世界設定関連(1期・A's)

Last-modified: 2024-05-12 (日) 11:13:30

アルハザード

プレシアが目指していた、次元世界の狭間に存在し、今は失われた秘術の眠る地。
彼女の目的は、ここにあるはずの時を操る魔法と復活の魔法を使い、アリシアを甦らせ過去を取り戻すことだった。
クロノは、アルハザードの存在をおとぎ話と一笑に付していたが、リンディはプレシアほどの魔導師が目指していたということは、何らかの確証があったのではないかと推測していたが、真偽は不明のままである。
本作には珍しくアラビア語風の単語であるが、正確な綴りは今のところ不明。

海鳴市

なのはを始めとした、登場人物のほとんどの住む街で、本編もほとんどがここを中心に話が展開していた。
なのはが住んでいるのは海鳴市藤見町(小説版)。
A'sでフェイトやリンディが住むことになったマンションも、明言はされていないが、なのはの家の近所というところから、海鳴市にあると考えるのが妥当。
また、両親の経営する喫茶店翠屋や、なのは達の通う私立聖祥大学付属小学校、はやてが入院した海鳴大学病院やユーノが入院した槙原動物病院(1期第1話)、市民プール(1期SS01)なども海鳴市内にあると思われる。
中心部はビルが立ち並ぶが、周辺を海や山に囲まれ自然も多く残っている。
すずかの自宅は海鳴市中心部から離れているようで、訪問するときはバスや車で移動していた。 ただし月村邸の正確な位置は明言されておらず、市外の可能性もある。 アリサもリムジン通学時にすずかをよく同乗させているので、すずかと同じく自宅は遠距離にあるものと思われる。 1期でアルフを拾ったときの描写からも郊外と推測できるが、やはり明言されていない。
はやてが住んでいるのは海鳴市中丘町(A's第1話)だが位置関係は不明。
1期第2話の戦闘舞台の神社の石段はかなり長く、高さがうかがえる。
A's本編及び漫画版の冒頭でなのはが魔法の練習をしていたのは、桜台登山道、または林道。
郊外には温泉がある(1期第5話)。最近市内にスーパー銭湯が出来た(A'sSS01)。
海鳴臨海公園は何回か作品中で重要な舞台となっている。
海鳴新聞という新聞もある。(A's3話DVD版でのアップ。TV放映、及びロングショットでは日本経済新聞に酷似している)
A'sSS03の舞台は、すずかの「心当たり」なので、市内近辺と推測されるが明言されていない。
以下に、海鳴市関連の用語を記述する。

  • 海鳴大学病院
    はやてがかかりつけの病院。石田医師が勤めている。
    病状が悪化したはやてが、A's第8話から入院することになった。 第9話からの舞台は、この病院からほど近いビルの屋上である。 (公式ページ第9話あらすじ)
  • 風芽丘
    美由希の通っている高校が「風芽丘学園」(公式ページ)、はやてとすずかが出会った図書館が「風芽丘図書館」である(A's第1話)。 詳細は不明だが、海鳴市の地名の一つではないかと思われる。
  • 私立聖祥大学付属小学校
    なのは達の通う小学校。なのはのクラスは3年1組。A's第4話では、フェイトも転入してきた。
    聖祥学園は、小学校から大学までエスカレーター式の私立学校。
    親にはそれなりの学費、本人にはそれなりの学力が要求される。
    送迎バスもあるが、徒歩や自家用車で通学する生徒もいる。 小学校は共学で、中学以降は男女別の学校となるそうだ。
    白を基調とした制服は、なのはにとっての正装であり、なのはのバリアジャケットのイメージ元となっている。
    本編中では小学校以外の描写はない。
  • 私立聖祥大学付属中学校
    A's第13話エピローグで登場する、上記の小学校と同じ聖祥大学の付属校。
    小説版の記述「中学以降は男女別の学校」から、女子中学校と思われる。
    制服は茶系統のブレザーにスカート。
    なのは、フェイト、はやて、すずか、アリサの5人はここの三年生となっていた。 厳密には、すずかとアリサは明言されていないが、同じ制服を着ていたことや、欠席したなのはのノートをアリサが取ると言っているところから、違うという方が不自然。 おそらくは5人とも、小学校からエスカレーター式に進学したものと思われる。
  • 遠見市
    1期でフェイトが住んでいたマンションの所在地。名称はテロップのみなので読みは不明。海鳴市との位置関係も不明だが、おそらくは近隣であろう。
  • 翠屋(みどりや)
    海鳴市商店街にある、なのはの両親が経営する喫茶店兼洋菓子店。店長は父士郎で、母桃子はパティシエ兼経理担当。 少なくとも、士郎氏が重傷を負って入院していた頃は既にお店をやっていた描写があったため(1期第6話)、開店から既に5年以上はたっていると思われる。 クリスマスはケーキが飛ぶように売れ大忙し(A's第9話)なところからみても、かなり人気がある様子。
    なのはも、魔法少女になる前は、漠然とだが、翠屋を継ぐつもりだったらしい。
    アースラのコーヒーは桃子がリンディにプレゼントした翠屋特製ブレンドである。(1期SS03)
    また、すずかがはやてに、翠屋特製のケーキ(絵から見ておそらくフルーツタルト)を差し入れたこともある。(漫画版Report5)

虚数空間

次元断層によって引き起こされる次元空間に空いた穴。魔法は全てキャンセルされてしまうため、飛行魔法や転移魔法が使えない。 そのため、落ちたら二度と上がってくることは出来ない。
分かり易く考えればブラックホールのようなもの。
プレシアが起こした次元震によって発生し、最終的にプレシアはこの中に落ちていく。
我々の世界での数学・物理学用語としての虚数空間とは異なる意味である。

時空管理局(Administrative bureau)

綴りは公式ページから。直訳すると「管理する部局」であり、「時空」の意味はない。
次元世界における司法機関。ミッドチルダ他、幾つかの世界が共同で運営している。
なのはとフェイトの把握する漠然としたイメージでは「次元世界をまとめて管理する、警察と裁判所が一緒になったところ」で、他に「各世界の文化管理とか、災害救助とか」を行う場所であり、リーゼ曰く「他に細かい仕事は多くあるものの大筋はそれ」らしい。(A'sSS02)
略して管理局とだけ呼ばれることもある。
とりわけ、次元世界の崩壊を招きかねないロストロギアについては、最優先で対処する。
なお、魔法が確認されていないなのは達の世界は、本来なら管理局の管理外だが、逆にそのような管理外の世界で魔法を悪用しようとする者がいないかを監視するのも、管理局の任務の一つである。
本局との間でリアルタイムで報告・指示が出来ないような場合も多々あり、そのために現場指揮官には高い判断能力が求められている。
なお、保有する艦船は当初アースラしか登場していなかったが、 A's第10話の回想シーンでは、2番艦エスティアと名称は不明ながらグレアム提督の乗艦、さらに4隻が画面で確認できる。
A's本編のドックのシーンからも、他にも複数の次元間航行能力を持つ艦船を保有している可能性が高い。
1期の頃の、世間とはほとんど没交渉だったフェイトとアルフも、管理局のことは知っていた。
以下に、時空管理局関連の用語を記述する。

  • アースラAdministrative bureau L-class inspection ship "Arthra"
    (綴りはA'sDVD版5巻のデバイスカードから)
    時空管理局・巡航L級8番艦。次元空間航行艦船(1期第7話初登場時テロップ)。艦長はリンディ・ハラオウン提督。
    主な乗員は執務官クロノ・ハラオウン、執務官補佐兼管制官エイミィ・リミエッタ、オペレータのアレックス、ランディ、捜査スタッフのギャレット等。医療班や、武装局員も20名前後乗っていることがある。 A's第4話で「武装局員の一個中隊を借りられた」とクロノが言っているので、武装局員は常駐ではない模様。
    これらアースラの正式乗員を総称して「アースラスタッフ」「アースラチーム」と呼ぶこともある。(A's第3話、小説版、漫画版Epilogue等)
    名前の出ていないアースラ女性局員たちが、17~19歳位とされている。(A's設定資料集から)
    また、嘱託魔導師フェイト・テスタロッサとその使い魔アルフ、民間協力魔導師高町なのは、ユーノ・スクライアも乗り込むことがある。 ちなみにはやてとリインフォース、及びヴォルケンリッターの面々も、A's第13話冒頭で倒れたはやてを収容したときにアースラに乗艦している。 ただし、はやては意識を取り戻したのが自宅だったので、乗艦したときのことは覚えていないかもしれない。
    プレシア・テスタロッサ事件では、たまたま近くを巡航中にジュエルシードの波動を感知し、ちょうどなのはとフェイトが対決しているところに介入。 以降、事件解決まで担当することとなった。この時は、アースラは巡航していた空間で待機していた。
    闇の書事件では、魔導師襲撃事件が続いていたところに、正式な局員ではないとはいえ関係の深いなのはがヴィータに襲撃され、その後嘱託魔導師のフェイトがシグナムと交戦した際に外部支援したことを発端として、流れ的に主担当となる。
    A's本編では第9話まで時空管理局本部でメンテナンスのためにドック入りしており、その間アースラ乗員は移動時間短縮のため現地常駐して闇の書事件に対応することになった。 第9話以降は衛星軌道上で待機していた。
    固定武装としては、ビーム砲塔を搭載しているものの、使用する描写は全くなかったが、 A's第7話で対闇の書用に「アルカンシェル」が取り付けられ、第12話で闇の書の闇に対して砲撃を行った。
    フェイトは管理局に正式採用されると同時にアースラ配属となっている。 が、AAAクラス魔導師を3人も保持することは許されなかったとのことで、なのははアースラ配属にはならなかった模様(漫画版Epilogue)。
  • エスティア
    クロノの父親クライド・ハラオウンが艦長として乗っていた船。本編中では「2番艦」と呼ばれており、アースラの同型艦と思われる。
    闇の書の暴走により、艦の制御を乗っ取られてしまい、アルカンシェルのチャージを始めたため、グレアム提督の艦のアルカンシェルによって沈められた。 このとき、最後まで艦内に残りそのサポートを続けたクライド提督も、エスティアと運命を共にしている。
  • 教導官
    時空管理局教導官。別項の戦技教導隊のメンバーをさす。
    厳しい研修がある。(公式ページ)
    名称自体は、小説版で出ている。
    武装局員の数に比べて、腕のいい教導官の数が少なすぎるのが、武装局員が強くならない理由の一つだとリーゼロッテは指摘していた(A'sSS02)。
  • 士官学校
    クロノとエイミィは士官学校を出ている(A'sSS02)。 小説版では士官教導センターとなっているが、おそらくは同一と思われる(小説の別の場所では「士官学校」とされている)。
    クロノは士官学校に入る前の5歳のときから、グレアムやリーゼ姉妹から特別メニューで教えを受けている。
  • 執務官
    時空管理局執務官。クロノの役職。
    事件捜査や法の執行の権利、現場人員への指揮権を持つ管理職。
    高い権限を持つ反面、優れた知識と判断力、実務能力が求められる。(以上、小説版)
    クロノは執務官になってから既に3年のキャリアを積んでいる。
    なお、エイミィは時空管理局執務官補佐の肩書きを持っている。
    A's第13話ではフェイトも執務官を目指すことを決心していた。 ちなみに、物語内の時系列ではそれより前、リーゼ達がフェイトに、能力的にクロノに近いし、執務官が向いているのでは、と助言している。 執務官試験は半年に一度。筆記も実技もそれぞれ合格率は15%以下と、かなりの難関。クロノもかつて一度この試験に落ちたことがある。(A's SS02)
    メガミマガジンの都築氏コメントによると、我が国の警察組織でいう警部。 またはそれより少し上くらいの役職とのこと。 ただし、クロノがフェイトの裁判についてユーノにあれこれ指示するシーンがある(A's2話)ことから、検察官のような役割で直接裁判にかかわることもあるのかもしれない。
  • 嘱託魔導師
    A'sでのフェイトの役職。
    時空管理局はかなり強い権限を持っているため、嘱託といえども厳しい認定試験がある。
    この認定試験は、筆記試験、儀式魔法実践4種、戦闘試験(単体・使い魔との連携戦)などがあり、漫画版Report2が詳しい。
    フェイトが嘱託魔導師になったのは、PT事件の裁判を迅速に終わらせるためと、異世界での行動がかなり自由にできるようになるため。 つまるところ、なのはに早く会いたいため、というのが一番の理由であった。漫画版Prologueでも裁判に与えた影響が言及されている。 認定試験をフェイトに勧めたのは、リンディとエイミィらしい。 小説版にも、リンディ提督とエイミィがいいアドバイスをくれた、とのフェイトの台詞がある。 アドバイスの内容については小説中に記述されていないが、前後からみてこの嘱託魔導師認定試験のことと考えるのが妥当だろう。
  • 戦技教導隊
    武装局員に特別な戦闘技術を教えて導くチーム。漫画版Epilogueでは「戦闘技教導隊」。単に教導隊とも呼ぶ。
    トップエリートであり、エースの中のエース、エースオブエースの集団。
    本局に本隊があり、さらに支局に4つ、合わせて5つの教導隊があり、それらを全て合わせても100人くらいしかいない。
    リーゼ姉妹はこの教導隊の非常勤アシスタントをしていた。
    この教導隊に所属しているのが教導官である。(A'sSS02)
  • 捜査官
    リーゼロッテは、かつて捜査官をしていた。
    詳細は明らかではないが、高い指揮能力が求められるようである。執務官とは出世コースが異なる。(漫画版Epilogue)
  • 定置観測隊
    探索指定遺失物(この時点で闇の書と判明していたかは不明)の稼働を確認した隊。(漫画版Prologue)
    レティ提督に武装局員40名を強行探索装備Cで要請していた。
    シーベルという単語が出ているが、詳細は不明。
  • 提督
    時空管理局提督。役職のひとつで、リンディやレティ、グレアムがこの提督である。また、事故に遭う前のクライドも提督だった。
    A's本編の時点で、艦長のリンディ、本局のレティ、艦隊指揮官・執務官長を勤め顧問官のグレアムの3人が、同じように提督と呼ばれているが、時空管理局でどのような階級付けなのかは不明。
    通常の意味での提督(Admiral)は、海軍で艦長(通常、大佐。海上自衛隊では一佐)よりも大幅に高階級であり、艦一隻のみならず、艦隊クラスの指揮権を持つ将官位(少将~大将)を指す称号である。 同様の称号だと仮定すると、アースラを始めとするL級艦の下にある、低階級の艦の統治権も所持しているのではないかとも思われる。 ただしアースラよりも低階級の艦は、本編中で登場していない。 グレアム提督がかつて艦隊指揮官だったと言われているのみである。
  • 武装局員
    時空管理局の武装隊(下記参照)に所属する局員の総称。 1期終盤では、プレシアの魔法二発でほぼ全滅してしまった。 小説では乗り込んだのが30人、プレシアにやられたのが18人、時の庭園内の防御機構にやられたのが6人だった。
    A's第1話では武装局員、または捜査官と思われる2人の魔導師がヴィータに倒されていた(ヴィータ曰く、大してページにならなかったらしい)。 A's第4話~第5話では、11人がかり(映像)でヴィータとザフィーラを強装型の捕獲結界(VFBから)を張って閉じ込めるという大役を果たした。 その結界はシグナムに強行突入され、最終的にはシャマルに破壊された。
    魔導師ランクは隊長でA、隊員でB。(魔導師ランク参照)
    AAAクラス魔導師が3人乗っている船なんて滅多にないとリンディも言っている(1期SS03、漫画版Epilogue)。 AAが間にあることを差し引いてもAとAAAの格差はとてつもなく大きいのではないかと思われ、人手不足は深刻なようだ。 メンテナンスや、自衛隊のように救護・災害担当の方が時空管理局の本領かもしれない。
    リーゼ姉妹によると、武装局員も結構狭き門だそうである(A'sSS02)。
    なのはが局の仕事をするとしたら、という話では、リーゼ姉妹が口を揃えて「武装局員!」と言い切っていた。
  • 武装隊
    プレシア・テスタロッサ事件やヴォルケンリッター戦などで出てきた時空管理局お抱えの魔導師部隊。
    武装局員は、この武装隊に所属する局員の総称。
  • 本局
    時空管理局本局。時空管理局の本部で、1つの街を内に持つ巨大な艦である。単に「本局」と呼ばれる事が多い。
    形状としては6方向に種型のものが延びており、この絵はA'sにおいてバンク的に頻繁に利用されている。
    初出は1期SS03で、フェイトからなのはへの説明という形での描写があるが、映像ではA's第3話が初出である。 以後、中盤までアースラがメンテナンスをここで行っていたのと、ユーノとリーゼ達が闇の書についての調査を本局内にあるデータベース『無限書庫』で行っていたため、頻繁に画面に登場した。
    ちなみに、本編中でなのはがここを訪れたのは、A's第3話での一度だけ。 ただし、A'sSS02でも本局を訪れて、リーゼ姉妹に内部を案内してもらっている。
    また、はやてやヴォルケンリッターの面々は、漫画版Report6以降で本局に来ている。
    この本局は、ミッドチルダよりは、なのは達の世界に近いところにある(A's第13話)。 「支局」も存在するらしいが、A'sSS02で少し名前が出ただけである。
  • 中央センター
    本局の中でも、その中枢部をさす(A'sSS02)。
  • B3区画
    武装局員が普段勤務している区画(A'sSS02)。
  • 無限書庫
    Infinity Library
    綴りはA's第7話の無限書庫登場シーン冒頭の円環に記載されていたところから推測。
    時空管理局本局内にある、管理局が管理を受けている世界の書籍やデータが全て収められた超巨大データベース。 気の遠くなるほどの規模で本棚が並んだ書庫。 形状は円筒形で、縦に長く伸びており、通路と思われる部分がその内部を縦横に走っている。 内部は無重力状態のように見える。 リーゼロッテ曰く、『世界の記憶を収めた場所』。
    ただし、あまりにも巨大であるが故の弊害として、中身のほぼ全てが未整理のままで、本来ならチームを組んで年単位での調査をする場所である。
    だが、元々遺跡や古代史探索など過去の歴史の調査を本業とするスクライア一族のユーノにとってこのような文書探索などはむしろ望むところで、このために検索魔法を用意してほぼ一人で挑んでいた。
    ユーノ曰く、探せばどんなことでもちゃんと出てくるらしい。
    闇の書事件が一段落した後、ユーノはこの無限書庫の司書に誘われてこれを受けた。 漫画版Epilogueでは、無限書庫で働くユーノの姿が描かれている。このときの描写によると、彼が陣頭に立ってようやく書庫内の整理が始まったらしい。
  • 応接室
    A's第3話で、なのはとフェイトが、グレアムと初めてあった場所がおそらくここである。
    名称はA's設定資料集。
  • 医務室
    おそらく、なのはが運び込まれたのはここと思われる。
    名称はA's設定資料集。VFBでは医療施設となっている。
  • メンテナンスルーム
    A's第3話にて、レイジングハートとバルディッシュの修復を行っていたのがここと思われる。
    名称はA's設定資料集
  • 次元災害
    次元世界レベルでの災害。次元断層など。
    かつて旧暦時代に発生したと言う次元災害は、幾つかの世界を滅ぼした。
    ロストロギアの発動は、時としてこの次元災害を引き起こすことから、時空管理局は特にロストロギアに対しては神経質になっている。
    PT事件では中程度の次元震で抑えられたが、それでもなのは達の世界でも地震が起こったり、次元間航路がしばらく不通になりユーノが帰れなくなる(1期最終話~漫画版Report1)などの影響が出た。
  • 次元世界
    なのは達の住む世界や、ミッドチルダなど、各々の世界を含む最も上位の構造。
    世界と世界の間は次元空間と呼ばれ、アースラのような艦船などでの航行も可能。 ただ、本局からなのは達の世界への航行は時間がかかるという描写があるので、航行は転送よりは遅いようだ。 実際にA's第1話~第2話では、ユーノたちの方が先に現場に到着している。
    また、本編中の描写から、個人で行う次元転送はそれほど長距離の転送はできないと思われる。 ヴォルケンリッターたちが次元転送で行ける範囲がある程度に限定されていた。 なのは達も、本局への転送には「中継ポート」を介していた。
  • 次元犯罪
    次元間や次元世界そのものに関わるような事件を起こすこと。
    巨大な次元震を人為的に発生させ、複数の次元世界が崩壊しかねなかったPT事件は、次元犯罪として扱われている。
  • 11年前の事件
    A's本編の11年前に起こった闇の書の暴走事件。詳細はA's第10話で明かされた。
    11年前、闇の書の暴走に対して、時空管理局は艦隊を出動させ、一時はその暴走を押さえ込んだかに見えた。
    が、本局への帰還中に、2番艦「エスティア」にて保管されていた闇の書が再度暴走し、艦の機能まで奪ってしまうという想定外の事故が起こる。
    「エスティア」は、主砲アルカンシェルのコントロール機能まで失い、さらにそのアルカンシェルが艦隊に向けられるという事態に陥った。 艦隊司令で事件に対して指揮を執っていたギル・グレアム提督は苦渋の選択の末、自らの艦のアルカンシェルで「エスティア」を闇の書ごと沈めた。
    この時、「エスティア」の指揮を執っていたクライド・ハラオウン提督は、乗員を全員退艦させた後も一人残り、最後まで「エスティア」の詳細な状況をグレアム提督に送り続けた。 被害が最小限で済んだのは、彼のその働きあってのことだったが、彼自身はそのまま二度と、妻と当時3歳の息子の元に帰ることはなかった。
    この事件をグレアムは自分の責任と言い、彼は闇の書を永遠に葬り去る計画を立てることに身を削った。 一方、闇の書は破壊されると同時に転生し、新たなる主、八神はやての元で目覚めるまで、眠り続けることになる。

戦闘距離

この項目での戦闘距離とは、一般的なものではなく本編中での扱いをさす。VFBで以下の4種類に分類されている。

  • クロスレンジ
    近接武器の距離。
  • ミドルレンジ
    高速射撃戦距離。
  • ロングレンジ
    砲撃、遠隔発生、広域攻撃などの大出力魔法距離。
  • アウトレンジ
    相手の攻撃が届かず、自分だけが攻撃可能な距離。

デバイスによる呼称

以下に、各デバイスのそれぞれの主人に対する呼称について記述する。

  • boss
    デュランダルの、クロノに対する呼び方。 ただし、デュランダルがストレージデバイスであること、本編中では1度のみ(A's第12話)だったことから、レイジングハートのmasterやバルディッシュのsirのように、デバイスが意志をもって使う特徴ある呼称とはあまり思われていない。
    社長や直属の上司に対する俗称として取り立てて珍しい表現ではないが、たとえば英語圏の刑事ドラマや刑事映画の作中では上司役はよく「boss」と呼ばれている。日本の刑事ドラマでも時たま見られる。
    ちなみに、簡単な応答をこなす最新鋭のデュランダルとは違い、もちろんながらストレージデバイス・S2Uはこのような呼称は使っていなかった。
  • master
    レイジングハートの、なのはに対する呼び方。 「master」は男性の『主人』を意味するので、その意味でなのはを呼ぶならば「mistress」が正しい言い方である。 レイジングハートがなぜこんな呼び方をしているのか謎であるが、 女性に対して主人の意味で「master」を使用することも稀にある。 また、近年は性別による呼称変化を使わない風潮もある。
    「master」には『主人』だけでなく『名人・達人』などの「自由に使う能力のある人」でも使うことができる。 よって、レイジングハートがなのはを『主人』としてではなく『自分を扱う資格のある人』とみなしているならば「master」でも不自然は無い。 ちなみに小説ではなのはは「誰よりも自分をうまく扱ってくれる人」と書いてある。
    A's本編ラストでは、はやてが「Meister」(女性形は「Meisterin」)と呼ばれているが、これも同様に『名人・達人』という意味のドイツ語である。
  • sir
    バルディッシュの、フェイトに対する呼び方。 「sir」は「だんな、卿」を意味するが、こちらも男性に対して言う言葉であり、正しい言い方は「madam」または「ma'am」。 ただし、軍隊では、上官に対しては男女問わず「sir」を使うのが慣習になっているので、完全に間違いとは言い切れない。

その他用語

  • 時の庭園
    1期でプレシアが座していた、次元間航行も可能な移動庭園。ミッドチルダの魔法技術によって作られた。(小説版)
    正面から見た構図しか本編では出ていなかったが、横から見ると奥に塔のような構造物(ここが動力炉)があるL字形をしていることが、VFBに掲載された設定資料で明らかにされている。
    最終的には、プレシアがジュエルシードを使って無理矢理に発生させた次元震によってガタがきたところで、なのはによって動力炉を停止され、崩壊し虚数空間に消えた。
    かつては、この庭園はミッドチルダ辺境にあった。 フェイトの訓練が終わり、リニスが消滅すると時を同じくして飛び立ち、そして二度と戻ることはなかった。
    小説版によると、プレシアは、アリシアが事故で亡くなったときの賠償金と、自分の仕事で得た収入によって、買い取った。 アルトセイム地方にあった。
    時の庭園という名は、それ以前の持ち主によって付けられたもので、元々遺跡級の年代物だったらしい。
    A's第11話のフェイトの夢の中で再び登場。このときはミッドチルダの山中に停泊していることになっていた。 (公式ページから)
    この話では、1期での時の庭園とは違い、明るく緑溢れる場所で、文字通り「庭園」として描かれている。 公式ページには「幼い頃過ごした」と書いてあったことから、これはフェイトが願望として思い描いたわけではなく、当時の庭園がこのような状態であったことが分かる。
  • プレシア・テスタロッサ事件
    1期の物語の、次元管理局での名称。略してPT事件ともいう。 遺失遺産の違法使用による次元災害未遂事件(小説版)。
    フェイトはこの事件の重要参考人として裁判を受ける(1期SS03~A's第1話)。 「数百年以上の幽閉が普通なんだが」(1期第13話のクロノの台詞)、リンディ提督およびクロノ執務官による弁護と、フェイト自身が管理局の嘱託魔導師資格を取得したことで再犯の可能性は薄いと判断されたこともあり、結局実刑ではなく、保護観察処分で落ち着いた。
    ただし、その保護観察官だったグレアム提督が闇の書事件で自主退職した後、この処分がどうなったのかは不明。
    事件NO.AP0057564155-C735542(エイミィのレポート)という長いNo.がついている。またこの事件の初動報告書は報告書No.SSC866E8795である(小説版)。
  • プロジェクト「F.A.T.E」
    人造生命の研究。かつてプレシアもこの研究を行っていた。
    そこで得た技術を元にしてプレシアはアリシアの細胞を用いて作り上げた彼女と寸分違わぬ素体にアリシアの記憶を転写した人造生命体を生み出した。
    諸々の理由により後に「アリシア」と呼ばれていた記憶を消した後、このプロジェクトの名前からその生命体には「フェイト」という名が付けられた。
  • 保護観察処分
    ここでは、時空管理局による保護観察処分のこと。
    本編中では、PT事件の後のフェイト、および闇の書事件の後の八神はやてと守護騎士達にこの処分が下された。
    フェイトの場合は、約5ヶ月にわたる裁判の後に処分が決定された(判決が出たのは、A's本編の開始直後である12月2日)。
    はやて達の場合は、事件解決の僅か数時間後の朝には決定が下されていた。
    はやて達の件では時間的に裁判は行われていないものと考えられるが、その決定はクロノの取り計らいによることが明らかとなっていることから、保護処分である保護観察処分は執務官の裁量で決定できる可能性がある。但し明言はされていない。
    なお、フェイトの保護観察官はグレアム提督だったが、彼が闇の書事件に関わり自主退職した後どうなったかは不明。 また、はやて達の保護観察官を誰が担当したのかも不明なままである。
    なお、映画では、管理局は管理外世界には干渉しない設定であったが、管理外世界出身のはやてが保護観察を受けた理由は明確にはされていない。 一般的な保護観察については、以下を参照されたし。
  • 魔導実験の事故
    ここで述べるのは小説版で明かされた、プレシア・テスタロッサがアリシア・テスタロッサを失うこととなった事件。ただし、アニメ版の設定とは若干異なる。
    当時魔導工学の研究開発者であったプレシアは一つのプロジェクト「新型の大型魔力駆動炉開発」の設計主任に任命される。 しかし、問題の多い前任者からの引継ぎ、上層部の勝手な都合で厳しくなるスケジュール、上層部に嫌気が差しやめていくチームスタッフたちの事後処理など拷問のような出来事が次々とプレシアに訪れる。
    ついにはプレシアの進言にも拘らず上層部が自分達の都合で出した決定の末に「駆動炉の暴走・エネルギー漏れ」が起こってしまう。 その結果、プレシア達は自分達で張った完全遮断結界によって無事であったが、結界の外にいたアリシアとそのペットのリニスは窒息死してしまう。 プレシアは万が一に備えアリシアたちの部屋に結界を張っておいたのだが、微粒子状のエネルギーが酸素に反応することまでは防ぐことができなかった。
    プレシアはこの事件について会社を告訴するが裁判では勝ち目はなかった。 告訴を取り下げることを条件にアリシアの賠償金を払うという会社の意志をプレシアは受け入れた。 結果的には「プレシア・テスタロッサが違法手段・違法エネルギーを用い、安全確認よりもプロジェクト達成を優先させた」という形で記録に残った。
    その後プレシアは地方で研究に従事し、ある目的のための資金とノウハウを得ていくようになる。
  • 魔法学院
    小説に名前のみ登場。ユーノはここを出たらしい。 クロノによれば、なのはは魔法学院出のユーノの指導も受けているので、誤った魔力運用をするとは思えない、とのこと。 このため、高ランク魔導師を輩出している学院と思われるが、推測の域を出ない。
  • 御神流
    本編中では名称は出ていないが、1期の公式ページおよびDVD版ブックレットに、「御神真刀流」または「小太刀二刀御神流」との記載がある。
    なのはの父士郎、兄恭也、姉美由希が使う剣術。小太刀二刀を使うのが特徴。
    なのはが魔法の修行をあまり苦にしないのも、桃子を除く一家が剣術をやっているため、自然に努力と鍛錬は当たり前の風景となっていたことが大きいと思われる。
    また、高町家には道場があり、なのはも精神統一したいときはここに来ることがある。
    なお、原作における御神流の詳細については原作関連の『御神流』を参照のこと。
  • ミッドチルダ(MID-CHILDA)
    次元世界の中で、高度に発達した文明を持つ世界のうちの一つ。綴りはA'sDVD初回特典カードが初出。
    中央は超高層建築の林立する近代都市だが、辺境地域には豊かな自然が今も残っている。
    就業可能年齢がかなり低いようで、14歳のクロノや9歳のユーノが既に現場レベルでは指揮を執っていたり、リンディがなのはをスカウトしようとする(1期SS03)。
    ミッドチルダ式魔法の発祥の地。最先端の魔法技術を持つのがミッドチルダである(小説版、VFB)。
    時空管理局もミッドチルダが中心となって運営している。
    物語中、フェイトを始めとした異世界の人のほとんどがここの出身。
    名称の由来は不明。よく似た単語としては、北欧神話の「ミッドガルド」がある。
  • 闇の書事件
    「魔法少女リリカルなのはA's」で語られることとなったロストロギア「闇の書」に関わる事件の総称。
    漫画版Epilogueでリンディ提督とレティ提督が事件のことを回想する際に「闇の書事件」と呼んでいるところから、時空管理局でもこの名称で呼ばれていることがわかる。
    広義には闇の書が誕生して以来の事件全ての総称だが、狭義では闇の書が今回の主、八神はやての元で覚醒した6月4日以降、ヴォルケンリッターがリンカーコア蒐集を開始した11月以降、さらにもっとも狭いくくりでは、なのはがヴィータの襲撃を受け、管理局が闇の書の存在を知った12月以降の事件をさす。
    上記のように、「いつから始まったか」については、とらえ方によって色々あるが、「いつ終わったか」については、闇の書がリインフォースとともに消滅した12月25日と見なすのが一般的である。
    ちなみに、11月以降の事件については、当初は闇の書の関与が不明だったため、「魔導師襲撃事件」と呼ばれていた(A's第3話)
    単に「闇の書事件」と呼ぶ際には、12月いっぱいの、最も狭いくくりでの一連の事件をさすことが多い。
    また、前回の主の元で起こった闇の書事件(11年前の事件参照)や、それ以前の事件と対比させ、「“今回の”闇の書事件」と呼ぶ場合もある。
    事件の経過そのものは、「魔法少女リリカルなのはA's」本編が詳しい。
    結局、闇の書自体が消滅し、その数時間後には、管理外世界で強大な魔法の力を手にした八神はやてはSクラス魔導騎士として、またヴォルケンリッターは救命のためとはいえ魔導師を襲撃し管理法に触れた件で、それぞれ保護観察処分となることが決定した。これはクロノの取り計らいによるものである。