ストレージデバイス(1期・A's)

Last-modified: 2024-03-03 (日) 21:42:59

ストレージデバイス(Storage Device)

ミッドチルダ式魔導師の大半が扱うデバイス。 変形パターンは、作中の描写では、待機状態と稼働状態の2パターンしか確認されていない。 インテリジェントデバイスとは異なり、意志を持たないので良くも悪くも一般的なデバイスである。 役目としてはあらかじめ魔法を詰め込んでおく記憶媒体。
人工知能を搭載していない分、処理速度は速い。 魔法の発動を自己で決定しなければならないが、術者が優れていればより高速かつ確実に魔法を発動できる(以上公式ページ)。 しかし、あくまでこれは術者が優れていればのこと。 本編中での登場は少ないが、時空管理局の制式装備であり(A'sSS03及びVFB)、武装局員の大半はストレージデバイスを使用している模様であるため、実際の数はストレージデバイスの方が多いものと思われる。
1期のプレシア・テスタロッサの杖も、鞭に変形したりしていて詳細は不明であるが、ストレージデバイスである可能性が高いと思われる。 A'sの仮面の戦士のカードはデバイスではないことが、A'sDVD第4巻ブックレットで解説された。→カードの項を参照
その杖自体が成長してゆくインテリジェントデバイスとは異なり、あくまでも「道具」に徹したストレージデバイスは、使用者が使い方に熟練することによる総合的な能力向上はあるとしても、元々の性能以上の力を引き出すことは出来ないと推測される。

S2U

CV:久川綾
使用者:クロノ・ハラオウン

魔導師の杖。待機状態はカード型。
近接、中距離、遠距離、防御、補助と何にでも使える万能型。
インテリジェントデバイスを扱うだけの能力がある筈のクロノだが、質実剛健を好む為処理に時間のかかるインテリジェントデバイスではなく、全ての魔法の選択を自分でしなければならないが処理の速いストレージデバイスを選択したようである。
インテリジェントデバイスを使わないのかというフェイトの問いに答えたクロノ曰く、「(インテリジェントデバイスは)暇を見つけて組んでみようとは思っているんだけど、処理速度が心配でね」(1期SS03)
しかし、質実剛健を謳う割に母リンディの声でシステム音が入っている。(1期第12話以降)
これは作中での明言は無いが、リンディがクロノの為に作ったためか。名称の由来も同様に、本編中では明言されていない。
劇中では使用されていないが録音機能がある。 システム音もこの機能を使っているのかもしれないが、これもまた本編中では説明されていない。
封印状態のジュエルシードを収納できる(このとき、一番上のところが開く)。(1期第9話)
A's第10話での仮面の男達(リーゼ姉妹)を捕らえるシーンで使われたのが、画面で確認できる最後の登場となった。 それ以後、漫画版Epilogueを含め、S2Uをクロノが使用する場面はない。

デュランダル(Durandal)

CV:Thomas King
使用者:クロノ・ハラオウン

グレアム提督とリーゼらが闇の書の封印のために、現時点での最新の技術と機能を注ぎ込んで開発した切り札。正式名称「氷結の杖デュランダル」。
その存在はA's第7話あたりから言われていたが、実際に姿を見せたのはA's第10話。ちなみにこのときはカードの形状をしていた。公式ページには、「氷結の杖デュランダルの待機状態」とある。
ただし仮面の戦士が使っていたカードとは別物である。
最初はリーゼアリアが持っていたが、その後グレアム提督の手でクロノに託された。
クロノを「Boss」と呼んでいた。公式によると、インテリジェントデバイスのように独立した意志は持たないが、音声応答システムと状況に合わせた機能最適化のための最低限の自己判断機能はある。
闇の書が発動後必ず陥る暴走状態、その直前の数分間にこの杖を用いて極大の凍結魔法をかけることで、主もろとも闇の書を永久封印することができる。 しかし、その凍結は外部から簡単に解除できることや、永久封印が成立する理由が「完成した闇の書は魔力を蒐集する必要が無いので自らは動かない」という闇の書のシステムの穴を突いたものであること、そしてクロノに対するグレアムの「どう使うかはお前に任せる」という言葉、また実際A's第12話でクロノが使用して見せたことからデュランダル自体は闇の書に対してしか使用用途のない特殊なデバイスと言うよりは、強力な氷結魔法に特化したある程度の汎用性のある杖(デバイス)と考えられる。
DVD初回特典のデバイスカードによると、この杖は氷結魔法のための回路・システムが充実しており氷結魔法に絶対的な強化を施すだけでなく、ストレージデバイスとしても闇の書事件の時点で最新・最速の性能を有している。 これは、大規模ストレージ「闇の書」が抱えるデータ引き出しにおけるタイムロスも計上すれば、一般的には一連の魔法行使処理が全デバイス中最速であることを意味すると推定される。
この杖の放つ極大氷結魔法「エターナルコフィン」は極めて強力で、劇中ではたった1度の使用で背景に映る海一面を氷に閉ざしてしまった。 闇の書の主と完全に切り離され純粋魔力の塊と化し、ついに暴走状態にまで突入した「闇の書の闇」を完全凍結することはできなかったが、なのは達3人の砲撃準備の時間稼ぎには十分であった。
クロノは本来のエターナルコフィンの規定氷結出力に満たない分をデュランダルの氷結強化能力で補っている形となる。 このため、デュランダルの氷結強化能力は、ある意味ではクロノにとってカートリッジシステムのような強化機構にあたるとも言える。
漫画版Epilogueでもクロノはデュランダルを使用している。これは、前述の通り最新型のため、氷結強化能力を除いてもS2Uを性能的に上回るためと推測される。
語源は、フランスの叙事詩「ローランの歌」の主人公ローランの愛剣デュランダルだと思われる。
色々なゲームに出てくる同名の剣や、この名を取った競走馬や爆弾も、語源は同じと思われる。