付与するベルカ式魔法、炎・氷などの属性魔法、そして石化効果を持つミストルティンに非殺傷設定があるのかどうかは明らかにされていない。(雷での非殺傷設定はできる)シグナムが殺してしまうかもと発言していること、及び漫画版での模擬戦において武器(アームドデバイス)でバリアジャケットを抜かないようにと警告がでていることからすると、ベルカ式魔法では非殺傷ができないか、できたとしてもなんらかのデメリットを背負うものと思われる。

フルドライブ(Full Drive)

直訳すると「最大駆動」
インテリジェントデバイスの最大出力モードのことをさす。 レイジングハートのシーリングモード、バルディッシュのシーリングフォーム、レイジングハート・エクセリオンのエクセリオンモード、バルディッシュ・アサルトのザンバーフォームのこと。
特に、長距離砲撃に特化したレイジングハートは、シューティングモードでもフルドライブで稼働することがある。

変身

デバイスの起動、およびバリアジャケット装備の事。
映像ではゆっくりやっているが、実際にはほとんど瞬間的に行っている。
なお、アニメでは変身シーンはバンクとして毎回使い回すことが多いが、「魔法少女リリカルなのは」では、A'sでの新変身シーンやはやての復活シーンのように、1回しか出ないこともある。
また、ユーノのトランスフォーム、アルフやザフィーラの獣化・人間化、リーゼ姉妹の魔法もこう呼ぶことがある。

魔力変換資質

魔力の変換を意識せずに行えるのは一種の資質である。 これを得意とする者は、純粋魔力の大量放出は不得意である。
変換の中で「炎」「電気」資質は比較的多いが「凍結」はまれ。 (以上VFB)
明言されていないが、「炎」はシグナム、「電気」はフェイト、プレシアをさすと推定される。
作中では言及がないが、魔力の変換は学習によっても習得できるものと推測される。 たとえばクロノがぶっつけでエターナルコフィンを使用できたのは、デュランダルの凍結強化能力だけではなく、クロノ自身が魔力の「凍結」への変換、そしてそれに付随する温度変化の制御を学習し、鍛錬してきたからではないかと思われる。

魔導騎士

本編エピローグで明らかにされた、はやての称号。彼女以外に呼ばれている者は登場していない。
魔導師と何が違うのかは不明だが、ベルカでは優れた術者のことを騎士と呼ぶ(クロノ談)ことと関連しているのかもしれない。
はやてがミッドチルダ式とベルカ式の両方の魔法を使いこなすところから、「魔導師」と「騎士」の両方の呼称を付けた、という可能性もある。 この説が正しければ、現在は魔導騎士と呼ばれるのは、はやてしかいないはずである。
TV放送時の本編エピローグのテロップでは「魔道騎士」となっていたが、DVDでは「魔導騎士」に修正されている。
はやてがSランクとされているので、魔導師同様にランク分けされているようだが、魔導騎士がはやてしかいないのでこれも詳細は不明である。

魔導師

「魔法少女リリカルなのは」本編中における、魔法使いの呼称。ただし、「魔法使い」という呼び方も時折されている。
本作では、「まどうし」の漢字表記は「魔導師」に統一されている模様。
ちなみに、本作のタイトルになっている「魔法少女」は、本編中ではほとんど使用されていない(1期第3話の本編冒頭でのなのはのモノローグ「ええと、魔法少女とか、やってるんですが……」、同話の「夕方や夜は魔法少女として~」と「私なのはも魔法少女として~」が確認された少数例)。
とくに、なのはは「砲撃魔導師」、ユーノは「結界魔導師」と呼ばれている。 また、小説版で1箇所、なのはと対比させる形で、フェイトを「高速戦魔導師」と表現している。 作中ではその他に特別な分類をされている魔導師はいない。

魔導師ランク

保有資質や魔力量の多寡で決定される魔法使いの順位。
SSS>SS>S>AAA>AA>A>B>C>D>E>F の11ランクがある。
AAA以上になると1ランク内の幅が広く、AAA+>AAA>AAA-のように+や-を付けて区別をする場合がある。
なのはとフェイトはAAA、クロノはAAA+、ユーノはA、時空管理局の武装局員は隊長でA、隊員でBである。指揮官やエースクラスはAA~Sである。
(後半はPlatinaコメントから。未過去ログ化。)
また、後にはやてがSランクであることが明らかにされた(A's終了時点。公式ページ)。
優秀な魔導師揃いの時空管理局でも、AAAランク以上の魔導師は全体の5%にすら満たない(小説版)
漫画版第2話のフェイトの独白によれば、フェイトは模擬戦でクロノにほとんど勝てていない、とのことで、AAAとAAA+の差も大きいと推測される。
またヴォルケンリッター達のランクは明らかにされていない。A'sSS03によれば、同様にフェイトがシグナムとの模擬戦で勝率が5割を切っている。 このため、シグナムのランクは少なくともAAA以上に相当すると思われるが推測である。
クロノの話ではAAAクラスが本気で戦うと街が1つ消し飛びかねない(小説)。
ランク分けは小説では「保有資質や魔力量の多寡で決められることになっている」とあり、またA's公式ページには「魔力の最大出力値とその運用技術などを含めた能力で決まる」とある。
A'sSS03ではフェイトが成長すれば身長も魔力も伸びる、と主張している。
同様のランク分けは、魔法の性能表記にも使われている。(漫画版及びメガミマガジン掲載設定資料のみ) : 例 スターライトブレイカー+の威力:S 等

魔法

管理局管理下世界のほとんどに存在する魔力素を特定の技法で操作し、作用を発生させる技術体系。(VFB)
術者の魔力を使用し「変化」「移動」「幻惑」のいずれかの作用を起こす事象。
これら作用を望む効果が得られるよう調節し、または組み合わせた内容をプログラムと言い、用意されたプログラムは詠唱・集中などのトリガーにより起動される。
数学や物理といった理系的な知識が魔法の構築や制御には重要になる。
ミッドチルダとなのはたちの世界では数学も物理もほとんど変わらないため、ミッドチルダ式の魔法構築や制御などは、なのはたちの世界の理数系に該当する。 なのはは元々算数や理科が得意。フェイトに至っては、高校生の美由希の数学の問題を解いてしまうほど(漫画版Report4)。
「魔法は、自然摂理や物理法則をプログラム化し、それを任意に書き換え、書き加えたり消去したりすることで作用に変える技法である。」(小説版)

魔法陣

魔力によって描かれる光の紋様を指す。「魔法少女リリカルなのは」においては、ほとんどの魔法の行使時に、自動的に描かれる。
術者の魔力により描いているか、または魔力機械による自動生成のようだ。(VFB)
魔法陣の色は、その術者の魔力光の色となる。
行使する魔法によって描かれる魔法陣が異なる、ということもないようなので、おそらく魔法陣は魔法に必要な魔力の収集、圧縮といった機能を持っていると推測される。
ミッドチルダ式魔法では、内部に二重の正方形を持つ真円形、ベルカ式では頂点に円を持つ正三角形の魔法陣を描く。 本編中でのベルカ式魔法陣では、中心で剣十字の紋章が回転しているが、これは元来ベルカ式として備わっているものと思われる。
また、特殊な魔法陣として、ミッドチルダ式では、なのはのディバインバスターなどで見られる環状(トレカでは帯状)魔法陣、A's第4話で見られた帯状魔法陣などがある。また「アルカンシェル」にも環状魔法陣が見られる。
また、ベルカ式でもA's第6話で円形の魔法陣が見られた。ただし、ミッドチルダ式とは違い、内部には六芒星が描かれていた。
ラウンドシールドやフローターフィールドの描写や、1期第9話で空中に描いた魔法陣の上に着地するなのは(コツン、という音が確認できる)から、実体があり、ある程度の硬さを持たせることもできるようだ。
「まほうじん」の漢字表記は「魔法陣」と「魔方陣」があるが、本作中では前者が使用されている。後者は数学用語である。

魔法分類

ここでは、それぞれの魔法を説明する際に出てくる、「直射型」などの分類方法について記述する。
長らくの間、系統立てた説明はなく、個別の魔法について「直射型の砲撃魔法」(スターライトブレイカーの説明)等と記述されるのみだった。 このため、新しく魔法が登場すると、ファンによって「これは何型だ」という議論がよく行われていた。
VFBに掲載された設定資料に、初めて詳細な分類が掲載された。以下にその分類項目を記述する。内容についてはVFBを参照されたし。

攻撃魔法

ミッドチルダ式

射撃
砲撃
打撃/斬撃
魔力斬撃
遠隔発生
広域攻撃

ベルカ式

魔力付与攻撃
射撃

防御魔法

バリアタイプ
シールドタイプ
フィールドタイプ

捕獲系魔法

バインドタイプ
ケージタイプ

結界魔法

サークルタイプ
エリアタイプ

補助魔法

インクリースタイプ
デクラインタイプ

魔力

定義するとすれば、魔法を使う際の源となる力。
魔法を使う者の体内にあり、使用することで減少する。わかりやすく考えれば、体力と同種のもの。
周囲に普遍的に存在する魔力素を、リンカーコアによって体内に取り込むことで魔力となる(VFB)。
ディバイドエナジー等の魔法で、自分の魔力を他人に与えることも出来る。A'sの描写を見ると、他人の魔力を強制的に奪い取ることもできるようだ。
魔力が大きく、その発揮値も大きい方が戦闘が有利になるのは明らかだが、それだけでは強さは決まらない。 クロノの「魔法は魔力の大きさだけでなく、応用力と判断力だ」という発言やフェイトの「(なのはは)以前は魔力が大きいだけの素人だった」という発言(1期第11話)がそれを裏付けている。 それゆえに魔導師ランクというものが存在するのかもしれない。
また魔力の回復には睡眠が欠かせないらしい。なのはとフェイトはこの魔力回復力が高い。(小説、漫画版Report1)。 初期のなのはは連日の使用にかなり疲労していた模様である。(1期第3話)

圧縮魔力

文字通り、魔力を圧縮したもの。効率よく魔法を行使するため、通常は魔力を圧縮して使用する。
大規模な魔法を行使した後で、デバイスの排気ダクトから排出される気体のようなものは、実際には圧縮された魔力の残滓である。

魔力光

魔力の光の色。個人の魔力波長によって色が変化するが、魔法性質には特に関係は無い(小説版設定)。
これが最も顕著に判るのが、魔法陣の色。また、術者を包むオーラのような色として顕現することもある。
魔導師の魔力の源であるリンカーコアの色は当然魔力光の色と同じだが、非常に光量が大きいので、中心は白に見える。
以下に、本編中に登場した主な魔導師の魔力光の色を記載する。
なのは:桜色
フェイト:金色
アルフ:オレンジ
ユーノ:淡い緑色
クロノ:水色
リンディ:ミントグリーン(髪と同じ色)
プレシア:紫
A's編
ヴィータ:赤
シグナム:薄めの紫(ラベンダー)
シャマル:ミントグリーン
ザフィーラ:ライトペリウィンクル(髪と同じ色)
はやて:白
闇の書の意志:漆黒
仮面の戦士(ロッテ&アリア):青

魔力資質

個人によって差がある、得意な魔法技術の種類。魔法資質とも言う。 圧縮、放出など、魔法技術の様々な面において顕著に現れる。
魔力資質は親から子へと遺伝する事が多い。また使い魔は主と似た資質を持つ。
なのは達の世界では、魔法が認知されておらず、魔力資質を持つ者はほとんどいないが、ごく稀に魔力資質を持つ者が産まれることがある。 これは遺伝とは関係ない突然変異である。 本編では、高町なのはや、A'sから登場した八神はやて、ギル・グレアムらが、なのは達の世界出身でありながら魔力資質を持つ者である。
フェイトやクロノは各技術について平均的な能力を持つが、なのはは得意不得意な技術の格差が激しい。
なお、ミッドチルダの人が全員魔力資質を持つかは、語られていないため不明だが、エイミィを始めとして、全く魔法を使う描写が無かった者もいる。
VFBでは以下の3種類が記載されている。

  • 瞬間最大出力
    瞬間的に出せる魔力量。
  • 制御能力
    放出した魔力を制御する能力。
  • 変換効率
    魔力をエネルギーに変換する効率。

融合事故

融合型デバイスが引き起こすとされる、システムの誤作動ともいうべき現象。
融合型デバイス独特の機能に、デバイスが主の意志と無関係に術者の肉体を操ったり、魔法を行使することが出来る、というものがある。 本来、これは融合時の術者が意識喪失などの状態に陥ったときのための緊急処置として設定されたものだが、この機能が時として暴走し、デバイスが術者の肉体をのっとり、勝手に自律行動を行ってしまうという事故が起こる。 これが「融合事故」と呼ばれている現象である。
この融合事故の危険性が、融合型デバイスの製品化を断念した最大の理由となった。
この現象は闇の書においては、ほとんど毎回発生しているようである。

リンカーコア

魔導師が持つ、魔力の源。 「連結する核」の意味であり、大気中の魔力を体内に取り込んで蓄積することと体内の魔力を外部に放出するのに必要な器官。魔力資質にも影響する。
先天的なもので後天的に生じることはごく稀であること、遺伝で資質が受け継がれる可能性が高いこと、本来持たない種に突然変異で生じるものには強力あるいは特殊なものがことが多いことがデータの統計により示されているが、その生成プロセスには謎が多い。
体内に蓄積できる魔力の総量を「総魔力量」と呼ぶ。
A's第3話の診察シーンでは、ハンディスキャナのような機械で測定している。
人間だけではなく、異世界の動物にもあるようだ。本編の映像を見る限り、なのは達の世界の動物からリンカーコアを蒐集している様子はなかった。 先述のとおり、なのは達の世界では、魔力資質を持つ者はほとんどいないためだと推測される。
「闇の書」の魔力蒐集は、このリンカーコアから魔力を抜くことで行われる。
このとき、一人(もしくは一匹)のリンカーコアの魔力を闇の書に使えるのは一回だけで、二度以上同一の個体のリンカーコアの魔力を使うことはできない。(A's第7話、ヴィータの発言)
魔力の源なので当然だが、リンカーコアの色はその術者の魔力光の色と同じである。
本編ではヴォルケンリッターに殺意がなかったため(A's第6話)、リンカーコアを抜かれて死んだ人は居なかった。 漫画版Epilogueで、闇の書事件による死者は0名とレティ提督が言っている。 ただしA's第2話やSS02で触れられているように、対象を潰してしまうと蒐集できなくなり意味が無い、という面もある。
なのはやフェイトもリンカーコアが小さくなって魔法が使えない期間がしばらくあったが、時空管理局本局やアースラで治療を受けて休養を取った後は何事もなく復帰した。

魔力素

管理下世界のほとんどに存在するもの。
これが存在する空間で生活することで体内に魔力を蓄積できる。
よほど大人数が密集した密室でもない限り、個人の取り込む量よりも大気中に存在する量の方が多いため不足することはない。
逆に濃度があまりに高くても吸収できる量に限界があるため、自然回復の阻害や魔法の暴走を起こす可能性がある。
通常濃度の±15%が適正値であり、それ以上でもそれ以下でも回復が阻害される。

ロストロギア (Lost Logia)

過去に滅んだ超高度文明から流出する、特に発達した技術や魔法の総称。
危険なものも多く、主に時空管理局が管理・保管している(時空管理局内に、遺失物管理班という専従の班がある(漫画版Epilogue))。
作中では"ジュエルシード"や"闇の書"がロストロギアである。
また、プレシアが住んでいた「時の庭園」の動力炉にも、ロストロギアが使用されていた。 動力炉はなのはが停止させたのだが、回収シーンを見ると小さな赤い宝石の形をしていた。 それ1つであの巨大な時の庭園を動かしていたところからも、その秘めたエネルギーが莫大なことが判る。
漫画版Report5では、「古代遺産」という漢字が振られている。 綴りはA'sDVD4巻初回特典が初出。

ジュエルシード(Jewel Seed)

1期で、物語の中核をなすロストロギア(指定遺失物)
大きさはレイジングハート・スタンバイモードの2倍程度。(設定資料集及びVFB)
「願いが叶う」宝石。その正体は、次元干渉型エネルギー結晶体。 全部で21個あり、シリアルナンバーが各個に1~21と振られている(この数字は、実際にはローマ数字が使われている)。 能力的には、ナンバーに関係なく、全てほぼ同等だと思われる。
その名に反して、1期本編中で、願いを叶えた事は一度しかなかった(1期第4話)。そのときも正しい叶え方だったかどうかは疑問がある。
ジュエルシードは、遺跡探索を生業とするスクライア族によって発掘された。 名前が知られていたことを考えると、文献等によってその存在は知られていたと思われる。 この発掘作業の指揮をとっていたのがユーノで、発掘後の輸送中に原因不明の事故により、海鳴市近辺にばら撒かれた。 輸送時の管理に直接ユーノは関係していなかったが、それでも責任を感じたユーノは、独力でジュエルシードを回収しようとしたが、暴走したジュエルシードは手に負えず、傷を負って倒れたところでなのはと出会うことになる。

単体の暴走体よりも、動植物を取り込んだ暴走体が実体がある分、手強い。
1期中盤は、なのはとフェイトがジュエルシードを取り合う展開となった。 が、途中で次元震を感知した時空管理局のアースラが介入し、それ以降は、なのは達がアースラスタッフと行動を共にすることになったため、時空管理局対プレシア・フェイトという展開へと変化していく。
たった1個のジュエルシードの全威力の何万分の1の発動で小規模次元震を発生させることができる。 最終的に、9個がプレシアの手に渡り、次元震を発生させるために使用されて失われた。残りの12個は、時空管理局が封印した。
プレシアがジュエルシードを集めさせていた目的は、このエネルギーを無差別解放させることにより、人為的に次元震を発生させ、アルハザードに行くためだった。
1期の頃は、レイジングハートやバルディッシュに集めたジュエルシードを格納することでパワーアップさせているという設定があった。 作中の描写からは、この設定が反映されているか否かは不明である。